09年10月24日の日記。一斉に。
2009年10月24日 エッセイ どうすっかなーと。
贔屓にしている服屋が一斉にセールとかしたりすると悩む。
まあ、セレクトショップとか、知る人ぞ知る、みたいな服屋は何一つ知りませんが。
贔屓にしている服屋が一斉にセールとかしたりすると悩む。
まあ、セレクトショップとか、知る人ぞ知る、みたいな服屋は何一つ知りませんが。
09年10月23日の日記。正体。
2009年10月23日 エッセイ 胸に膨らんできたイボは毛細血管拡張性肉芽腫という物らしい。確か。
皮膚科に数回通院して、数回液体窒素で攻撃。
取れて、その傷跡の化膿などに対する抗生物質を貰った。
あと一回行く頃にはだいぶよくなっているだろう。
自分のは比較的大きく、深かったらしい。
血管の塊みたいな物なので、そりゃ血が止まらなくなるわな。自分はリンゴ酢を毎日飲み始めたことによって血が止まらなくなったのかと思っていたのだけど、これで心おきなくリンゴ酢を再開できる。
皮膚科に数回通院して、数回液体窒素で攻撃。
取れて、その傷跡の化膿などに対する抗生物質を貰った。
あと一回行く頃にはだいぶよくなっているだろう。
自分のは比較的大きく、深かったらしい。
血管の塊みたいな物なので、そりゃ血が止まらなくなるわな。自分はリンゴ酢を毎日飲み始めたことによって血が止まらなくなったのかと思っていたのだけど、これで心おきなくリンゴ酢を再開できる。
09年10月22日の日記。見通し。
2009年10月22日 エッセイ 昨年のこの時期はアウターの補強に走ったが、今年はジーンズなどボトムスかなあ。
昨年よりは慎重に選ぶつもりです。
靴も買わんとなあ。
昨年よりは慎重に選ぶつもりです。
靴も買わんとなあ。
09年10月21日の日記。疑問。
2009年10月21日 エッセイ 多色ボールペンで本を読んでいます。
1回目は線だけを引き、2回目に上の空白に要約を書いていきます。
で、今悩んでいるのが要約の部分。この要約によって本の内容を以前よりも掴むことが出来ているのは間違いない。なので、続けていきたいと思っているのだけど、全てを要約していると時間がかかるなあと。
重要な部分だけを要約すべきか、あるいは慣れて高速化できるまで続けるべきかで悩んでます。
-----------------------------------------------------------------
聖書を読んでいて、創世記の1,2章の前後関係がよく分からない。
1章で神は5日目に海と空の生き物を作り、6日目に陸の生き物、そしてそれを統べる人間を作る。
2章に入って神は人を土で作り、エデンに置いたとある。その後人が一人でいるのは良くないと言ってあらゆる動物を土で作り、人に名前をつけさせる。更にその後にその人のあばらから女を作り出す。
1章と2章とでは、人と動物の作られる順番が逆なのだ。
また、アダムとイブ(エバ)の間に生まれたカインが一緒になった女は、一体どの段階で生まれたのか、ということも疑問だ。
アダムとエバからは、その時点ではカインとアベルしか生まれていない。
これは憶測なのだけど、アダムは別に、人類最初の人間ではないのではないか。
つまり、第1章で地上に人や動物を作り、それとは別に、エデンにアダムと獣を作ったのではないか。
カインが一緒になった女は、先に作られていた人間達ではないのだろうか。
と、聖書を読む限りは、思える。
そうでなければ、カインはエバとの間に子供を作ったのだろうということになる。
この事における定説や一般的な解釈に詳しくないので何とも言えないが。
あるいは、プラトンの言う「イデア」のような物が第1章でのそれで、第2章で作られた物が地上における不完全な存在、ということになろうか。
1回目は線だけを引き、2回目に上の空白に要約を書いていきます。
で、今悩んでいるのが要約の部分。この要約によって本の内容を以前よりも掴むことが出来ているのは間違いない。なので、続けていきたいと思っているのだけど、全てを要約していると時間がかかるなあと。
重要な部分だけを要約すべきか、あるいは慣れて高速化できるまで続けるべきかで悩んでます。
-----------------------------------------------------------------
聖書を読んでいて、創世記の1,2章の前後関係がよく分からない。
1章で神は5日目に海と空の生き物を作り、6日目に陸の生き物、そしてそれを統べる人間を作る。
2章に入って神は人を土で作り、エデンに置いたとある。その後人が一人でいるのは良くないと言ってあらゆる動物を土で作り、人に名前をつけさせる。更にその後にその人のあばらから女を作り出す。
1章と2章とでは、人と動物の作られる順番が逆なのだ。
また、アダムとイブ(エバ)の間に生まれたカインが一緒になった女は、一体どの段階で生まれたのか、ということも疑問だ。
アダムとエバからは、その時点ではカインとアベルしか生まれていない。
これは憶測なのだけど、アダムは別に、人類最初の人間ではないのではないか。
つまり、第1章で地上に人や動物を作り、それとは別に、エデンにアダムと獣を作ったのではないか。
カインが一緒になった女は、先に作られていた人間達ではないのだろうか。
と、聖書を読む限りは、思える。
そうでなければ、カインはエバとの間に子供を作ったのだろうということになる。
この事における定説や一般的な解釈に詳しくないので何とも言えないが。
あるいは、プラトンの言う「イデア」のような物が第1章でのそれで、第2章で作られた物が地上における不完全な存在、ということになろうか。
10月20日の日記。雑記。
2009年10月20日 エッセイ びっくりした。
「それでも町は廻っている」6巻の発売日をアマズンで調べていたらなぜか「ヨコハマ買い出し紀行」が関連で出て来る。よく見ると、「新装版」の文字。
「カブのイサキ」2巻目も23日で、あー、そう言うことか-と。
ただ、おまけやカラーも含まれるそうで、絶対買うな。これは。
……内容はほとんど同じなのにな。
-----------------------------------------------------------------
スワローズがインフル渦もあり、続々戦線離脱。そして負け。
まあ、仕方がない。まだまだ、足りなかったと言うことだ。
しかし今年の経験は選手を逞しくしただろう。オフの補強ポイントも明確になったと思うし、来年こそは……!
