2012年3月29日の日記。ビジー。
2012年3月29日 野球 各球団の投手(先発・リリーフ)を選び出したところ。
これから評価の数字を入れていくところだけど、たぶん今日中には終わらない。
で、同様の事を野手も行い、コメントなどを書いたりするので、当然明日の開幕までには間に合わない。
セ・パ両リーグの順位予想も含めて、最初のカードが終わるまでは最低でもかかりそう。
しかも月代わりなので、色々とやることが重なっているし、元々の日課を含めて、ちょっと繁忙。
で、加えて言うなら、メンタル的な浮き沈みに作業スピードが影響を受けたりするので、いつになるんだろうほんと。
これから評価の数字を入れていくところだけど、たぶん今日中には終わらない。
で、同様の事を野手も行い、コメントなどを書いたりするので、当然明日の開幕までには間に合わない。
セ・パ両リーグの順位予想も含めて、最初のカードが終わるまでは最低でもかかりそう。
しかも月代わりなので、色々とやることが重なっているし、元々の日課を含めて、ちょっと繁忙。
で、加えて言うなら、メンタル的な浮き沈みに作業スピードが影響を受けたりするので、いつになるんだろうほんと。
2012年3月27日の日記。目安。
2012年3月27日 野球 あー、もうすぐ開幕する。
プロ野球が。
毎年各球団の戦力を評価しているのだけど、まだ全然やってない。
たぶん間に合わないな。
今頑張ってます。
現在は選手の評価基準を作っている。
昨年も一応目安を作ってあったのだけど、それに今ちょっと手を加えてます。
まあ、そんな凄くきっちりしたものではなくて、飽くまで大雑把に目安として作ってるだけですが。
プロ野球が。
毎年各球団の戦力を評価しているのだけど、まだ全然やってない。
たぶん間に合わないな。
今頑張ってます。
現在は選手の評価基準を作っている。
昨年も一応目安を作ってあったのだけど、それに今ちょっと手を加えてます。
まあ、そんな凄くきっちりしたものではなくて、飽くまで大雑把に目安として作ってるだけですが。
10年2月5日の日記。2つの寝耳に水。
2010年2月5日 野球 朝青龍引退では「へぇ」程度だったが、オリックスの小瀬の死亡事件では一瞬時が止まった。理由はまだわからないが……。
大卒2年目にして早くも頭角を現してきていただけに残念。もったいない。
ご冥福をお祈りします。
大卒2年目にして早くも頭角を現してきていただけに残念。もったいない。
ご冥福をお祈りします。
10月9日の日記。ヤクルトスワローズが、念願の……!!!
2009年10月9日 野球 ヤクルトスワローズがクライマックスシリーズ進出決定!!!
CSが導入されてから下位に低迷。
ベテランが次々ユニホームを脱ぎ、チームは若くなっていった。
そして今シーズン、高田監督を始めとしたコーチ陣、フロントの頑張りにより戦力が整備され、そしてもちろん選手達も努力をして前半戦を快走。CS進出は確実と思われた。
ところがどっこい、7月に翳りが見えると、8月9月はどん底。
野球専用ブログ「スワローズメインの野球全般ブログ」を試合があった日は更新していたわけですが、毎日がほんとに辛かった。
毎日毎日負け試合。
黒星が連なる。
中日に2位の座を譲り、広島、阪神と激しく3位を争う。一時は5位にも落ちた。
そして今日、この試合を含めて残り3試合となり、阪神との最後の直接対決。
勝って、CS行きを決めました……!
この戦いの前に巨人戦が雨で流れていたわけですが、個人的にこの雨天中止は非常に大きかったと思います。巨人には4勝しかしてないし、やればきっと負けてた。
チームの雰囲気が悪くなっていたかもしれないから。
とにかく良かった。
俺も、選手も、強くなったと思うよ。
CSが導入されてから下位に低迷。
ベテランが次々ユニホームを脱ぎ、チームは若くなっていった。
そして今シーズン、高田監督を始めとしたコーチ陣、フロントの頑張りにより戦力が整備され、そしてもちろん選手達も努力をして前半戦を快走。CS進出は確実と思われた。
ところがどっこい、7月に翳りが見えると、8月9月はどん底。
野球専用ブログ「スワローズメインの野球全般ブログ」を試合があった日は更新していたわけですが、毎日がほんとに辛かった。
毎日毎日負け試合。
黒星が連なる。
中日に2位の座を譲り、広島、阪神と激しく3位を争う。一時は5位にも落ちた。
そして今日、この試合を含めて残り3試合となり、阪神との最後の直接対決。
勝って、CS行きを決めました……!
この戦いの前に巨人戦が雨で流れていたわけですが、個人的にこの雨天中止は非常に大きかったと思います。巨人には4勝しかしてないし、やればきっと負けてた。
チームの雰囲気が悪くなっていたかもしれないから。
とにかく良かった。
俺も、選手も、強くなったと思うよ。
今日はスワローズ専用のブログを探していて無駄に時間を喰ってしまった。
とりあえずスワローズ戦の自己満足な評価はそちらのブログに記していこうと思う。野球に関する全般も、もしかしたらそちらがメインになるかも。わからない。気分屋なので。
ということはこちらの更新頻度は下がるのか。わからんなあ。馴染むまでは。
-----------------------------------------------------------------
・スワローズ
ドラゴンズ相手に10-7で勝ちました。
相変わらず石川はピリッとせず、またセットアッパー陣も不安定で、投手に関しては不安ですが、野手の頑張りもあって勝てています。
今日の試合の最大の分岐点は7回表の萩原でしょう。
9-6の7回表、登板した松岡が1アウト1,2塁のピンチを招き、バッターは3番森野。好調です。ここで萩原が登板。自分は萩原の登板に不安を覚えましたが、森野にはタイムリー二塁打を打たれて9-7、なお1アウト2,3塁で好調の4番、5番と続きます。
自分は正直この試合負けたと思いました。少なくとも昨年までなら打たれて逆転されて負けです。試合の流れも、大味なゲームですから、大いに逆転は有り得ます。
が、実際は、萩原が2者連続三振という最高の結果を残しました。
この後のガイエルのソロホームランも効きましたが、あの萩原の火消しあってのことです。
好調の中日が相手で、しかも試合の展開が展開だけに石川のピッチングも非難ばかり出来ませんが、次回以降もう少し締めていただきたいというのが本音です。
とりあえずスワローズ戦の自己満足な評価はそちらのブログに記していこうと思う。野球に関する全般も、もしかしたらそちらがメインになるかも。わからない。気分屋なので。
ということはこちらの更新頻度は下がるのか。わからんなあ。馴染むまでは。
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・スワローズ
ドラゴンズ相手に10-7で勝ちました。
相変わらず石川はピリッとせず、またセットアッパー陣も不安定で、投手に関しては不安ですが、野手の頑張りもあって勝てています。
今日の試合の最大の分岐点は7回表の萩原でしょう。
9-6の7回表、登板した松岡が1アウト1,2塁のピンチを招き、バッターは3番森野。好調です。ここで萩原が登板。自分は萩原の登板に不安を覚えましたが、森野にはタイムリー二塁打を打たれて9-7、なお1アウト2,3塁で好調の4番、5番と続きます。
自分は正直この試合負けたと思いました。少なくとも昨年までなら打たれて逆転されて負けです。試合の流れも、大味なゲームですから、大いに逆転は有り得ます。
が、実際は、萩原が2者連続三振という最高の結果を残しました。
この後のガイエルのソロホームランも効きましたが、あの萩原の火消しあってのことです。
好調の中日が相手で、しかも試合の展開が展開だけに石川のピッチングも非難ばかり出来ませんが、次回以降もう少し締めていただきたいというのが本音です。
・スワローズ
本日はドラゴンズ相手に8-4で勝ちました。
ポイントは木田投手ですね。初回に痛烈なピッチャー返しを体に食らったと言うこともあると思いますし、緊張もあったのかもしれませんが、3失点。いきなりでこの後どうなることかと思いきや、その後はテンポ良くきちんと抑えてくれました。
そのリズムに乗って野手も得点を重ねて逆転。最後は一方的なゲームになりました。改めて、守りの時のテンポの重要性というものを確認させられました。
昨日も勝てた試合だと思いますので未だに惜しいですが、まあとりあえずよしとしましょう。
後は本当に1,2,3番がもう少し打ってくれれば申し分ないですが。デントナは相変わらず打っていますし、今日青木が2安打なので、そろそろ期待できるかもしれません。青木が打ってくれれば繋がりますからね。
オッシーがちょっと心配ですが。
本日はドラゴンズ相手に8-4で勝ちました。
ポイントは木田投手ですね。初回に痛烈なピッチャー返しを体に食らったと言うこともあると思いますし、緊張もあったのかもしれませんが、3失点。いきなりでこの後どうなることかと思いきや、その後はテンポ良くきちんと抑えてくれました。
そのリズムに乗って野手も得点を重ねて逆転。最後は一方的なゲームになりました。改めて、守りの時のテンポの重要性というものを確認させられました。
昨日も勝てた試合だと思いますので未だに惜しいですが、まあとりあえずよしとしましょう。
後は本当に1,2,3番がもう少し打ってくれれば申し分ないですが。デントナは相変わらず打っていますし、今日青木が2安打なので、そろそろ期待できるかもしれません。青木が打ってくれれば繋がりますからね。
オッシーがちょっと心配ですが。
・スワローズ
本日はドラゴンズ相手に3-4で負けました。
勝敗のポイントはまず間違いなく6回裏の攻撃でしたね。
スワローズは先制、追加点で2点取った後にホームランで追いつかれ、更に勝ち越したあとにすぐ同点にされました。その後のチャンスが6回裏にやってきました。
先頭の田中浩が死球で出塁すると、相手のミスで3塁まで進んでノーアウト3塁。次のバッター相川が凡退し、1アウト3塁で打席には先発の館山が向かいました。
自分はまず間違いなくここで代打を出すべきだったと考えています。
館山はその時点で98球ほど投げていて、やや不安定な投球でしたし、イニングとしても球数としても、変えても特別問題ありません。阪神戦で中継ぎをやや多く使い気味だったと言うことはありますが、それほど問題とは思えません。
何より、勝ち越さなければ勝てないわけです。終盤に向かう中で同点の状態であれば、なるべく早めに勝ち越したい。まだ1アウトなので、バッター二人を送り込めば、得点の可能性は十分ありました。
このとき試合の流れからして、得点のチャンスを逸すると、逆に勝ち越されて負けのパターンがあるなと感じていました。そして展開としてはまさにそうなりました。
決して勝てない試合ではありませんでした。自分にはどうしても、あの6回裏の攻撃で流れを手放してしまったように思えてなりません。
本日はドラゴンズ相手に3-4で負けました。
勝敗のポイントはまず間違いなく6回裏の攻撃でしたね。
スワローズは先制、追加点で2点取った後にホームランで追いつかれ、更に勝ち越したあとにすぐ同点にされました。その後のチャンスが6回裏にやってきました。
先頭の田中浩が死球で出塁すると、相手のミスで3塁まで進んでノーアウト3塁。次のバッター相川が凡退し、1アウト3塁で打席には先発の館山が向かいました。
自分はまず間違いなくここで代打を出すべきだったと考えています。
館山はその時点で98球ほど投げていて、やや不安定な投球でしたし、イニングとしても球数としても、変えても特別問題ありません。阪神戦で中継ぎをやや多く使い気味だったと言うことはありますが、それほど問題とは思えません。
何より、勝ち越さなければ勝てないわけです。終盤に向かう中で同点の状態であれば、なるべく早めに勝ち越したい。まだ1アウトなので、バッター二人を送り込めば、得点の可能性は十分ありました。
このとき試合の流れからして、得点のチャンスを逸すると、逆に勝ち越されて負けのパターンがあるなと感じていました。そして展開としてはまさにそうなりました。
決して勝てない試合ではありませんでした。自分にはどうしても、あの6回裏の攻撃で流れを手放してしまったように思えてなりません。
・スワローズ
本日は阪神相手に7-6で勝ちました。途中まで楽勝ムードだったのが、終盤追いすがられて冷や冷やしながら何とか勝ちました。やっぱり阪神は強いですね。油断は出来ません。
今日は下位が沈黙した物の、上位打線の活躍で勝ちました。チームは助け合い。でもこれで、上位も機能し始めたし、今後に向けて得点力の不安は多少解消されました。
7-3で7回裏、先発川島から五十嵐にスイッチした。それはつまりこの試合を絶対物にするという意思の表れでもあっただろうし、阪神の強さに隙を見せないための選択だったのだろうと思う。
それは間違いではないと思う。幾つかある選択肢の中でも説得力のある方法だろう。ただ個人的にはそこまで厳格に行かなくても、もう少し気を緩めて、萩原とか若手とかその辺りで良かったのでは、と思ったり。
結果的に五十嵐でピンチを招き、失点してしまった。
そういった隙を見逃さずにつけ込んでくる阪神もやはり強い。再認識させられました。6回から渡辺、江草をつぎ込んできて、この点差で出す投手じゃないよなあと思っていましたが、その試合を諦めない姿勢が結果的に今日の接戦を生んだのだから。いやはや。
スワローズとしては、セットアッパーが追い詰められ、失点するという、嫌な試合内容でした。ただ、それでも自分はプラスの面がより強く感じられるのです。というのは、昨年までであれば、間違いなく今日の流れは同点、逆転されて負け、のパターンなのです。
絶体絶命のピンチを招きながらもリードを守りきって試合を終えた。一点差ゲームを、しかも阪神相手に逃げ切れた、ということが、非常に大きな意味を持っています。今日の出来事は、大きな経験として選手に自信を与えるでしょう。
昨年、セットアッパーと抑え、と言う形は確立していた物の、重要な場面で打たれて負けてしまう、接戦を落とす、ということが度々ありました。そういった昨年を経て、今日、こうして勝てたことは、今年のペナントレースを(そして今後数年先を)見越しても、とても大きな事です。
阪神に関して言えば、関本は2番の方が怖いかなあ、と言う印象です。今日は6番で打点を上げていました。結果的に阪神は今日の並びで6点を挙げているわけですからこれで良いのかもしれませんが、赤星はまずまず出塁しますし、金本、新井と割と打っています。その前に関本がいることの方が、よっぽど怖いかなあと。個人的には。
もちろん6番も大切ですが。
-----------------------------------------------------------------
・漫画
「惑星のさみだれ」が今月末に出るそうだ。ワクワク。
そういえば同作者の「戦国妖弧」②もまだ買ってないや。
最近社会学に興味がある。まあ、関連書籍を買って読むのは当分先になるだろうけど。
本日は阪神相手に7-6で勝ちました。途中まで楽勝ムードだったのが、終盤追いすがられて冷や冷やしながら何とか勝ちました。やっぱり阪神は強いですね。油断は出来ません。
今日は下位が沈黙した物の、上位打線の活躍で勝ちました。チームは助け合い。でもこれで、上位も機能し始めたし、今後に向けて得点力の不安は多少解消されました。
7-3で7回裏、先発川島から五十嵐にスイッチした。それはつまりこの試合を絶対物にするという意思の表れでもあっただろうし、阪神の強さに隙を見せないための選択だったのだろうと思う。
それは間違いではないと思う。幾つかある選択肢の中でも説得力のある方法だろう。ただ個人的にはそこまで厳格に行かなくても、もう少し気を緩めて、萩原とか若手とかその辺りで良かったのでは、と思ったり。
結果的に五十嵐でピンチを招き、失点してしまった。
そういった隙を見逃さずにつけ込んでくる阪神もやはり強い。再認識させられました。6回から渡辺、江草をつぎ込んできて、この点差で出す投手じゃないよなあと思っていましたが、その試合を諦めない姿勢が結果的に今日の接戦を生んだのだから。いやはや。
スワローズとしては、セットアッパーが追い詰められ、失点するという、嫌な試合内容でした。ただ、それでも自分はプラスの面がより強く感じられるのです。というのは、昨年までであれば、間違いなく今日の流れは同点、逆転されて負け、のパターンなのです。
絶体絶命のピンチを招きながらもリードを守りきって試合を終えた。一点差ゲームを、しかも阪神相手に逃げ切れた、ということが、非常に大きな意味を持っています。今日の出来事は、大きな経験として選手に自信を与えるでしょう。
昨年、セットアッパーと抑え、と言う形は確立していた物の、重要な場面で打たれて負けてしまう、接戦を落とす、ということが度々ありました。そういった昨年を経て、今日、こうして勝てたことは、今年のペナントレースを(そして今後数年先を)見越しても、とても大きな事です。
阪神に関して言えば、関本は2番の方が怖いかなあ、と言う印象です。今日は6番で打点を上げていました。結果的に阪神は今日の並びで6点を挙げているわけですからこれで良いのかもしれませんが、赤星はまずまず出塁しますし、金本、新井と割と打っています。その前に関本がいることの方が、よっぽど怖いかなあと。個人的には。
もちろん6番も大切ですが。
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・漫画
「惑星のさみだれ」が今月末に出るそうだ。ワクワク。
そういえば同作者の「戦国妖弧」②もまだ買ってないや。
最近社会学に興味がある。まあ、関連書籍を買って読むのは当分先になるだろうけど。
・スワローズ
本日は阪神相手に勝利しました。5-1です。
今季初勝利ですが、特別感慨はありません。今年の戦力ならば、普通にやればこうなります。今年はそれくらい確信があります。
リリーフには五十嵐、押本、松岡という盤石のセットアッパーがいて、抑えには林昌勇。先発が6,7回まで頑張ってくれて、しかも2,3点のリードがあれば、かなり勝率は高くなります。
しかも相手の先発は能見。もちろんいつ化けるかはわかりませんが、今までの実績などからしてもあまり気負わなくても良い投手です。阪神の場合、安藤はまずまずの投球でしたが手がつけれらないほどでは無いですし、岩田が怪我、下柳は病み上がり、その他のピッチャーもパッとしない上に正捕手の矢野を欠いています。
スワローズの場合、石川は昨日打たれましたがおそらく今後立ち直ると思いますし、館山と川島は怪我さえなければまずまずやってくれるでしょう。由規も将来のスワのエースを担える逸材であり、ある程度先発は揃っています。この面だけ見ても、阪神を見下せるような心の余裕があります。
今日の試合は相手の6番バッター(メンチ)に助けられました。ピンチの場面でことごとく凡打でしたからね。メンチは7番で、6番に狩野の方が良いのでは……と思ったりしました。
スワは相変わらず上位打線がいまいち機能しません。ここが機能し始めたら優勝も狙えます。4番のデントナですが、まずまず選球眼があるような気がします。選球眼は大切です。研究されて壁にぶつかることもあるでしょうが、若いですし、彼には期待できそうです。
……藤田太陽って、サイドスローにしてたんですね。びっくり。
本日は阪神相手に勝利しました。5-1です。
今季初勝利ですが、特別感慨はありません。今年の戦力ならば、普通にやればこうなります。今年はそれくらい確信があります。
リリーフには五十嵐、押本、松岡という盤石のセットアッパーがいて、抑えには林昌勇。先発が6,7回まで頑張ってくれて、しかも2,3点のリードがあれば、かなり勝率は高くなります。
しかも相手の先発は能見。もちろんいつ化けるかはわかりませんが、今までの実績などからしてもあまり気負わなくても良い投手です。阪神の場合、安藤はまずまずの投球でしたが手がつけれらないほどでは無いですし、岩田が怪我、下柳は病み上がり、その他のピッチャーもパッとしない上に正捕手の矢野を欠いています。
スワローズの場合、石川は昨日打たれましたがおそらく今後立ち直ると思いますし、館山と川島は怪我さえなければまずまずやってくれるでしょう。由規も将来のスワのエースを担える逸材であり、ある程度先発は揃っています。この面だけ見ても、阪神を見下せるような心の余裕があります。
今日の試合は相手の6番バッター(メンチ)に助けられました。ピンチの場面でことごとく凡打でしたからね。メンチは7番で、6番に狩野の方が良いのでは……と思ったりしました。
スワは相変わらず上位打線がいまいち機能しません。ここが機能し始めたら優勝も狙えます。4番のデントナですが、まずまず選球眼があるような気がします。選球眼は大切です。研究されて壁にぶつかることもあるでしょうが、若いですし、彼には期待できそうです。
……藤田太陽って、サイドスローにしてたんですね。びっくり。
・プロ野球開幕
ついに始まりました。2009年のプロ野球。
スワローズは阪神相手に負けてしまいました。2-5ですね。
敗因については先発石川と上位打線の不振ですね。下位でチャンスを作っていただけに上位がもう少し打っていれば試合はわかりませんでした。しかしそれ以上に石川がダメでした。
最初からピリッとしない投球で。際どいところには行くんだけどストライクが入らずボール先行。嫌な雰囲気が漂ったところでことごとく打ち返されるというパターンでした。途中から立ち直っただけに、悔やまれます。
スワローズファンとしては、試合のハイライトは7回表だったと思います。一点奪い返して2-5なおも2死1,3塁の場面。ここでピッチャーは先発の安藤。バッターは川島慶。川島は今日3打席凡退で、しかもあまり内容は良くありませんでした。自分はここで代打ユウイチか、森岡が行くと思いました。
ところが代打は出さずに川島に行かせて、三振。
ここで代打を出しても点が取れたとは思いませんが、出さないより確率は高かったと思います。特に、ユウイチのバットコントロールであれば、疲れの見える安藤の球を捉えられたかもしれません。
また、9回表、1死1,2塁でピッチャー藤川。この場面で代打に飯原を起用したのも、わからないではないですが、やはりユウイチか森岡辺りを期待しました。
結果論ですが、飯原は藤川のシュート回転した内角の球に詰まって進塁打で終わりました。
途中まではほとんど収穫のない試合でしたが、後半は良かったと思います。
特に中継ぎがピシャリと抑えたのはこれからを考えると良かったと思います。まあ、逆に今日は疲れていないからあの素晴らしい投球内容だったのかもしれませんが。
昨年手薄だった左投手ですが、今日は佐藤賢、丸山と抑えてくれました。オッシーも素晴らしい投球でした。
昨年よりもリリーフは厚くなっていますし、野手の層も厚いです。今日は負けましたが、あまり気になりません。4,5番の外国人打者にもとりあえず当たりがあったので、あとは1,2,3番が機能してくれれば良いシーズンになるでしょう。
先発は……まあ、足りるでしょう。
----------------------------------------------------------------
アトピーですが、今の所も抑えられています。昨年の今頃は悪化が進んでいた時期なのでこの違いは嬉しいですね。
やはり、根本的な問題を知り、アトピーがどういった経緯で表れるのかと言う体系的な把握が出来るようになると気持ちの余裕も違います。ストイック過ぎず、多少ゆるめにしていても、ある程度コントロール出来ます。
人それぞれ環境の違いなどもありますから一概には言えませんが、ただやはりステロイドでコントロールするよりも、遙かにこちらの方が良いですね。
ただし、自分の場合それを掴むのに半年以上悲惨な状態を経験しなければいけませんでしたし、脱ステ・リバウンド期を含めると一年近くはちょっと外に出られないような日々が続きましたが。
自分で色々試してフィードバックして、ネットなどで調べた知識と照らし合わせて修正、体系を構築していくという作業によって実感を得られましたし、単に知識だけで知っていると言うのとは違いますからね(そのいちいちについてどれだけ重要なのかとか)。
一旦ステロイドを使い始めたり、あるいは社会に出て行ったり、と言う立場で、脱ステ、あるいはステロイド無しの生活を送るというのは乗り越えなければならない問題が多く、困難かもしれません。克服できない場合、次代にアトピーが引き継がれていってしまう可能性は十分ありますから、大変です。
幸い、昔に比べてアトピーの解明は進んでいると言えますし、ネットで有益な情報を得ることも出来ますから、以前に比べて病苦から脱しやすくはなっていると思います。
ただアトピーは文明病(文明公害)と言えなくもないですから、有益な情報の量に比例してアトピー患者も増えていく可能性はあります。
ついに始まりました。2009年のプロ野球。
スワローズは阪神相手に負けてしまいました。2-5ですね。
敗因については先発石川と上位打線の不振ですね。下位でチャンスを作っていただけに上位がもう少し打っていれば試合はわかりませんでした。しかしそれ以上に石川がダメでした。
最初からピリッとしない投球で。際どいところには行くんだけどストライクが入らずボール先行。嫌な雰囲気が漂ったところでことごとく打ち返されるというパターンでした。途中から立ち直っただけに、悔やまれます。
スワローズファンとしては、試合のハイライトは7回表だったと思います。一点奪い返して2-5なおも2死1,3塁の場面。ここでピッチャーは先発の安藤。バッターは川島慶。川島は今日3打席凡退で、しかもあまり内容は良くありませんでした。自分はここで代打ユウイチか、森岡が行くと思いました。
ところが代打は出さずに川島に行かせて、三振。
ここで代打を出しても点が取れたとは思いませんが、出さないより確率は高かったと思います。特に、ユウイチのバットコントロールであれば、疲れの見える安藤の球を捉えられたかもしれません。
また、9回表、1死1,2塁でピッチャー藤川。この場面で代打に飯原を起用したのも、わからないではないですが、やはりユウイチか森岡辺りを期待しました。
結果論ですが、飯原は藤川のシュート回転した内角の球に詰まって進塁打で終わりました。
途中まではほとんど収穫のない試合でしたが、後半は良かったと思います。
特に中継ぎがピシャリと抑えたのはこれからを考えると良かったと思います。まあ、逆に今日は疲れていないからあの素晴らしい投球内容だったのかもしれませんが。
昨年手薄だった左投手ですが、今日は佐藤賢、丸山と抑えてくれました。オッシーも素晴らしい投球でした。
昨年よりもリリーフは厚くなっていますし、野手の層も厚いです。今日は負けましたが、あまり気になりません。4,5番の外国人打者にもとりあえず当たりがあったので、あとは1,2,3番が機能してくれれば良いシーズンになるでしょう。
先発は……まあ、足りるでしょう。
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アトピーですが、今の所も抑えられています。昨年の今頃は悪化が進んでいた時期なのでこの違いは嬉しいですね。
やはり、根本的な問題を知り、アトピーがどういった経緯で表れるのかと言う体系的な把握が出来るようになると気持ちの余裕も違います。ストイック過ぎず、多少ゆるめにしていても、ある程度コントロール出来ます。
人それぞれ環境の違いなどもありますから一概には言えませんが、ただやはりステロイドでコントロールするよりも、遙かにこちらの方が良いですね。
ただし、自分の場合それを掴むのに半年以上悲惨な状態を経験しなければいけませんでしたし、脱ステ・リバウンド期を含めると一年近くはちょっと外に出られないような日々が続きましたが。
自分で色々試してフィードバックして、ネットなどで調べた知識と照らし合わせて修正、体系を構築していくという作業によって実感を得られましたし、単に知識だけで知っていると言うのとは違いますからね(そのいちいちについてどれだけ重要なのかとか)。
一旦ステロイドを使い始めたり、あるいは社会に出て行ったり、と言う立場で、脱ステ、あるいはステロイド無しの生活を送るというのは乗り越えなければならない問題が多く、困難かもしれません。克服できない場合、次代にアトピーが引き継がれていってしまう可能性は十分ありますから、大変です。
幸い、昔に比べてアトピーの解明は進んでいると言えますし、ネットで有益な情報を得ることも出来ますから、以前に比べて病苦から脱しやすくはなっていると思います。
ただアトピーは文明病(文明公害)と言えなくもないですから、有益な情報の量に比例してアトピー患者も増えていく可能性はあります。
・パ・リーグの順位予想
チームを詳細に調べる時間がないのでザッと調べてパッと記すことにしました。
1位・千葉ロッテマリーンズ
2位・オリックスバファローズ
3位・埼玉西武ライオンズ
4位・東北楽天イーグルス
5位・福岡ソフトバンクホークス
6位・北海道日本ハムファイターズ
マリーンズは昨年まずまずの得点力で、先発も中継ぎ抑えもひとまず揃っているので、少なくともAクラス入りの確率は高いのではないかと思う。ただし、中継ぎの層が若干薄いのが気になる。
オリックスも先発、中継ぎ、抑えと一通り揃っているし、何しろあの厳つい打線が怖い。ただしこちらも、投手陣が、数こそ揃ってはいるが、欠けたときの層の薄さが気になるところ。
埼玉西武ライオンズに関しては投手が一番気になる。先発中継ぎ含めてある程度仕事をしてくれれば打線が強力なだけにいけると思うが。
楽天は個人的な心情としてはAクラスに是非入って貰いたいチーム。野手投手共毎年物足りない部分を上積みして言っているが、まだ肝心要の部分に不安が。ただ、Aクラス入りを狙える戦力は整ってきているので、是非! 頑張って貰いたい!
