アニメの方のBECKを見終わった。
面白かった。
別のところで金がかかっているのか、作画の部分がちょっと良くなかった。
構成もなんとなく違和感があった。
しかし要所要所でしっかり締めてくれるので盛り上がれたし、
とにかく本物のROCKだったので、見ているだけで面白かった(本物とか言える人間ではないですが)。
最後のフェスの場面は凄い。カッコイイ。シビレタ。
DVD ビクターエンタテインメント 2005/03/24 ¥6,090

今まで書けなかったサムライチャンプルーの感想を一気に。
(ネタバレとかあるかもしれないから注意。)

七巻は前後編。
ムゲンの過去に絡んでくる話で、今までや今後の彼の行動や考え方を理解する上で、
ある程度参考になる話。
最後、あそこで斬らなかったのは、斬りたくなかったのか、斬れなかったか、あるいはそういう人生を生きていけという仕打ちだったのか。
彼女の「殺してよ!!」という言葉も、考え方によって色々捉えることの出来る、
何とも言えないモノだった。
ムゲンが死にかけたときの、死の淵の表現も面白かった。
「紅の豚」を思い起こさせた。

八巻。
十五話は忍者の話。女忍者と色情に狂ったムゲンによって、再起をかけた集団がボコボコにされるという話。コメディ色。
くノ一声には日高のりこさん。やっぱりいいなぁ。日高さんの声は。キャラクターにも合ってたしね。
十六話はアイヌの話。これは前後編で、次巻に続く。

九巻。
十七話。アイヌの追われ人の後編。
ちょっとしたことでまた喧嘩になって別れることになった三人(ジンは少し困っていたけど)。そこに謎の男と追っ手とが絡まって、三人は巻き込まれる。
これもシリアスな話。
十八話はギャグ色の強い話。
でも俺はやっぱり笑えなかった。どうもこのアニメの笑いのノリは合わないらしい。

拾巻。
十九話目はキリシタンの話。
これもはちゃめちゃな展開の話なのだけど、やはり少しも笑えなかった……。ザビエル三世の目がいっちゃってるし。
二十話。
これはチャンプルーの中でも印象に残る話だと思う。
この話も前後編なんだけど、いままでが偶然巻き込まれた話なら、
今回のは相手の方から仕掛けてきた話。
とにかく盲目の彼女の強いこと強いこと。今までほとんど敵無し状態だったジンやムゲンが、全然太刀打ちできない。

拾壱巻。
二十一話。また、彼女によって三人がバラバラになりそうになると言う部分も含めて、今までにはない衝撃。
で、その彼女すら恐れるひょっとこの仮面とは一体何者なんだと思わせる。
いよいよ旅も終わりに近づき、話が動き出す。
二十二話。
この話はややオカルトがかったホラー(?)。

拾弐巻。
二十三話。日米野球。時代はいつなのかわからないけど、たぶん史実を無視してるんだろうなぁ(笑
限りなく薄いけど、無くはない話っつーことで。
で、相変わらず無茶苦茶。
さて、二十四話。
ここから次の最終巻まで、三話連話。
ムゲンを狙う三人と、キリシタンを抑えようとする権力、そして三人が集う。
フウが一人で行くことを決意し、ムゲンとジンの前には強力な敵が現れる。

拾参巻。
二十五話、二十六話。
ジンが「神の右手」(だったっけ?)を相手にしている間にフウの元に向かうムゲン。途中狙ってくる三人の一人を斬る。
フウは「ひまわりの匂いのするお侍」のところへ駆けるが、ムゲンを狙う内二人に捉えられる。
ムゲンはフウの元へ駆けつけ、彼女を行かせ、二人と戦う。
極限状況を生きてきたムゲンの生き様を語り、斬るが、爆発に巻き込まれる。
一方のフウはついに「ひまわりの侍」と合う。虫の息の彼とようやく、今まで交わせなかったわだかまりを話す。
しかしジンを斬った「神の右手」によってすぐに別れがくる。
関係者の抹殺を命じられている彼はフウをも追う。逃げるフウ。
再び死の淵にたったムゲンと、傷を負ったジン。
二人もまた、駆けつける。