-----------------------------------------------------------------
日曜の「ウチくる」で小日向文世さんが耳フェチだと公言していた。
人の福耳を見ると、我慢できずに触らせて貰うのだとか。
実は自分も耳フェチ。さすがに人の耳は我慢できるが、自分の耳はよく触ってしまう。
ヘビースモーカーが煙草で心を落ち着けるように、俺は耳を触って落ち着けるわけです。
人が一杯いるところでは露骨に触れないのも、煙草と同じ。
そう言えば熊田曜子も人の耳を触ってしまうと言っていたな。隠れ耳フェチ多し!?
「それでも町は廻っている」6巻の発売日をアマズンで調べていたらなぜか「ヨコハマ買い出し紀行」が関連で出て来る。よく見ると、「新装版」の文字。
「カブのイサキ」2巻目も23日で、あー、そう言うことか-と。
ただ、おまけやカラーも含まれるそうで、絶対買うな。これは。
……内容はほとんど同じなのにな。
-----------------------------------------------------------------
スワローズがインフル渦もあり、続々戦線離脱。そして負け。
まあ、仕方がない。まだまだ、足りなかったと言うことだ。
しかし今年の経験は選手を逞しくしただろう。オフの補強ポイントも明確になったと思うし、来年こそは……!
-----------------------------------------------------------------
日曜の「ウチくる」で小日向文世さんが耳フェチだと公言していた。
人の福耳を見ると、我慢できずに触らせて貰うのだとか。
実は自分も耳フェチ。さすがに人の耳は我慢できるが、自分の耳はよく触ってしまう。
ヘビースモーカーが煙草で心を落ち着けるように、俺は耳を触って落ち着けるわけです。
人が一杯いるところでは露骨に触れないのも、煙草と同じ。
そう言えば熊田曜子も人の耳を触ってしまうと言っていたな。隠れ耳フェチ多し!?
10月19日の日記。「野村ノート」
2009年10月19日 読書
「野村ノート」を2回通り読み終えました。
ので、まとめをば、記しておきます。
-----------------------------------------------------------------
この本の執筆前に、おそらく編集者は野村監督とこういう話をしたのではないだろうか。
野球の話をベースに、野球だけでなく、一般企業の管理職にも通じる一般論を、野村ノートと実体験を基に書き記して欲しい。と。
もちろんもっと細かく詰めているのだろうが、野村ノートの要所や、野村監督の野球観、人生観の重要点をかいつまんで記すという方向性だろう。
編集者が出来上がった文章を、あとから章や項目に分けているのだと思う。
幾つかの章からなっているが、章のタイトルとその内容が、必ずしも一致しないところもあるから、そのように見えた。
本書の内容は主に二つの話に分かれる。一つは野球における実践的な戦法や考え方である。
例えば打者をA,B,C,Dの4タイプに分けて、バッテリーからすれば打ち取る方法や、打者ならばそれを応用する方法を提示する。
ギャンブルスタート、ギャンブルダブルスチールなどの弱者の戦法や、打者中心・投手中心・状況中心という3通りの配球、変化球やその組み合わせの役割、継投や起用などの用兵術、データを基にした戦い方などである。
そしてこれらの土台になっているのが、もう一つの主要な話題である「無形の力」である。
無形の力とは要するに、人間の内面、心理的な力のことだ。考え方とも言える。
本の中では「知らないよりも知っていた方が良い」「理をもって戦う」「原理原則」「先入観は罪、固定観念は悪」「意識付け」「思考が人生を決定する」という言葉が繰り返し使われる。
冒頭の「はじめに」で書かれている言葉に次のような物がある。
「(前略)この感謝こそが人間が成長していくうえでもっとも大切なものである、というのが私の持論である。そして、そうした成長の集大成がチームとしての発展に繋がっていく」
つまりは、ただ技術的に秀でている、あるいは素質を持っていると言うだけでは一流とは言えないし、尊敬されない。その後の人生においてもその人は可能性を狭めてしまうし、場合によっては集団にとって悪影響を及ぼす人となってしまうことさえあるのだと言う。
不満のない人間などいない。しかしそれを堪える抑制術は人間教育が出来ていないと持ち得ないものだという。それが出来ていなければ、吐き出された不満がチームの歯車に支障を来すことになる。
物事を為すには何事もまず、「人づくり」が重要なのだ。
人づくりにとって重要なのは、人として生きる、ということを教えることだ。人と人の間で生きるのが人間であり、自分を評価するのは他人であると気付かせること。
人生と仕事は切っても切り離せない関係である。仕事を通じて成長と進歩があり、人間形成が為される。逆に言えば人格が仕事を左右することにもなる。
そう言ったことを、いかに「気付かせるか」が大切なのである。
野村監督は自身の経験を基に、いかに「気付かせるか」を記している。
手を代え品を代え言葉を代え、しつこく迫り、時には突き放して伝える。その選手の資質と性格を見極め、どうすればその選手が伸びるかと言うことを考える。
その眼差しは温かい。
そうやって「気付いた」人間が集まり、自分自身で考え、自分の役割を理解した集団となって、ようやく不確定要素やミスを乗り越えて物事を成し得ていけるのである。