福岡ソフトバンクホークス。投手野手共に整備が必要と感じる。とは言え実力者を備えているチームなので、何かのきっかけで上に行けると思う。秋山野球を染み込ませる年かと。
ファイターズに関して言えば、投手野手とも層の薄さを感じさせる。前年3位だけにAクラスを狙えないわけではないが、苦しいシーズンになるのではないか。ヒルマン野球からどう転換していくのか問われるところ。
ザッと見ただけですが、パ・リーグはセ・リーグ以上に戦力的に拮抗している印象です。なので、正直度のチームのAクラス入りの可能性はある。毎年各球団きわどい戦いをしているけど、今年のパリーグも面白くなりそうです。
データを見ていたらまたうずうずしてきた。パリーグも各球団の評価を行いたい、と言う欲求が。でも時間がなあー。
-----------------------------------------------------------------
ナンバーガールの「omoide in my head」もこれでもかというくらいに聴いて聴いて聴きまくって、それでも飽きなかったが、アヴェンジャーズインサイファイの「夢中遊泳」もこれでもかというくらいに聴いて聴いて聴きまくってますが飽きない。最高。俺の中のカルト。超名曲。一生の歌。葬式の時はこれを是非かけて貰いたい(そしてみんなで踊れ!)。
チームを詳細に調べる時間がないのでザッと調べてパッと記すことにしました。
1位・千葉ロッテマリーンズ
2位・オリックスバファローズ
3位・埼玉西武ライオンズ
4位・東北楽天イーグルス
5位・福岡ソフトバンクホークス
6位・北海道日本ハムファイターズ
マリーンズは昨年まずまずの得点力で、先発も中継ぎ抑えもひとまず揃っているので、少なくともAクラス入りの確率は高いのではないかと思う。ただし、中継ぎの層が若干薄いのが気になる。
オリックスも先発、中継ぎ、抑えと一通り揃っているし、何しろあの厳つい打線が怖い。ただしこちらも、投手陣が、数こそ揃ってはいるが、欠けたときの層の薄さが気になるところ。
埼玉西武ライオンズに関しては投手が一番気になる。先発中継ぎ含めてある程度仕事をしてくれれば打線が強力なだけにいけると思うが。
楽天は個人的な心情としてはAクラスに是非入って貰いたいチーム。野手投手共毎年物足りない部分を上積みして言っているが、まだ肝心要の部分に不安が。ただ、Aクラス入りを狙える戦力は整ってきているので、是非! 頑張って貰いたい!
福岡ソフトバンクホークス。投手野手共に整備が必要と感じる。とは言え実力者を備えているチームなので、何かのきっかけで上に行けると思う。秋山野球を染み込ませる年かと。
ファイターズに関して言えば、投手野手とも層の薄さを感じさせる。前年3位だけにAクラスを狙えないわけではないが、苦しいシーズンになるのではないか。ヒルマン野球からどう転換していくのか問われるところ。
ザッと見ただけですが、パ・リーグはセ・リーグ以上に戦力的に拮抗している印象です。なので、正直度のチームのAクラス入りの可能性はある。毎年各球団きわどい戦いをしているけど、今年のパリーグも面白くなりそうです。
データを見ていたらまたうずうずしてきた。パリーグも各球団の評価を行いたい、と言う欲求が。でも時間がなあー。
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ナンバーガールの「omoide in my head」もこれでもかというくらいに聴いて聴いて聴きまくって、それでも飽きなかったが、アヴェンジャーズインサイファイの「夢中遊泳」もこれでもかというくらいに聴いて聴いて聴きまくってますが飽きない。最高。俺の中のカルト。超名曲。一生の歌。葬式の時はこれを是非かけて貰いたい(そしてみんなで踊れ!)。
とりあえずセ・リーグの順位を予想しておきたいと思います。
今年は本当に難しい。どの球団もかなり戦力的には均衡していると思います。頭一つ抜けているのがおそらく巨人。そして一段低いのが横浜。とは言え、巨人に穴がないかと言えばそうでもないし、横浜も部分部分で選手が伸びれば上がっていけるだけの素地はあります。
あえて予想するならば下記の通りでしょうか。
1位・東京読売巨人軍
2位・東京ヤクルトスワローズ
3位・阪神タイガース
4位・中日ドラゴンズ
5位・広島東洋カープ
6位・横浜ベイスターズ
うーん。どこも紙一重という印象です。あとは戦力がちゃんと機能するか、あるいは運不運の要素が大きいですね。戦力は均衡しているので、基本的には団子になると踏んでいますが、ちょっとしたきっかけで大差がついてしまうことも有り得ます。
-----------------------------------------------------------------
スワローズと楽天がトレード。
宮出と一場。性格的にも戦力としても宮出は出来ればチームに残って欲しかったですが、出場機会や人間としての成長を考えると、楽天に行った方が彼にとって良いのかなと思えます。
一場選手も素質はあるので、環境を変えれば、と言う期待もわかります。スワローズというチームを考えたときに、決してやりにくい環境ではないでしょう。
今回のトレードは決して悪いトレードではなかったと思います。
-----------------------------------------------------------------
ちょっとここのところ疲れ気味だ。消化したい本も、録画しておいて見ていないテレビもいっぱいあるよ。
春と言うことでいっぱい金もかかるし、服を買いたいが我慢。今度の免許更新は、眼鏡がないと通らないかもしれない。
ふう。
今年は本当に難しい。どの球団もかなり戦力的には均衡していると思います。頭一つ抜けているのがおそらく巨人。そして一段低いのが横浜。とは言え、巨人に穴がないかと言えばそうでもないし、横浜も部分部分で選手が伸びれば上がっていけるだけの素地はあります。
あえて予想するならば下記の通りでしょうか。
1位・東京読売巨人軍
2位・東京ヤクルトスワローズ
3位・阪神タイガース
4位・中日ドラゴンズ
5位・広島東洋カープ
6位・横浜ベイスターズ
うーん。どこも紙一重という印象です。あとは戦力がちゃんと機能するか、あるいは運不運の要素が大きいですね。戦力は均衡しているので、基本的には団子になると踏んでいますが、ちょっとしたきっかけで大差がついてしまうことも有り得ます。
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スワローズと楽天がトレード。
宮出と一場。性格的にも戦力としても宮出は出来ればチームに残って欲しかったですが、出場機会や人間としての成長を考えると、楽天に行った方が彼にとって良いのかなと思えます。
一場選手も素質はあるので、環境を変えれば、と言う期待もわかります。スワローズというチームを考えたときに、決してやりにくい環境ではないでしょう。
今回のトレードは決して悪いトレードではなかったと思います。
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ちょっとここのところ疲れ気味だ。消化したい本も、録画しておいて見ていないテレビもいっぱいあるよ。
春と言うことでいっぱい金もかかるし、服を買いたいが我慢。今度の免許更新は、眼鏡がないと通らないかもしれない。
ふう。
3月14日の日記。東京読売ジャイアンツについて。
2009年3月14日 野球・東京読売ジャイアンツについて
原監督(を始めとしたコーチ陣)が再び就任して以来、ジャイアンツは上位で安定した戦いを繰り広げている。コーチ陣の采配、教育、起用という現場の変化もあっただろうし、相変わらず巨大な資金を投下した補強も奏効しているのだろう。
補強について言えばかなり質が変わっている。スワローズにいたフロントの人間がジャイアンツに入ったというのは聞いていたが、その前後あたりからかなり補強が的確になってきたと、個人的には思っている。もちろん、現場から声をくみ上げている部分もあるのだろうが。
いずれにしろ、近年の巨人は他球団から見たときに、かなり手強い相手と言える。昨年を振り返り、今年どうなるかを予想してみたい。
・投手について
かつてジャイアンツと言えば投手が致命的に脆かった。そこさえ補強すればもっと優勝できていたはずで、その点では他球団は助けられていた部分はあった。が、近年はかなり投手力が向上してきている。
昨年の巨人のチーム防御率は6球団中2位だった。セーブは44で充分、ホールド、ホールドポイント共に2位でリリーフ陣の充実を物語っている。完投が6で4位タイと、あまり先発がパッとしなかったが、被本塁打は下から2番目、四球も同2番目、奪三振はダントツで1位だった。
唯一悪かった点として暴投の数が図抜けて多かったが、それは若手が多いと言うこともあるだろうし、クルーンなど威力のある球や縦の変化で勝負する投手が多かったと言うことかもしれない。
数字で見る限り、やはり阪神と同様かなり質が高い。
・先発投手について。
昨年のジャイアンツの場合先発事情が一番問題として大きかった箇所かもしれない。
(軸)
→グライシンガー(17勝9敗、206回、3.06)
→内海(12勝8敗、184.1回、2.73)、
→高橋尚成(8勝5敗、122回、4.13)
主にこの三人が軸となっていた。残りの2~3枠を、
(脇)
→上原(6勝5敗、89.2回、3.81)、
→木佐貫(6勝5敗、74回、4.14)、
→野間口(2勝3敗、52.2回、4.96)、
→バーンサイド(5勝3敗、75回、3.48)
もちろんその他若手やベテランも入っただろうが、主に上記の四人が投球回で見てみると多かった。
見て貰えればわかるとおり、先発として抜群の成績を残しているのは内海とグライシンガーだけ。タラレバになるが、もしグライシンガーを獲得できていなかったら、逆転優勝は出来ていなかった可能性が高い。
このチームは昨年、リリーフと打力で勝ち上がったチームだと言える。
また今年からは上原が抜けることになる。今までは精神的にも実績的にもエースという役割を担ってきた彼がいなくなることはチームに影響を与えるだろうし、現実的な意味で言えば計算できる先発投手が一人抜けると言うことである。
そういう意味で、今年の最重要課題はこの先発投手の編成にあると言える。
先発(確定)
→内海、グライシンガー、高橋尚
先発(不確定)
→バーンサイド、ゴンザレス、木佐貫、久保
先発(未知数)
→福田、野間口、金刃、西村健、栂野、東野
先発(穴)
→古川、深田
数字で見るとおよそこんな感じになるのではないか。
上原が抜けたと言うことと、近年の数字からして、内海は今年がエースの後継者としてその地位を確固たる物に出来るかが問われる年となるだろう。グライシンガーは今年もまずまずの働きをしてくれるのではないか。高橋尚は抜群の成績を期待するわけではないが、毎年コンスタントに登板しているので、先発要員としてはある程度計算できるだろう。
残りは2~3枠となる。
バーンサイドとゴンザレスは外国人枠の問題がある。外国人枠は一軍登録が最大4人、野手投手共にそれぞれ3人までと決まっている。投手で言えばクルーンとグライシンガーは当確だと思われるので、基本的にはどちらか一方しか一軍にはいられないと思われる。ただどちらだったとしても実績も挙げているし、実力的にもまずまずの成果を残せるだろうとは思う。ただし、更に野手のイ・スンヨプとアルフォンゾが外国人枠の競争相手になるので、二名とも常時一軍というのは厳しそうだ。
木佐貫は巨人の中堅どころでは実績を残している部類に入ると思うが、一皮剥けきれずに成績が安定しない。久保も同様で、一軍であと一つ伸びきれない。
福田、野間口、金刃は社会人や大学から上位指名で入団した投手で、未だ実績的には不十分な未完の大器と言える。特に野間口なんかはその投球を見ていて、全身バネかと突っ込みたくなるくらいに素晴らしい素材じゃないかと個人的には思っている。皆まだ若いし、十分飛躍の可能性はある。
ただし現実的にローテに割り込めるとすれば、西村健、栂野、東野の三人ではないかと思う。誰を先発で試すのかチーム事情はわからないが、一軍での実績は彼らの方が上回っているように思う。
特に西村健に関して言えば毎年怪我もなく投球回も多く投げているし、防御率もまずまず良い。かなり現実的と言える。
穴として記した二人はファームで良い成績を収めている投手で、一軍ではまだほとんど投げていない投手なので、よく分からない。調子にもよるが、今年は一軍で飛躍するための土台を作る年になるのではないか。チャレンジの年だろう。
こうしてみてみると、先発投手に関して言えば、ある程度計算できるベテランが少ない。これは言ってみれば成績の不安定さに繋がるのだけど、逆に言えばそれだけ伸び白がある、今後のチームを担っていく若手が多い、と言うことだ。そして実際、ファームでも一軍でも、期待を抱かせるような成績を残している選手が多い。これは現在ジャイアンツにとって唯一の弱点とも言える先発投手不足が、近い将来解消されるかもしれないという明るい材料になっている。
ただし、あくまでも期待であって、現実にどうなるかはわからない。若手が伸び悩めば先発事情は苦しくなる。いくらリリーフが優れているからと言って、負担ばかりかけていればそちらも巻き添えを食いかねない。
そういう点でリスクではあるのだが、昨年同様、やり繰り起用で何とか凌げるのではないかと言うほどの人材はいるし、また、何より強力な打線のバックアップが投手をサポートしてくれるのではないかと思う。
・中継ぎ投手について。
昨年、先発がピリッとしなかった代わりに、中継ぎが頑張った。特に、若手の中継ぎが台頭したことは大きい。そこに満足することなく、今年はさらなる補強をしてきたのだから、いよいよ補強箇所を見誤らない眼力を、巨人のフロントも養ってきたかと思う次第だ(そして俺は偉そうに何様だろうか)。
・抑え
→クルーン、マイケル中村
・セットアッパー
→山口、豊田、越智
・勝ちリリーフ
→藤田、西村健
・繋ぎリリーフ
→久保、栂野、東野
さて、打ち込んでいて羨ましくなってくるほどの、質と量を兼ね備えたリリーフ陣。
上原は昨年もリリーフとして登板する機会があったようだが、今年は抜ける。しかしそれを補ってあまりある補強がマイケル中村だ。代償として林や二岡は放出したが、昨年は二人ともあまり戦力になっていなかった。その点で昨年も活躍したマイケル中村が加入したと言うことは、戦力的に大きく上がったと言える。
抑えとセットアッパーが、合わせて5人いるというのは驚異的だ。抑えとセットアッパーというのは、僅差の勝ち試合を確実に物にするための戦力であり、そう言った面子がここに入ってくる。そのような選手は一球団にそう何人もいないが、巨人の場合は5人だ。これは試合の中盤辺りから彼らを投入できると言うことであり、リードしていればその試合を物に出来る可能性がかなり高まる。
もちろんクルーンは不安定だし、豊田は高齢だし、越智や山口は実質昨年からの活躍だったと言う点では、今年もまた同じような働きが出来るとは限らない。とは言え5人もいれば、誰かが不調でも誰かが何とか残るだろう。
そして、そう言った不安要素がある中で、例年実績を残しているマイケル中村の加入というのは大きい。手を緩めずに補強した巨人を、ここは褒めるしかないと思う。
また試合中盤で登板させる起用勝手の言い投手もいる。ここは先発投手の枠に入りきれなかった選手や若手などが入ってくることになると思う。こういったところも馬鹿にならない。特に巨人の場合打力は相当に強力なので、多少負けていても中盤で粘っていればひっくり返ることもある。
ここに新たに加われるとすれば、
→会田、上野、オビスポ、木村正、深田、古川、あるいは新人
と言った面子が、昨年ファームでまずまずの結果を出しているだけに、期待される。
大きな補強が出来なかったこともあって、相変わらず先発では多少心許ない面子になっているが、一皮剥ければかなりの戦力になるような選手が多いだけに怖い。
リリーフに関して言えばかなり潤沢な戦力を備えていると言える。こちらはかなり安定して成果を出せるのではないかと思う。
伸び盛りの若手主体で突き上げ、要所にベテランを配することで安定感を備えている。投手力の良いチームは安定した戦いが出来ることが多いため、この点だけ見れば少なくともAクラスは確保できるのではないかと思わせる。
-----------------------------------------------------------------
・09年3月20日(金)追記。
・野手について。
ようやくやる気になったので(笑)更新します。
好不調や故障など不確定要素はあるが、投手陣に関しては質が高く、層もまずまず厚いため、単純に戦力を見た場合、おそらくAクラス入りは確実ではないかと思える。投手の質が良さは安定した戦いに繋がるからだ。
ただ、若い選手が多く、特に先発が多少苦しいという点は不安ではあるが。
一方の野手はどうだろうか。
まず単純に昨年のチーム打撃成績を見てみたい。
チーム打率は2球団と並んで3位タイ。一方出塁率は1球団と並んで3位タイ。ここだけ見ると大したことはないのだが、打点は610(2位は550)で1位、得点も631(同583)で1位と、ダントツでトップ。二塁打が234(同215)で1位、本塁打は177(同145)で1位と、長打率1位のチームらしく、破壊力抜群の打線であることが窺える。それを裏付けるように、敬遠が33(同22)で1位だった。
また、長打だけかというとそうでもない。盗塁に関しては78で2位、犠打も113で最下位ではある物の、他球団と比べて極端に少ないというわけでもない。これは、チームとしてのバランスの良さを窺わせる数字だ。
開幕時、主力には補強したラミレスやゴンザレス(ドーピング検査の陽性反応により解雇)、高橋由、小笠原、イ・スンヨプ、阿部、谷などを中心とした、実績十分、百戦錬磨のメンバーを揃えていた。
平均年齢の高さでは中日と同等かそれを凌ぐ程だが、華やかさでは明らかにこちらの方が上のように感じた。まさにスター軍団だろう。ただし、開幕してからは中日同様、あまり機能しない面があり、苦戦した。
1.中・鈴木
2.二・木村拓
3.三・小笠原
4.左・ラミレス
5.右・高橋由(谷)
6.一・イ・スンヨプ
7.捕・阿部
8.遊・坂本
9.投手
昨年のこのチームの場合、好不調や故障、年齢など含めて事情が様々なために、打線があまり固定できていなかったような気がする。その中で、とりあえず打線を上記しておく。
昨年序盤は下位に沈んでいた。理由は色々あるだろうが、まず打線が思ったように機能していなかった面がある。なぜ機能しなかったのか、と言う点についても色々だろうが、一つには、実績のあるベテランは序盤、エンジンがかかりにくい傾向がある、と言うことだ。打線の平均年齢は、明らかに高い。
また、高橋由や二岡など、故障などで出遅れた選手もいる。また、全体的に年齢が高いため、体力や故障にも気を配らなければいけなくなる。実績のあるベテランが多いと言うことは安定した戦いを期待できるのだが、逆に体力的に下降しているため、怪我というリスクが常につきまとう。
他にもイ・スンヨプや阿部など、不振に陥った選手もいた。
こういった理由によって昨年前半は不本意な順位に甘んじていたが、中盤から徐々に追い上げ、後半ではついに1位となっていた。その時点では中堅や若手が入り交じった打線へと変貌していた。
元々原監督は積極的に若手を起用するタイプであり、割とやり繰りのうまい監督なのかなという印象を持っていた。ベテランは先に記したようにチームの芯となって選手をまとめ、実績に基づいた勝負感や技術などで安定した戦いを可能にする。
一方で、体力の翳りがプレーの熱量を落とす。また、怪我のリスクを生じさせる。それに、豊富な経験値がマイナスに作用することもある。
若手は不安定で、様々な部分で未熟だが、一方でプレーの熱量が高く、一旦波に乗れば勢いを生み出す傾向がある。優勝するチームというのはベテランと若手の融合がうまくいったときに生まれたりするものだ。
そう言う点で、歳を取りすぎたチームに坂本という若いレギュラーが生まれたのは重要なことであり、また鈴木や亀井、寺内、岩館、隠善、加治前など、有望な若手の積極的な登用は必要なことなのだ。
実際はどうだったかは別として、個人的な印象では、昨年前半にベテランが故障や不振でいない間に、こういった若手が出ていた方が、巨人の勢いが良かったような気がした。
また、ベテランの中にも花形プレーヤーと言うよりは燻し銀の、大道、木村拓、古城などを重用していたりするあたり、試合を形作る上でどういったメンバーが必要かということをしっかりと認識しているように思う。
若手の起用に関しては怪我の功名と言うこともあるだろうが、全体として原監督(を含めた首脳陣)のバランス感覚の良さと人格、方針、起用などが、明らかにプラスに作用していると思う。
今まではただ金を持っているだけのチームだったわけだが、フロントがしっかりと補強をし、現場に優秀なコーチが存在することによって、とても手がつけられないようなチームへと導くことは十分に出来るわけだ。もちろん、様々なプレッシャーや困難があり、難しいことではあるが。
1.中・鈴木
2.遊・坂本
3.三・小笠原
4.左・ラミレス
5.右・高橋由(谷、亀井)
6.二・アルフォンゾ(木村拓)
7.一・イ・スンヨプ
8.捕・阿部
9.投手
今年もおそらく昨年のメンバーを中心に、柔軟に入れ替えて試合に臨んでくるのだろう。打線の核に、小笠原、ラミレスという、老け込まない、超一流の打者がいるのも心強い。
ただし、やはり年齢層が高いので、世代交代が課題に挙がってくるのだと思う。しかし原監督であればそこはうまくやり繰りするだろうし、またファームの成績を見てみても、良い数字を残している若手は多い。
チーム全体としてみてみると、綻びがないわけではないのだが、若手、中堅、ベテラン、助っ人、指揮官、あらゆる点で充実した戦力を誇っていると言うほかない。
やはり一番の心配は先発投手だが、そこさえ解決できればぶっちぎりで優勝しかねない戦力だ。もちろん、野球は大小様々な駆け引きがあるので、単純に戦力では計れない面もあるが、極めて高い確率でクライマックスシリーズに進める可能性はある。
他球団にとって、恐ろしいチームであることに代わりはないようだ。
原監督(を始めとしたコーチ陣)が再び就任して以来、ジャイアンツは上位で安定した戦いを繰り広げている。コーチ陣の采配、教育、起用という現場の変化もあっただろうし、相変わらず巨大な資金を投下した補強も奏効しているのだろう。
補強について言えばかなり質が変わっている。スワローズにいたフロントの人間がジャイアンツに入ったというのは聞いていたが、その前後あたりからかなり補強が的確になってきたと、個人的には思っている。もちろん、現場から声をくみ上げている部分もあるのだろうが。
いずれにしろ、近年の巨人は他球団から見たときに、かなり手強い相手と言える。昨年を振り返り、今年どうなるかを予想してみたい。
・投手について
かつてジャイアンツと言えば投手が致命的に脆かった。そこさえ補強すればもっと優勝できていたはずで、その点では他球団は助けられていた部分はあった。が、近年はかなり投手力が向上してきている。
昨年の巨人のチーム防御率は6球団中2位だった。セーブは44で充分、ホールド、ホールドポイント共に2位でリリーフ陣の充実を物語っている。完投が6で4位タイと、あまり先発がパッとしなかったが、被本塁打は下から2番目、四球も同2番目、奪三振はダントツで1位だった。
唯一悪かった点として暴投の数が図抜けて多かったが、それは若手が多いと言うこともあるだろうし、クルーンなど威力のある球や縦の変化で勝負する投手が多かったと言うことかもしれない。
数字で見る限り、やはり阪神と同様かなり質が高い。
・先発投手について。
昨年のジャイアンツの場合先発事情が一番問題として大きかった箇所かもしれない。
(軸)
→グライシンガー(17勝9敗、206回、3.06)
→内海(12勝8敗、184.1回、2.73)、
→高橋尚成(8勝5敗、122回、4.13)
主にこの三人が軸となっていた。残りの2~3枠を、
(脇)
→上原(6勝5敗、89.2回、3.81)、
→木佐貫(6勝5敗、74回、4.14)、
→野間口(2勝3敗、52.2回、4.96)、
→バーンサイド(5勝3敗、75回、3.48)
もちろんその他若手やベテランも入っただろうが、主に上記の四人が投球回で見てみると多かった。
見て貰えればわかるとおり、先発として抜群の成績を残しているのは内海とグライシンガーだけ。タラレバになるが、もしグライシンガーを獲得できていなかったら、逆転優勝は出来ていなかった可能性が高い。
このチームは昨年、リリーフと打力で勝ち上がったチームだと言える。
また今年からは上原が抜けることになる。今までは精神的にも実績的にもエースという役割を担ってきた彼がいなくなることはチームに影響を与えるだろうし、現実的な意味で言えば計算できる先発投手が一人抜けると言うことである。
そういう意味で、今年の最重要課題はこの先発投手の編成にあると言える。
先発(確定)
→内海、グライシンガー、高橋尚
先発(不確定)
→バーンサイド、ゴンザレス、木佐貫、久保
先発(未知数)
→福田、野間口、金刃、西村健、栂野、東野
先発(穴)
→古川、深田
数字で見るとおよそこんな感じになるのではないか。
上原が抜けたと言うことと、近年の数字からして、内海は今年がエースの後継者としてその地位を確固たる物に出来るかが問われる年となるだろう。グライシンガーは今年もまずまずの働きをしてくれるのではないか。高橋尚は抜群の成績を期待するわけではないが、毎年コンスタントに登板しているので、先発要員としてはある程度計算できるだろう。
残りは2~3枠となる。
バーンサイドとゴンザレスは外国人枠の問題がある。外国人枠は一軍登録が最大4人、野手投手共にそれぞれ3人までと決まっている。投手で言えばクルーンとグライシンガーは当確だと思われるので、基本的にはどちらか一方しか一軍にはいられないと思われる。ただどちらだったとしても実績も挙げているし、実力的にもまずまずの成果を残せるだろうとは思う。ただし、更に野手のイ・スンヨプとアルフォンゾが外国人枠の競争相手になるので、二名とも常時一軍というのは厳しそうだ。
