2011年12月25日の日記。今年の世の中の出来事。
2011年12月25日 エッセイ 毎年年末になると、今年世間で何が起こったかほとんど忘れているので、自分判断で手書き日記に何が起こったかをチョイスして記している。
タイガーマスクの主人公「伊達直人」を名乗って施設に贈り物が相次いだことから始まっている。このニュースは年末にも再び取り上げられて、火が消えていないことを喜んだ。
災害で言えば、新燃岳噴火やニュージーランドの地震、そして3・11の東日本大震災。トルコでの地震やタイでの大洪水、日記には記していないが、アメリカでハリケーンの被害があったりなどした。
原発問題はきっかけは天災に寄るものだが、半分は人災なのではと言う見方がある。人災と言えば中国の高速車両事故。あと静岡県西部という地元のニュースでは、天竜川の川下り船が転覆して死傷者が出たことなどがある。そう言えばユッケを食べて死亡というのもあったな。
スポーツでも色々あった。サッカーの男子日本代表が、アジア杯で優勝する。史上最多4度目の快挙。そしてなでしこジャパンがW杯で優勝。なでしこフィーバーはいつまで続くか? 柏レイソルはJ2から昇格後のシーズンでJ1優勝。史上初。日記に記していないが、クラブワールドカップで柏レイソルが4位となった。一方野球は開幕がずれ込む時のゴタゴタや、日記には記していないが、巨人の清武の乱などがあり、必ずしも良い年とは言えなかったのでは。
相撲は賭博問題を引きずったままの今年、八百長が発覚していよいよ体質の問題を見過ごせなくなる。一場所を無観客で行うなど取り締まりや再発防止に励んだが、その後の場所では客入りが芳しくなかった。そんな中、魁皇が通算最多勝利記録を更新、琴奨菊と稀勢の里という、期待された日本人力士が相次いで大関に昇進。希望の光となった。
日本の円高が恐ろしく進む一方で、米国債が初の格下げ、ギリシャの財政危機に端を発してユーロ圏諸国に飛び火。イタリアやギリシャで内閣が入れ替わるなどした。オリンパスの損失隠しや、大王製紙の前会長がカジノにアホほどつぎ込んだ話などもあったなあ。
また、菅首相が退陣後、野田総理大臣が誕生。TPP加盟や増税の方針を強く打ち出す。年明けの頃には名古屋でトリプル選があり、減税日本勢の勝利。年末には大阪でW選があり、橋本さん率いる大阪維新の会が勝利した。
世界的に見ると、フェイスブックなどソーシャルメディアによってアラブの春と呼ばれる反体制運動が中東やアフリカ地域を中心に起こり、一部では政府が転覆した。日記に記していないが、アウンサンスーチーさんが自宅軟禁から解放された。
入試でのカンニング事件とか、スペースシャトルが退役とか、アナログ放送終了、地デジ化、ノルウェーで極右の男が銃乱射、ソニーの顧客情報が大量流出(ハッカー?)、島田紳助が引退、羽生善治が通算獲得タイトル80期で歴代1位タイ、ニュートリノが光より早いんじゃね? と言う観測結果、質量の起源とされるヒッグス粒子が発見されたんじゃね? と言う観測結果、とか。
変なのだと、水曜どうでしょうの新シリーズが放送されるとか書いてある。嬉しかったんだろうな、たぶん(笑
今年も多くの有名な方が亡くなった。坂上二郎、児玉清、長門裕之、田中好子、原田芳雄、小松左京、松田直樹、ビン・ラディン、スティーブ・ジョブズ、カダフィ大佐、立川談志、そして最後の最後に金正日。
そう言えば自殺者も多かった。田中実、上原美優、伊良部秀輝。他にもいたような。
今年の漢字は「絆」となった。ちなみに自分が4月1日付で予想していたのが、「災」「願」「助」「援」だった。
タイガーマスクの主人公「伊達直人」を名乗って施設に贈り物が相次いだことから始まっている。このニュースは年末にも再び取り上げられて、火が消えていないことを喜んだ。
災害で言えば、新燃岳噴火やニュージーランドの地震、そして3・11の東日本大震災。トルコでの地震やタイでの大洪水、日記には記していないが、アメリカでハリケーンの被害があったりなどした。
原発問題はきっかけは天災に寄るものだが、半分は人災なのではと言う見方がある。人災と言えば中国の高速車両事故。あと静岡県西部という地元のニュースでは、天竜川の川下り船が転覆して死傷者が出たことなどがある。そう言えばユッケを食べて死亡というのもあったな。