監督の指導もまた、自身が学び、悩み、磨き上げてきた人生哲学から来るものである。
才は学より生まれる。
一流の選手となり、一流の人間となるためには、学ばなければならない。悩まなければならない。そして人格を磨き上げることで、初めて人の上に立てる人間となるのである。
ので、まとめをば、記しておきます。
-----------------------------------------------------------------
この本の執筆前に、おそらく編集者は野村監督とこういう話をしたのではないだろうか。
野球の話をベースに、野球だけでなく、一般企業の管理職にも通じる一般論を、野村ノートと実体験を基に書き記して欲しい。と。
もちろんもっと細かく詰めているのだろうが、野村ノートの要所や、野村監督の野球観、人生観の重要点をかいつまんで記すという方向性だろう。
編集者が出来上がった文章を、あとから章や項目に分けているのだと思う。
幾つかの章からなっているが、章のタイトルとその内容が、必ずしも一致しないところもあるから、そのように見えた。
本書の内容は主に二つの話に分かれる。一つは野球における実践的な戦法や考え方である。
例えば打者をA,B,C,Dの4タイプに分けて、バッテリーからすれば打ち取る方法や、打者ならばそれを応用する方法を提示する。
ギャンブルスタート、ギャンブルダブルスチールなどの弱者の戦法や、打者中心・投手中心・状況中心という3通りの配球、変化球やその組み合わせの役割、継投や起用などの用兵術、データを基にした戦い方などである。
そしてこれらの土台になっているのが、もう一つの主要な話題である「無形の力」である。
無形の力とは要するに、人間の内面、心理的な力のことだ。考え方とも言える。
本の中では「知らないよりも知っていた方が良い」「理をもって戦う」「原理原則」「先入観は罪、固定観念は悪」「意識付け」「思考が人生を決定する」という言葉が繰り返し使われる。
冒頭の「はじめに」で書かれている言葉に次のような物がある。
「(前略)この感謝こそが人間が成長していくうえでもっとも大切なものである、というのが私の持論である。そして、そうした成長の集大成がチームとしての発展に繋がっていく」
つまりは、ただ技術的に秀でている、あるいは素質を持っていると言うだけでは一流とは言えないし、尊敬されない。その後の人生においてもその人は可能性を狭めてしまうし、場合によっては集団にとって悪影響を及ぼす人となってしまうことさえあるのだと言う。
不満のない人間などいない。しかしそれを堪える抑制術は人間教育が出来ていないと持ち得ないものだという。それが出来ていなければ、吐き出された不満がチームの歯車に支障を来すことになる。
物事を為すには何事もまず、「人づくり」が重要なのだ。
人づくりにとって重要なのは、人として生きる、ということを教えることだ。人と人の間で生きるのが人間であり、自分を評価するのは他人であると気付かせること。
人生と仕事は切っても切り離せない関係である。仕事を通じて成長と進歩があり、人間形成が為される。逆に言えば人格が仕事を左右することにもなる。
そう言ったことを、いかに「気付かせるか」が大切なのである。
野村監督は自身の経験を基に、いかに「気付かせるか」を記している。
手を代え品を代え言葉を代え、しつこく迫り、時には突き放して伝える。その選手の資質と性格を見極め、どうすればその選手が伸びるかと言うことを考える。
その眼差しは温かい。
そうやって「気付いた」人間が集まり、自分自身で考え、自分の役割を理解した集団となって、ようやく不確定要素やミスを乗り越えて物事を成し得ていけるのである。
監督の指導もまた、自身が学び、悩み、磨き上げてきた人生哲学から来るものである。
才は学より生まれる。
一流の選手となり、一流の人間となるためには、学ばなければならない。悩まなければならない。そして人格を磨き上げることで、初めて人の上に立てる人間となるのである。
09年10月18日の日記。観たい映画。
2009年10月18日 エッセイ 来月1日には「沈まぬ太陽」を観ようと思ってますが、その後14日に観たい物が決まっていない。
「泣くもんか」「スペル」「松田優作」とかその辺かなあ。
シネマイーラの方でも、気になる物はあるが、これ、と言う物はない。
ただ12月末の「ウォレスとグルミット」は絶対観たいなあ。あと、ペ・ドゥナ主演、是枝監督の「空気人形」も。
本格的に、イーラの会員入会を考えないとなあ。
「泣くもんか」「スペル」「松田優作」とかその辺かなあ。
シネマイーラの方でも、気になる物はあるが、これ、と言う物はない。
ただ12月末の「ウォレスとグルミット」は絶対観たいなあ。あと、ペ・ドゥナ主演、是枝監督の「空気人形」も。
本格的に、イーラの会員入会を考えないとなあ。
10月17日の日記。ようやく。
2009年10月17日 エッセイ ようやくヤフーオークションの手続きが終わって出品できるようになった。
ただ、それでも売れるのだろうかとか、売れたあとの対応がきちんと出来るのかとか、出品の手間とか、いろいろあるが、まあ、やってみるか、という感じ。
ただ、それでも売れるのだろうかとか、売れたあとの対応がきちんと出来るのかとか、出品の手間とか、いろいろあるが、まあ、やってみるか、という感じ。
カイジ~人生逆転ゲーム~
2009年10月16日 映画 14日に「カイジ~人生逆転ゲーム~」を観てきました。