木佐貫は巨人の中堅どころでは実績を残している部類に入ると思うが、一皮剥けきれずに成績が安定しない。久保も同様で、一軍であと一つ伸びきれない。
福田、野間口、金刃は社会人や大学から上位指名で入団した投手で、未だ実績的には不十分な未完の大器と言える。特に野間口なんかはその投球を見ていて、全身バネかと突っ込みたくなるくらいに素晴らしい素材じゃないかと個人的には思っている。皆まだ若いし、十分飛躍の可能性はある。
ただし現実的にローテに割り込めるとすれば、西村健、栂野、東野の三人ではないかと思う。誰を先発で試すのかチーム事情はわからないが、一軍での実績は彼らの方が上回っているように思う。
特に西村健に関して言えば毎年怪我もなく投球回も多く投げているし、防御率もまずまず良い。かなり現実的と言える。
穴として記した二人はファームで良い成績を収めている投手で、一軍ではまだほとんど投げていない投手なので、よく分からない。調子にもよるが、今年は一軍で飛躍するための土台を作る年になるのではないか。チャレンジの年だろう。
こうしてみてみると、先発投手に関して言えば、ある程度計算できるベテランが少ない。これは言ってみれば成績の不安定さに繋がるのだけど、逆に言えばそれだけ伸び白がある、今後のチームを担っていく若手が多い、と言うことだ。そして実際、ファームでも一軍でも、期待を抱かせるような成績を残している選手が多い。これは現在ジャイアンツにとって唯一の弱点とも言える先発投手不足が、近い将来解消されるかもしれないという明るい材料になっている。
ただし、あくまでも期待であって、現実にどうなるかはわからない。若手が伸び悩めば先発事情は苦しくなる。いくらリリーフが優れているからと言って、負担ばかりかけていればそちらも巻き添えを食いかねない。
そういう点でリスクではあるのだが、昨年同様、やり繰り起用で何とか凌げるのではないかと言うほどの人材はいるし、また、何より強力な打線のバックアップが投手をサポートしてくれるのではないかと思う。
・中継ぎ投手について。
昨年、先発がピリッとしなかった代わりに、中継ぎが頑張った。特に、若手の中継ぎが台頭したことは大きい。そこに満足することなく、今年はさらなる補強をしてきたのだから、いよいよ補強箇所を見誤らない眼力を、巨人のフロントも養ってきたかと思う次第だ(そして俺は偉そうに何様だろうか)。
・抑え
→クルーン、マイケル中村
・セットアッパー
→山口、豊田、越智
・勝ちリリーフ
→藤田、西村健
・繋ぎリリーフ
→久保、栂野、東野
さて、打ち込んでいて羨ましくなってくるほどの、質と量を兼ね備えたリリーフ陣。
上原は昨年もリリーフとして登板する機会があったようだが、今年は抜ける。しかしそれを補ってあまりある補強がマイケル中村だ。代償として林や二岡は放出したが、昨年は二人ともあまり戦力になっていなかった。その点で昨年も活躍したマイケル中村が加入したと言うことは、戦力的に大きく上がったと言える。
抑えとセットアッパーが、合わせて5人いるというのは驚異的だ。抑えとセットアッパーというのは、僅差の勝ち試合を確実に物にするための戦力であり、そう言った面子がここに入ってくる。そのような選手は一球団にそう何人もいないが、巨人の場合は5人だ。これは試合の中盤辺りから彼らを投入できると言うことであり、リードしていればその試合を物に出来る可能性がかなり高まる。
もちろんクルーンは不安定だし、豊田は高齢だし、越智や山口は実質昨年からの活躍だったと言う点では、今年もまた同じような働きが出来るとは限らない。とは言え5人もいれば、誰かが不調でも誰かが何とか残るだろう。
そして、そう言った不安要素がある中で、例年実績を残しているマイケル中村の加入というのは大きい。手を緩めずに補強した巨人を、ここは褒めるしかないと思う。
また試合中盤で登板させる起用勝手の言い投手もいる。ここは先発投手の枠に入りきれなかった選手や若手などが入ってくることになると思う。こういったところも馬鹿にならない。特に巨人の場合打力は相当に強力なので、多少負けていても中盤で粘っていればひっくり返ることもある。
ここに新たに加われるとすれば、
→会田、上野、オビスポ、木村正、深田、古川、あるいは新人
と言った面子が、昨年ファームでまずまずの結果を出しているだけに、期待される。
大きな補強が出来なかったこともあって、相変わらず先発では多少心許ない面子になっているが、一皮剥ければかなりの戦力になるような選手が多いだけに怖い。
リリーフに関して言えばかなり潤沢な戦力を備えていると言える。こちらはかなり安定して成果を出せるのではないかと思う。
伸び盛りの若手主体で突き上げ、要所にベテランを配することで安定感を備えている。投手力の良いチームは安定した戦いが出来ることが多いため、この点だけ見れば少なくともAクラスは確保できるのではないかと思わせる。
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・09年3月20日(金)追記。
・野手について。
ようやくやる気になったので(笑)更新します。
好不調や故障など不確定要素はあるが、投手陣に関しては質が高く、層もまずまず厚いため、単純に戦力を見た場合、おそらくAクラス入りは確実ではないかと思える。投手の質が良さは安定した戦いに繋がるからだ。
ただ、若い選手が多く、特に先発が多少苦しいという点は不安ではあるが。
一方の野手はどうだろうか。
まず単純に昨年のチーム打撃成績を見てみたい。
チーム打率は2球団と並んで3位タイ。一方出塁率は1球団と並んで3位タイ。ここだけ見ると大したことはないのだが、打点は610(2位は550)で1位、得点も631(同583)で1位と、ダントツでトップ。二塁打が234(同215)で1位、本塁打は177(同145)で1位と、長打率1位のチームらしく、破壊力抜群の打線であることが窺える。それを裏付けるように、敬遠が33(同22)で1位だった。
また、長打だけかというとそうでもない。盗塁に関しては78で2位、犠打も113で最下位ではある物の、他球団と比べて極端に少ないというわけでもない。これは、チームとしてのバランスの良さを窺わせる数字だ。
開幕時、主力には補強したラミレスやゴンザレス(ドーピング検査の陽性反応により解雇)、高橋由、小笠原、イ・スンヨプ、阿部、谷などを中心とした、実績十分、百戦錬磨のメンバーを揃えていた。
平均年齢の高さでは中日と同等かそれを凌ぐ程だが、華やかさでは明らかにこちらの方が上のように感じた。まさにスター軍団だろう。ただし、開幕してからは中日同様、あまり機能しない面があり、苦戦した。
1.中・鈴木
2.二・木村拓
3.三・小笠原
4.左・ラミレス
5.右・高橋由(谷)
6.一・イ・スンヨプ
7.捕・阿部
8.遊・坂本
9.投手
昨年のこのチームの場合、好不調や故障、年齢など含めて事情が様々なために、打線があまり固定できていなかったような気がする。その中で、とりあえず打線を上記しておく。
昨年序盤は下位に沈んでいた。理由は色々あるだろうが、まず打線が思ったように機能していなかった面がある。なぜ機能しなかったのか、と言う点についても色々だろうが、一つには、実績のあるベテランは序盤、エンジンがかかりにくい傾向がある、と言うことだ。打線の平均年齢は、明らかに高い。
また、高橋由や二岡など、故障などで出遅れた選手もいる。また、全体的に年齢が高いため、体力や故障にも気を配らなければいけなくなる。実績のあるベテランが多いと言うことは安定した戦いを期待できるのだが、逆に体力的に下降しているため、怪我というリスクが常につきまとう。
他にもイ・スンヨプや阿部など、不振に陥った選手もいた。
こういった理由によって昨年前半は不本意な順位に甘んじていたが、中盤から徐々に追い上げ、後半ではついに1位となっていた。その時点では中堅や若手が入り交じった打線へと変貌していた。
元々原監督は積極的に若手を起用するタイプであり、割とやり繰りのうまい監督なのかなという印象を持っていた。ベテランは先に記したようにチームの芯となって選手をまとめ、実績に基づいた勝負感や技術などで安定した戦いを可能にする。
一方で、体力の翳りがプレーの熱量を落とす。また、怪我のリスクを生じさせる。それに、豊富な経験値がマイナスに作用することもある。
若手は不安定で、様々な部分で未熟だが、一方でプレーの熱量が高く、一旦波に乗れば勢いを生み出す傾向がある。優勝するチームというのはベテランと若手の融合がうまくいったときに生まれたりするものだ。
そう言う点で、歳を取りすぎたチームに坂本という若いレギュラーが生まれたのは重要なことであり、また鈴木や亀井、寺内、岩館、隠善、加治前など、有望な若手の積極的な登用は必要なことなのだ。
実際はどうだったかは別として、個人的な印象では、昨年前半にベテランが故障や不振でいない間に、こういった若手が出ていた方が、巨人の勢いが良かったような気がした。
また、ベテランの中にも花形プレーヤーと言うよりは燻し銀の、大道、木村拓、古城などを重用していたりするあたり、試合を形作る上でどういったメンバーが必要かということをしっかりと認識しているように思う。
若手の起用に関しては怪我の功名と言うこともあるだろうが、全体として原監督(を含めた首脳陣)のバランス感覚の良さと人格、方針、起用などが、明らかにプラスに作用していると思う。
今まではただ金を持っているだけのチームだったわけだが、フロントがしっかりと補強をし、現場に優秀なコーチが存在することによって、とても手がつけられないようなチームへと導くことは十分に出来るわけだ。もちろん、様々なプレッシャーや困難があり、難しいことではあるが。
1.中・鈴木
2.遊・坂本
3.三・小笠原
4.左・ラミレス
5.右・高橋由(谷、亀井)
6.二・アルフォンゾ(木村拓)
7.一・イ・スンヨプ
8.捕・阿部
9.投手
今年もおそらく昨年のメンバーを中心に、柔軟に入れ替えて試合に臨んでくるのだろう。打線の核に、小笠原、ラミレスという、老け込まない、超一流の打者がいるのも心強い。
ただし、やはり年齢層が高いので、世代交代が課題に挙がってくるのだと思う。しかし原監督であればそこはうまくやり繰りするだろうし、またファームの成績を見てみても、良い数字を残している若手は多い。
チーム全体としてみてみると、綻びがないわけではないのだが、若手、中堅、ベテラン、助っ人、指揮官、あらゆる点で充実した戦力を誇っていると言うほかない。
やはり一番の心配は先発投手だが、そこさえ解決できればぶっちぎりで優勝しかねない戦力だ。もちろん、野球は大小様々な駆け引きがあるので、単純に戦力では計れない面もあるが、極めて高い確率でクライマックスシリーズに進める可能性はある。
他球団にとって、恐ろしいチームであることに代わりはないようだ。
3月7日の日記。阪神タイガースについて。
2009年3月7日 野球・阪神タイガースについて。
昨年優勝街道をひた走っていた阪神タイガース。ところがシーズン後半にジャイアンツの猛追に合い、すんでの所で優勝を取り逃がしてしまった。そして結局クライマックスシリーズに於いても、シーズン後半の失速を感じさせるように3位中日に敗れてしまった。
昨年の巨人と阪神の2チームによる首位争いは高次の争いと言って差し支えないと思う。欠点を上げるよりも、むしろどちらの何がより優れていたのか、とか、怪我人が、選手の伸びが、と言う話になってくるのだと思う。
昨年とほとんどメンバーの変わらない阪神タイガース。相変わらず高いレベルで安定した戦力を誇っているのだろう。
監督が替わり、戦術や起用法なども変わってくるものと思われる。その点についてはわからないので詳しくは書かないが、昨年のデータを基に、今年の課題をあえて上げて見たいと思う。
・投手について。
近年のタイガースの強さの秘訣は何にも増して投手力だと思う。優勝できなくとも優勝争いは常にしていたという印象が強い。ドラゴンズといい、やはり安定した成績を残すには投手力を整備することが最優先だと考えさせられる。
昨年のタイガースの投手成績も優れた物だった。
まず、チーム防御率が3.29で一位だった。セーブ数に関しては広島と巨人が44で、阪神が43の3位。とは言ってもセーブ数の場合、20台でまずまず、30台で合格だと言える。40台であれば充分過ぎる結果だろう。
自分がこのチームで最も羨むのはリリーフの層の厚さだ。それを端的に表しているのがホールド数だ。タイガースは113だった。98で二位の巨人と大きく差をつけている。ホールドポイントに関しても143でトップだ。
四球こそ3番目に多く出していたが、被本塁打はダントツで少ない。また三振の数も2番目に多い。これは、コントロールの良い投手が厳しいコースを攻めていった結果だと、考えられなくはない。
また、守備率に関してもトップで、失策の数は最小の横浜に一つ差だった。
このように、守備の面ではかなり優秀で、優勝争いをしていたのも納得できる。少なくとも数字の上では、課題などほとんど無いように思える。
・先発投手について。
ただし、自分がタイガースに関して感じるのは、若干先発投手陣が頼りないかな、と言うことだ。
先発(軸):下柳(11勝6敗)、岩田(10勝10敗)、安藤(13勝9敗)
先発(他):ボーグルソン、杉山、上園、福原、金村、石川(?)
投球回や勝利数で調べた結果、昨年は軸になる投手が3人いたが、残りの2~3枠については固定できていなかった。投手陣が豊富と言っても、ドラゴンズと同様、先発については苦心しているようだ。
また、井川が抜けて以降、このチームもエースと呼べる人材がいないと自分は考えている。ここ数年の数字としては下柳がエース格なのだろうけど、個人的な考えとしては、40前後のベテランにおんぶにだっこをして貰っているようではいけないと思うのだ。精神的な下支えとして中日で言えば山本昌、西武ライオンズで言えば石井一のような存在が大変重要だと思う。しかし、彼らがエースになってしまっていてはいけないのだ。
体力的にも、20代、あるいは30前後の圧倒的な力量、実績、存在感を持った選手がエースと呼ばれるべきだと自分は考えている。そういう意味で、このチームにはエースがいなかった。
また、先発で例年実績を残している選手と言えば下柳と、次いで安藤くらいで、経験値としては多少物足りない選手が多い。これはここで勝ちたい、ここぞという試合での勝利を得る上で障害になると思われる。ただし、先発の軸三人がベテラン、中堅、若手と分かれているのが面白い。
では今年の先発投手はどうなるのか。怪我などもあるだろうしいまいちよく分からないが、記してみようと思う。
先発(当確):下柳・安藤・岩田
先発(未知数):久保田(怪我?)
先発(不確定):久保・福原・杉山・能見・上園・白仁田・石川・阿部
先発(穴):金村・蕭・太陽・小嶋
出て来るわ出て来るわ、このチームの層の厚さは一体何なのかと思う。もちろん、当確組以外は実績不足であることは否定できないが、過去実績を残していたりこれからの飛躍が期待される若手がいたり、あるいはドラフトで上位指名された未完の大器であったりと、数は多い。おそらく現在の投手事情は12球団でも1,2位を争うのだと思う。
これだけ候補がいれば、誰かの調子が悪いときに別の人間でカバーできるだろう。ただ、現状で言えばまだ確固たるローテとは言い難い。そして、怪我によって一旦棚上げとなっているが、久保田の先発転向が吉と出るのかどうかも気になるところ。
小嶋は怪我の具合が気になる。ルーキーの蕭もまずまず力量があるようだが、リリーフの方が力を発揮できるかもしれない。
・中継ぎ投手について。
このチームの一番の強みと言えばリリーフの層の厚さだ。昨年ウィリアムスが本調子ではなかったとは言え、それを補う形で別の選手が活躍した。普通のチームであれば絶対的セットアッパー一人が抜ければ大きな痛手になる。阪神の場合はその割合が少なかった。先発ローテをいまいち固定できなかったのにもかかわらず上位争いを出来た原動力は間違いなくリリーフ陣の力だろう(阪神のフロントはもう少し中継ぎの査定を見直すべきだと思う)。
・抑え
→藤川
・セットアッパー
→渡辺、江草
・勝ちリリーフ
→ウィリアムス、阿部、アッチソン
今シーズンは、こういったメンバーがベースとなってリリーフは構成されるのではないか。ウィリアムスの調子が戻ればセットアッパーに昇格し、江草が勝ちリリーフになるのだろう。
個人的には久保田がいた方が渡辺をより早い回で投入できるしやはり厚みを感じるのだけど、そこは手薄な先発を補充したいと言うことだったのだろう。若手が入り込む余地を生むことで新陳代謝を促すことになるのだから、悪い面ばかりではない。
橋本は久保とのトレードでロッテへ行き、桟原は昨年ファームでも良くなかったようなので、今年もあまり期待は持てない。
一方でファームでは若手が続々と結果を出し、虎視眈々と一軍を睨んでいる。先に先発争いで挙げた投手も、勝ち残れなかった場合はリリーフとして落ち着く選手もいるかもしれない。
その他では玉置や辻本、鶴などもファームで結果を出していた。
まさに投手王国と呼ぶに相応しいチームだろう。ただし、全く穴がないわけではない。蟻の穴から堤が崩れるという言葉もあるように、投手陣が崩壊してしまうこともあるだろうが、このチームの場合そういった最悪の状況に陥るまでの余裕が他チームに比べて大きいのだ。
そう言った豊富なピッチングスタッフを有すると言うことはシーズンという長い戦いに於いては非常に有利になる。では短期決戦ではどうかというと必ずしもそれだけでは有利にはならない。やはりここぞという試合を物に出来る有力な先発投手が欲しい。その点で阪神は昨年、中日、巨人と比べて抜けた投手がいなかったのかなと感じる。
とは言え昨年の投手事情に関しては中日、巨人と比較してもあまり差がなかったように思える。ではなぜ勝てなかったのか。それは先にも書いたように運不運もあったと思うが、あえてそれ以外で挙げるならば、野手だろうと思う。
・野手について。
昨年のタイガースはチーム打率が2位、出塁率は1位、失点が521で最小だったのに対して得点が578で3位だった。数字上は投打が噛み合っている。ホームラン数こそ83本で5位タイだが、打点は550で2位。チャンスを自分達の力で物に出来ている証だろう。
試合巧者なようで、盗塁は4位、犠打は2位、犠飛は1位、四球も1と、併殺こそ103の3位だったが、総体として卒のない出塁と進塁で得点機を拡大していたことがわかる。相手からすれば嫌なチームだっただろう。
1.中・赤星
2.二・平野
3.一・新井
4.左・金本
5.右・葛城、メンチ・桜井・林・今岡・高橋光・バルディリスなど
6.遊・鳥谷
7.捕・矢野
8.三・関本
9.投手
昨年のベストオーダーはおそらく上記のようなものだろう。野手がほとんど固定されているが、5番は固定できなかったのかしなかったのか、相手の投手に応じて選手を替えていた。
年齢的には30前後の中堅が多く、40前後の選手まででほとんど構成されていている。皆数多く試合に出ていて実績を残している選手ばかりであり、試合勘、試合運びなど経験が物を言う部分については体得しているであろうから、年間を通して安定した戦いが出来る点が非常に強みとなる。
また、選手のバランスも良く、小技大技両方を駆使できる非常に完成度の高い打線であると言える。先に記したデータと符合した陣容だ。
固定された打順、経験豊富なメンバーという点に於いてドラゴンズと似通っているが、年齢的にはタイガースの方が中堅の働き盛りが多いという点で若く、エネルギーに溢れているように思える。怪我人が出ず、完成された状態が続けば非常に機能した打線になるのだろう。
しかし、一方で野手に関して言えば選手の層が薄いのだ。昨年、投手力では巨人とそれほど差はなかったと思っている。差があったのはその破壊力と、層の厚さだ。
このチームには繋ぎを得意とするバッターは多くても、クリーンアップに座るバッターが不足している。5番は日替わりで絶対的な存在がいないし、実質的には新井と金本の二人しかいなかった。そのうちの新井も途中故障で抜けたことによってクリーンアップが貧弱になってしまったのだ。
新井が抜けたことによって打順が代わり、3番に入った鳥谷の調子が落ち、一方でファーストの穴を埋められず、一人が抜けたことによって打線全体の調子が狂ってきてしまった。
もっと単純なことを言えば、長打を打てるバッターと言うよりも、レギュラーの穴を埋められるような選手、特に若手がやや不足していたと言うことだろう。
このチームの野手には圧倒的に20代の若手が足りていないように感じる。若手の存在はチームの勢いを増す上で重要な要素であるだけに、無視は出来ない。
若手が入り込めないのは現在のレギュラー組、控え組の質が高すぎると言う点ももちろん大きな理由としてあるだろう。が、ファームなどの成績を見ても、目を惹く結果を出している若手がいまいち少ないのが気になる。
阪神はここ数年来、トレードやFA、自由契約などで積極的且つ大胆な補強をしていて、その部分での血の入れ替えが奏効しているのか、昨年は優勝を狙える位置を走っていた。
では足りない部分をそう言った外様だけで埋め合わせればいいのかと言えばそうではない。根本の戦力、自前の選手が育っていなければ競争が生まれず、歯が欠けた時、それを補う選手が出てこないと言うことになる。
また、新井、金本などは別格として、獲得した外様の選手はサブプレーヤーとしては機能しても、基本的には中核になりづらい。巨人のように資金に物を言わせて超一流のプレーヤーを何人も抱えることが出来るのならばそうすればいいのだけど、そうでないチームはやはり自前で選手を育てなければいけない。
そういった意味で、ここ数年、ドラフトで投手中心の指名であったことが今影響しているのだろう。そこを意識してか、昨年のドラフトではようやく野手の獲得に本腰を入れ始めた。
ただいずれにしても、現状、一軍の野手は充実しているだけに、今年もまたメンバーさえ揃っていれば上位争いを期待できると思う。巨人は相変わらずの巨大戦力なので、打線の厚みを増すためにも今年は新外国人のメンチの成否が注目される。また、新井がサードに移ることによって空くファーストに、誰が納まるのかも注目が集まるだろう。この点が解決されればシーズン1位もかなり現実的になる。
ただし、若手の底上げがなければ、昨年のように、中核が抜けたときに大きく失速する可能性も否めない。
そして近い将来、中日のように、世代交代の波に悩まされる可能性も十分にある。
優勝を目指すと同時に、若手の台頭にも気を配らなければならない年だろう。
昨年優勝街道をひた走っていた阪神タイガース。ところがシーズン後半にジャイアンツの猛追に合い、すんでの所で優勝を取り逃がしてしまった。そして結局クライマックスシリーズに於いても、シーズン後半の失速を感じさせるように3位中日に敗れてしまった。
昨年の巨人と阪神の2チームによる首位争いは高次の争いと言って差し支えないと思う。欠点を上げるよりも、むしろどちらの何がより優れていたのか、とか、怪我人が、選手の伸びが、と言う話になってくるのだと思う。
昨年とほとんどメンバーの変わらない阪神タイガース。相変わらず高いレベルで安定した戦力を誇っているのだろう。
監督が替わり、戦術や起用法なども変わってくるものと思われる。その点についてはわからないので詳しくは書かないが、昨年のデータを基に、今年の課題をあえて上げて見たいと思う。
・投手について。
近年のタイガースの強さの秘訣は何にも増して投手力だと思う。優勝できなくとも優勝争いは常にしていたという印象が強い。ドラゴンズといい、やはり安定した成績を残すには投手力を整備することが最優先だと考えさせられる。
昨年のタイガースの投手成績も優れた物だった。
まず、チーム防御率が3.29で一位だった。セーブ数に関しては広島と巨人が44で、阪神が43の3位。とは言ってもセーブ数の場合、20台でまずまず、30台で合格だと言える。40台であれば充分過ぎる結果だろう。
自分がこのチームで最も羨むのはリリーフの層の厚さだ。それを端的に表しているのがホールド数だ。タイガースは113だった。98で二位の巨人と大きく差をつけている。ホールドポイントに関しても143でトップだ。
四球こそ3番目に多く出していたが、被本塁打はダントツで少ない。また三振の数も2番目に多い。これは、コントロールの良い投手が厳しいコースを攻めていった結果だと、考えられなくはない。
また、守備率に関してもトップで、失策の数は最小の横浜に一つ差だった。
このように、守備の面ではかなり優秀で、優勝争いをしていたのも納得できる。少なくとも数字の上では、課題などほとんど無いように思える。
・先発投手について。
ただし、自分がタイガースに関して感じるのは、若干先発投手陣が頼りないかな、と言うことだ。
先発(軸):下柳(11勝6敗)、岩田(10勝10敗)、安藤(13勝9敗)
先発(他):ボーグルソン、杉山、上園、福原、金村、石川(?)
投球回や勝利数で調べた結果、昨年は軸になる投手が3人いたが、残りの2~3枠については固定できていなかった。投手陣が豊富と言っても、ドラゴンズと同様、先発については苦心しているようだ。
また、井川が抜けて以降、このチームもエースと呼べる人材がいないと自分は考えている。ここ数年の数字としては下柳がエース格なのだろうけど、個人的な考えとしては、40前後のベテランにおんぶにだっこをして貰っているようではいけないと思うのだ。精神的な下支えとして中日で言えば山本昌、西武ライオンズで言えば石井一のような存在が大変重要だと思う。しかし、彼らがエースになってしまっていてはいけないのだ。
体力的にも、20代、あるいは30前後の圧倒的な力量、実績、存在感を持った選手がエースと呼ばれるべきだと自分は考えている。そういう意味で、このチームにはエースがいなかった。
また、先発で例年実績を残している選手と言えば下柳と、次いで安藤くらいで、経験値としては多少物足りない選手が多い。これはここで勝ちたい、ここぞという試合での勝利を得る上で障害になると思われる。ただし、先発の軸三人がベテラン、中堅、若手と分かれているのが面白い。
では今年の先発投手はどうなるのか。怪我などもあるだろうしいまいちよく分からないが、記してみようと思う。
先発(当確):下柳・安藤・岩田
先発(未知数):久保田(怪我?)