この作品に関して言えば、本当に最後、ムゲンとジンは斬り合うのかと、はっきりわからなかった。それくらい今までの展開でシビアなものも多かったし。
しかしやはり、二人の間の斬り合う約束は、途中からお互いの生を願うという意味になっていて。
フウも目的を達成するための道連れというよりは途中から仲間としての三人として約束を口にするようになっていったというか。
面白いのは、途中何回も別れることになったのに、結局最終的には目的を果たすまで三人は元通りになったと言うこと。
これをどう捉えるか。
最後、それぞれ別の道を行くことになるのだけど、果たして以後会うことがあったのか、全然会わないまま終わったのか。
何にしても、各々得るものは大きかっただろうなぁ。
あとひとつ、このアニメは、普通の侍ものと比べると、取り上げる題材がユニークだった。
主人公がそもそもアウトローだから、あってるっちゃああってるのかもしれないが。

なんかまとまらないけど、終わり。
(そういえば気になるのが、序盤で出てきた殺し屋。あの人、結局出てこなかったような……?)
DVD ビクターエンタテインメント 2005/01/21 ¥6,090

(ネタがバラされます。注意)

11話と12話収録。

11話は、雨で足止めを食らった我が浜松が舞台。
奇遇なことに、この浜松を舞台に、ジンをメインとした話。
ジンが知り合った女性に惚れるが、彼女は夫が作った借金の形として遊郭入りすることに。
ろくでもない夫や、惚れた女が遊郭で働くということに悶々とする。
そして……。
と言う話。
しかしこの作品は遊郭多いな。

この話は良質でした。だんだんと三人の微妙な距離感が出てきていて、各話とも、味わいのある作品になってきている。

あの時死んでしまっていたら、と言うことが念頭にあると、これからの自分の行動に勇気が湧いてくるし、思い切りがつく。
サッカーとか野球とかでも、勝ち越してそれを守りにはいると、なぜか逆に点を取られたりすることがある。
別に命を粗末にしろ、とは言っていない。
最悪の事が頭にあると、あの時死んでいたら今はなかったと言う風に、
物事の展開に思い切った行動がとれる。
犯罪はしちゃだめだけど。
無駄にくよくよ思い悩むよりもね。

12話は総集編+解説。
フウの日記を盗み読むという形で振り返る。
そして所々、その当時の雑学が解説される。
江戸の頃は性に対して寛容で、貞操観念が強くなり出したのは明治に入ってからだ、とか。

今までのところ、サムライチャンプルーは、まあまあ。
動画・作画のレベルは非常に高い。
「ひまわりの匂いのするお侍」を探すという主軸はあっても、
基本的には一話完結。
話自体も割と手軽と言うか、さくさく消化できる。
ので、物足りない人は物足りないと思う。
だが次第に三人の関係が微妙に変化してきていて、
個人的にはこれからに期待できる。
DVD ビクターエンタテインメント 2004/12/16 ¥6,090

(ネタバレチャンプルー)

二話収録。
第9話はかなりコメディ色が強い。
個人的にこのアニメのコメディタッチなお話は、
ツボが違うのか感覚が合わないのか、いまいち笑えなかったんですけど、
この話は吹き出しました。
最初の老人のセリフをどう無理なくお話にするのか注目してたんですけど、
良かったです。
相変わらずのハイクオリティなアニメで、
表情の変化やトリップ映像の表現も面白かった。

アヘンでアヘアヘ(死)なお話。

第10話は辻斬りとの戦い。
大陸へ渡った剣士がそこで他の武術を習得し帰ってくるが、
戦いの考え方の違いで認められず、
自分の正しさを見せるために、夜な夜な剣の達人を斬る。
しかし、大陸の「山に登る人」の話をするあたり、
自分が人を斬るのは、そこに執着する何かがあるのを
自分で感じているのかもしれない。
認められたい、とかではなく。
話が次回に続きそうな感じで終わる。

この巻はいままでのチャンプルーの中で一番面白かった。
二つの話の毛色も違うし。
それにしても、フウの胸の大きさが各話で微妙に異なるような気がしなくもないが……。
俺が執着しすぎか(笑
DVD ビクターエンタテインメント 2004/11/21 ¥6,090

(ネタバレ始めました)

二話収録。
第七話はスリのお話。
これは切ない。
やるせない。
因果応報。
不遇な現在を変える手段って、今もちょっと難しい部分があるけど、昔に比べたら全然ましになっている。
昔のシステムの中でどう変えることが出来たろう。
ただ、少なくとも、一緒にいることが良かったのでは無かろうか。
ただなぁ……。やるせなす。

第八話。
コメディ色。
ジンの過去が少々明らかに。
そして妖艶な年増女性の含蓄セリフ。

七話は心に残った。
DVD ビクターエンタテインメント 2004/10/21 ¥6,090

(ネタバレあり)