ネタバレあり。注意。
-----------------------------------------------------------------
その日暮らしで毎日を無為に過ごし、周囲から負け組み視されながらも自分は負け組であることを認めようとしないカイジは、ヤミ金業者に連帯保証人となっていた債務を請求されてしまう。
当然返済できないカイジはヤミ金の返済をチャラに出来る方法があると提案され、「人生を変えることが出来る」という言葉に刺激を受け、乗ってしまう。
それは客船でゲームをすると言うもの。勝てばチャラ。その代わり、負けたときには自分の身がどうなるかわからないというものだった。
カイジは自分の人生を賭けて、ゲームを戦っていく……。
-----------------------------------------------------------------
まず結論から。率直に言って、面白かったです。
色恋沙汰など全くない。あるのは勝負と、それに付随する人生の格差。その中を生き抜く人の生き様だけ。
恋愛映画でときめきたい人とか、コメディで心底笑いたい、ノーテンキになりたいと言う気分の人には、向かないと思います。思いますが、面白いですよ。
副題に「人生逆転ゲーム」とあるように、負け組みであるカイジが勝ち上がっていく様を描いている。この映画は基本的に勝ち組と負け組、搾取する側とされる側、立場の上下など、2極構造で描かれている。
搾取する側は巧妙に、知恵を巡らせ、相手に気付かれないように自分達に有利な仕組みを構築していく。この映画で言えば、ゲームにおける駆け引きによって相手を出し抜いたり、優位に立ったりすることであり、あるいは地下世界の搾取の仕組みやブレイブ・メン・ロードにおける観客と挑戦者の立場の格差であったりする。
負け組みに属す人間はその仕組みや思惑に気付かなかったり、その世界に適応して現状に満足してしまったりする。つまり、問題意識がない。自分を変えようという、積極的な行動に出ない。
負け組みが負け組みたる所以はそこである。勝ち組でさえも、無為な日常に埋没しかねない。
何をもって本当の勝ち組とするかを問えば、この映画は目的意識を持って自分を向上させていく人間こそ本当の勝ち組だと答えるのだろう。
すなわち、生きているという強い実感をもって、輝いている人間こそ、勝ち組なのだ。
資本主義や競争原理主義による格差社会の醜さをこの映画は描いている。しかし劇中、その象徴である帝愛や地下世界は滅びていない。カイジは勝ち上がっていくが、それはカイジが勝ったというだけで、仕組みその物を壊したわけではない。
競争や格差という物は厳然としてそこにある。それをこの映画は認めている。人が生きていく上で、それは仕方がないことなのだ。問題は、その中で人としてどう生きていくのか、と言うことなのだろう。
カイジ自身、自分を変えるために立ち上がるのは、そうした仕組みの中で目覚めたからに他ならないのだ。
さて、実際問題として、帝愛が滅びなかったのは、原作がそうだったからなのかもしれないし、続編を意識していたということもあるのかもしれない。
最後まで観てみて、続編が作れそうな終わり方をしている。それは今後この映画の反響を窺ってからと言うことなのかもしれない。
自分は原作を読んでいないので、どの程度原作に忠実なのかはわからない。原作と比較して論じることも、面白さを比べることも出来ないが、この映画単体で観たときに、自分は充分素晴らしい出来だと思えた。
まず主演の藤原竜也を始め、香川照之さん、天海祐希さんを始め、脇の山本太郎、光石研など、出演するメンバーが皆素晴らしい演技をしていた。特に、脇では松尾スズキさん、主演では香川さんの演技は見応え充分。
香川さんというと度を超えた、誇張した演技が好きなのだけど、この映画では存分に発揮されている。喋り方から表情まで、良かったー。
俳優達の演技(怪演)がこの映画の魅力の大きな一つになっていることは間違いないと思います。
またスタッフも良い仕事をしていたと思います。
観ていてこの映画、演出が上手いなーと思っていたら、監督の佐藤東弥さんはテレビドラマで多く演出を手がけていた模様。
カット割りも細かく、しかも効果的に使われていた。ということは、事前に想定していたのか、思い付きでとりあえずということなのか、いずれにしてもパーツとしてのカットを撮り溜めていたということだ。撮影が大変だったんじゃないかと、素人の自分としては思ってしまう。
北野武監督は編集作業をプラモデルに例えている。組み立てるパーツ(カット)を用意して、それを色々いじってくっつけたり離したりする作業。
編集はきっと監督さんがやっているのだと思うが、構成能力があると思うし、ちょっと注目しなければいけない監督さんだ。
脚本にしても美術にしてもとにかくスタッフ全員の力が結集されてとても良い仕上がりになっていると思います。
もちろん疑問に思える部分もあるわけです。カイジは利根川が自分の行動を見ていたと確信を持って最後の大博打に出るわけだけど、見ていたとなぜ確信できたのか。自分が見落としていただけだろうか?
「さすがここまで勝ち残ってきただけはある」と言うが、橋を渡っただけで駆け引きの問題じゃないだろとか、上映時間にしてももう少し短くできたように思ったりだとか。
ただ、見終わったときに面白かったと思える作品はそう言った細かいところも許せてしまったりします。
果たして続編は作られるのだろうか?