先発(不確定):久保・福原・杉山・能見・上園・白仁田・石川・阿部
先発(穴):金村・蕭・太陽・小嶋
出て来るわ出て来るわ、このチームの層の厚さは一体何なのかと思う。もちろん、当確組以外は実績不足であることは否定できないが、過去実績を残していたりこれからの飛躍が期待される若手がいたり、あるいはドラフトで上位指名された未完の大器であったりと、数は多い。おそらく現在の投手事情は12球団でも1,2位を争うのだと思う。
これだけ候補がいれば、誰かの調子が悪いときに別の人間でカバーできるだろう。ただ、現状で言えばまだ確固たるローテとは言い難い。そして、怪我によって一旦棚上げとなっているが、久保田の先発転向が吉と出るのかどうかも気になるところ。
小嶋は怪我の具合が気になる。ルーキーの蕭もまずまず力量があるようだが、リリーフの方が力を発揮できるかもしれない。
・中継ぎ投手について。
このチームの一番の強みと言えばリリーフの層の厚さだ。昨年ウィリアムスが本調子ではなかったとは言え、それを補う形で別の選手が活躍した。普通のチームであれば絶対的セットアッパー一人が抜ければ大きな痛手になる。阪神の場合はその割合が少なかった。先発ローテをいまいち固定できなかったのにもかかわらず上位争いを出来た原動力は間違いなくリリーフ陣の力だろう(阪神のフロントはもう少し中継ぎの査定を見直すべきだと思う)。
・抑え
→藤川
・セットアッパー
→渡辺、江草
・勝ちリリーフ
→ウィリアムス、阿部、アッチソン
今シーズンは、こういったメンバーがベースとなってリリーフは構成されるのではないか。ウィリアムスの調子が戻ればセットアッパーに昇格し、江草が勝ちリリーフになるのだろう。
個人的には久保田がいた方が渡辺をより早い回で投入できるしやはり厚みを感じるのだけど、そこは手薄な先発を補充したいと言うことだったのだろう。若手が入り込む余地を生むことで新陳代謝を促すことになるのだから、悪い面ばかりではない。
橋本は久保とのトレードでロッテへ行き、桟原は昨年ファームでも良くなかったようなので、今年もあまり期待は持てない。
一方でファームでは若手が続々と結果を出し、虎視眈々と一軍を睨んでいる。先に先発争いで挙げた投手も、勝ち残れなかった場合はリリーフとして落ち着く選手もいるかもしれない。
その他では玉置や辻本、鶴などもファームで結果を出していた。
まさに投手王国と呼ぶに相応しいチームだろう。ただし、全く穴がないわけではない。蟻の穴から堤が崩れるという言葉もあるように、投手陣が崩壊してしまうこともあるだろうが、このチームの場合そういった最悪の状況に陥るまでの余裕が他チームに比べて大きいのだ。
そう言った豊富なピッチングスタッフを有すると言うことはシーズンという長い戦いに於いては非常に有利になる。では短期決戦ではどうかというと必ずしもそれだけでは有利にはならない。やはりここぞという試合を物に出来る有力な先発投手が欲しい。その点で阪神は昨年、中日、巨人と比べて抜けた投手がいなかったのかなと感じる。
とは言え昨年の投手事情に関しては中日、巨人と比較してもあまり差がなかったように思える。ではなぜ勝てなかったのか。それは先にも書いたように運不運もあったと思うが、あえてそれ以外で挙げるならば、野手だろうと思う。
・野手について。
昨年のタイガースはチーム打率が2位、出塁率は1位、失点が521で最小だったのに対して得点が578で3位だった。数字上は投打が噛み合っている。ホームラン数こそ83本で5位タイだが、打点は550で2位。チャンスを自分達の力で物に出来ている証だろう。
試合巧者なようで、盗塁は4位、犠打は2位、犠飛は1位、四球も1と、併殺こそ103の3位だったが、総体として卒のない出塁と進塁で得点機を拡大していたことがわかる。相手からすれば嫌なチームだっただろう。
1.中・赤星
2.二・平野
3.一・新井
4.左・金本
5.右・葛城、メンチ・桜井・林・今岡・高橋光・バルディリスなど
6.遊・鳥谷
7.捕・矢野
8.三・関本
9.投手
昨年のベストオーダーはおそらく上記のようなものだろう。野手がほとんど固定されているが、5番は固定できなかったのかしなかったのか、相手の投手に応じて選手を替えていた。
年齢的には30前後の中堅が多く、40前後の選手まででほとんど構成されていている。皆数多く試合に出ていて実績を残している選手ばかりであり、試合勘、試合運びなど経験が物を言う部分については体得しているであろうから、年間を通して安定した戦いが出来る点が非常に強みとなる。
また、選手のバランスも良く、小技大技両方を駆使できる非常に完成度の高い打線であると言える。先に記したデータと符合した陣容だ。
固定された打順、経験豊富なメンバーという点に於いてドラゴンズと似通っているが、年齢的にはタイガースの方が中堅の働き盛りが多いという点で若く、エネルギーに溢れているように思える。怪我人が出ず、完成された状態が続けば非常に機能した打線になるのだろう。
しかし、一方で野手に関して言えば選手の層が薄いのだ。昨年、投手力では巨人とそれほど差はなかったと思っている。差があったのはその破壊力と、層の厚さだ。
このチームには繋ぎを得意とするバッターは多くても、クリーンアップに座るバッターが不足している。5番は日替わりで絶対的な存在がいないし、実質的には新井と金本の二人しかいなかった。そのうちの新井も途中故障で抜けたことによってクリーンアップが貧弱になってしまったのだ。
新井が抜けたことによって打順が代わり、3番に入った鳥谷の調子が落ち、一方でファーストの穴を埋められず、一人が抜けたことによって打線全体の調子が狂ってきてしまった。
もっと単純なことを言えば、長打を打てるバッターと言うよりも、レギュラーの穴を埋められるような選手、特に若手がやや不足していたと言うことだろう。
このチームの野手には圧倒的に20代の若手が足りていないように感じる。若手の存在はチームの勢いを増す上で重要な要素であるだけに、無視は出来ない。
若手が入り込めないのは現在のレギュラー組、控え組の質が高すぎると言う点ももちろん大きな理由としてあるだろう。が、ファームなどの成績を見ても、目を惹く結果を出している若手がいまいち少ないのが気になる。
阪神はここ数年来、トレードやFA、自由契約などで積極的且つ大胆な補強をしていて、その部分での血の入れ替えが奏効しているのか、昨年は優勝を狙える位置を走っていた。
では足りない部分をそう言った外様だけで埋め合わせればいいのかと言えばそうではない。根本の戦力、自前の選手が育っていなければ競争が生まれず、歯が欠けた時、それを補う選手が出てこないと言うことになる。
また、新井、金本などは別格として、獲得した外様の選手はサブプレーヤーとしては機能しても、基本的には中核になりづらい。巨人のように資金に物を言わせて超一流のプレーヤーを何人も抱えることが出来るのならばそうすればいいのだけど、そうでないチームはやはり自前で選手を育てなければいけない。
そういった意味で、ここ数年、ドラフトで投手中心の指名であったことが今影響しているのだろう。そこを意識してか、昨年のドラフトではようやく野手の獲得に本腰を入れ始めた。
ただいずれにしても、現状、一軍の野手は充実しているだけに、今年もまたメンバーさえ揃っていれば上位争いを期待できると思う。巨人は相変わらずの巨大戦力なので、打線の厚みを増すためにも今年は新外国人のメンチの成否が注目される。また、新井がサードに移ることによって空くファーストに、誰が納まるのかも注目が集まるだろう。この点が解決されればシーズン1位もかなり現実的になる。
ただし、若手の底上げがなければ、昨年のように、中核が抜けたときに大きく失速する可能性も否めない。
そして近い将来、中日のように、世代交代の波に悩まされる可能性も十分にある。
優勝を目指すと同時に、若手の台頭にも気を配らなければならない年だろう。
齋藤孝さんの「身体感覚を取り戻す~腰・ハラ文化の再生~」という本を買いました。身体的には非常に貧弱な自分ですので、以前から齋藤孝さんの身体論には興味があったのですが、氏の身体を扱った著作については初めて買いました。
今年は出来れば月に最低一冊は本を読みたいなあと思っていましたが現在の所それは出来てないですね。3月からそれをノルマにしようかなあ……。最低一冊、出来れば三冊。無理っぽいけど。
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中日ドラゴンズについて。
埼玉西武ライオンズからFA宣言をした和田を補強したことにより、野手の全ポジションがほぼ固定メンバーとなった昨季のドラゴンズ。投手陣から岡本は抜けましたが、ほとんどメンバーは流出せず、実力者を揃えていたので、おそらく優勝争いをするのだろうと考えていました。
ところが蓋を開けてみると意外にも苦戦を強いられることとなりました。確かにAクラスには入っているし、一時優勝争いもしました。しかし巨人、阪神とは溝を開けられ、広島との争いで危うくBクラスに落ちる危機もありました。
そんな不本意なシーズンを終え、このオフにはエースの川上、打の主軸であるタイロン・ウッズと中村紀洋がチームを去るという事態に陥り、チームの変革を迫られることになりました。
果たして今年のドラゴンズは一体どのようなチームになり、どの程度の結果を残すことが出来るのでしょうか。正直なところ、この中日ドラゴンズの順位を予想するのは12球団の中でも指折りで難しいと思えます。
下位球団は着々と力を蓄えて来ていますし、上位球団もチーム力の向上に手を緩める気配はありません。共通しているのは、土台はほぼ昨年の延長上であるということです。しかし中日ドラゴンズはその中にあって劇的に布陣の変化を求められる状況にあります。そういう意味で、この中日ドラゴンズの浮沈がセ・リーグの順位全体を変化させる、台風の目になるのかもしれません。
昨年の成績を踏まえ、今年のドラゴンズを予想してみたいと思います。
(あくまで一他球団ファンから見た域を出ませんのであしからず)
投手に関して。
中日ドラゴンズというと自分の場合まず投手王国、堅守、というイメージが最初に浮かびます。実際投手の層は厚いですし、落合監督も守り勝つ野球というのを主体として語っていたりもしました。ですが個人的に昨年に関して言えばその手堅いイメージが若干薄まっていたように思います。
まず防御率は6球団中3位ですし、守備率は4位でした。故障がちの野手や主要な投手の離脱という面もあったと思います。しかし外野手が特にそうですが、あまり守備のうまくない選手も多く、そこで投手が足を引っ張られてしまっていた面もあると思います。その上に得点は最下位となっていますから、昨年苦しい戦いを強いられたのも納得できます。
それでも何とか3位に収まったのは投手の層の厚さや谷繁という存在があったからでしょう。四球(6位中日336、5位巨人351)や暴投(6位中日24、5位広島36)の数が他チームに比べて格段に少ない点がそれを物語っています。主力がいまいち機能しなかった中でこれだけの数字を残せているのですからある意味では上出来だったかもしれません。
先発投手について。
川上・中田・朝倉・チェン・山本昌・吉見・小笠原・佐藤充・清水昭・川井
昨年先発を務めたと思われる主な投手は上記の通りでしょうか。昨年は怪我や不調などが重なり、規定投球回に到達した投手がいなかったと言うことです。
今年は名実共にエースと呼べる人材であった川上がここから抜けます。現在、中日ドラゴンズも、(個人的な規準では)今の所エース不在となっている状況です。
投手王国といわれてきている中日ですが、確かに中継ぎは豊富なものの、毎年先発投手にいまいち物足りなさを感じていました。それでも優勝争いをしてきたのはやり繰りのうまさや戦い方のうまさ、中継ぎの豊富さがあったからなのでしょう。
しかし今回は次代のエースが育ちきらないまま大黒柱である川上が抜け、先発ローテのメンツを見ても、実績的に手放しで安心できる投手が不足しています。
怪我の状況などいまいちわからないのですが、予想してみます。
先発(確定)・山本昌
先発(不安)・中田、朝倉、チェン、吉見
先発(対抗)(未知数)・小笠原、川井、浅尾、清水昭
先発(穴)・新人、佐藤充、山井、外国人選手?
やはりこのチーム、層は厚い。数はいるのですが、実績的に安心できるのは山本昌だけなのです。中田や朝倉は実力を発揮すれば一年を通してローテーションを守れる力はあるのですが、抜群の成績というわけではありません。実績としては不安定ですし、朝倉などは昨年怪我に悩まされました。経験し、結果を残してきた彼ら二人がチームの芯とならなければいけないわけですし、しっかりした数字を残せばローテーションにも芯が出来るので、重要です。
吉見やチェンは昨年初めて結果を出した選手ですので、今年どの程度出来るのか未知数です。特にドラゴンズの場合、佐藤充や山井など、ブレイクしそうでしきれない投手が特に先発で多いチームですから、今年彼らがすんなり勝っていけるかはまだ慎重にならなければいけないところです。
山井は怪我がちで、小笠原は今ひとつピリッとしないですから、彼らはローテの5番手6番手候補でしょう。川井が先発ローテ候補のようで、まずまずの結果を残しているようです。
今年から浅尾が先発に転向するようです。中継ぎで結果を残しましたが、果たして先発でどこまで通用するのかはわかりません。個人的には、そのまま中継ぎにいた方がと感じているのですが。清水も昨年まずまずの成績を残しましたが、今年どうなるかはわかりません。
力はあるのでしょうが、経験や実績的に今一歩と感じる選手が多いので、彼らがどれだけ力を伸ばせるのかというのが大きな問題です。今までは川上という絶対的なエースがいましたが、彼が抜けてしまった現状、先発のメンツとしてはやや頼りないと言わざるを得ません。
ただし、中継ぎは安定しているので、5,6回まで試合を作れば合格という点では、その不足は補われていると思います。
中継ぎについて。
・抑え
→岩瀬(左)
・セットアッパー
→鈴木(右)、高橋(左)
・勝ちリリーフ
→平井(右)
先程中継ぎは安定していると書きましたが、こうしてみてみると実は中継ぎも思っていたほど強力とは言えないようです。近年先発にしろ中継ぎにしろ若返りの波が押し寄せているドラゴンズですが、その過渡期と言えるのかもしれません。岩瀬もここ最近、多少安定感を欠く投球が続いていますし、鈴木や高橋をセットアッパーと呼ぶに相応しいのか、多少疑問が残ります。仮に彼らがそうだとしても、怪我をした場合、彼らに匹敵する実績を残している選手が見あたりません。そういう意味で、自分は浅尾が絶対的なセットアッパーとして残るべきだと考えているわけです。
ただし現状層が薄いように見えるドラゴンズリリーフ陣ですが、元々質の高い選手が多いだけに、短いイニングでの登板ならば、今まで大した数字を残していなかった選手がスッと出てきていつの間にかそこに収まる可能性も充分有り得ます。あるいは、先発枠に残れなかった選手、外国人投手などがロングリリーフを含め中継ぎに加わるのかもしれません。そこは多少楽観しても良いのかもしれませんが、ただ昨年までの成績を鑑みた場合、現状不足気味かな、と感じるのです。個人的には是非、中里投手に頑張って貰いたいです。期待しています。
投手事情に関して言えば、上位争いをする上で最低限度の戦力は有していると言えます。ですが、不確定要素が大きいのです。一皮剥けない選手を含め、不足している感は否めません。川上が抜けた今年、それまでやり繰りで補えていた分を果たして埋めることが出来るのか、非常に予測が困難です。良く言えば、難しい世代交代の渦中にあって上位争いが出来ているのです。現在物足りなく見えるのは、芽が出て幹が太くなり、背を伸ばしている最中の樹木を以前の巨木と比較しているからに過ぎないのかもしれません。
つまり、今年、それまで留まっていた能力が飛躍的に伸び、大木へと成長する可能性があるわけです。そうすれば上位を狙えるはずです。それが出来なければ今年は中位、または下位を争う苦しいシーズンとなるでしょう。
-----------------------------------------------------------------
09年3月3日追記
中日ドラゴンズの野手を評価してみたいと思います。
まず昨シーズンのベストオーダーを、朧気ですが記してみたいと思います。
1.遊・井端
2.二・荒木
3.中・森野
4.一・ウッズ
5.左・和田
6.三・中村紀
7.右・イビョンギュ
8.捕・谷繁
9.投手
実績のあるメンバーが揃い、各ポジションがほぼ固定された昨年のドラゴンズの野手ですが、結果的にはあまり機能したとは言えませんでした。上のオーダーを見ても、随分と怖い打線という印象は昨年と変わりません。故障などもあったと思いますが、他には一体何が問題だったのでしょうか。
まず数字としては、チーム打率が6球団中唯一の5分台で最下位でした。打点も得点も5位、6位と低調でした。盗塁数も5位、犠打は4位でした。変わりに二塁打が2位、本塁打が4位広島と40本差の140で3位。四球が2位でした。
メンバーを見ればわかるように、基本的に走力のある選手達ではありません。先発で足を期待できるのは荒木、井端くらいでしょう。また一方で、犠打を絡めるような面子でもありません。やはり基本的にはヒット、長打を中心に得点をしていく構成でしょう。こういったメンバーの場合あまりベンチの指示がどうこうと言うよりも、出ている選手に任せるような采配になりがちです(実際どうだったかはわかりません)。
かつてのダイエーホークスのような城島、井口、小久保、松中、バルデスのような超強力打線は、試合に際しては細かい指示はいらないとは思いますし、細かい野球をやらせることは逆効果の場合もあります。黙って見ていても結果をある程度出してくれると思うのです。タイプ的には同じような昨年のドラゴンズの打線が機能しなかったのは、なぜでしょうか。
一つには故障などで荒木や井端など、選手の離脱があったということがあります。二つめにはウッズ、中村紀洋など思った成績を上げられなかったと言うことでしょう。二年目で期待されたイビョンギュも結局昨年とあまり変わらず低調な成績でした。3つめに、これが意外と重要なのではないかと自分は感じているのですが、若手の突き上げがない、ということが要因としてあるのではないでしょうか。
上のメンバーで言ってみれば、実は全ての選手が昨年の時点で30代だったのです。昨年ドラゴンズの順位を予想した時点でも平均年齢が上がった旨を軽く記しましたが、それほど問題があるとは思っていませんでした。しかし昔から優勝するには若手とベテランの融合が重要と言うことは言われてきていることですし、実際優勝してきたチームというのは若手や働き盛りの中堅に著しい伸長があった傾向があります。
その点昨年のドラゴンズは若手の付け入る隙がほとんど無かったように思います。多少不調でも実績のある選手は簡単には外せませんから、例年になく若手や中堅の出場は限られました。
しかし、いざ問題のある主力を見限ろうにも、彼らに替わる選手があまりいません。今までは余裕のあるポジションに入ったり、主力の控えとして下支えをしてきた選手達は、あくまでサブプレーヤーとしての限定的な働きはまずまずでも、主力となりきるほどの力はありませんでした。
どのチームでも、主力に怪我が出たり不振があったりすれば苦しいものです。問題はそれを控えの選手でどの程度カバーできるかです。ドラゴンズは、その点で若手を伸ばし切れていませんでした。和田、中村、イビョンギュ。そう言った即戦力を獲得することはチーム力向上のため、優勝争いをするために必要なことでしたが、逆に言えば自前の若手をその空いたポジションに入れることが出来なかった点は反省材料でしょう。
将来を見据えた選手の育成を出来ていなかった、ということです。チームの中核となり、チームを引っ張るのは、やはり自前の若い選手なのです。この点は昨年のドラゴンズを見ていて非常に勉強になりました。
ベテラン主体のチームというのは安定した戦いが出来ます。一方で加速力に欠くところがあります。若手主体のチームというのは加速力、突破力はあるのですが、不安定です。
若手、中堅、ベテラン、生え抜き、移籍組、主力、控え、あらゆる相互作用が化学反応を生み、優勝の原動力となります。
今年のドラゴンズは、中村紀洋、タイロン・ウッズという強打の主力を欠くことになりますが、これは必ずしもマイナスなことばかりではありません。チームが新しく生まれ変わる一つのきっかけになるからです。
1.遊・荒木
2.二・井端
3.三・森野
4.一・ブランコ
5.左・和田
6.中・藤井
7.右・イビョンギュ
8.捕・谷繁
9.投手
今年のオーダーを予想してみたのですが、正直わかりません。
主力は年齢も上がってきて怪我と無縁というわけには行かないと思いますし、昨年までの成績などからも、おそらく控えの選手との交代も多くなると思います。
オープン戦を見てみて、新外国人のブランコは、ツボにはまれば砲弾のような破壊力のある打球をかっ飛ばしますが、最初のうちは率の面で多少苦戦するのではないかと思います。
イビョンギュは過去二年間期待を裏切っていますし、契約もおそらく今年が最終年でしょうから、早いうちから結果を出さなければスタメンを剥奪される可能性は充分あります。
谷繁も、小田や小山などの若手と併用されるでしょう。荒木、井端も体調面に心配がありますし、デラロサなどとの併用になるのでしょう。
成績として安心できるのはおそらく森野だけなのでしょう。和田は毎年安定して成績を残していますが、年齢は今年37になるので安心は出来ません。
センターに藤井を入れました。彼は昨年ファームでも結果を出しているようですし、今のところオープン戦でもよく打っています。彼が定着するかはわかりませんが、その他にも堂上兄弟や平田、中村公治、谷哲也、西川、新井、岩崎恭平など、若手には面白い素材が一杯います。
今年は是非、主力の状態に応じて(そうでなくとも)積極的に、将来のドラゴンズを担う若手を起用して欲しいと思います。彼らが試合の中で伸びていくようならば、おそらく昨年にはなかった若手の突き上げによる推進力で、上位を争うことが出来るのではないでしょうか。
いきなりポジションを奪うというのは無理でしょう。しかし、それでも井上や英智などのようにバッティングや守備など、得意分野で力を発揮することは出来ます。そう言った戦力全てを動員するやり繰り野球は、落合監督は苦手ではないはずです。就任当時もそう言う野球で優勝しました。
今年のドラゴンズは非常に荒削りと言えます。昨年までの完成した形とは見劣りする面もあるでしょう。ですが、それは発展の余地を残していると言うことです。完成された物は安定していてそれはそれで素晴らしいのですが、反面詰まらなくもあります。一方で未完成の物は今後新たな可能性を思い描かせてくれるという点で非常に魅力的です。
近年常勝軍団として常に上位争いをしていたドラゴンズですが、単純に戦力だけを見ると今年は少し苦しい戦いを強いられることになりそうです。しかし昔新しかった家も月日と共に古くなりますし、補強して、それでも保たなければ壊して立て直すしかありません。
今まで築いた常勝の形を一旦崩し、将来強いチームとして上位に長く君臨するために、今年は変革を求められる年になるのでしょう。落合監督も、今までは既成のの選手を主体として起用してきました。新しく、自らの手で中核となる選手を育てることが出来るのかが注目されます。
今年のドラゴンズはそういった意味で非常に未知なのです。選手の育成に手間取れば下位に沈むでしょう。一方で、上位に食い込む余地もあります。可能性の幅が広いのです。そういった意味で台風の目となるチームと自分は考えます。
ただし、単純に戦力を見てみた場合、おそらくAクラスの当落線上にいるのではないかと予想しています。
今年は出来れば月に最低一冊は本を読みたいなあと思っていましたが現在の所それは出来てないですね。3月からそれをノルマにしようかなあ……。最低一冊、出来れば三冊。無理っぽいけど。
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中日ドラゴンズについて。
埼玉西武ライオンズからFA宣言をした和田を補強したことにより、野手の全ポジションがほぼ固定メンバーとなった昨季のドラゴンズ。投手陣から岡本は抜けましたが、ほとんどメンバーは流出せず、実力者を揃えていたので、おそらく優勝争いをするのだろうと考えていました。
ところが蓋を開けてみると意外にも苦戦を強いられることとなりました。確かにAクラスには入っているし、一時優勝争いもしました。しかし巨人、阪神とは溝を開けられ、広島との争いで危うくBクラスに落ちる危機もありました。
そんな不本意なシーズンを終え、このオフにはエースの川上、打の主軸であるタイロン・ウッズと中村紀洋がチームを去るという事態に陥り、チームの変革を迫られることになりました。
果たして今年のドラゴンズは一体どのようなチームになり、どの程度の結果を残すことが出来るのでしょうか。正直なところ、この中日ドラゴンズの順位を予想するのは12球団の中でも指折りで難しいと思えます。
下位球団は着々と力を蓄えて来ていますし、上位球団もチーム力の向上に手を緩める気配はありません。共通しているのは、土台はほぼ昨年の延長上であるということです。しかし中日ドラゴンズはその中にあって劇的に布陣の変化を求められる状況にあります。そういう意味で、この中日ドラゴンズの浮沈がセ・リーグの順位全体を変化させる、台風の目になるのかもしれません。
昨年の成績を踏まえ、今年のドラゴンズを予想してみたいと思います。
(あくまで一他球団ファンから見た域を出ませんのであしからず)
投手に関して。
中日ドラゴンズというと自分の場合まず投手王国、堅守、というイメージが最初に浮かびます。実際投手の層は厚いですし、落合監督も守り勝つ野球というのを主体として語っていたりもしました。ですが個人的に昨年に関して言えばその手堅いイメージが若干薄まっていたように思います。
まず防御率は6球団中3位ですし、守備率は4位でした。故障がちの野手や主要な投手の離脱という面もあったと思います。しかし外野手が特にそうですが、あまり守備のうまくない選手も多く、そこで投手が足を引っ張られてしまっていた面もあると思います。その上に得点は最下位となっていますから、昨年苦しい戦いを強いられたのも納得できます。
それでも何とか3位に収まったのは投手の層の厚さや谷繁という存在があったからでしょう。四球(6位中日336、5位巨人351)や暴投(6位中日24、5位広島36)の数が他チームに比べて格段に少ない点がそれを物語っています。主力がいまいち機能しなかった中でこれだけの数字を残せているのですからある意味では上出来だったかもしれません。
先発投手について。
川上・中田・朝倉・チェン・山本昌・吉見・小笠原・佐藤充・清水昭・川井
昨年先発を務めたと思われる主な投手は上記の通りでしょうか。昨年は怪我や不調などが重なり、規定投球回に到達した投手がいなかったと言うことです。
今年は名実共にエースと呼べる人材であった川上がここから抜けます。現在、中日ドラゴンズも、(個人的な規準では)今の所エース不在となっている状況です。
投手王国といわれてきている中日ですが、確かに中継ぎは豊富なものの、毎年先発投手にいまいち物足りなさを感じていました。それでも優勝争いをしてきたのはやり繰りのうまさや戦い方のうまさ、中継ぎの豊富さがあったからなのでしょう。
しかし今回は次代のエースが育ちきらないまま大黒柱である川上が抜け、先発ローテのメンツを見ても、実績的に手放しで安心できる投手が不足しています。
怪我の状況などいまいちわからないのですが、予想してみます。
先発(確定)・山本昌
先発(不安)・中田、朝倉、チェン、吉見
先発(対抗)(未知数)・小笠原、川井、浅尾、清水昭
先発(穴)・新人、佐藤充、山井、外国人選手?