ヤサな浮世絵師のモデルになるフウと、老いた将棋指しと勝負を繰り広げるジンと、カツアゲという名の小遣い稼ぎをするムゲンの三人。

隠密与力の濃いキャラクターを中心に、コメディ色が今までよりやや強め。
フウの年齢が十五歳だとわかる。まあ、言動や容姿が実際それくらいだから、違和感全くなし。
しかし遊郭に連れて行かれたり拉致られたり、フウも大変だな。

二話目は外国人(オランダの特使?)とのドタバタ。
大食い大会に出場するために刀などを担保にしたムゲン達だが、不覚にも負けてしまう。
優勝者である丈二(ジョージ)に、刀の返還と引き替えに江戸案内をすることに。
途中追っ手などと絡みながら、最終的にお偉いさんだとわかる。
そして、「ひまわりのお侍」の手掛かりが……。
と言う話。

相変わらず絵や動きのレベルはかなり高い。
が、どうもあと一つ、お話の部分で物足りない。個人的に。
ただまあ、まだまだ序盤だしね。観ていくです。
DVD ビクターエンタテインメント 2004/09/22 ¥6,090

(ネタバレあり)

前編後編で一話ずつ。
とある町に昔からいる人情派のヤクザ達と、
新しく進出してきた冷酷なヤクザ達。
ジンとムゲンはそれぞれの用心棒となり、
巻き込まれる。
一方のフウは、新手のヤクザグループにはめられて遊郭入り。
さてどうなる。
と言った内容。

三人とも、それぞれにゲストキャラクターと絡むわけだけど、
あまり、心情的な深い交流は少ない。
そこで起こっていることに巻き込まれて、傍から覗いている、という感じ。
多少影響は与えているし、主人公である以上物語の展開に貢献はしているんだけど、ゲスト達が自ずと何かを得ていくというか。

で、人情はヤクザの頭が説く、憎しみ連鎖、報復の応酬は、今の国際情勢に当てはまるし、二つのグループの存在が、どことなく日本など、国の関係にも見えてしまった。

また、責任という部分においても、わかりやすい展開。
自分の勝手な行動が、多くの人間に多大な迷惑をかけるというのは、若い人間の学ばなければいけない部分。
そして翻って、自分自身にもその責任は向かってくる。
それを承知し、落とし前をつける覚悟が出来た上での、行動。
DVD ビクターエンタテインメント 2004/08/21 ¥6,090

カウボーイビバップの渡辺信一郎さんが監督と言うことで
見てみました。

動画作画は素晴らしい。
ケレン味がありすぎて、逆に爽快感が物足りないくらい。
オープニング・エンディング曲などでわかるように、
ファンクな感じの音楽との融合。
時代物だけど、そこに現代音楽や言葉や風貌を織り交ぜて、
スピード感と新鮮さを演出している(?)
自分で言っててようわからんくなってきた。

ということで、時代劇としての正確さはあまりない。
のかな? 当時のことについては詳しくは知らないけれど。
ただ初っぱな冒頭で「ガタガタ言わずに黙ってみろ」と言われているので、
あ、そういうアニメなんだな、ということが理解できて、
思考を切り替え、問題なしです。

お話的には、一二話を見た感じ、今のところややありきたりな感じ。
これからに期待したい。

しかし、ガタガタ言わずに見ろって、俺なら相当自信がないと言えない言葉。
言ってる側にも自分に対するプレッシャーは、もしかしたら無いかもしれないけど、
でもきっとあるし、自分にかけている部分もあるのかもしれない。
DVD ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2005/11/16 ¥4,935

(ネタバレあるよ。たぶん)

いやあ良かった。
公開前後の頃は賛否両論なんて言われていて、
ちょっと観るまでは不安だったんだけど、
いやいや良かったですよ。
なんで意見が割れたんだろう。
と思ってしまいました。
確かに説明の足りない部分もあるんですが、
個人的にそこは気にするほどでもなかったし、
清流の底の石を覗くようにスッっと入ってきました。
まあ、DVDで巻き戻せるからと言うのもあると思うけど……。
全てを饒舌に語れるほど理解は出来ませんでしたが、
感覚的に違和はあまり覚えませんでした。

ソフィーが若返ったり年老いたりする部分。
これも色々捉えることが出来る。
ソフィーは呪いをかけられてよぼよぼのおばあちゃんになってしまうんだけど、
場面によってはそれほど年取ってないおばちゃんだったり、
本来の年齢に戻っていたりしまして、
その理由が説明されていません。