今作が様々な相互作用によって面白くなっただけに、次回があるとしたら少々不安だが。
ネタバレあり。注意。
-----------------------------------------------------------------
その日暮らしで毎日を無為に過ごし、周囲から負け組み視されながらも自分は負け組であることを認めようとしないカイジは、ヤミ金業者に連帯保証人となっていた債務を請求されてしまう。
当然返済できないカイジはヤミ金の返済をチャラに出来る方法があると提案され、「人生を変えることが出来る」という言葉に刺激を受け、乗ってしまう。
それは客船でゲームをすると言うもの。勝てばチャラ。その代わり、負けたときには自分の身がどうなるかわからないというものだった。
カイジは自分の人生を賭けて、ゲームを戦っていく……。
-----------------------------------------------------------------
まず結論から。率直に言って、面白かったです。
色恋沙汰など全くない。あるのは勝負と、それに付随する人生の格差。その中を生き抜く人の生き様だけ。
恋愛映画でときめきたい人とか、コメディで心底笑いたい、ノーテンキになりたいと言う気分の人には、向かないと思います。思いますが、面白いですよ。
副題に「人生逆転ゲーム」とあるように、負け組みであるカイジが勝ち上がっていく様を描いている。この映画は基本的に勝ち組と負け組、搾取する側とされる側、立場の上下など、2極構造で描かれている。
搾取する側は巧妙に、知恵を巡らせ、相手に気付かれないように自分達に有利な仕組みを構築していく。この映画で言えば、ゲームにおける駆け引きによって相手を出し抜いたり、優位に立ったりすることであり、あるいは地下世界の搾取の仕組みやブレイブ・メン・ロードにおける観客と挑戦者の立場の格差であったりする。
負け組みに属す人間はその仕組みや思惑に気付かなかったり、その世界に適応して現状に満足してしまったりする。つまり、問題意識がない。自分を変えようという、積極的な行動に出ない。
負け組みが負け組みたる所以はそこである。勝ち組でさえも、無為な日常に埋没しかねない。
何をもって本当の勝ち組とするかを問えば、この映画は目的意識を持って自分を向上させていく人間こそ本当の勝ち組だと答えるのだろう。
すなわち、生きているという強い実感をもって、輝いている人間こそ、勝ち組なのだ。
資本主義や競争原理主義による格差社会の醜さをこの映画は描いている。しかし劇中、その象徴である帝愛や地下世界は滅びていない。カイジは勝ち上がっていくが、それはカイジが勝ったというだけで、仕組みその物を壊したわけではない。
競争や格差という物は厳然としてそこにある。それをこの映画は認めている。人が生きていく上で、それは仕方がないことなのだ。問題は、その中で人としてどう生きていくのか、と言うことなのだろう。
カイジ自身、自分を変えるために立ち上がるのは、そうした仕組みの中で目覚めたからに他ならないのだ。
さて、実際問題として、帝愛が滅びなかったのは、原作がそうだったからなのかもしれないし、続編を意識していたということもあるのかもしれない。
最後まで観てみて、続編が作れそうな終わり方をしている。それは今後この映画の反響を窺ってからと言うことなのかもしれない。
自分は原作を読んでいないので、どの程度原作に忠実なのかはわからない。原作と比較して論じることも、面白さを比べることも出来ないが、この映画単体で観たときに、自分は充分素晴らしい出来だと思えた。
まず主演の藤原竜也を始め、香川照之さん、天海祐希さんを始め、脇の山本太郎、光石研など、出演するメンバーが皆素晴らしい演技をしていた。特に、脇では松尾スズキさん、主演では香川さんの演技は見応え充分。
香川さんというと度を超えた、誇張した演技が好きなのだけど、この映画では存分に発揮されている。喋り方から表情まで、良かったー。
俳優達の演技(怪演)がこの映画の魅力の大きな一つになっていることは間違いないと思います。
またスタッフも良い仕事をしていたと思います。
観ていてこの映画、演出が上手いなーと思っていたら、監督の佐藤東弥さんはテレビドラマで多く演出を手がけていた模様。
カット割りも細かく、しかも効果的に使われていた。ということは、事前に想定していたのか、思い付きでとりあえずということなのか、いずれにしてもパーツとしてのカットを撮り溜めていたということだ。撮影が大変だったんじゃないかと、素人の自分としては思ってしまう。
北野武監督は編集作業をプラモデルに例えている。組み立てるパーツ(カット)を用意して、それを色々いじってくっつけたり離したりする作業。
編集はきっと監督さんがやっているのだと思うが、構成能力があると思うし、ちょっと注目しなければいけない監督さんだ。
脚本にしても美術にしてもとにかくスタッフ全員の力が結集されてとても良い仕上がりになっていると思います。
もちろん疑問に思える部分もあるわけです。カイジは利根川が自分の行動を見ていたと確信を持って最後の大博打に出るわけだけど、見ていたとなぜ確信できたのか。自分が見落としていただけだろうか?
「さすがここまで勝ち残ってきただけはある」と言うが、橋を渡っただけで駆け引きの問題じゃないだろとか、上映時間にしてももう少し短くできたように思ったりだとか。
ただ、見終わったときに面白かったと思える作品はそう言った細かいところも許せてしまったりします。
果たして続編は作られるのだろうか?