やはりこのチーム、層は厚い。数はいるのですが、実績的に安心できるのは山本昌だけなのです。中田や朝倉は実力を発揮すれば一年を通してローテーションを守れる力はあるのですが、抜群の成績というわけではありません。実績としては不安定ですし、朝倉などは昨年怪我に悩まされました。経験し、結果を残してきた彼ら二人がチームの芯とならなければいけないわけですし、しっかりした数字を残せばローテーションにも芯が出来るので、重要です。
吉見やチェンは昨年初めて結果を出した選手ですので、今年どの程度出来るのか未知数です。特にドラゴンズの場合、佐藤充や山井など、ブレイクしそうでしきれない投手が特に先発で多いチームですから、今年彼らがすんなり勝っていけるかはまだ慎重にならなければいけないところです。
山井は怪我がちで、小笠原は今ひとつピリッとしないですから、彼らはローテの5番手6番手候補でしょう。川井が先発ローテ候補のようで、まずまずの結果を残しているようです。
今年から浅尾が先発に転向するようです。中継ぎで結果を残しましたが、果たして先発でどこまで通用するのかはわかりません。個人的には、そのまま中継ぎにいた方がと感じているのですが。清水も昨年まずまずの成績を残しましたが、今年どうなるかはわかりません。
力はあるのでしょうが、経験や実績的に今一歩と感じる選手が多いので、彼らがどれだけ力を伸ばせるのかというのが大きな問題です。今までは川上という絶対的なエースがいましたが、彼が抜けてしまった現状、先発のメンツとしてはやや頼りないと言わざるを得ません。
ただし、中継ぎは安定しているので、5,6回まで試合を作れば合格という点では、その不足は補われていると思います。
中継ぎについて。
・抑え
→岩瀬(左)
・セットアッパー
→鈴木(右)、高橋(左)
・勝ちリリーフ
→平井(右)
先程中継ぎは安定していると書きましたが、こうしてみてみると実は中継ぎも思っていたほど強力とは言えないようです。近年先発にしろ中継ぎにしろ若返りの波が押し寄せているドラゴンズですが、その過渡期と言えるのかもしれません。岩瀬もここ最近、多少安定感を欠く投球が続いていますし、鈴木や高橋をセットアッパーと呼ぶに相応しいのか、多少疑問が残ります。仮に彼らがそうだとしても、怪我をした場合、彼らに匹敵する実績を残している選手が見あたりません。そういう意味で、自分は浅尾が絶対的なセットアッパーとして残るべきだと考えているわけです。
ただし現状層が薄いように見えるドラゴンズリリーフ陣ですが、元々質の高い選手が多いだけに、短いイニングでの登板ならば、今まで大した数字を残していなかった選手がスッと出てきていつの間にかそこに収まる可能性も充分有り得ます。あるいは、先発枠に残れなかった選手、外国人投手などがロングリリーフを含め中継ぎに加わるのかもしれません。そこは多少楽観しても良いのかもしれませんが、ただ昨年までの成績を鑑みた場合、現状不足気味かな、と感じるのです。個人的には是非、中里投手に頑張って貰いたいです。期待しています。
投手事情に関して言えば、上位争いをする上で最低限度の戦力は有していると言えます。ですが、不確定要素が大きいのです。一皮剥けない選手を含め、不足している感は否めません。川上が抜けた今年、それまでやり繰りで補えていた分を果たして埋めることが出来るのか、非常に予測が困難です。良く言えば、難しい世代交代の渦中にあって上位争いが出来ているのです。現在物足りなく見えるのは、芽が出て幹が太くなり、背を伸ばしている最中の樹木を以前の巨木と比較しているからに過ぎないのかもしれません。
つまり、今年、それまで留まっていた能力が飛躍的に伸び、大木へと成長する可能性があるわけです。そうすれば上位を狙えるはずです。それが出来なければ今年は中位、または下位を争う苦しいシーズンとなるでしょう。
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09年3月3日追記
中日ドラゴンズの野手を評価してみたいと思います。
まず昨シーズンのベストオーダーを、朧気ですが記してみたいと思います。
1.遊・井端
2.二・荒木
3.中・森野
4.一・ウッズ
5.左・和田
6.三・中村紀
7.右・イビョンギュ
8.捕・谷繁
9.投手
実績のあるメンバーが揃い、各ポジションがほぼ固定された昨年のドラゴンズの野手ですが、結果的にはあまり機能したとは言えませんでした。上のオーダーを見ても、随分と怖い打線という印象は昨年と変わりません。故障などもあったと思いますが、他には一体何が問題だったのでしょうか。
まず数字としては、チーム打率が6球団中唯一の5分台で最下位でした。打点も得点も5位、6位と低調でした。盗塁数も5位、犠打は4位でした。変わりに二塁打が2位、本塁打が4位広島と40本差の140で3位。四球が2位でした。
メンバーを見ればわかるように、基本的に走力のある選手達ではありません。先発で足を期待できるのは荒木、井端くらいでしょう。また一方で、犠打を絡めるような面子でもありません。やはり基本的にはヒット、長打を中心に得点をしていく構成でしょう。こういったメンバーの場合あまりベンチの指示がどうこうと言うよりも、出ている選手に任せるような采配になりがちです(実際どうだったかはわかりません)。
かつてのダイエーホークスのような城島、井口、小久保、松中、バルデスのような超強力打線は、試合に際しては細かい指示はいらないとは思いますし、細かい野球をやらせることは逆効果の場合もあります。黙って見ていても結果をある程度出してくれると思うのです。タイプ的には同じような昨年のドラゴンズの打線が機能しなかったのは、なぜでしょうか。
一つには故障などで荒木や井端など、選手の離脱があったということがあります。二つめにはウッズ、中村紀洋など思った成績を上げられなかったと言うことでしょう。二年目で期待されたイビョンギュも結局昨年とあまり変わらず低調な成績でした。3つめに、これが意外と重要なのではないかと自分は感じているのですが、若手の突き上げがない、ということが要因としてあるのではないでしょうか。
上のメンバーで言ってみれば、実は全ての選手が昨年の時点で30代だったのです。昨年ドラゴンズの順位を予想した時点でも平均年齢が上がった旨を軽く記しましたが、それほど問題があるとは思っていませんでした。しかし昔から優勝するには若手とベテランの融合が重要と言うことは言われてきていることですし、実際優勝してきたチームというのは若手や働き盛りの中堅に著しい伸長があった傾向があります。
その点昨年のドラゴンズは若手の付け入る隙がほとんど無かったように思います。多少不調でも実績のある選手は簡単には外せませんから、例年になく若手や中堅の出場は限られました。
しかし、いざ問題のある主力を見限ろうにも、彼らに替わる選手があまりいません。今までは余裕のあるポジションに入ったり、主力の控えとして下支えをしてきた選手達は、あくまでサブプレーヤーとしての限定的な働きはまずまずでも、主力となりきるほどの力はありませんでした。
どのチームでも、主力に怪我が出たり不振があったりすれば苦しいものです。問題はそれを控えの選手でどの程度カバーできるかです。ドラゴンズは、その点で若手を伸ばし切れていませんでした。和田、中村、イビョンギュ。そう言った即戦力を獲得することはチーム力向上のため、優勝争いをするために必要なことでしたが、逆に言えば自前の若手をその空いたポジションに入れることが出来なかった点は反省材料でしょう。
将来を見据えた選手の育成を出来ていなかった、ということです。チームの中核となり、チームを引っ張るのは、やはり自前の若い選手なのです。この点は昨年のドラゴンズを見ていて非常に勉強になりました。
ベテラン主体のチームというのは安定した戦いが出来ます。一方で加速力に欠くところがあります。若手主体のチームというのは加速力、突破力はあるのですが、不安定です。
若手、中堅、ベテラン、生え抜き、移籍組、主力、控え、あらゆる相互作用が化学反応を生み、優勝の原動力となります。
今年のドラゴンズは、中村紀洋、タイロン・ウッズという強打の主力を欠くことになりますが、これは必ずしもマイナスなことばかりではありません。チームが新しく生まれ変わる一つのきっかけになるからです。
1.遊・荒木
2.二・井端
3.三・森野
4.一・ブランコ
5.左・和田
6.中・藤井
7.右・イビョンギュ
8.捕・谷繁
9.投手
今年のオーダーを予想してみたのですが、正直わかりません。
主力は年齢も上がってきて怪我と無縁というわけには行かないと思いますし、昨年までの成績などからも、おそらく控えの選手との交代も多くなると思います。
オープン戦を見てみて、新外国人のブランコは、ツボにはまれば砲弾のような破壊力のある打球をかっ飛ばしますが、最初のうちは率の面で多少苦戦するのではないかと思います。
イビョンギュは過去二年間期待を裏切っていますし、契約もおそらく今年が最終年でしょうから、早いうちから結果を出さなければスタメンを剥奪される可能性は充分あります。
谷繁も、小田や小山などの若手と併用されるでしょう。荒木、井端も体調面に心配がありますし、デラロサなどとの併用になるのでしょう。
成績として安心できるのはおそらく森野だけなのでしょう。和田は毎年安定して成績を残していますが、年齢は今年37になるので安心は出来ません。
センターに藤井を入れました。彼は昨年ファームでも結果を出しているようですし、今のところオープン戦でもよく打っています。彼が定着するかはわかりませんが、その他にも堂上兄弟や平田、中村公治、谷哲也、西川、新井、岩崎恭平など、若手には面白い素材が一杯います。
今年は是非、主力の状態に応じて(そうでなくとも)積極的に、将来のドラゴンズを担う若手を起用して欲しいと思います。彼らが試合の中で伸びていくようならば、おそらく昨年にはなかった若手の突き上げによる推進力で、上位を争うことが出来るのではないでしょうか。
いきなりポジションを奪うというのは無理でしょう。しかし、それでも井上や英智などのようにバッティングや守備など、得意分野で力を発揮することは出来ます。そう言った戦力全てを動員するやり繰り野球は、落合監督は苦手ではないはずです。就任当時もそう言う野球で優勝しました。
今年のドラゴンズは非常に荒削りと言えます。昨年までの完成した形とは見劣りする面もあるでしょう。ですが、それは発展の余地を残していると言うことです。完成された物は安定していてそれはそれで素晴らしいのですが、反面詰まらなくもあります。一方で未完成の物は今後新たな可能性を思い描かせてくれるという点で非常に魅力的です。
近年常勝軍団として常に上位争いをしていたドラゴンズですが、単純に戦力だけを見ると今年は少し苦しい戦いを強いられることになりそうです。しかし昔新しかった家も月日と共に古くなりますし、補強して、それでも保たなければ壊して立て直すしかありません。
今まで築いた常勝の形を一旦崩し、将来強いチームとして上位に長く君臨するために、今年は変革を求められる年になるのでしょう。落合監督も、今までは既成のの選手を主体として起用してきました。新しく、自らの手で中核となる選手を育てることが出来るのかが注目されます。
今年のドラゴンズはそういった意味で非常に未知なのです。選手の育成に手間取れば下位に沈むでしょう。一方で、上位に食い込む余地もあります。可能性の幅が広いのです。そういった意味で台風の目となるチームと自分は考えます。
ただし、単純に戦力を見てみた場合、おそらくAクラスの当落線上にいるのではないかと予想しています。
最近身辺で変化が着々と起こっている感じがします。
吉と出るか凶と出るか……コントロールは出来ないが、流れを把握して、掴めるときに掴む、掴めないときは我慢して次に備える、ということは自分でも出来るわけです。全てが自分の思う通りに行くわけがない。それを知っていれば充分という気がします。もちろん、ただ流れに身を任せるだけと言うことではありません。努力をして、うまくいかなかったとしても、そう言うこともあると構える。成功率を上げるために頑張って、それでうまくいけば儲け物。ダメだったらば仕方がない。次に活かす。そう言う覚悟、腹の括り方をしていれば、ある程度のことは動じなくなるのかな、と。
さて、プロ野球、各球団の戦力分析。一つ更新するのに2~4時間くらいかかるし、気力も消耗するので堪らん。まあでも好きだからいいさ。選手とか覚えられるしさ。
・広島東洋カープ
昨年、エースと主砲が抜けたと言うこともあり、自分はカープについて懸念を示していた。特に投手に対してその思いは強かったし、野手にしてもプレースタイルに変化がなければ、新しく広い球場に生まれ変わる今年は特に厳しくなるだろう、と言う見方で、6位と予想した。
だが結果的にはカープは5球団と互角に戦い、終盤スワローズに競り勝って4位の座に納まった。そのプレースタイルや戦力は、大きく様変わりしていた。
まず投手から見ていきたい。
昨シーズンのカープは防御率で言えば5位という成績に終わっている。自分は昨年、カープは先発中継ぎ、共に不足していると考えていた。しかし、成績を見てみると、セーブ数は巨人と同率で1位。ホールド、ホールドポイントに関しては3位と言うように、リリーフに関しては例年に比べかなり整備された印象だ。完投数も比較的多い。
一方、四死球に関しては横浜に次いでワースト2位。敬遠は一番多かった。また、自責点と失点の差が一番開いていた。つまり、失策によって傷口が広がっているのだ。これは、守備率がワースト1位という点で裏付けられている。基本的に、四球や失策など、無駄な出塁を許して自滅しているという風に考えられる。
・先発投手について。
昨年エースである黒田が抜けた。彼以外を見渡してみると、正直まともにローテーションが組めるかすら危ういと自分は感じていた。しかし不思議なもので、このチームというのは和製の4番や先発完投型のエースが抜けると、入れ替わるように次のチームの核となる選手が出て来るのである。同時期にいればもっと上位争いできただろうにと思うのだが、なぜかあまり重ならない。
今年先発ローテが当確なのはルイス、大竹、前田の三人だろう。高橋健がいればここに入っていたが彼は大リーグに行ってしまった。ただ、彼の場合過去の実績から、シーズンの半分から、頑張っても3/4程だと思われるのだが。
三人は当確なのだが、残りの2~3枠がはっきりとしない。自分の予想では、実績重視だと青木高、長谷川、篠田、このあたりが有力だろう。数字だけの判断になってしまうが、若手の注目株で言うと齋藤、大島あたり。大穴としては河内、宮崎、あるいは新人の小松と言ったあたりだろうか。
先発・当確
→ルイス、前田、大竹
先発・次点(未知数)
→青木高、長谷川、篠田
先発・注目(未知数)
→齋藤、大島
先発・大穴
→河内、宮崎、小松
こうしてみると、数は多い。
当確組は怪我さえなければ、一定の水準で年間通して投げてくれるだろうと自分は考えている。特に前田はカープのエースに、ひいては日本を代表する投手になれるのではと期待している。昨年期待された大竹は、チーム事情もあろうが、もう一皮むけずに、エースになりきれなかった。彼の不足を補ったのがルイスだ。非常に素晴らしい活躍をした。
クライマックスシリーズ、あるいは優勝争いに加わるには、彼らに続く人材が欲しい。ブラウン監督は先発投手のローテを確か短くしていた気がするので、固定するならば5人ほどが目安だろうか。だとすれば4人目が決まれば後一人は何とか調子の良い人間を当ててやり繰りできるだろう。そうすれば、先の3人がしっかりしているだけに、かなり強力になる。もちろん、怪我さえなければだが。
青木は一年目に勝ち運に見放された影響か、今年もパッとしなかった。長谷川は過去の実績から毎年期待されているが、それを裏切り続けている。篠田は昨年ルーキーながら一定の成績を残した。飛躍が期待される。この三人は何かきっかけがあれば伸びそうな気がしているが、うまくいかなければ、最後の一枠を三人で代わる代わる入ることになりそうだ。
一方、先発に左腕が不足しているので、大島、齋藤の若手左腕には期待したい。大島はリリーフなのか先発なのかはわからないが、どちらにしてもチームの中での貴重な左腕であることは間違いない。齋藤はまずまずの結果を出しているようだし、もしかしたら彼が今年4人目の枠に収まるかもしれない。
穴の河内は、もはや先発ローテという期待は難しいのだろうと思う。どのポジションであれ、活躍してくれたら儲け物だろう。
このチームも本来的なエースと呼べる投手は今の所いない。しかし、エース並みの活躍をしたルイスや、現在エースへの進化が期待されている大竹、そして次代のエースとなれる前田など、水準の高い3本柱を有している。それに比べて下位ローテ候補の人材はどうもボヤッとした選手が多いのが気になる。
・中継ぎについて。
昨年一番驚いたのは、このポジションが充実してきたことだった。確かに昨年の春先に調べたときに以前よりも数が揃ってきた印象はあったが、ここまで順調に整備されるとは思っていなかった。
・抑え
→永川
・セットアッパー
→横山、梅津
・勝ちリリーフ
→シュルツ
このあたりがまず当確だろう。永川は隔年での活躍が目立つように安定感に欠けるのが心配だが、ある程度はやってくれるのではないかと考える。横山と梅津は毎年比較的安定して数字を残しているので信頼度は高そう。登板過多による疲労だけが気になるところだ。シュルツもまずまずの成績だった。
ここに新外国人のドーマンが加われば、かなり優秀なリリーフ陣となる。ただし、左腕不足が否めない。そこは青木勇を筆頭に、青木高、河内、大島などに寄る争いになるのではないか。
うまく機能すれば5回終了以降、5点リードしていればほぼ確実に、3点リードでかなり高い確率の勝利が得られる物と思う。完投能力の高い先発も多いだけに、中盤の繋ぎリリーフが若干手薄である面も、多少はカバーされる。
印象として、投手力はかなり整備されてきていると感じる。ただまだ投手王国と言えるほどの厚さはない。どのチームでも主力が抜ければ痛いものだが、主力が抜けた後に、主力の何%分を他の選手でカバーできるかという点が重要になる。
今現在の広島の投手事情では、その主力と控えの落差がかなり大きいのではないか、と思えるのだ。つまり、はまればかなり優位に戦える、クライマックスシリーズ、あるいは、優勝すら争えるかもしれないほどの投手力を持っているが、それが一枚欠けると、途端に歯車が狂い出す可能性がある。
先発枠に入れなかった投手などが、若干手薄なその中継ぎ陣に加わり、そこで飛躍することが出来れば、他球団にとってはかなり怖くなるだろう。
以下、野手についてはまた気が向いたときに更新します。
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2月28日追記。
だいぶ間が空きましたがとりあえず広島の野手に関して、考察をしてみたいと思います。
昨年の開幕前には、2009年から新球場になるため、戦い方を変える必要があるのではないか、というような旨のことを書いたと思います。ブラウン監督も、過去2年思うような結果が出ていなかったこともあったと思いますが、契約最終年に当たって選手の起用を変えてきました。走力のある若手の選手を積極的に用い、スピード感ある野球に変貌しました。その甲斐あってか、チームは4位という近年のカープに於いては非常に希望の持てる成績で08年を終えました。
では昨年のカープの打撃成績から今年の課題を考えてみたいと思います。
まず、カープはチーム打率が.271という唯一の7分台で1位でした。出塁率も6球団中真ん中あたりでまずまずの成績です。が、一方打点は506で最下位。得点も最下位中日と2点差の537で5位でした。
これは、出塁はする物の、決定打に欠けていたと言うことを意味しています。打線の迫力不足であったり、戦術面で不足していたのかもしれません。迫力不足という点では、6球団中一番少ない敬遠四球の数字が物語っているかもしれません。
また、意外にも盗塁の数がそれほど多くないのです。同じく機動力野球を目指した昨年のスワローズですが、盗塁数は148でダントツの1位でした。広島もかなりの数していたようなイメージがあったのですが、69で3位と、それほどでもありませんでした。またスワローズが51の失敗であったのに対して、カープは49で2番目に多く失敗していました。犠打は121で4位ですし、出塁しても次の塁を奪えなかった(奪わなかった)ということで、この点も得点がそれほど伸びなかった原因の一つと思われます。
それと、広島市民球場の狭さがそうさせるのか、二塁打、三塁打も6球団中最下位でした。変わりに本塁打が100で4位と、そこを補っていました。機動力を中心にしながら盗塁も長打も打てないとなると得点は厳しいですし、チーム防御率自体は5位なので、中盤までに打ち崩されてしまうと苦しいでしょう。ただしセットアッパーや抑えがしっかりしていた分、勝ち試合を確実に物にしたという感じでしょうか。
今年はおそらく二塁打・三塁打と、本塁打の成績は逆転するのだと思います。
課題としては、出塁した選手をいかにして本塁に帰すかという、得点方法でしょう。栗原という4番はいますがそれ以外に強打者が見あたらず、また昨年打率.306、76打点、15本塁打という優秀な成績を残したアレックスとは契約しなかったようなので、現時点で打線の迫力不足は否めません。球場が広くなりますから、小兵が本塁打をするということも少なくなってくるはずです。
機動力を使って効率よく得点をし、それを投手力で守りきるというスタイルを目指すことになるのだと思います。
球場が変わり、本格的に戦い方に変化を求められるであろう今年、昨年一軍で経験を積んだ若手がそれを糧に盗塁や率など、どの程度成績の改善を出来るのかが重要になってきます。また、戦術面に於いて、より一層細かいプレーの徹底が必要になって来るものと思われます。
それらが出来るようになったとき、このチームは他球団にとってかなりの脅威となるのではないでしょうか。そして今年一年は、それらを図る試金石となるのでしょう。
1.左・天谷
2.二・東出
3.三・シーボル
4.一・栗原
5.右・嶋
6.中・赤松
7.捕・石原
8.遊・小窪(外野・岩本)
9.投手
打線の組み合わせについてはこんな形で書いてみました。はっきりとポジションを獲得しているのは、数字的には東出と栗原だけです。中軸を含め、全体的にやはり多少迫力の点で物足りなさを感じます。近年不調が続いていた嶋が、昨年は復調の兆しを見せたので、引き続き好調を維持できれば貴重なクリーンアップとして3番、もしくは5番に座るでしょう。そうなればチームにとってはかなりプラスです。もし無理ならば外野は赤松、天谷、嶋、前田、井生、ルーキーの岩本などが調子や組み合わせによって入れ替わり立ち替わり起用されるでしょう。
サードにはシーボルが主に起用されるものと思われますが、成績や年齢などがネックであり、よほど好調を維持しない限り、若手も同時に起用されると思われます。松本、喜多、田中などがサードの座を狙うことになるのではないでしょうか。あるいは石井琢朗がここに入るのでしょう。
ショートも今ひとつ固定できなポジションですが、昨年ルーキーの小窪がまずまずの成績を残したので、彼の起用が多くなるものと思われます。梵や石井琢朗などと争うのでしょう。
キャッチャーは主に石原で堅いでしょう。
広くなった球場と言うことでフェンスを狙った破壊力のある戦いは難しくなり、野手の間を狙った打撃と、そつのない走塁、そして守備力が求められます。アレックスを切った理由はわかりませんが、その点も関係しているのかもしれません。
しかしそれにしてもやはり得点力という点に於いて物足りなさをどうしても感じてしまうのです。ランナーを帰すバッターが不足しています。投手陣の層が厚ければ良いのですが、現状はそうとは言えません。
赤松、天谷、小窪、あるいはルーキーの岩本(または松山)など若手が成長することによって、その迫力不足、打点能力を補えるかが鍵になりそうです。
広島は比較的外国人選手の獲得がうまいチームですし、元来自前で和製の主軸(スタープレーヤー)を育ててきたチームですから、今後もどちらかの方法でそこをカバーすることが出来るかもしれません。
今年のカープの順位を予想することは難しいのですが、たぶん上位には行けないのではないかと考えています。全てがうまくいけばもちろん上位争いも出来るのでしょう。それくらいの戦力はありますし、優勝するチームとはそう言うものです。ですが冷静に現在の戦力を分析して、そういった物事の好転を省いて考えてみます。
もし主要な投手に故障者が出ず、野手に多少の上積みがあれば3位争いは出来るでしょう。しかし野手にしろ投手にしろ、層が薄いので、歯が欠けると苦しくなると思います。現実的にはBクラスを抜けられないのではないか、という気がするのです。
むしろ今年は来年以降、チームがどう行った方向へ強化を進めるのかを導く年になるのではないかと思います。それは、新球場に移行したことによって、現在の戦力と方法で、足りている部分と足りていない部分を見極めるということです。
投手力と守備力を主体にした守り勝つチームにするのか、あるいは多少守備を犠牲にしてでも得点能力を上げるのか、走塁意識や、犠打による進塁をどうするのか、ということです。そう言った種々の出来不出来、期待と結果を判断し、翌年以降への方針を取捨選択していくことが、今年のカープには特に必要だと思われます。
ただし、ブラウン監督は今年クライマックスシリーズ進出が無ければ来年以降契約の更新を打ち切られる可能性が高いため、結果を求める立場にいることが気がかりです。横浜の大矢監督も同じような立場だと思いますが、チームの今後のために我慢するところは我慢する、という決断が出来るかどうかです。
とは言え、今年自分は巨人を除く5球団は例年に比べ団子ではないかと考えていますので(今の所の考えですが……)、ちょっとした隙に順位を上げることも出来るはず。ベテランの引っ張りと、若手の奮起に期待したいですね。
吉と出るか凶と出るか……コントロールは出来ないが、流れを把握して、掴めるときに掴む、掴めないときは我慢して次に備える、ということは自分でも出来るわけです。全てが自分の思う通りに行くわけがない。それを知っていれば充分という気がします。もちろん、ただ流れに身を任せるだけと言うことではありません。努力をして、うまくいかなかったとしても、そう言うこともあると構える。成功率を上げるために頑張って、それでうまくいけば儲け物。ダメだったらば仕方がない。次に活かす。そう言う覚悟、腹の括り方をしていれば、ある程度のことは動じなくなるのかな、と。
さて、プロ野球、各球団の戦力分析。一つ更新するのに2~4時間くらいかかるし、気力も消耗するので堪らん。まあでも好きだからいいさ。選手とか覚えられるしさ。
・広島東洋カープ
昨年、エースと主砲が抜けたと言うこともあり、自分はカープについて懸念を示していた。特に投手に対してその思いは強かったし、野手にしてもプレースタイルに変化がなければ、新しく広い球場に生まれ変わる今年は特に厳しくなるだろう、と言う見方で、6位と予想した。
だが結果的にはカープは5球団と互角に戦い、終盤スワローズに競り勝って4位の座に納まった。そのプレースタイルや戦力は、大きく様変わりしていた。
まず投手から見ていきたい。
昨シーズンのカープは防御率で言えば5位という成績に終わっている。自分は昨年、カープは先発中継ぎ、共に不足していると考えていた。しかし、成績を見てみると、セーブ数は巨人と同率で1位。ホールド、ホールドポイントに関しては3位と言うように、リリーフに関しては例年に比べかなり整備された印象だ。完投数も比較的多い。
一方、四死球に関しては横浜に次いでワースト2位。敬遠は一番多かった。また、自責点と失点の差が一番開いていた。つまり、失策によって傷口が広がっているのだ。これは、守備率がワースト1位という点で裏付けられている。基本的に、四球や失策など、無駄な出塁を許して自滅しているという風に考えられる。
・先発投手について。
昨年エースである黒田が抜けた。彼以外を見渡してみると、正直まともにローテーションが組めるかすら危ういと自分は感じていた。しかし不思議なもので、このチームというのは和製の4番や先発完投型のエースが抜けると、入れ替わるように次のチームの核となる選手が出て来るのである。同時期にいればもっと上位争いできただろうにと思うのだが、なぜかあまり重ならない。
今年先発ローテが当確なのはルイス、大竹、前田の三人だろう。高橋健がいればここに入っていたが彼は大リーグに行ってしまった。ただ、彼の場合過去の実績から、シーズンの半分から、頑張っても3/4程だと思われるのだが。
三人は当確なのだが、残りの2~3枠がはっきりとしない。自分の予想では、実績重視だと青木高、長谷川、篠田、このあたりが有力だろう。数字だけの判断になってしまうが、若手の注目株で言うと齋藤、大島あたり。大穴としては河内、宮崎、あるいは新人の小松と言ったあたりだろうか。
先発・当確
→ルイス、前田、大竹
先発・次点(未知数)
→青木高、長谷川、篠田
先発・注目(未知数)
→齋藤、大島
先発・大穴
→河内、宮崎、小松
こうしてみると、数は多い。
当確組は怪我さえなければ、一定の水準で年間通して投げてくれるだろうと自分は考えている。特に前田はカープのエースに、ひいては日本を代表する投手になれるのではと期待している。昨年期待された大竹は、チーム事情もあろうが、もう一皮むけずに、エースになりきれなかった。彼の不足を補ったのがルイスだ。非常に素晴らしい活躍をした。