スポーツでも色々あった。サッカーの男子日本代表が、アジア杯で優勝する。史上最多4度目の快挙。そしてなでしこジャパンがW杯で優勝。なでしこフィーバーはいつまで続くか? 柏レイソルはJ2から昇格後のシーズンでJ1優勝。史上初。日記に記していないが、クラブワールドカップで柏レイソルが4位となった。一方野球は開幕がずれ込む時のゴタゴタや、日記には記していないが、巨人の清武の乱などがあり、必ずしも良い年とは言えなかったのでは。
相撲は賭博問題を引きずったままの今年、八百長が発覚していよいよ体質の問題を見過ごせなくなる。一場所を無観客で行うなど取り締まりや再発防止に励んだが、その後の場所では客入りが芳しくなかった。そんな中、魁皇が通算最多勝利記録を更新、琴奨菊と稀勢の里という、期待された日本人力士が相次いで大関に昇進。希望の光となった。
日本の円高が恐ろしく進む一方で、米国債が初の格下げ、ギリシャの財政危機に端を発してユーロ圏諸国に飛び火。イタリアやギリシャで内閣が入れ替わるなどした。オリンパスの損失隠しや、大王製紙の前会長がカジノにアホほどつぎ込んだ話などもあったなあ。
また、菅首相が退陣後、野田総理大臣が誕生。TPP加盟や増税の方針を強く打ち出す。年明けの頃には名古屋でトリプル選があり、減税日本勢の勝利。年末には大阪でW選があり、橋本さん率いる大阪維新の会が勝利した。
世界的に見ると、フェイスブックなどソーシャルメディアによってアラブの春と呼ばれる反体制運動が中東やアフリカ地域を中心に起こり、一部では政府が転覆した。日記に記していないが、アウンサンスーチーさんが自宅軟禁から解放された。
入試でのカンニング事件とか、スペースシャトルが退役とか、アナログ放送終了、地デジ化、ノルウェーで極右の男が銃乱射、ソニーの顧客情報が大量流出(ハッカー?)、島田紳助が引退、羽生善治が通算獲得タイトル80期で歴代1位タイ、ニュートリノが光より早いんじゃね? と言う観測結果、質量の起源とされるヒッグス粒子が発見されたんじゃね? と言う観測結果、とか。
変なのだと、水曜どうでしょうの新シリーズが放送されるとか書いてある。嬉しかったんだろうな、たぶん(笑
今年も多くの有名な方が亡くなった。坂上二郎、児玉清、長門裕之、田中好子、原田芳雄、小松左京、松田直樹、ビン・ラディン、スティーブ・ジョブズ、カダフィ大佐、立川談志、そして最後の最後に金正日。
そう言えば自殺者も多かった。田中実、上原美優、伊良部秀輝。他にもいたような。
今年の漢字は「絆」となった。ちなみに自分が4月1日付で予想していたのが、「災」「願」「助」「援」だった。
読了したのでブクログに登録して感想を書きました。
http://booklog.jp/users/ore-tana
落合博満という人の考え方は結構自分としては受け入れやすいものがある。
野球観も似ている。
彼は野村克也さんとも話が合うようだ。自分も野村さんの話には頷ける部分が多い。
個人的に突き詰めて考えていくと、野球というのは「1点も取られなければ負けない」「相手よりも1点多く取っていれば勝ち」という真理がある。
ノーアウト満塁でも、ホームに人が帰ってこなければ無得点だが、併殺打でも誰かが生還すればそれは1点なのである。そして「一度得た得点はなくならない」のもまた真理である。
そう言うことを考えると、必然的に守りを重視して、できるだけ得点の可能性の高い方法で(地味でも)点を取っていくというやり方が一番いいように思える。
ただ問題はその守りである。特に質の高い投手陣をどう育てるのかということが難しいのだ。
落合監督は中日ドラゴンズで高い成績を残したが、それは幸いにも彼の野球観と一致した戦力が揃っていたという部分もある。
野村監督などは渡り歩いた球団がことごとく弱小で、投手力の整備から始まった。だから、落合さんの真価が問われるのは、そうした投手力を含めて、戦力の整っていないチームに赴任したときの結果だろう。
まあ、とは言っても、就任して以降8年間監督を務め、その中で投手の入れ替わりもあったわけだし、世代交代の進まなかった野手でも、今年は若手が目立ち始めていた。
時間をかければどのチームに行っても、ある程度の結果を残せそうではある。
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落合博満という人の考え方は結構自分としては受け入れやすいものがある。
野球観も似ている。