今作が様々な相互作用によって面白くなっただけに、次回があるとしたら少々不安だが。
10月13日の日記。夢と猫。
2009年10月13日 エッセイ 今朝、夢を見た。
設定がいまいちわからない。自分がたぶん一人暮らしか、所帯を持ってマンションに住んでいる。で、ある日に子猫を2,3匹拾う。
にゃあにゃあ言っていて可愛いし、生活が華やぐんだけど、そのうちに2匹がくっついて子供を6匹ぐらい産んでしまう。
で、こいつら全部面倒見ないといけないのか!? と生活費が頭をよぎる。拾ってきた手前、捨てるのもおかしい。どうしたもんかー、と思っていたら、ある日、自宅に帰宅したときに、猫が全員いなくなっていた。
同居人曰く、「あの猫はサーベルキャットと言ってとても危険な猫で、熊と同じくらい危険らしい。死傷者も出たりするのだとか。で、役所の人が連れて行ってしまった」とのこと。
生活費の圧迫は収まったが、部屋が静かになって、なんとなく物寂しい気持ちになったまま、夢が終わった。
設定がいまいちわからない。自分がたぶん一人暮らしか、所帯を持ってマンションに住んでいる。で、ある日に子猫を2,3匹拾う。
にゃあにゃあ言っていて可愛いし、生活が華やぐんだけど、そのうちに2匹がくっついて子供を6匹ぐらい産んでしまう。
で、こいつら全部面倒見ないといけないのか!? と生活費が頭をよぎる。拾ってきた手前、捨てるのもおかしい。どうしたもんかー、と思っていたら、ある日、自宅に帰宅したときに、猫が全員いなくなっていた。
同居人曰く、「あの猫はサーベルキャットと言ってとても危険な猫で、熊と同じくらい危険らしい。死傷者も出たりするのだとか。で、役所の人が連れて行ってしまった」とのこと。
生活費の圧迫は収まったが、部屋が静かになって、なんとなく物寂しい気持ちになったまま、夢が終わった。
10月12日の日記。河合隼雄講話集。
2009年10月12日 エッセイ 地元の新聞に「河合隼雄講話集」のCD通販記事が一面で載っていた。
河合隼雄の著作には唸るところも多く、他界されてしまった氏の肉声で直接聞いてみたいという思いもある。
そんなに高くないし、どうしようかなー。
河合隼雄の著作には唸るところも多く、他界されてしまった氏の肉声で直接聞いてみたいという思いもある。
そんなに高くないし、どうしようかなー。
地元の祭りがあった。
自分から積極的に参加することはないし、この先もほとんど無いと思うけど、窓越しにそう言う雰囲気を味わうのは悪くないなと、最近は思うようになってきた。
-----------------------------------------------------------------
「イリヤの空、UFOの夏」の4巻目をようやく購入。
アマズンでなかなか在庫が入らず、ずっと最終刊だけ持っていなかった。
「フィンチの嘴」も売り切れていることが多く、この機会に買った。
両方とも、読むのは先になると思うけどね。
自分から積極的に参加することはないし、この先もほとんど無いと思うけど、窓越しにそう言う雰囲気を味わうのは悪くないなと、最近は思うようになってきた。
-----------------------------------------------------------------
「イリヤの空、UFOの夏」の4巻目をようやく購入。
アマズンでなかなか在庫が入らず、ずっと最終刊だけ持っていなかった。
「フィンチの嘴」も売り切れていることが多く、この機会に買った。
両方とも、読むのは先になると思うけどね。
09年10月10日の日記。2分化計画。
2009年10月10日 エッセイ 手書き日記2分化計画を考えていたわけです。
現在の手書き(リアル)日記は、その時間に何をしたか、と言うことのみが綴られている、非常に味気ない物になっているので、一日の行動と、一日の感想を、それぞれ分けて取り扱う日記改革をしようと。
そう言う時間毎に記載できる手帳を買おうかとも思っていたんですが、それだと大概朝7時から夜の10時くらいまでしか記せないので、自分で普通のノートを買って、そこにアレンジして書き記すことにしました。
で、今日買ってきました。
来年の一月一日から始めようかとも思っていたんですが、いきなり始めると、こなれていないので不都合が生じると思い、とりあえず早ければ明日あたりから始めようかと思います。
今年残り二ヶ月半をかけて色々試しながら改良していきたいと思います。
現在の手書き(リアル)日記は、その時間に何をしたか、と言うことのみが綴られている、非常に味気ない物になっているので、一日の行動と、一日の感想を、それぞれ分けて取り扱う日記改革をしようと。
そう言う時間毎に記載できる手帳を買おうかとも思っていたんですが、それだと大概朝7時から夜の10時くらいまでしか記せないので、自分で普通のノートを買って、そこにアレンジして書き記すことにしました。
で、今日買ってきました。
来年の一月一日から始めようかとも思っていたんですが、いきなり始めると、こなれていないので不都合が生じると思い、とりあえず早ければ明日あたりから始めようかと思います。
今年残り二ヶ月半をかけて色々試しながら改良していきたいと思います。
10月9日の日記。ヤクルトスワローズが、念願の……!!!
2009年10月9日 野球 ヤクルトスワローズがクライマックスシリーズ進出決定!!!
CSが導入されてから下位に低迷。
ベテランが次々ユニホームを脱ぎ、チームは若くなっていった。
そして今シーズン、高田監督を始めとしたコーチ陣、フロントの頑張りにより戦力が整備され、そしてもちろん選手達も努力をして前半戦を快走。CS進出は確実と思われた。
ところがどっこい、7月に翳りが見えると、8月9月はどん底。
野球専用ブログ「スワローズメインの野球全般ブログ」を試合があった日は更新していたわけですが、毎日がほんとに辛かった。
毎日毎日負け試合。
黒星が連なる。
中日に2位の座を譲り、広島、阪神と激しく3位を争う。一時は5位にも落ちた。
そして今日、この試合を含めて残り3試合となり、阪神との最後の直接対決。
勝って、CS行きを決めました……!
この戦いの前に巨人戦が雨で流れていたわけですが、個人的にこの雨天中止は非常に大きかったと思います。巨人には4勝しかしてないし、やればきっと負けてた。
チームの雰囲気が悪くなっていたかもしれないから。
とにかく良かった。
俺も、選手も、強くなったと思うよ。
CSが導入されてから下位に低迷。
ベテランが次々ユニホームを脱ぎ、チームは若くなっていった。
そして今シーズン、高田監督を始めとしたコーチ陣、フロントの頑張りにより戦力が整備され、そしてもちろん選手達も努力をして前半戦を快走。CS進出は確実と思われた。
ところがどっこい、7月に翳りが見えると、8月9月はどん底。
野球専用ブログ「スワローズメインの野球全般ブログ」を試合があった日は更新していたわけですが、毎日がほんとに辛かった。
毎日毎日負け試合。
黒星が連なる。
中日に2位の座を譲り、広島、阪神と激しく3位を争う。一時は5位にも落ちた。
そして今日、この試合を含めて残り3試合となり、阪神との最後の直接対決。
勝って、CS行きを決めました……!