クライマックスシリーズ、あるいは優勝争いに加わるには、彼らに続く人材が欲しい。ブラウン監督は先発投手のローテを確か短くしていた気がするので、固定するならば5人ほどが目安だろうか。だとすれば4人目が決まれば後一人は何とか調子の良い人間を当ててやり繰りできるだろう。そうすれば、先の3人がしっかりしているだけに、かなり強力になる。もちろん、怪我さえなければだが。
青木は一年目に勝ち運に見放された影響か、今年もパッとしなかった。長谷川は過去の実績から毎年期待されているが、それを裏切り続けている。篠田は昨年ルーキーながら一定の成績を残した。飛躍が期待される。この三人は何かきっかけがあれば伸びそうな気がしているが、うまくいかなければ、最後の一枠を三人で代わる代わる入ることになりそうだ。
一方、先発に左腕が不足しているので、大島、齋藤の若手左腕には期待したい。大島はリリーフなのか先発なのかはわからないが、どちらにしてもチームの中での貴重な左腕であることは間違いない。齋藤はまずまずの結果を出しているようだし、もしかしたら彼が今年4人目の枠に収まるかもしれない。
穴の河内は、もはや先発ローテという期待は難しいのだろうと思う。どのポジションであれ、活躍してくれたら儲け物だろう。
このチームも本来的なエースと呼べる投手は今の所いない。しかし、エース並みの活躍をしたルイスや、現在エースへの進化が期待されている大竹、そして次代のエースとなれる前田など、水準の高い3本柱を有している。それに比べて下位ローテ候補の人材はどうもボヤッとした選手が多いのが気になる。
・中継ぎについて。
昨年一番驚いたのは、このポジションが充実してきたことだった。確かに昨年の春先に調べたときに以前よりも数が揃ってきた印象はあったが、ここまで順調に整備されるとは思っていなかった。
・抑え
→永川
・セットアッパー
→横山、梅津
・勝ちリリーフ
→シュルツ
このあたりがまず当確だろう。永川は隔年での活躍が目立つように安定感に欠けるのが心配だが、ある程度はやってくれるのではないかと考える。横山と梅津は毎年比較的安定して数字を残しているので信頼度は高そう。登板過多による疲労だけが気になるところだ。シュルツもまずまずの成績だった。
ここに新外国人のドーマンが加われば、かなり優秀なリリーフ陣となる。ただし、左腕不足が否めない。そこは青木勇を筆頭に、青木高、河内、大島などに寄る争いになるのではないか。
うまく機能すれば5回終了以降、5点リードしていればほぼ確実に、3点リードでかなり高い確率の勝利が得られる物と思う。完投能力の高い先発も多いだけに、中盤の繋ぎリリーフが若干手薄である面も、多少はカバーされる。
印象として、投手力はかなり整備されてきていると感じる。ただまだ投手王国と言えるほどの厚さはない。どのチームでも主力が抜ければ痛いものだが、主力が抜けた後に、主力の何%分を他の選手でカバーできるかという点が重要になる。
今現在の広島の投手事情では、その主力と控えの落差がかなり大きいのではないか、と思えるのだ。つまり、はまればかなり優位に戦える、クライマックスシリーズ、あるいは、優勝すら争えるかもしれないほどの投手力を持っているが、それが一枚欠けると、途端に歯車が狂い出す可能性がある。
先発枠に入れなかった投手などが、若干手薄なその中継ぎ陣に加わり、そこで飛躍することが出来れば、他球団にとってはかなり怖くなるだろう。
以下、野手についてはまた気が向いたときに更新します。
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2月28日追記。
だいぶ間が空きましたがとりあえず広島の野手に関して、考察をしてみたいと思います。
昨年の開幕前には、2009年から新球場になるため、戦い方を変える必要があるのではないか、というような旨のことを書いたと思います。ブラウン監督も、過去2年思うような結果が出ていなかったこともあったと思いますが、契約最終年に当たって選手の起用を変えてきました。走力のある若手の選手を積極的に用い、スピード感ある野球に変貌しました。その甲斐あってか、チームは4位という近年のカープに於いては非常に希望の持てる成績で08年を終えました。
では昨年のカープの打撃成績から今年の課題を考えてみたいと思います。
まず、カープはチーム打率が.271という唯一の7分台で1位でした。出塁率も6球団中真ん中あたりでまずまずの成績です。が、一方打点は506で最下位。得点も最下位中日と2点差の537で5位でした。
これは、出塁はする物の、決定打に欠けていたと言うことを意味しています。打線の迫力不足であったり、戦術面で不足していたのかもしれません。迫力不足という点では、6球団中一番少ない敬遠四球の数字が物語っているかもしれません。
また、意外にも盗塁の数がそれほど多くないのです。同じく機動力野球を目指した昨年のスワローズですが、盗塁数は148でダントツの1位でした。広島もかなりの数していたようなイメージがあったのですが、69で3位と、それほどでもありませんでした。またスワローズが51の失敗であったのに対して、カープは49で2番目に多く失敗していました。犠打は121で4位ですし、出塁しても次の塁を奪えなかった(奪わなかった)ということで、この点も得点がそれほど伸びなかった原因の一つと思われます。
それと、広島市民球場の狭さがそうさせるのか、二塁打、三塁打も6球団中最下位でした。変わりに本塁打が100で4位と、そこを補っていました。機動力を中心にしながら盗塁も長打も打てないとなると得点は厳しいですし、チーム防御率自体は5位なので、中盤までに打ち崩されてしまうと苦しいでしょう。ただしセットアッパーや抑えがしっかりしていた分、勝ち試合を確実に物にしたという感じでしょうか。
今年はおそらく二塁打・三塁打と、本塁打の成績は逆転するのだと思います。
課題としては、出塁した選手をいかにして本塁に帰すかという、得点方法でしょう。栗原という4番はいますがそれ以外に強打者が見あたらず、また昨年打率.306、76打点、15本塁打という優秀な成績を残したアレックスとは契約しなかったようなので、現時点で打線の迫力不足は否めません。球場が広くなりますから、小兵が本塁打をするということも少なくなってくるはずです。
機動力を使って効率よく得点をし、それを投手力で守りきるというスタイルを目指すことになるのだと思います。
球場が変わり、本格的に戦い方に変化を求められるであろう今年、昨年一軍で経験を積んだ若手がそれを糧に盗塁や率など、どの程度成績の改善を出来るのかが重要になってきます。また、戦術面に於いて、より一層細かいプレーの徹底が必要になって来るものと思われます。
それらが出来るようになったとき、このチームは他球団にとってかなりの脅威となるのではないでしょうか。そして今年一年は、それらを図る試金石となるのでしょう。
1.左・天谷
2.二・東出
3.三・シーボル
4.一・栗原
5.右・嶋
6.中・赤松
7.捕・石原
8.遊・小窪(外野・岩本)
9.投手
打線の組み合わせについてはこんな形で書いてみました。はっきりとポジションを獲得しているのは、数字的には東出と栗原だけです。中軸を含め、全体的にやはり多少迫力の点で物足りなさを感じます。近年不調が続いていた嶋が、昨年は復調の兆しを見せたので、引き続き好調を維持できれば貴重なクリーンアップとして3番、もしくは5番に座るでしょう。そうなればチームにとってはかなりプラスです。もし無理ならば外野は赤松、天谷、嶋、前田、井生、ルーキーの岩本などが調子や組み合わせによって入れ替わり立ち替わり起用されるでしょう。
サードにはシーボルが主に起用されるものと思われますが、成績や年齢などがネックであり、よほど好調を維持しない限り、若手も同時に起用されると思われます。松本、喜多、田中などがサードの座を狙うことになるのではないでしょうか。あるいは石井琢朗がここに入るのでしょう。
ショートも今ひとつ固定できなポジションですが、昨年ルーキーの小窪がまずまずの成績を残したので、彼の起用が多くなるものと思われます。梵や石井琢朗などと争うのでしょう。
キャッチャーは主に石原で堅いでしょう。
広くなった球場と言うことでフェンスを狙った破壊力のある戦いは難しくなり、野手の間を狙った打撃と、そつのない走塁、そして守備力が求められます。アレックスを切った理由はわかりませんが、その点も関係しているのかもしれません。
しかしそれにしてもやはり得点力という点に於いて物足りなさをどうしても感じてしまうのです。ランナーを帰すバッターが不足しています。投手陣の層が厚ければ良いのですが、現状はそうとは言えません。
赤松、天谷、小窪、あるいはルーキーの岩本(または松山)など若手が成長することによって、その迫力不足、打点能力を補えるかが鍵になりそうです。
広島は比較的外国人選手の獲得がうまいチームですし、元来自前で和製の主軸(スタープレーヤー)を育ててきたチームですから、今後もどちらかの方法でそこをカバーすることが出来るかもしれません。
今年のカープの順位を予想することは難しいのですが、たぶん上位には行けないのではないかと考えています。全てがうまくいけばもちろん上位争いも出来るのでしょう。それくらいの戦力はありますし、優勝するチームとはそう言うものです。ですが冷静に現在の戦力を分析して、そういった物事の好転を省いて考えてみます。
もし主要な投手に故障者が出ず、野手に多少の上積みがあれば3位争いは出来るでしょう。しかし野手にしろ投手にしろ、層が薄いので、歯が欠けると苦しくなると思います。現実的にはBクラスを抜けられないのではないか、という気がするのです。
むしろ今年は来年以降、チームがどう行った方向へ強化を進めるのかを導く年になるのではないかと思います。それは、新球場に移行したことによって、現在の戦力と方法で、足りている部分と足りていない部分を見極めるということです。
投手力と守備力を主体にした守り勝つチームにするのか、あるいは多少守備を犠牲にしてでも得点能力を上げるのか、走塁意識や、犠打による進塁をどうするのか、ということです。そう言った種々の出来不出来、期待と結果を判断し、翌年以降への方針を取捨選択していくことが、今年のカープには特に必要だと思われます。
ただし、ブラウン監督は今年クライマックスシリーズ進出が無ければ来年以降契約の更新を打ち切られる可能性が高いため、結果を求める立場にいることが気がかりです。横浜の大矢監督も同じような立場だと思いますが、チームの今後のために我慢するところは我慢する、という決断が出来るかどうかです。
とは言え、今年自分は巨人を除く5球団は例年に比べ団子ではないかと考えていますので(今の所の考えですが……)、ちょっとした隙に順位を上げることも出来るはず。ベテランの引っ張りと、若手の奮起に期待したいですね。
まだキャンプも始まったばかりというのに他球団の戦力分析なんか行っても意味がないような気がしますが……。まあとりあえず、昨シーズンを踏まえて今シーズンの予想と、オープン戦終了後に最終的な順位予想みたいなのを出しましょうかね。
セリーグの球団でも大雑把になると思いますから、パリーグなんかはかなり空想の域に達すると思いますが。あくまで一他球団ファンから見た印象という感じで。
・横浜ベイスターズ。
昨年セリーグダントツの最下位だったわけです。一昨年は4位だったかな。大矢監督が復帰して、これからベイスターズも上昇気流に乗るのかと思った矢先に思わぬ転落。ただ昨年も自分は開幕前に、「低く安定している」として5位に予想していたわけですが。なぜそうなったのか、課題を軽く分析。
まずチーム打撃成績を見てみると打率は最下位が中日。次いで巨人、ヤクルトと同率の.266となっている。打点は下から3番目の529、得点も同三番目の552で悪くはない。ホームラン数に至っては上から二番目の145本も放っている。併殺打も6球団中一番少ない。打撃成績だけ見るならば、少なくとも数字の上では決して悪かったわけではない。
このチームにとって一番問題なのは言うまでもなく、投手である。
チーム防御率は、他の5球団が軒並み3点台なのに対して、唯一横浜球団だけ4点代後半に落ち込んでいる。もちろんダントツの最下位だ。セーブ数、ホールド、ホールドポイントも全て最下位。被安打、被本塁打も一番多く食らっているし、奪った三振は一番少ない。敬遠を除く四死球も一番多い。
要するに投手の成績に関して言えば、全体として良かった点がほとんど見あたらないと言った惨状になってしまっている。
逆に言えば、野手に関して言えばそれほど極端に悪いわけではないのだから、投手が踏ん張れば順位が上がる可能性は充分あるわけだ。決して絶望的なチーム事情ではないと言える。
では実際今年投手の再編はなるのか? 数は足りるのか? そこを見ていきたい。
まず先発投手。三浦と寺原とグリン。実績があり、且つ今年もある程度ローテを維持してくれるだろうと信頼の置ける投手は三人いる。ローテの枠は後2つから3つあるわけだが、そこが誰になるか。
自分は他球団のファンでこのチームの事情をよく知らないので放言になるかもしれないが、他球団であればこの枠の候補が数人いて、後は誰が実力で奪い取るか、と言う図式になるのだが、このチームの場合、とりあえずローテを回すために掻き集めて枠に入れないといけないという、競争以前の状態にあるように思う。
残りの候補は、小林、工藤、新外国人2人、吉見、那須野、藤江と言ったところが一番有力なところだろうか。
2年目の小林は昨年まずまずの結果を出した。2年目である今年、彼が踏ん張れるととりあえず4枠埋まることになる。残り2枠ほどであれば数人の選手でやり繰りできないことはないので、非常に彼の結果が重要となる。
工藤と吉見は近年思った成績が上げられていない。彼らにはシーズンの半分か、1/3でも頑張ってくれれば、例年の成績から見ても上出来だろう。新外国人も、横浜はあまり外国人で成功する率が高くないチームと思えるので、過度に期待は出来ないし、藤江を始めとするルーキーも、即座に活躍が見込めるかは疑問だ。
出来ることならば、那須野などの中堅が一皮むけることを期待したいし、佐藤などの若手がグングンと竹のように伸びることを期待したい。
・先発(確定)→三浦・寺原・グリン
・先発(未知数)→小林・工藤・新外国人
・先発(大穴)→吉見・藤江・那須野
ただチームの空気、相互作用、化学反応に寄るので一概には言えないが、仮にローテの枠が何とか埋まったとしても、直ちに上位に行けるかと言えば自分は難しいと感じている。今年は良くても4位までではないだろうか。
投手に関してはエース格は三浦だが、実績的にはチームの勢いに足を引っ張られた面もあるだろうが、エースと言えるほどの数字ではない。また、年齢的にも、もはや彼をエースとして担ぐのは良いこととは思えない(彼は今年もう36歳だ)。
次代を担う寺原や小林も、抜群の実績とは言えない。このチームは現在エース不在なのだ。そして、若手も成長著しいと言える状態でもない。つまり、枠が埋まり、多少安定して戦うことが出来たとしても、ここで勝ちたいという試合で勝てなかったり、チームに(若手の突き上げによる)上昇の勢いがないので、勝っても負けてもぼんやりとした試合を重ねてしまう可能性がある。
クライマックスシリーズを賭けた優勝戦線に食いつくことが出来るか否かは、中堅、若手が伸び、内圧による勢いが生まれるかどうかにかかっている。
さて中継ぎに関して。
昨シーズンチームにとって痛かったことと言えば、例年活躍をしている加藤と木塚の不振だろう。なぜ投げなかったのかはよく分からない。ファームでもあまり投げていないようだから、怪我なのかもしれない。毎年安定したイニングを放っていたのだから、その膿を吐き出す時期だったのかもしれない。
先発投手が足りない上に、リリーフも頼りなかったのだから、さぞ監督は頭を悩ませたに違いない。ただ、上記の二名が抜けたことも手伝って、投手の確保に球団が動き、多少改善が見られたのは地獄に仏というか、不幸中の幸いというか、かえって良かったかもしれない。
中日でなかなか出場機会を得られなかった石井を獲得し、彼は見事45回を投げて防御率2.38という好成績を残した。彼の年間成績を見てみると、投球回こそ違うものの次第に成績を上げていているので、おそらくある程度信頼できると思う。今年が出来すぎだとしても、2点代後半から3点代前後で踏みとどまってくれるのではないだろうか。そして、ここに木塚と加藤が帰ってくれば、競った終盤であれば少なくとも昨年よりは良い試合が期待できる。
昨年、吉川や山口と言った投手が比較的良い防御率を残している。山口はリリーフだとして、吉川の方は先発か中継ぎか、どちらだろうか。もし二人がリリーフに回って今年も結果を出すことが出来れば、今後のチームにとって大きな試金石となる。ただし、両方とも決して登板数やイニング数が多いとは言えないので、彼らに過剰な期待は抱けないのが現実だ。
それ以外のピッチャーで言えば、小山田、加藤など、実績はあるが安定しない投手、牛田、秦のように、後一歩伸び悩んでいる投手など、未知数の選手が多い。桑原は一年目まずまずの成績だったが、果たして2年目どうなるか。何とも言えないところだ。
巨人から獲得した真田は防御率こそ良くないがあまり怪我はしなさそうで、先発や中継ぎなどフル回転できそうだ。先発が崩れたときは中盤あたりからのロングリリーフも出来るだろうし、現在のベイスターズにあっては貴重な投手だろう。
横山も毎年安定した防御率と登板数を誇っている。
・抑え+セットアッパー
石井、木塚
・勝ちリリーフ
加藤・横山
・繋ぎリリーフ
真田
今の所ある程度計算できそうなのはこのあたりだろう。成績や実績的に他チームのそれより格は落ちるが、試合を指揮する立場から言えば組み立てが出来るだけまだ昨年よりはマシだろう。ここに若手や中堅が交じってくれば、3,4位争いはなんとかできそうだ。
もちろん、これは木塚や加藤が帰ってくることが前提になっている。加藤はもしかしたら、先発もあるかもしれない。それは状況に寄るだろう。
このように、投手事情は絶望的とは言えない。期待できる部分もあるのだが、未知数の部分が他の球団に比べて多いのが問題だ。神頼みの域を出ないのである。仮にうまくいったとしても、今年は即上位を争えるという戦力ではないように思える。今年も昨年に続き、戦力の整備に終始し、来年への布石とする年になるのではないか。
野手に関して。
先にも述べたように打力は決して他球団に引けを取ってはいない。
村田、内川、吉村という破壊力の面でチームの核になる選手がいて、仁志や金城という下支えになる選手もいる。また、ファームの成績を見ても、ある程度の数字を残している選手が幾人か見られ、守備位置や守備能力はわからないものの、誰を一軍にあげればいいのかわからないというような状況ではない。
このチームの野手における課題は何だろうか?
まず盗塁数が少ないことが上げられる。6球団中最下位の37盗塁で、次が中日の51だから差は大きい。次に四球が少ないために出塁率が中日と同率で最下位という点だ。もう一つあえて上げるならば、本塁打が多いにもかかわらず、得点が下から三番目という、得点にあまり結びついていない点だろうだろうか。ただしこれは中日や広島にも言えることなのでここでは多くは言わない。
これは数字云々と言うより、自分が横浜の試合を見ていて感じたことなのだけど、点取りの効率の悪さが気になった。ある時は、ランナーが一人出て、併殺で2アウト。そこから3連打して満塁になったが、結局次打者がアウトで一得点も上げられなかった、と言うことがあったような気がした。
犠打数を見てみると上から3番目に多いのだから、自分が見たのはたまたまそう言う場面だったのかもしれないが、攻撃のちぐはぐさがあったように思うし、また3連打して得点が奪えていないように、機動力の面で劣っているように思う。それが盗塁数にも表れているのではないだろうか。
四球が少ないということとも関連付けてみることが出来る。つまり、攻撃全般が淡泊なのではないか。破壊力こそあるが、相手の嫌がる細かい攻めが出来ていないのではないか、と言うことだ。
もう一点。主力は良いとして、それ以外のメンバーに迫力がなさ過ぎるのではないか、と言うことも気にはなる。歯が欠けた櫛のように、機能する部分としない部分がはっきりと分かれてしまっているように思える。そのため、チームとして、打線を見たときに、強力な主力を活かし切れていないのではないか。
1.中・金城
2.遊
3.一・内川
4.三・村田
5.左・新外国人
6.二・仁志
7.右・吉村
8.捕・野口(あるいは若手)
9.投手
(仁志が2番ということも)
このように見ると、やはり走力に欠ける嫌いがある。となると、目指すべき野球は、小兵が出塁し、繋ぎ、上位、下位の主砲がそれを得点するというオーソドックスなタイプだろう。昨年の打撃成績の偏りは、決して間違ってはいなかったと言うことだろうか。
ただし、オーソドックスな攻めであるから、各個人がその打順に求められる仕事をきっちりと果たせるかが重要になってくる。金城は打率と四球を増やさなければ行けない。仁志も繋ぎのバッティングを心がけ、8番バッターはここぞという場面で嫌らしい打撃が出来るかどうか。
特に石井琢朗が抜け、定まっていないショートが誰になるかと言う点も重要になってくるだろう。ただ、入る打順は2番や6番あるいは8番などが多くなるだろうから、率が高くなくても、小技が出来て、堅実な守備能力があれば、合格と言えるのかもしれない。
上記の打順がはまれば打線としてはかなり厚いのではないだろうか。ただ個人的には、野手に関しても、後一押し、勢いが足りないと思う。仮に新外国人が機能しない、と言うことになった場合、打順は変わり、空いた外野に誰を入れるのか、と言うことになるが、個人的にはそこに若手の有望な選手がはまることによって、勢いが増すことを期待したい。
今年は是非とも来年以降期待の持てるような、若手、中堅の台頭、復調を願いたい。
セリーグの球団でも大雑把になると思いますから、パリーグなんかはかなり空想の域に達すると思いますが。あくまで一他球団ファンから見た印象という感じで。
・横浜ベイスターズ。
昨年セリーグダントツの最下位だったわけです。一昨年は4位だったかな。大矢監督が復帰して、これからベイスターズも上昇気流に乗るのかと思った矢先に思わぬ転落。ただ昨年も自分は開幕前に、「低く安定している」として5位に予想していたわけですが。なぜそうなったのか、課題を軽く分析。
まずチーム打撃成績を見てみると打率は最下位が中日。次いで巨人、ヤクルトと同率の.266となっている。打点は下から3番目の529、得点も同三番目の552で悪くはない。ホームラン数に至っては上から二番目の145本も放っている。併殺打も6球団中一番少ない。打撃成績だけ見るならば、少なくとも数字の上では決して悪かったわけではない。
このチームにとって一番問題なのは言うまでもなく、投手である。
チーム防御率は、他の5球団が軒並み3点台なのに対して、唯一横浜球団だけ4点代後半に落ち込んでいる。もちろんダントツの最下位だ。セーブ数、ホールド、ホールドポイントも全て最下位。被安打、被本塁打も一番多く食らっているし、奪った三振は一番少ない。敬遠を除く四死球も一番多い。
要するに投手の成績に関して言えば、全体として良かった点がほとんど見あたらないと言った惨状になってしまっている。
逆に言えば、野手に関して言えばそれほど極端に悪いわけではないのだから、投手が踏ん張れば順位が上がる可能性は充分あるわけだ。決して絶望的なチーム事情ではないと言える。
では実際今年投手の再編はなるのか? 数は足りるのか? そこを見ていきたい。
まず先発投手。三浦と寺原とグリン。実績があり、且つ今年もある程度ローテを維持してくれるだろうと信頼の置ける投手は三人いる。ローテの枠は後2つから3つあるわけだが、そこが誰になるか。
自分は他球団のファンでこのチームの事情をよく知らないので放言になるかもしれないが、他球団であればこの枠の候補が数人いて、後は誰が実力で奪い取るか、と言う図式になるのだが、このチームの場合、とりあえずローテを回すために掻き集めて枠に入れないといけないという、競争以前の状態にあるように思う。
残りの候補は、小林、工藤、新外国人2人、吉見、那須野、藤江と言ったところが一番有力なところだろうか。
2年目の小林は昨年まずまずの結果を出した。2年目である今年、彼が踏ん張れるととりあえず4枠埋まることになる。残り2枠ほどであれば数人の選手でやり繰りできないことはないので、非常に彼の結果が重要となる。
工藤と吉見は近年思った成績が上げられていない。彼らにはシーズンの半分か、1/3でも頑張ってくれれば、例年の成績から見ても上出来だろう。新外国人も、横浜はあまり外国人で成功する率が高くないチームと思えるので、過度に期待は出来ないし、藤江を始めとするルーキーも、即座に活躍が見込めるかは疑問だ。
出来ることならば、那須野などの中堅が一皮むけることを期待したいし、佐藤などの若手がグングンと竹のように伸びることを期待したい。
・先発(確定)→三浦・寺原・グリン
・先発(未知数)→小林・工藤・新外国人
・先発(大穴)→吉見・藤江・那須野
ただチームの空気、相互作用、化学反応に寄るので一概には言えないが、仮にローテの枠が何とか埋まったとしても、直ちに上位に行けるかと言えば自分は難しいと感じている。今年は良くても4位までではないだろうか。
投手に関してはエース格は三浦だが、実績的にはチームの勢いに足を引っ張られた面もあるだろうが、エースと言えるほどの数字ではない。また、年齢的にも、もはや彼をエースとして担ぐのは良いこととは思えない(彼は今年もう36歳だ)。
次代を担う寺原や小林も、抜群の実績とは言えない。このチームは現在エース不在なのだ。そして、若手も成長著しいと言える状態でもない。つまり、枠が埋まり、多少安定して戦うことが出来たとしても、ここで勝ちたいという試合で勝てなかったり、チームに(若手の突き上げによる)上昇の勢いがないので、勝っても負けてもぼんやりとした試合を重ねてしまう可能性がある。
クライマックスシリーズを賭けた優勝戦線に食いつくことが出来るか否かは、中堅、若手が伸び、内圧による勢いが生まれるかどうかにかかっている。
さて中継ぎに関して。
昨シーズンチームにとって痛かったことと言えば、例年活躍をしている加藤と木塚の不振だろう。なぜ投げなかったのかはよく分からない。ファームでもあまり投げていないようだから、怪我なのかもしれない。毎年安定したイニングを放っていたのだから、その膿を吐き出す時期だったのかもしれない。
先発投手が足りない上に、リリーフも頼りなかったのだから、さぞ監督は頭を悩ませたに違いない。ただ、上記の二名が抜けたことも手伝って、投手の確保に球団が動き、多少改善が見られたのは地獄に仏というか、不幸中の幸いというか、かえって良かったかもしれない。
中日でなかなか出場機会を得られなかった石井を獲得し、彼は見事45回を投げて防御率2.38という好成績を残した。彼の年間成績を見てみると、投球回こそ違うものの次第に成績を上げていているので、おそらくある程度信頼できると思う。今年が出来すぎだとしても、2点代後半から3点代前後で踏みとどまってくれるのではないだろうか。そして、ここに木塚と加藤が帰ってくれば、競った終盤であれば少なくとも昨年よりは良い試合が期待できる。
昨年、吉川や山口と言った投手が比較的良い防御率を残している。山口はリリーフだとして、吉川の方は先発か中継ぎか、どちらだろうか。もし二人がリリーフに回って今年も結果を出すことが出来れば、今後のチームにとって大きな試金石となる。ただし、両方とも決して登板数やイニング数が多いとは言えないので、彼らに過剰な期待は抱けないのが現実だ。
それ以外のピッチャーで言えば、小山田、加藤など、実績はあるが安定しない投手、牛田、秦のように、後一歩伸び悩んでいる投手など、未知数の選手が多い。桑原は一年目まずまずの成績だったが、果たして2年目どうなるか。何とも言えないところだ。
巨人から獲得した真田は防御率こそ良くないがあまり怪我はしなさそうで、先発や中継ぎなどフル回転できそうだ。先発が崩れたときは中盤あたりからのロングリリーフも出来るだろうし、現在のベイスターズにあっては貴重な投手だろう。
横山も毎年安定した防御率と登板数を誇っている。
・抑え+セットアッパー
石井、木塚
・勝ちリリーフ
加藤・横山
・繋ぎリリーフ
真田
今の所ある程度計算できそうなのはこのあたりだろう。成績や実績的に他チームのそれより格は落ちるが、試合を指揮する立場から言えば組み立てが出来るだけまだ昨年よりはマシだろう。ここに若手や中堅が交じってくれば、3,4位争いはなんとかできそうだ。
もちろん、これは木塚や加藤が帰ってくることが前提になっている。加藤はもしかしたら、先発もあるかもしれない。それは状況に寄るだろう。
このように、投手事情は絶望的とは言えない。期待できる部分もあるのだが、未知数の部分が他の球団に比べて多いのが問題だ。神頼みの域を出ないのである。仮にうまくいったとしても、今年は即上位を争えるという戦力ではないように思える。今年も昨年に続き、戦力の整備に終始し、来年への布石とする年になるのではないか。
野手に関して。
先にも述べたように打力は決して他球団に引けを取ってはいない。
村田、内川、吉村という破壊力の面でチームの核になる選手がいて、仁志や金城という下支えになる選手もいる。また、ファームの成績を見ても、ある程度の数字を残している選手が幾人か見られ、守備位置や守備能力はわからないものの、誰を一軍にあげればいいのかわからないというような状況ではない。
このチームの野手における課題は何だろうか?