彼女が若返るのは、彼女が生き生きとしている場面ではないでしょうか。
つまり、精神的な部分が、姿に反映される。
実際に容貌が変化するのか、あるいは魔法使いの視点からそう見えるのかはわかりませんが。
最初腰が曲がって歩くのもやっとだったのが、
はつらつとしている時はそれほど大変そうではありません。
じゃあいったいどんな魔法をかけられていたのか。
単に年老いるだけの魔法なのか、そこはわかりませんでした。
何故かけられたのかも、漠然としかわかりませんでした。

かかしのカブがなぜ魔法をかけられていたのか、
戦争に至った背景、
ハウルに関しても自分はあまり彼の内面などが(想像はしますけど)わかりませんでした。
等々、つまり想像や推測である程度は補完できるのだけど、
結局完全に理解するためには、何回も観るか、原作を読むかしかないのです。
そこが、分かれ目でしょう。評価の。
ラピュタやナウシカのように、ワクワクハラハラする活劇の要素は少ないし、
耳をすませばのように青春や恋愛たっぷり、というわけでもない、
紅の豚の滲み出る味わいやもののけ姫、千と千尋のメッセージ性、
トトロのほんわかな感じ、全て違うし、
あえて言うなら、それら全ての要素をちょっとずつ合わせた感じ。
手軽な感じというか小さくまとまっているというか何というか。
そこに物足りなさを感じる人もいるでしょう。
今までは作品からこれでもかとエネルギーがぶつかってきて、
それに対して自分達の感受性がびしびし刺激されていたのが、
今回のは、もっとこちらから動き出して、埋め合わせをしなければいけない。
そこですね。

うーん。
あっさり戦争を終結させて、最後も上手く行き過ぎなくらいハッピーエンドですけど、
説明を省いている部分は、あまり重要じゃなかったんですかね。
だから、想像で補える程度にしておいた。
もっと別の、ソフィーとか、ハウルとか、それ以外の日常の部分とか、
そこに時間を割きたかったのでしょうか。

途中で監督交代劇があったみたいですから、
それ無しで一貫していたらどういう作品になったかはわかりませんが、
でも個人的にはこの作品、好きだなぁ。
本当に。
もののけ姫同様、これから長く付き合っていきたい映画です。
あと、久石さんと言う人は本当にすごいですね。
この世界観に見事にマッチした音楽。
作画、動画、素晴らしい。
それによって表現されるファンタジーな映像はとろけそうになりました。
なんだこのグダグダな感想は。

(最近、今更、本当にジブリ作品が好きです)
DVD バンダイビジュアル 2002/01/25 ¥8,190

TVシリーズ放映時は中学生。
その時点で骨抜きになっていました。
ただ、TVシリーズは色々あったみたいで中途半端な終わり方。
その後のビデオ・デーブイデーリリース時に、完全版となったわけですが、
まだ未見。だって貧乏学生だったし、今は見る時間も……ね……。
高校の頃映画化されて、見たかったけど、
まだTV完全版も見てないのに……いいのか俺?
という気分(と、金欠)によって、映画は観ていませんでした。
しかし、この度、BSで放映されると知り、狂喜を隠さず、迷いも無く、夜中に腰を据えて観ました。眠気なんて一秒たりとも感じませんでした。

やっぱりカッコイイよ、ビバップ!!!

TVの時点であんなにかっこ良くて渋くて面白かったのに、
映画にいたってはもう危うく失禁するところでした。かっこ良すぎて。
これはもう、男の夢といっても差し支えないと思います。
主人公のスパイクは、高倉健さんとか松田優作さんとか、
「カッコイイ」という言葉で思いつくあらゆる人物に匹敵します(自分の中では。少なくとも)。
他のキャラクター達も、味があっていいんですよ。
エドのあの気の抜け具合とか(笑

作画や世界観の丁寧な作り、音楽、声優さんの演技、どれをとっても惚れ惚れします。
戦闘機のアクションから、人間のカンフーアクション、銃撃戦。濃厚なお話とキザなセリフ・動作のオンパレード。何でもありで、素晴らしいエンターテインメントです。

お話自体は、TVシリーズの途中で起きた事件、という位置付けで、ほとんどTV版との関連はありません。この映画単体でも楽しめると思います。まあ当然、TVのを知っている方がいいとは思いますが。

あああ。
DVD−BOX、欲しいなぁ……。

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本日祖母の一回忌。
ネクタイに悪戦苦闘し、正座やビールに四苦八苦し、
千鳥が一羽、行ったり来たり。