この戦いの前に巨人戦が雨で流れていたわけですが、個人的にこの雨天中止は非常に大きかったと思います。巨人には4勝しかしてないし、やればきっと負けてた。
チームの雰囲気が悪くなっていたかもしれないから。
とにかく良かった。
俺も、選手も、強くなったと思うよ。
10月7日の日記。台風。
2009年10月7日 エッセイ 浜松は自分の記憶が確かならば、ここ数年はあまり台風の直撃というのは無かったんだけど、今回はもろ。
そう言うときに限って外に出なけりゃいけないというのもなぁ。
そう言うときに限って外に出なけりゃいけないというのもなぁ。
1日に火天の城を見てきました。感想を書きます。
ネタバレ注意。
-----------------------------------------------------------------
主人公である宮大工の岡部又右衛門は信長から安土城の築城を依頼される。
指図(図面)争いから実際の築城、完成に至るまでの3年にわたる険しい道のりを描く。
----------------------------------------------------------------
まず個人的なことだが、この映画のことを誤解していた。見る前はもっとテクニカルなもの、ロジカルなものだろうと思っていたのだ。
つまり、城の仕組みがどうなっていて、作る際の技術的な問題、人員との確執、戦に絡んだ苦悩などが描かれるのだと思っていた。
しかし実際には、もっと人情や感情に訴えかけるエモーショナルな物だったのだ。
冒頭(時間ギリギリに館内に入ったため)もし見逃していなければ、主人公岡部又右衛門がそれまでどういう経歴を持っていて、どういう人物なのか、どのように評価されているのかと言うことがほとんど紹介されない。
上映時間が2時間20分あり、経歴を省いてもこれだけかかっているのだから、仕方がないのかもしれない。
早々に安土城築城を依頼されるのだが、基本的に話が進んでいく中で、彼がどのような人柄なのか、と言うことを見せていく。
彼は請け負った仕事に対して真摯に、没頭して取り組む。自らの命をかけて完成へ全力を尽くす。当たり前なのだが職人気質なのだ。だがそれだけではなく、人と分け隔て無く接し、感謝し、敬意を持ち、気を遣う。
その態度や心が周囲の人間、部下や、妻や、あるいは敵方の人間、心を閉ざした人間達までも惹きつける。
彼の職人としての腕はもちろん、そう言った人間的な魅力が集団のまとまりを生み、成功へと導いたと言える。
組織のリーダー、あるいは部下を従えるような人間が見てみると、彼の生き方が参考になるかもしれない。
映画としては又右衛門の視点を中心に安土城築城を軸にして、家族との確執、娘や大工の少年の成長、周囲の戦による苦悩や色恋などを併走させている。
ただどれをとっても、どうにもいまいち中途半端になってしまっているような気がしなくもない。
築城に関して言えば、例えば指図争いや、親柱の確保、戦争での人員流出、蛇石運びの最中の妨害工作など、3年の中の要所要所を切り取って見せている。
しかし本当に部分部分だし、難題続出という感じでもないため、作中頻繁に出て来る「本当にこの城は完成するのか?」というセリフが、こちらとしてはいまいちその重みを実感できない。
その他のエピソードにしても時間的な制約か、脚本か、あるいはそもそもの原作に由来するのかわからないが、どうしても印象が薄い。
少年の成長物語にしても、出兵後の空白期間が長すぎて、最後の最後でいきなり帰ってきて凄みを増されていても、こちらとしてはちょっといただけない。そのプロセスを知りたいのだから。
また、繋ぎ方がいちいち雑なように感じた。エピソード同士も飛び石のように感じる(3年という長丁場なので仕方がないのかもしれない)が、更にカットとカットの繋ぎ方ももうちょっとスムーズに出来る工夫があるだろうと思える。これは編集の仕方や、編集を見越してカットのパーツを増やす撮影が必要と言うこと。
例えば市造の成長を感じるシーン。
市造の削った型を見て平次と弥吉(だっけ?)が納得するカットから、市造の名札を上役(?)へ入れ替えるカット、この間に例えば型のアップ、あるいは名札のアップを一回ポンといれて、そこから引きのカットを入れてみたりすればブツ切り感は多少なくなるのでは。外のシーンでの周囲の雑音を、型のアップ時にもうちょっと絞ってもいいかもしれない。
話としては所々感情に訴えかけられる部分も割合あったと思う。
戦いへの疑問、人との信頼関係、そう言った物が描かれてはいたが、作品全体として見たときの満足度はそれほど高くはなかった。
安土城築城と言うよりは、人情話を見たい人向けの映画。
時代物なので、安土桃山時代前後の予備知識があればなお良いかも。
ネタバレ注意。
-----------------------------------------------------------------
主人公である宮大工の岡部又右衛門は信長から安土城の築城を依頼される。
指図(図面)争いから実際の築城、完成に至るまでの3年にわたる険しい道のりを描く。
----------------------------------------------------------------
まず個人的なことだが、この映画のことを誤解していた。見る前はもっとテクニカルなもの、ロジカルなものだろうと思っていたのだ。
つまり、城の仕組みがどうなっていて、作る際の技術的な問題、人員との確執、戦に絡んだ苦悩などが描かれるのだと思っていた。
しかし実際には、もっと人情や感情に訴えかけるエモーショナルな物だったのだ。
冒頭(時間ギリギリに館内に入ったため)もし見逃していなければ、主人公岡部又右衛門がそれまでどういう経歴を持っていて、どういう人物なのか、どのように評価されているのかと言うことがほとんど紹介されない。
上映時間が2時間20分あり、経歴を省いてもこれだけかかっているのだから、仕方がないのかもしれない。