まず盗塁数が少ないことが上げられる。6球団中最下位の37盗塁で、次が中日の51だから差は大きい。次に四球が少ないために出塁率が中日と同率で最下位という点だ。もう一つあえて上げるならば、本塁打が多いにもかかわらず、得点が下から三番目という、得点にあまり結びついていない点だろうだろうか。ただしこれは中日や広島にも言えることなのでここでは多くは言わない。
これは数字云々と言うより、自分が横浜の試合を見ていて感じたことなのだけど、点取りの効率の悪さが気になった。ある時は、ランナーが一人出て、併殺で2アウト。そこから3連打して満塁になったが、結局次打者がアウトで一得点も上げられなかった、と言うことがあったような気がした。
犠打数を見てみると上から3番目に多いのだから、自分が見たのはたまたまそう言う場面だったのかもしれないが、攻撃のちぐはぐさがあったように思うし、また3連打して得点が奪えていないように、機動力の面で劣っているように思う。それが盗塁数にも表れているのではないだろうか。
四球が少ないということとも関連付けてみることが出来る。つまり、攻撃全般が淡泊なのではないか。破壊力こそあるが、相手の嫌がる細かい攻めが出来ていないのではないか、と言うことだ。
もう一点。主力は良いとして、それ以外のメンバーに迫力がなさ過ぎるのではないか、と言うことも気にはなる。歯が欠けた櫛のように、機能する部分としない部分がはっきりと分かれてしまっているように思える。そのため、チームとして、打線を見たときに、強力な主力を活かし切れていないのではないか。
1.中・金城
2.遊
3.一・内川
4.三・村田
5.左・新外国人
6.二・仁志
7.右・吉村
8.捕・野口(あるいは若手)
9.投手
(仁志が2番ということも)
このように見ると、やはり走力に欠ける嫌いがある。となると、目指すべき野球は、小兵が出塁し、繋ぎ、上位、下位の主砲がそれを得点するというオーソドックスなタイプだろう。昨年の打撃成績の偏りは、決して間違ってはいなかったと言うことだろうか。
ただし、オーソドックスな攻めであるから、各個人がその打順に求められる仕事をきっちりと果たせるかが重要になってくる。金城は打率と四球を増やさなければ行けない。仁志も繋ぎのバッティングを心がけ、8番バッターはここぞという場面で嫌らしい打撃が出来るかどうか。
特に石井琢朗が抜け、定まっていないショートが誰になるかと言う点も重要になってくるだろう。ただ、入る打順は2番や6番あるいは8番などが多くなるだろうから、率が高くなくても、小技が出来て、堅実な守備能力があれば、合格と言えるのかもしれない。
上記の打順がはまれば打線としてはかなり厚いのではないだろうか。ただ個人的には、野手に関しても、後一押し、勢いが足りないと思う。仮に新外国人が機能しない、と言うことになった場合、打順は変わり、空いた外野に誰を入れるのか、と言うことになるが、個人的にはそこに若手の有望な選手がはまることによって、勢いが増すことを期待したい。
今年は是非とも来年以降期待の持てるような、若手、中堅の台頭、復調を願いたい。
今日はヤクルトスワローズの野手について。
そのうち他球団の簡単な戦力分析とかして、今年の順位予想とかもしてみたいと思います。気力が持てば。気力が……。
ある程度見通しのつく投手と違って、今年の野手はかなり競争が激しくなります。特に内野が。
まずキャッチャーです。
基本的にはFAで入団した相川の起用が濃厚でしょう。少なくともシーズンの半分以上は彼が出ると思います。キャッチャーの枠は2人か、多くても3人と考えられます。二番手捕手の筆頭なのが福川と川本でしょう。起用のされ方などを見ていると、この2人が一軍に近いと思います。相川が今年33歳で、中盤に差し掛かろうかという年齢ですから、そこにあえて同い年の福川を入れてくるかというと、数年後のチーム事情や伸び白を考えても疑問が残ります。実戦力や年齢を考えると二番手は川本で、二人のどちらかに不測の事態があった場合は福川が枠にはいるのかなと思います。3番手があるとすれば、伸び白のある若手か、代打などで起用できるバッティングセンスのある、新田、衣川あたりが濃厚でしょう。
ファースト。
昨年はリグスがファームに落ちてからは主に畠山が守りました。それ以外ではユウイチや武内などが入りました。今年はデントナという新外国人が加入しました。キャンプやオープン戦にも寄ると思いますが、まず最初は彼が主に起用されるのではないでしょうか。守備固めは、一軍にいれば武内が多くなるでしょう。デントナの調子次第では畠山がスタメンに入ると思います。畠山やデントナがダメだとなると、武内やユウイチ、あるいは宮出、もしかしたら福地がスタメンを争うかもしれません。
セカンド。
ここはよほどのことがない限り田中浩で固定されています。他の選手が守るイメージは湧きにくいのですが、強いて上げるとすれば、昨年二軍でまずまずの結果を残した二年目の三輪、あるいは川島や川端が上げられます。トライアウトで獲得した森岡がセカンドを守れるならば、彼も候補でしょう。また、守備に定評のある城石がバックアップに回るかもしれません。ただやはりおそらく年間、全イニングを通して田中で決まりだと思います。
サード。
昨年は主に宮本が守りました。宮本がショートに回ったり、あるいは出場しなかったときには畠山や川島が次いで多く、稀に川端や飯原、野口、梶本などが守りました。ここの守備位置は激戦区です。今年ファーストにデントナが入るので、畠山はファーストよりもサードでの出場機会が多くなると予想されます。が、昨年主戦だった宮本を初め、川端、川島、野口など、昨年まずまずの結果を出し、今年の飛躍が期待される若手が非常に多いのです。このポジションを守れる選手はショートを守れる選手が多いため、ショートに入る選手と連動して決まってくる可能性があります。バッティングの調子にも寄りますし、正直予想が困難なのですが、強いて予想するならば、宮本30%、畠山30%、川島20%、野口8%、川端8%、その他4%、と言った具合でしょうか。
ショート。
このポジションは結局昨年完全にレギュラーを取った人物がいませんでした。守った選手は宮本、川島、川端、鬼崎などでしょうか。野口や梶本が守ったかどうかほとんど記憶にはありません。城石は確かサードが多かったような気がします。今年どうなるかですが、畠山がサードに入る場合、宮本がこちらに入る可能性があります。宮本は年齢的にもコーチ兼任と言うこともありますし、近年怪我がちなので、サード、ショート、両方入ると思いますが、全盛期のように出ずっぱりということはないでしょう。二番手としては川島、川端の右打ち、左打ちの若手が考えられます。また、オフに獲得した森岡がショートを守れるので、おそらく彼も機会を与えられると思います。宮本、川島、川端、森岡はショートとサードでの併用が続くでしょう。また、代打、守備固め、スタメン、代走と、起用法も多岐にわたるはずです。二年目の鬼崎は、バッティングが課題なので、どこまでそこでアピールできるのかが重要になってきます。
外野。
外野は比較的固定されているポジションです。昨年は主に青木、福地、飯原が守りました。他にはガイエル、川島、武内、志田が守りました。宮出やユウイチは記憶が曖昧です。今年もセンターは青木でほぼ不動でしょう。レフトも飯原で決まりだと思います。高田監督曰く、右の青木になれるという評価の彼ですし、成績もあらゆる面で過去最高でした。守備能力等考えても、不振が続かない限り彼で固定されると思います。ライトも調子を落とさなければ福地で決まりでしょう。高い率と盗塁王の獲得、足を活かした守備など魅力です。ライトとしては肩の弱さを懸念する声もあります。ファーストが埋まらなければ、そちらに入る可能性もあります。この三枚の鉄壁レギュラーに太刀打ちできる人材はいるのでしょうか。
まず、ガイエルがいます。長距離砲としての実績がありますから、チームとして長打不足に陥った場合(デントナや畠が不振だった場合)の起用は充分考えられます。が、病み上がりの上に年齢も決して若くはないので緊急時か代打が主でしょう。
志田は例年守備固めでの起用が多い選手ですが、飯原、青木、福地という布陣を見ると、今年その機会が多いのかは疑問です。ファームでは打ちますが、一軍では代打要員と言えるような印象ではありません。守備、走塁、打撃、あらゆる面でまとまった、そつのないプレーをするというのが彼の特徴と言えば特徴ですが、今年はその点が仇となる可能性もあります。どちらにしても、一軍にいるとすれば、例年通りの地味な役回りになる可能性があります。
武内、ユウイチ、宮出は、守備よりも打撃に魅力のある選手です。主に代打か、守ってもライトかレフトと言うことになるでしょう。また、一塁も守れるので、そちらとの併用もあると思います。
斉藤はおそらく代打として臨むことが多くなりそうです。昨年念願の一軍デビューを果たした牧谷ですが、結果を出せませんでした。今年もチャンスは多くないと思いますので、もし機会が与えられれば、そこでアピールを期待したいと思います。二年目の中尾は昨年怪我をしたのが響きました。アマの頃からバッティングに定評のある選手ですし、年齢的にもブレイクを期待したい選手ですが、昨年終盤にはほぼレギュラーが固まってしまったと言うことが、彼にはアピールの場が奪われたという意味で非常に不運だったと言えます。左打ちと言うことで、まずは二軍で結果を出し、代打から印象付けたいです。
外野手の中で次代を担う選手として一番現時点で有力なのが上田でしょう。高卒二年目にしてファームで優秀な成績を収めています。タイプとしても打って走って守れる三拍子揃ったプレーヤーと思われますので、現時点ではレギュラーの枠は埋まっていますが、もし綻びが生じたときに、起用されれば一番真っ先に結果を残してアピールできる人材ではないかと思われます。
オーダーを予想します。
1.右・福地
2.二・田中
3.中・青木
4.一・デントナ
5.左・飯原
6.遊・宮本
7.三・畠山
8.捕・相川
9.投手
(この場合、田中が6に入って、2番にショートで川島や川端もある)
1.右・福地
2.遊・川島(川端)
3.中・青木
4.一・畠山
5.左・飯原
6.三・宮本
7.二・田中
8.捕・相川
9.投手
(宮本と田中の打順をテレコするのもありかと)
出場選手登録を、仮に野手15人とすると。
福地、青木、飯原、田中、宮本、相川、デントナ、畠山、川島、川端、志田、武内、森岡、川本、宮出
あたりだろうか。その時のチーム事情によるので何とも言えませんが。
昨年野手はかなり整備され、走る戦い方も意識として定着したので、底上げされた印象です。今年は若手は特に前年の経験を糧に伸びてくれることと期待します。安定した戦いが期待できるのではないでしょうか。基本的にはショート、サード、ファーストがどうなるか、という所です。
もし仮にファーストデントナ、サード畠が定着すれば、上位、下位での破壊力が上がり、打線に厚みが持てます。畠とデントナがテレコでもいいのですが、この形が一番バランスとしては良いのではないでしょうか。
そのうち他球団の簡単な戦力分析とかして、今年の順位予想とかもしてみたいと思います。気力が持てば。気力が……。
ある程度見通しのつく投手と違って、今年の野手はかなり競争が激しくなります。特に内野が。
まずキャッチャーです。
基本的にはFAで入団した相川の起用が濃厚でしょう。少なくともシーズンの半分以上は彼が出ると思います。キャッチャーの枠は2人か、多くても3人と考えられます。二番手捕手の筆頭なのが福川と川本でしょう。起用のされ方などを見ていると、この2人が一軍に近いと思います。相川が今年33歳で、中盤に差し掛かろうかという年齢ですから、そこにあえて同い年の福川を入れてくるかというと、数年後のチーム事情や伸び白を考えても疑問が残ります。実戦力や年齢を考えると二番手は川本で、二人のどちらかに不測の事態があった場合は福川が枠にはいるのかなと思います。3番手があるとすれば、伸び白のある若手か、代打などで起用できるバッティングセンスのある、新田、衣川あたりが濃厚でしょう。
ファースト。
昨年はリグスがファームに落ちてからは主に畠山が守りました。それ以外ではユウイチや武内などが入りました。今年はデントナという新外国人が加入しました。キャンプやオープン戦にも寄ると思いますが、まず最初は彼が主に起用されるのではないでしょうか。守備固めは、一軍にいれば武内が多くなるでしょう。デントナの調子次第では畠山がスタメンに入ると思います。畠山やデントナがダメだとなると、武内やユウイチ、あるいは宮出、もしかしたら福地がスタメンを争うかもしれません。
セカンド。
ここはよほどのことがない限り田中浩で固定されています。他の選手が守るイメージは湧きにくいのですが、強いて上げるとすれば、昨年二軍でまずまずの結果を残した二年目の三輪、あるいは川島や川端が上げられます。トライアウトで獲得した森岡がセカンドを守れるならば、彼も候補でしょう。また、守備に定評のある城石がバックアップに回るかもしれません。ただやはりおそらく年間、全イニングを通して田中で決まりだと思います。
サード。
昨年は主に宮本が守りました。宮本がショートに回ったり、あるいは出場しなかったときには畠山や川島が次いで多く、稀に川端や飯原、野口、梶本などが守りました。ここの守備位置は激戦区です。今年ファーストにデントナが入るので、畠山はファーストよりもサードでの出場機会が多くなると予想されます。が、昨年主戦だった宮本を初め、川端、川島、野口など、昨年まずまずの結果を出し、今年の飛躍が期待される若手が非常に多いのです。このポジションを守れる選手はショートを守れる選手が多いため、ショートに入る選手と連動して決まってくる可能性があります。バッティングの調子にも寄りますし、正直予想が困難なのですが、強いて予想するならば、宮本30%、畠山30%、川島20%、野口8%、川端8%、その他4%、と言った具合でしょうか。
ショート。
このポジションは結局昨年完全にレギュラーを取った人物がいませんでした。守った選手は宮本、川島、川端、鬼崎などでしょうか。野口や梶本が守ったかどうかほとんど記憶にはありません。城石は確かサードが多かったような気がします。今年どうなるかですが、畠山がサードに入る場合、宮本がこちらに入る可能性があります。宮本は年齢的にもコーチ兼任と言うこともありますし、近年怪我がちなので、サード、ショート、両方入ると思いますが、全盛期のように出ずっぱりということはないでしょう。二番手としては川島、川端の右打ち、左打ちの若手が考えられます。また、オフに獲得した森岡がショートを守れるので、おそらく彼も機会を与えられると思います。宮本、川島、川端、森岡はショートとサードでの併用が続くでしょう。また、代打、守備固め、スタメン、代走と、起用法も多岐にわたるはずです。二年目の鬼崎は、バッティングが課題なので、どこまでそこでアピールできるのかが重要になってきます。
外野。
外野は比較的固定されているポジションです。昨年は主に青木、福地、飯原が守りました。他にはガイエル、川島、武内、志田が守りました。宮出やユウイチは記憶が曖昧です。今年もセンターは青木でほぼ不動でしょう。レフトも飯原で決まりだと思います。高田監督曰く、右の青木になれるという評価の彼ですし、成績もあらゆる面で過去最高でした。守備能力等考えても、不振が続かない限り彼で固定されると思います。ライトも調子を落とさなければ福地で決まりでしょう。高い率と盗塁王の獲得、足を活かした守備など魅力です。ライトとしては肩の弱さを懸念する声もあります。ファーストが埋まらなければ、そちらに入る可能性もあります。この三枚の鉄壁レギュラーに太刀打ちできる人材はいるのでしょうか。
まず、ガイエルがいます。長距離砲としての実績がありますから、チームとして長打不足に陥った場合(デントナや畠が不振だった場合)の起用は充分考えられます。が、病み上がりの上に年齢も決して若くはないので緊急時か代打が主でしょう。
志田は例年守備固めでの起用が多い選手ですが、飯原、青木、福地という布陣を見ると、今年その機会が多いのかは疑問です。ファームでは打ちますが、一軍では代打要員と言えるような印象ではありません。守備、走塁、打撃、あらゆる面でまとまった、そつのないプレーをするというのが彼の特徴と言えば特徴ですが、今年はその点が仇となる可能性もあります。どちらにしても、一軍にいるとすれば、例年通りの地味な役回りになる可能性があります。
武内、ユウイチ、宮出は、守備よりも打撃に魅力のある選手です。主に代打か、守ってもライトかレフトと言うことになるでしょう。また、一塁も守れるので、そちらとの併用もあると思います。
斉藤はおそらく代打として臨むことが多くなりそうです。昨年念願の一軍デビューを果たした牧谷ですが、結果を出せませんでした。今年もチャンスは多くないと思いますので、もし機会が与えられれば、そこでアピールを期待したいと思います。二年目の中尾は昨年怪我をしたのが響きました。アマの頃からバッティングに定評のある選手ですし、年齢的にもブレイクを期待したい選手ですが、昨年終盤にはほぼレギュラーが固まってしまったと言うことが、彼にはアピールの場が奪われたという意味で非常に不運だったと言えます。左打ちと言うことで、まずは二軍で結果を出し、代打から印象付けたいです。
外野手の中で次代を担う選手として一番現時点で有力なのが上田でしょう。高卒二年目にしてファームで優秀な成績を収めています。タイプとしても打って走って守れる三拍子揃ったプレーヤーと思われますので、現時点ではレギュラーの枠は埋まっていますが、もし綻びが生じたときに、起用されれば一番真っ先に結果を残してアピールできる人材ではないかと思われます。
オーダーを予想します。
1.右・福地
2.二・田中
3.中・青木
4.一・デントナ
5.左・飯原
6.遊・宮本
7.三・畠山
8.捕・相川
9.投手
(この場合、田中が6に入って、2番にショートで川島や川端もある)
1.右・福地
2.遊・川島(川端)
3.中・青木
4.一・畠山
5.左・飯原
6.三・宮本
7.二・田中
8.捕・相川
9.投手
(宮本と田中の打順をテレコするのもありかと)
出場選手登録を、仮に野手15人とすると。
福地、青木、飯原、田中、宮本、相川、デントナ、畠山、川島、川端、志田、武内、森岡、川本、宮出
あたりだろうか。その時のチーム事情によるので何とも言えませんが。
昨年野手はかなり整備され、走る戦い方も意識として定着したので、底上げされた印象です。今年は若手は特に前年の経験を糧に伸びてくれることと期待します。安定した戦いが期待できるのではないでしょうか。基本的にはショート、サード、ファーストがどうなるか、という所です。
もし仮にファーストデントナ、サード畠が定着すれば、上位、下位での破壊力が上がり、打線に厚みが持てます。畠とデントナがテレコでもいいのですが、この形が一番バランスとしては良いのではないでしょうか。
またしてもヤクルトスワローズについてざっくり記しておきたいと思います。
今年の陣容についてです。
まず投手ですが、自分の中で投手は幾つかの役割、格に分けられます。
・先発投手
・リリーフ投手
先発投手は試合の初めからマウンドに立ち、試合の半分以上投げることを期待されるピッチャーです。
リリーフ投手は主に試合の中盤以降、比較的短いイニング投げることを期待される投手です。
先発投手は主に5~6人でローテーションを組んで投げるのが望ましいとされています。1軍の出場選手登録枠は28人。そのうち投手は12~14人程度で構成されますので、残りの8人前後がリリーフと言うことになります。
前年の成績などを元に、今年の投手はどういう編成になるのかを考察します。
まず先発投手ですが、現状当確なのは「石川、館山、イ・ヘチョン」の三人とされています。もう三枠がどうなるか、と言うことですが、まず期待の大きい「由規」と、怪我さえなければ「村中」は入ってくるのではないでしょうか。もう一人はオープン戦などの調子に寄りますが、「増渕」を押したいと思います。
ただし新外国人のイ・ヘチョンは未知数ですし、由規も年間通してどこまで投げられるのか不確定です。増渕は安定感に欠ける印象ですし、村中は後半怪我をしているので、正直なところ計算を出来るのは石川と館山だけなのです。
当確・石川(左)、館山(右)
当確、未知数・イ・ヘチョン(左)、由規(右)
暫定・村中(左)、増渕(右)
対抗・川島(右)、高市(右)、加藤(左)
大穴・高井(左)、赤川(左)
といった感じでしょうか。
ルーキーの赤川や八木は新人としては評価が高いようですが、現実的に先発ローテとして初年度から活躍できるかというと難しいような気がします。出てきてくれればそれに越したことはないのですが。中継ぎか、谷間に登板、と言うことはあるかもしれません。
川島は今の所怪我もなく順調に来ています。一応実績のある投手なので、ローテに綻びが生じた場合、候補の筆頭ではないでしょうか。高市は前年ファームで安定した成績を残し、一軍で投げた一度の登板機会でも結果を出したので、印象は悪くないはず。逆に加藤は即戦力として期待された前年結果を出せませんでしたが、先発ローテ候補であることは間違いなく、もしダメでも、手薄な中継ぎでの起用があるかもしれません。
高井に関しては今年は正念場と言えます。彼の場合今まで期待を裏切り続けてきているだけにコーチ陣の心象はあまり良くないはず。よほど先発ローテに欠落が生じない限り、登板の機会は少ないと考えられます。彼の場合は中継ぎとしての起用の方が多くなるのではないでしょうか。
続いてリリーフに関してです。
リリーフに関して自分の中では細分化されています。
・繋ぎ
→勝ちリリーフ
(セットアッパーへの繋ぎ。主に試合中盤から後半にかけて3点差前後のビハインドから大差のリード時に登板する機会が多い)
→負けリリーフ(敗戦処理。基本的にはビハインド時中心の登板となる。大差がつけられている場合の登板が多い)
・セットアッパー
(抑えへの繋ぎ。特に成績の良いリリーフ。ビハインドを含め、僅差の試合終盤に投入されることが多い。1,2点のビハインド時から3点以内のリード時が特に多い)
・抑え(ストッパー、クローザー)
(主に同点から3点以内のリード時に登板する機会の多い投手。よほどでない限りビハインド時の当番はない)
自分は数学は得意ではないのであくまでイメージとして使用するだけですが、公式にするならば下記のようになります。
a+(x^2+y^2)=5回終了時以降の勝率
あくまでイメージです。
aは勝ちリリーフで、xはセットアッパー、yは抑えです。抑えは基本的に一人ですが、ダブルストッパーなどありますし、またセットアッパーと抑えはかなり力量が近いですから、ここはひとまとめにしても良いと思います。
大雑把ですが、例えばセットアッパーとストッパーが合わせて3人いたとします。その場合、5回終了時点で3点差前後でリードしていれば、試合に勝つ確率はとても高くなります。ここに勝ち投手が一人いればかなり高くなりますし、逆にx+y=2ならば4,5点差以内であればとても高い、と言った具合です。
もちろん数が揃っていても、相手のチームの投手力と比較して劣っていればこうはなりませんし、相手の打線やこちらの打線との兼ね合いもあります。あくまで簡単な目安です。
スワローズのリリーフで一軍枠が当確なのはおそらく「五十嵐、松岡、押本、イム・チャンヨン」の四人でしょう。昨年彼らは活躍しました。前半貢献できなかった五十嵐、後半失速した押本、年間通して初めて活躍した松岡など、今年どうなるかはわかりませんが、計算できると思います。
勝ちリリーフ・押本
セットアッパー・五十嵐、松岡
抑え・イム・チャンヨン
全て右投手です。残り6~8枠ですが、まず新外国人の左腕バレットが入ります。毎年安定している木田や、昨年キャリア最高の成績を残した松井が入るでしょう。
左腕が不足しているので、もう一枚か二枚必要です。佐藤賢、丸山、高井、岡本、赤川、加藤などがここの枠を争うでしょう。
石井弘ですが、彼の復活は正直わかりません。河端も結局引退してしまいましたし、昨年の契約更改時に気弱な発言をしているのも気になりました。噂によると相川の人的補償の時に、プロテクトから外れていたとも言われていますから、今は戦力として計算しない方が良いのかもしれません。戻ってきてくれれば、全盛期の成績は無理でも、勝ちリリーフとしては計算できると思いますが。何より、貴重な左腕ですし。復活を祈っています。
先発枠から外れた投手が中継ぎの最後の一枠、二枠を争うかもしれません。あるいは花田や吉川といった実績のある中堅、または塚本、西崎などの若手が代わる代わる収まるかもしれません。
右・五十嵐、松岡、押本、イム・チャンヨン、木田、松井。
左・バレット
左腕不足は否めません。また昨年活躍したリリーフ陣が再びどこまで活躍できるか、不確定要素が大きいのも事実ですが、ここ数年の中ではかなり安定した陣容であることは間違いないと思います。
上記のメンバーを中心とした編成になると思います。勝ち試合で投げられる投手は昨年でかなり整備されたので、今年その上積みがあれば、横浜や広島よりリリーフに於いては頭一つ抜けるでしょう。中日ドラゴンズに伍することが出来るかもしれません。さすがに阪神、巨人擁するリリーフ陣とまでは行かないかもしれませんが、上位チームの豊富な中継ぎ投手陣に次ぐ力はあると思います。
なにより、補強でキャッチャーの相川が加入したことが大きいでしょう。投手陣に与える影響は少なくないはずです。昨年大きく負け越した巨人戦を初め、接戦を制することが出来るようになれば、クライマックスシリーズ進出はかなり現実味を帯びてきます。
リリーフ陣は整備されてきているので、先発投手がどこまで試合を作れるか、と言う点が重要になってくるでしょう。底上げを期待します。
今年の陣容についてです。
まず投手ですが、自分の中で投手は幾つかの役割、格に分けられます。
・先発投手
・リリーフ投手
先発投手は試合の初めからマウンドに立ち、試合の半分以上投げることを期待されるピッチャーです。
リリーフ投手は主に試合の中盤以降、比較的短いイニング投げることを期待される投手です。
先発投手は主に5~6人でローテーションを組んで投げるのが望ましいとされています。1軍の出場選手登録枠は28人。そのうち投手は12~14人程度で構成されますので、残りの8人前後がリリーフと言うことになります。
前年の成績などを元に、今年の投手はどういう編成になるのかを考察します。
まず先発投手ですが、現状当確なのは「石川、館山、イ・ヘチョン」の三人とされています。もう三枠がどうなるか、と言うことですが、まず期待の大きい「由規」と、怪我さえなければ「村中」は入ってくるのではないでしょうか。もう一人はオープン戦などの調子に寄りますが、「増渕」を押したいと思います。
ただし新外国人のイ・ヘチョンは未知数ですし、由規も年間通してどこまで投げられるのか不確定です。増渕は安定感に欠ける印象ですし、村中は後半怪我をしているので、正直なところ計算を出来るのは石川と館山だけなのです。
当確・石川(左)、館山(右)
当確、未知数・イ・ヘチョン(左)、由規(右)
暫定・村中(左)、増渕(右)
対抗・川島(右)、高市(右)、加藤(左)
大穴・高井(左)、赤川(左)
といった感じでしょうか。
ルーキーの赤川や八木は新人としては評価が高いようですが、現実的に先発ローテとして初年度から活躍できるかというと難しいような気がします。出てきてくれればそれに越したことはないのですが。中継ぎか、谷間に登板、と言うことはあるかもしれません。
川島は今の所怪我もなく順調に来ています。一応実績のある投手なので、ローテに綻びが生じた場合、候補の筆頭ではないでしょうか。高市は前年ファームで安定した成績を残し、一軍で投げた一度の登板機会でも結果を出したので、印象は悪くないはず。逆に加藤は即戦力として期待された前年結果を出せませんでしたが、先発ローテ候補であることは間違いなく、もしダメでも、手薄な中継ぎでの起用があるかもしれません。
高井に関しては今年は正念場と言えます。彼の場合今まで期待を裏切り続けてきているだけにコーチ陣の心象はあまり良くないはず。よほど先発ローテに欠落が生じない限り、登板の機会は少ないと考えられます。彼の場合は中継ぎとしての起用の方が多くなるのではないでしょうか。
続いてリリーフに関してです。
リリーフに関して自分の中では細分化されています。
・繋ぎ
→勝ちリリーフ
(セットアッパーへの繋ぎ。主に試合中盤から後半にかけて3点差前後のビハインドから大差のリード時に登板する機会が多い)
→負けリリーフ(敗戦処理。基本的にはビハインド時中心の登板となる。大差がつけられている場合の登板が多い)
・セットアッパー
(抑えへの繋ぎ。特に成績の良いリリーフ。ビハインドを含め、僅差の試合終盤に投入されることが多い。1,2点のビハインド時から3点以内のリード時が特に多い)
・抑え(ストッパー、クローザー)
(主に同点から3点以内のリード時に登板する機会の多い投手。よほどでない限りビハインド時の当番はない)
自分は数学は得意ではないのであくまでイメージとして使用するだけですが、公式にするならば下記のようになります。
a+(x^2+y^2)=5回終了時以降の勝率
あくまでイメージです。
aは勝ちリリーフで、xはセットアッパー、yは抑えです。抑えは基本的に一人ですが、ダブルストッパーなどありますし、またセットアッパーと抑えはかなり力量が近いですから、ここはひとまとめにしても良いと思います。
大雑把ですが、例えばセットアッパーとストッパーが合わせて3人いたとします。その場合、5回終了時点で3点差前後でリードしていれば、試合に勝つ確率はとても高くなります。ここに勝ち投手が一人いればかなり高くなりますし、逆にx+y=2ならば4,5点差以内であればとても高い、と言った具合です。
もちろん数が揃っていても、相手のチームの投手力と比較して劣っていればこうはなりませんし、相手の打線やこちらの打線との兼ね合いもあります。あくまで簡単な目安です。
スワローズのリリーフで一軍枠が当確なのはおそらく「五十嵐、松岡、押本、イム・チャンヨン」の四人でしょう。昨年彼らは活躍しました。前半貢献できなかった五十嵐、後半失速した押本、年間通して初めて活躍した松岡など、今年どうなるかはわかりませんが、計算できると思います。
勝ちリリーフ・押本
セットアッパー・五十嵐、松岡
抑え・イム・チャンヨン
全て右投手です。残り6~8枠ですが、まず新外国人の左腕バレットが入ります。毎年安定している木田や、昨年キャリア最高の成績を残した松井が入るでしょう。
左腕が不足しているので、もう一枚か二枚必要です。佐藤賢、丸山、高井、岡本、赤川、加藤などがここの枠を争うでしょう。
石井弘ですが、彼の復活は正直わかりません。河端も結局引退してしまいましたし、昨年の契約更改時に気弱な発言をしているのも気になりました。噂によると相川の人的補償の時に、プロテクトから外れていたとも言われていますから、今は戦力として計算しない方が良いのかもしれません。戻ってきてくれれば、全盛期の成績は無理でも、勝ちリリーフとしては計算できると思いますが。何より、貴重な左腕ですし。復活を祈っています。
先発枠から外れた投手が中継ぎの最後の一枠、二枠を争うかもしれません。あるいは花田や吉川といった実績のある中堅、または塚本、西崎などの若手が代わる代わる収まるかもしれません。
右・五十嵐、松岡、押本、イム・チャンヨン、木田、松井。
左・バレット
左腕不足は否めません。また昨年活躍したリリーフ陣が再びどこまで活躍できるか、不確定要素が大きいのも事実ですが、ここ数年の中ではかなり安定した陣容であることは間違いないと思います。
上記のメンバーを中心とした編成になると思います。勝ち試合で投げられる投手は昨年でかなり整備されたので、今年その上積みがあれば、横浜や広島よりリリーフに於いては頭一つ抜けるでしょう。中日ドラゴンズに伍することが出来るかもしれません。さすがに阪神、巨人擁するリリーフ陣とまでは行かないかもしれませんが、上位チームの豊富な中継ぎ投手陣に次ぐ力はあると思います。
なにより、補強でキャッチャーの相川が加入したことが大きいでしょう。投手陣に与える影響は少なくないはずです。昨年大きく負け越した巨人戦を初め、接戦を制することが出来るようになれば、クライマックスシリーズ進出はかなり現実味を帯びてきます。
リリーフ陣は整備されてきているので、先発投手がどこまで試合を作れるか、と言う点が重要になってくるでしょう。底上げを期待します。
キャンプも始まったので、ヤクルトスワローズについてざっくりと記しておきたい。
毎年シーズンが始まる頃というのは過剰な期待から始まるものだ。キャンプリポートは新聞や公式ページの情報を中心に見ている。そこには大抵期待を持たせるようなことしか書いていないから、余計に拍車がかかってくる。
で、実際にシーズンインすると、全く期待と違った現実を突きつけられるのだ。
キャンプはメッキを塗り、シーズンはそれを剥がす物だと毎年認識する所以だ。
若松監督の時代には毎年特に先発投手に悩まされた気がする。石井一が抜け、石川は垢抜けず、藤井はピリッとしない。川島は怪我がち。若手も伸び悩んでいた。その分リリーフはしっかりしていたし、野手もまあ何とかやり繰りできていたので、先発がもう少しいればもう一回くらい優勝できていたかもしれない。
ただし、野手に関しては古参、中堅メンバー重視の起用で、若手をほとんど起用しなかったため、野手の高齢化がこの時期進んだ。岩村、青木という日本球界を代表する屈指のプレーヤーを我慢して育てたのも若松監督だが、その他のポジションでは目立った起用はなかった。
続いて古田監督の時代。この時期、選手の起用や補強について相当な違和感を感じていた。素人が外部から見ているだかだからそう見えるのかもしれないが、どうもピントがずれた、ちぐはぐさが気になった。
狭い神宮球場を本拠地としているためか、打力のある外国人野手の補強に力を入れ、野手もベテランを中心とした起用。ファンを喜ばせるために楽しい野球をしたい、優勝して喜びを分かち合いたい。球界再編の渦中にあって最前線で戦い、ファンの大切さを知る古田監督らしい采配と言えた。
が、現実的に果たしてそれで正しかったのか自分としては疑問が残る。外国人選手というのは、はまればその貢献度は素晴らしい物がある。特に、スワローズは優良外国人選手の獲得に定評があったし、古田監督はスワローズの黄金時代に現役としてプレーする中で、優勝には外国人選手の力が大きいというのを見てきている。
しかし、外国人選手は当たればその分年俸が跳ね上がるものだ。短期的にピンポイントでの補強であれば有効なのだが、長期的には球団経営で首を絞めかねない。特にスワローズのような、赤字球団ならば尚更だ。球界再編を経験した、古田監督はその点を意識はしなかったのだろうか。おそらく監督なりに色々な考えがあったものと推測できる。が、あくまで推測であり、その点については深くは書かない。
外国人野手の補強にはもう二点の欠点がある。まずは守備への影響だ。外国人選手を補強する場合、基本的には打力を買ってのことになる。そのため概して守備能力に劣る選手が多いのも実際だ。
野球というのは投手力、守備力が安定している程、勝ちも安定してくる。当時のスワローズにおいては、決して投手力が万全だったとは言えなかった。それは、古田監督一年目の3位という順位でもそうだ。若松監督時代の投手における問題点をそのまま引き継いでいるのだから当然と言える。そう言ったとき、投手を援護するのは守備力である。余計なランナーを出さず、余分な進塁を許さず、不必要な点を与えないことがピッチャーのプレッシャーを減らし、結果を出させることで自信がつくのだ。
一年目の外国人選手はファースト、サード、レフトとまだ守備の負担は少なかったが、2年目になるとファースト、レフト、ライトと、外野の二つのポジションが外国人選手になってしまった。しかも、このときサードには本来外野の2年目飯原が入っていたのだから、守備のロスは増したと言える。更には、ガイエルという日本で実績のない選手を適応期間を兼ねて起用し続け、飯原も経験の無さと守備の負担で打てなかったのだから、打てない上に守れないという二重苦に晒されることになる。2年目の成績がダントツの最下位だったのは自明の理とも言えるのだ。
また打線は水物であり、例え強打者が揃っていても、策のない攻撃では打てないときは全く打てず、いらないときに余分に点を取ったりする。そうではなくて、欲しいときにどうやって一点を取るか、そう言ったことが重要になってくる。良くも悪くも、外国人選手を中心とした重量打線が、一年目のチームの3位という結果を象徴していた。
もう一点、外国人野手を起用することによる問題点は、若手が育たないと言うことだ。若松監督時代からそうだが、外国人選手は適応期間を設けて、長い目で我慢して使い続けると開花することがある。スワローズだとラミレスやリグスなどが特に成功した例であり、古田監督もそれに倣ったと思われる。つまり、一旦外国人野手を獲得した場合、少なくともシーズンの半分は打てなくても使い続けることになる。打てなければ契約を切り、使い捨てとなる。打てたら打てたで、基本的にそのポジションが空くことはない。年間を通して使い続けられるからだ。そして、年俸が高騰すれば、手放さざるを得ない。
つまり、チームとしての財産になりにくい。日本人選手であれば、よっぽど成功してもポスティングかFAで出て行くまで、戦力と数えられるようになってから5年以上の猶予がある。また、成績を残せなかったからと言って、簡単に見切ることはない。選手個人としてもチーム全体としても、経験や知識が蓄積されていくのだ。
チームを編成するに当たって、日本人選手を基盤とするのはその点に於いてとても重要なことである。外国人選手の補強はその上で、ピンポイントで、一人か、多くても二人というのならばわかる。しかし三人ともなるとやはり多すぎる。
まして古田監督時代、チームは野手の高齢化が進んでいる最中だ。ベテラン偏重を続けていれば遠くない将来チームが危機的状態に陥ることは明白だった。チームの未来を考える上で若手の育成が大事だったことは間違いないことであり、フロントもそれを期待していたのだと思う。ところが、蓋を開けてみれば外部からの補強ばかりを要求するのが古田監督だった(中村紀洋の獲得も要求していた)。
もちろん若手を全く起用しなかったわけではない。古田監督時代、セカンドには田中浩が定着し、2年目にはサードに飯原を年間通して起用した。捕手としては米野と福川、川本が起用された。
が、セカンドは当時レギュラーを張れるような有力な選手が薄く、そこにドラフト一位で入団した期待の星である田中が実力で定着したのは決して特別な起用だったとは言えない。
飯原に関しては自分は本来外野が向いていると考えていた。身体能力が高いから、サードでの定着を期待したのもわからなくはないが、守備位置については疑問が残る。一年間レギュラーとして起用したことは、その後の経験としては良かったとは思うが。
キャッチャーに関しては最後まで固定できなかった。個人的には一年目に米野をレギュラーとして起用したのだから、二年目もある程度、せめて福川との併用ぐらいはしても良かったのではと思う。キャッチャーという難しいポジションを任せるのならば、たった一年で見切ってしまうのはおかしい。経験させたことが活かされないというのは時間の浪費になってしまう。レギュラーとして起用したということは、彼ならば、という思いがあったからに違いない。見極めて起用したにもかかわらず、それをあっさり捨ててしまうというのには驚きを隠せない。起用できない何かしらの強い理由があったのだろうか。
いずれにしろ、フロントの期待したキャッチャーの育成、定着はならなかった。
また、宮出に関しては、一年目にライトでまずまずの結果を出した物の、二年目はガイエルの加入によってサードへコンバートされ、飯原が定着するとリグスの離脱に伴ってファーストを守るなど、たらい回しにされたのが可哀想だった。
畠など、オープン戦で結果を出したにも関わらず全く起用されなかった。結果的にこの年のファームで打撃のコツをつかんだのが、シーズン終盤から翌年の飛躍に繋がったと言えるが、起用、補強に関して不満ばかりが蓄積していった。
個人的に投手に関しては古田監督一年目の時から強い危機感を抱いていた。補強をするならば最優先で投手だろうと考えていたのだが、結果的に野手の補強に終始し、外国人投手など、二人を交互に登録抹消繰り返して使うという、当人にしてみればストレスが堪るような起用をしていた。
一年目はそれでも何とか持ちこたえていたが、二年目に完全に崩壊する。
古田監督について言えば兼任監督であり、もし専念した場合どうなっていたか、と言うことには多少興味はあった。が、どちらにしろ、古田監督時代は、自分にとって負の二年間であったように思う。一概には言えないが。その傾向が強かった、と言うことだ。
シーズン前、選手に過剰な期待を抱き、ローテーションやリリーフエースなど、指折り考えていたものだ。しかし、古田監督時代は特にそのギャップが大きかった。
プロ野球は優勝を目指すもので、勝たなければ意味がない。若手の成長など色々と面白味はあるが、醍醐味はやはり試合に勝ち、優勝争いをするところにある。だからシーズン前はどうすれば勝てるか、誰が戦力になるか、と言うことを、期待値込みで皮算用するのだ。
今年高田監督二年目だが、その期待値と現実的な根拠に、差が無くなってきたような気がする。もしかすれば優勝するのでは、とか、クライマックスシリーズにいけるのでは、という期待が、確かなものとなりつつある。
巨人は相変わらず莫大な戦力を有している。その隙がオフの補強で更に無くなりつつある。阪神、中日は、昨年生まれた課題があるとは言え、優勝争いを繰り広げたチームには違いない。広島は転換した野球スタイルが奏功し、順位を上げた。横浜は、順位こそダントツの最下位だった物の、野手は整備され、投手の底上げ次第では今年はわからない。
巨人を除く5チームはほぼ団子状態であり、どのチームがクライマックスに入ってもおかしくはないと、現時点の状態や印象からは言えると思う。いずれのチームも別々の特徴を持った、非常に個性と可能性溢れるチーム構成なのだ。
逆に言えば、課題もあり、完成はされていない。そこに付け入る隙はある。
スワローズが今キャンプでどう底上げし、チームとしてまとまり、シーズンを通して成長していけるのか。下げ幅が少なくなることを祈り、あるいは上回るよう願い、大きな期待を持って注目していこうと思う。
毎年シーズンが始まる頃というのは過剰な期待から始まるものだ。キャンプリポートは新聞や公式ページの情報を中心に見ている。そこには大抵期待を持たせるようなことしか書いていないから、余計に拍車がかかってくる。
で、実際にシーズンインすると、全く期待と違った現実を突きつけられるのだ。
キャンプはメッキを塗り、シーズンはそれを剥がす物だと毎年認識する所以だ。
若松監督の時代には毎年特に先発投手に悩まされた気がする。石井一が抜け、石川は垢抜けず、藤井はピリッとしない。川島は怪我がち。若手も伸び悩んでいた。その分リリーフはしっかりしていたし、野手もまあ何とかやり繰りできていたので、先発がもう少しいればもう一回くらい優勝できていたかもしれない。
ただし、野手に関しては古参、中堅メンバー重視の起用で、若手をほとんど起用しなかったため、野手の高齢化がこの時期進んだ。岩村、青木という日本球界を代表する屈指のプレーヤーを我慢して育てたのも若松監督だが、その他のポジションでは目立った起用はなかった。
続いて古田監督の時代。この時期、選手の起用や補強について相当な違和感を感じていた。素人が外部から見ているだかだからそう見えるのかもしれないが、どうもピントがずれた、ちぐはぐさが気になった。
狭い神宮球場を本拠地としているためか、打力のある外国人野手の補強に力を入れ、野手もベテランを中心とした起用。ファンを喜ばせるために楽しい野球をしたい、優勝して喜びを分かち合いたい。球界再編の渦中にあって最前線で戦い、ファンの大切さを知る古田監督らしい采配と言えた。
が、現実的に果たしてそれで正しかったのか自分としては疑問が残る。外国人選手というのは、はまればその貢献度は素晴らしい物がある。特に、スワローズは優良外国人選手の獲得に定評があったし、古田監督はスワローズの黄金時代に現役としてプレーする中で、優勝には外国人選手の力が大きいというのを見てきている。
しかし、外国人選手は当たればその分年俸が跳ね上がるものだ。短期的にピンポイントでの補強であれば有効なのだが、長期的には球団経営で首を絞めかねない。特にスワローズのような、赤字球団ならば尚更だ。球界再編を経験した、古田監督はその点を意識はしなかったのだろうか。おそらく監督なりに色々な考えがあったものと推測できる。が、あくまで推測であり、その点については深くは書かない。
外国人野手の補強にはもう二点の欠点がある。まずは守備への影響だ。外国人選手を補強する場合、基本的には打力を買ってのことになる。そのため概して守備能力に劣る選手が多いのも実際だ。
野球というのは投手力、守備力が安定している程、勝ちも安定してくる。当時のスワローズにおいては、決して投手力が万全だったとは言えなかった。それは、古田監督一年目の3位という順位でもそうだ。若松監督時代の投手における問題点をそのまま引き継いでいるのだから当然と言える。そう言ったとき、投手を援護するのは守備力である。余計なランナーを出さず、余分な進塁を許さず、不必要な点を与えないことがピッチャーのプレッシャーを減らし、結果を出させることで自信がつくのだ。
一年目の外国人選手はファースト、サード、レフトとまだ守備の負担は少なかったが、2年目になるとファースト、レフト、ライトと、外野の二つのポジションが外国人選手になってしまった。しかも、このときサードには本来外野の2年目飯原が入っていたのだから、守備のロスは増したと言える。更には、ガイエルという日本で実績のない選手を適応期間を兼ねて起用し続け、飯原も経験の無さと守備の負担で打てなかったのだから、打てない上に守れないという二重苦に晒されることになる。2年目の成績がダントツの最下位だったのは自明の理とも言えるのだ。
また打線は水物であり、例え強打者が揃っていても、策のない攻撃では打てないときは全く打てず、いらないときに余分に点を取ったりする。そうではなくて、欲しいときにどうやって一点を取るか、そう言ったことが重要になってくる。良くも悪くも、外国人選手を中心とした重量打線が、一年目のチームの3位という結果を象徴していた。
もう一点、外国人野手を起用することによる問題点は、若手が育たないと言うことだ。若松監督時代からそうだが、外国人選手は適応期間を設けて、長い目で我慢して使い続けると開花することがある。スワローズだとラミレスやリグスなどが特に成功した例であり、古田監督もそれに倣ったと思われる。つまり、一旦外国人野手を獲得した場合、少なくともシーズンの半分は打てなくても使い続けることになる。打てなければ契約を切り、使い捨てとなる。打てたら打てたで、基本的にそのポジションが空くことはない。年間を通して使い続けられるからだ。そして、年俸が高騰すれば、手放さざるを得ない。
つまり、チームとしての財産になりにくい。日本人選手であれば、よっぽど成功してもポスティングかFAで出て行くまで、戦力と数えられるようになってから5年以上の猶予がある。また、成績を残せなかったからと言って、簡単に見切ることはない。選手個人としてもチーム全体としても、経験や知識が蓄積されていくのだ。
チームを編成するに当たって、日本人選手を基盤とするのはその点に於いてとても重要なことである。外国人選手の補強はその上で、ピンポイントで、一人か、多くても二人というのならばわかる。しかし三人ともなるとやはり多すぎる。
まして古田監督時代、チームは野手の高齢化が進んでいる最中だ。ベテラン偏重を続けていれば遠くない将来チームが危機的状態に陥ることは明白だった。チームの未来を考える上で若手の育成が大事だったことは間違いないことであり、フロントもそれを期待していたのだと思う。ところが、蓋を開けてみれば外部からの補強ばかりを要求するのが古田監督だった(中村紀洋の獲得も要求していた)。
もちろん若手を全く起用しなかったわけではない。古田監督時代、セカンドには田中浩が定着し、2年目にはサードに飯原を年間通して起用した。捕手としては米野と福川、川本が起用された。
が、セカンドは当時レギュラーを張れるような有力な選手が薄く、そこにドラフト一位で入団した期待の星である田中が実力で定着したのは決して特別な起用だったとは言えない。
飯原に関しては自分は本来外野が向いていると考えていた。身体能力が高いから、サードでの定着を期待したのもわからなくはないが、守備位置については疑問が残る。一年間レギュラーとして起用したことは、その後の経験としては良かったとは思うが。
キャッチャーに関しては最後まで固定できなかった。個人的には一年目に米野をレギュラーとして起用したのだから、二年目もある程度、せめて福川との併用ぐらいはしても良かったのではと思う。キャッチャーという難しいポジションを任せるのならば、たった一年で見切ってしまうのはおかしい。経験させたことが活かされないというのは時間の浪費になってしまう。レギュラーとして起用したということは、彼ならば、という思いがあったからに違いない。見極めて起用したにもかかわらず、それをあっさり捨ててしまうというのには驚きを隠せない。起用できない何かしらの強い理由があったのだろうか。
いずれにしろ、フロントの期待したキャッチャーの育成、定着はならなかった。
また、宮出に関しては、一年目にライトでまずまずの結果を出した物の、二年目はガイエルの加入によってサードへコンバートされ、飯原が定着するとリグスの離脱に伴ってファーストを守るなど、たらい回しにされたのが可哀想だった。
畠など、オープン戦で結果を出したにも関わらず全く起用されなかった。結果的にこの年のファームで打撃のコツをつかんだのが、シーズン終盤から翌年の飛躍に繋がったと言えるが、起用、補強に関して不満ばかりが蓄積していった。
個人的に投手に関しては古田監督一年目の時から強い危機感を抱いていた。補強をするならば最優先で投手だろうと考えていたのだが、結果的に野手の補強に終始し、外国人投手など、二人を交互に登録抹消繰り返して使うという、当人にしてみればストレスが堪るような起用をしていた。
一年目はそれでも何とか持ちこたえていたが、二年目に完全に崩壊する。
古田監督について言えば兼任監督であり、もし専念した場合どうなっていたか、と言うことには多少興味はあった。が、どちらにしろ、古田監督時代は、自分にとって負の二年間であったように思う。一概には言えないが。その傾向が強かった、と言うことだ。
シーズン前、選手に過剰な期待を抱き、ローテーションやリリーフエースなど、指折り考えていたものだ。しかし、古田監督時代は特にそのギャップが大きかった。
プロ野球は優勝を目指すもので、勝たなければ意味がない。若手の成長など色々と面白味はあるが、醍醐味はやはり試合に勝ち、優勝争いをするところにある。だからシーズン前はどうすれば勝てるか、誰が戦力になるか、と言うことを、期待値込みで皮算用するのだ。
今年高田監督二年目だが、その期待値と現実的な根拠に、差が無くなってきたような気がする。もしかすれば優勝するのでは、とか、クライマックスシリーズにいけるのでは、という期待が、確かなものとなりつつある。
巨人は相変わらず莫大な戦力を有している。その隙がオフの補強で更に無くなりつつある。阪神、中日は、昨年生まれた課題があるとは言え、優勝争いを繰り広げたチームには違いない。広島は転換した野球スタイルが奏功し、順位を上げた。横浜は、順位こそダントツの最下位だった物の、野手は整備され、投手の底上げ次第では今年はわからない。
巨人を除く5チームはほぼ団子状態であり、どのチームがクライマックスに入ってもおかしくはないと、現時点の状態や印象からは言えると思う。いずれのチームも別々の特徴を持った、非常に個性と可能性溢れるチーム構成なのだ。
逆に言えば、課題もあり、完成はされていない。そこに付け入る隙はある。
スワローズが今キャンプでどう底上げし、チームとしてまとまり、シーズンを通して成長していけるのか。下げ幅が少なくなることを祈り、あるいは上回るよう願い、大きな期待を持って注目していこうと思う。