早々に安土城築城を依頼されるのだが、基本的に話が進んでいく中で、彼がどのような人柄なのか、と言うことを見せていく。
彼は請け負った仕事に対して真摯に、没頭して取り組む。自らの命をかけて完成へ全力を尽くす。当たり前なのだが職人気質なのだ。だがそれだけではなく、人と分け隔て無く接し、感謝し、敬意を持ち、気を遣う。
その態度や心が周囲の人間、部下や、妻や、あるいは敵方の人間、心を閉ざした人間達までも惹きつける。
彼の職人としての腕はもちろん、そう言った人間的な魅力が集団のまとまりを生み、成功へと導いたと言える。
組織のリーダー、あるいは部下を従えるような人間が見てみると、彼の生き方が参考になるかもしれない。
映画としては又右衛門の視点を中心に安土城築城を軸にして、家族との確執、娘や大工の少年の成長、周囲の戦による苦悩や色恋などを併走させている。
ただどれをとっても、どうにもいまいち中途半端になってしまっているような気がしなくもない。
築城に関して言えば、例えば指図争いや、親柱の確保、戦争での人員流出、蛇石運びの最中の妨害工作など、3年の中の要所要所を切り取って見せている。
しかし本当に部分部分だし、難題続出という感じでもないため、作中頻繁に出て来る「本当にこの城は完成するのか?」というセリフが、こちらとしてはいまいちその重みを実感できない。
その他のエピソードにしても時間的な制約か、脚本か、あるいはそもそもの原作に由来するのかわからないが、どうしても印象が薄い。
少年の成長物語にしても、出兵後の空白期間が長すぎて、最後の最後でいきなり帰ってきて凄みを増されていても、こちらとしてはちょっといただけない。そのプロセスを知りたいのだから。
また、繋ぎ方がいちいち雑なように感じた。エピソード同士も飛び石のように感じる(3年という長丁場なので仕方がないのかもしれない)が、更にカットとカットの繋ぎ方ももうちょっとスムーズに出来る工夫があるだろうと思える。これは編集の仕方や、編集を見越してカットのパーツを増やす撮影が必要と言うこと。
例えば市造の成長を感じるシーン。
市造の削った型を見て平次と弥吉(だっけ?)が納得するカットから、市造の名札を上役(?)へ入れ替えるカット、この間に例えば型のアップ、あるいは名札のアップを一回ポンといれて、そこから引きのカットを入れてみたりすればブツ切り感は多少なくなるのでは。外のシーンでの周囲の雑音を、型のアップ時にもうちょっと絞ってもいいかもしれない。
話としては所々感情に訴えかけられる部分も割合あったと思う。
戦いへの疑問、人との信頼関係、そう言った物が描かれてはいたが、作品全体として見たときの満足度はそれほど高くはなかった。
安土城築城と言うよりは、人情話を見たい人向けの映画。
時代物なので、安土桃山時代前後の予備知識があればなお良いかも。
10月2日の日記。なんだこれ。
2009年10月2日 エッセイ 最近の悩みというか、「なんだこれ」。
なんか、胸に変な赤いイボが出来てる。ほくろ(に発展する?)のか、なんなのかよく分からないが、風呂に入っていて、不用意に接触すると血が出るのでなおのこと困る。
でしかも、服でクルーネックだったら良いんだけど、Vネックだと襟元のギリギリのラインにあるから、ほんとに見えそうで見えないというか、気になるんだよなー。もうこれUネックとか着たら確実に露出で丸出し。
まあVネックの服がそもそもそんなに無いんだけど。
ほんとに微妙な困り具合で、ほんとこの日記なんだこれ。
なんか、胸に変な赤いイボが出来てる。ほくろ(に発展する?)のか、なんなのかよく分からないが、風呂に入っていて、不用意に接触すると血が出るのでなおのこと困る。
でしかも、服でクルーネックだったら良いんだけど、Vネックだと襟元のギリギリのラインにあるから、ほんとに見えそうで見えないというか、気になるんだよなー。もうこれUネックとか着たら確実に露出で丸出し。
まあVネックの服がそもそもそんなに無いんだけど。
ほんとに微妙な困り具合で、ほんとこの日記なんだこれ。
10月1日の日記。映画を観て、本を買った日。
2009年10月1日 エッセイ「火天の城」を見に行ってきました。
ちょっと予想していたのと違っていたこともあり、個人的にはまあまあに留まるのですが、ただ話としては決して悪くないのだと思います。ちょっと雑かなとは思いましたが。
感想はまた今度。
帰りに本屋で立ち読みして、「地図とあらすじでわかる! 聖書」を購入。
実はもう手元には聖書があって、読みたいなと思って「ためらい傷」ならぬ「ためらい読み」(チラ読みとも言う)をチラチラしていたのでチラが、千ページチラを越える膨大な量に恐れとチラをなし、なかなか本格的に取り組めませんでチラ。
チラ読みして感じるのは、きっと聖書の半分は地名と人名(とチラ)なのではないかということで、そうチラ推測しまして、この本があれば百人力だね! まさに鬼にチラとはこの事だと思いまして、購入チラいたしました。
果たしていつ読み終わることや……読み終わることかチラね。
ちょっと予想していたのと違っていたこともあり、個人的にはまあまあに留まるのですが、ただ話としては決して悪くないのだと思います。ちょっと雑かなとは思いましたが。
感想はまた今度。
帰りに本屋で立ち読みして、「地図とあらすじでわかる! 聖書」を購入。
実はもう手元には聖書があって、読みたいなと思って「ためらい傷」ならぬ「ためらい読み」(チラ読みとも言う)をチラチラしていたのでチラが、千ページチラを越える膨大な量に恐れとチラをなし、なかなか本格的に取り組めませんでチラ。
チラ読みして感じるのは、きっと聖書の半分は地名と人名(とチラ)なのではないかということで、そうチラ推測しまして、この本があれば百人力だね! まさに鬼にチラとはこの事だと思いまして、購入チラいたしました。
果たしていつ読み終わることや……読み終わることかチラね。