彼は野村克也さんとも話が合うようだ。自分も野村さんの話には頷ける部分が多い。
個人的に突き詰めて考えていくと、野球というのは「1点も取られなければ負けない」「相手よりも1点多く取っていれば勝ち」という真理がある。
ノーアウト満塁でも、ホームに人が帰ってこなければ無得点だが、併殺打でも誰かが生還すればそれは1点なのである。そして「一度得た得点はなくならない」のもまた真理である。
そう言うことを考えると、必然的に守りを重視して、できるだけ得点の可能性の高い方法で(地味でも)点を取っていくというやり方が一番いいように思える。
ただ問題はその守りである。特に質の高い投手陣をどう育てるのかということが難しいのだ。
落合監督は中日ドラゴンズで高い成績を残したが、それは幸いにも彼の野球観と一致した戦力が揃っていたという部分もある。
野村監督などは渡り歩いた球団がことごとく弱小で、投手力の整備から始まった。だから、落合さんの真価が問われるのは、そうした投手力を含めて、戦力の整っていないチームに赴任したときの結果だろう。
まあ、とは言っても、就任して以降8年間監督を務め、その中で投手の入れ替わりもあったわけだし、世代交代の進まなかった野手でも、今年は若手が目立ち始めていた。
時間をかければどのチームに行っても、ある程度の結果を残せそうではある。
11年12月11日の日記。うまくいかない。
2011年12月11日 エッセイ 今年かなり久し振りに好きな人が出来たんだけどたぶん実りそうもなくて毎日かなりしんどい。
寝取られ属性が付いてなかったらたぶん死んでる。
不器用すぎて辛い。
寝取られ属性が付いてなかったらたぶん死んでる。
不器用すぎて辛い。
お先にしつれいしま〜す (メビウス日本語訳付)
2011年12月7日 カードゲーム・ボードゲーム
残業を押しつけ合うカードゲーム。
ルールは簡単。
プレイ人数に応じた枚数のタイルを各自に配る。
タイルは両面印刷で、片側にキャラクターの顔、もう片側にそのキャラクターが何かしらの仕事をこなしている絵が描かれている。
それぞれ手元にタイルを並べてスタート。
タイルは最初、全てキャラクター面が表になっている状態から始まる。
一巡目は自分の手元にあるそのタイルをめくって仕事面にすることしかできない。
二巡目からはタイルをめくる以外に、別の手も行えるようになる。
めくったタイル同士で、キャラクターか仕事内容が一致しているものは、重ねて置くことができるのだ。つまり、仕事を押しつけるわけだ。
移動させる先は自分の手元にあるタイルでも、相手のところにあるタイルでも構わない。
重なったタイルはそっくりそのまままとめて移動することができるため、時間が経つにつれてうずたかく積もっていくことになる。
最終的に、手元にあるタイルが一番少ない人が勝ち。さっさと仕事を終えて「お先に失礼しまーす!!」というわけだ。
もちろんごっそり仕事を押しつけられた人が負け。
ルールはこれだけだし、プレイ時間も短い。長考する人がいると多少テンポは悪くなるが、それでも短い方だと思う。
4人までできるが未経験。友人と2人プレイ、3人プレイまでやったことがあるが、どちらとも実にあっさりと、それでいて面白くプレイできた。
友人も「もう一回、もう一回」と続けてプレイを要求してきたので、それなりに楽しんでいたものと思われる。
勝敗も偏ることなく、みんな等しく勝ち負けしていた。よっぽど読みがきくとかそういう人がいない限り、ある程度どんな人でも勝負になると思う。特に、人数が多くなると不確定要素が多くなってくるから、その傾向が強くなるのかな?
そんなにいっぱいやっているわけではないからわからないが。
お手軽にゲームなどで時間を潰したいという人にはお勧め。タイルを置いてプレイするので、場所が確保できるところじゃないとダメだけど。
クレーム処理とコピーと棚卸しと伝票整理をまとめて押しつけられたときの絶望感たらなかったね。最後の最後で。帰り支度してたのに。
ルールは簡単。
プレイ人数に応じた枚数のタイルを各自に配る。
タイルは両面印刷で、片側にキャラクターの顔、もう片側にそのキャラクターが何かしらの仕事をこなしている絵が描かれている。
それぞれ手元にタイルを並べてスタート。
タイルは最初、全てキャラクター面が表になっている状態から始まる。
一巡目は自分の手元にあるそのタイルをめくって仕事面にすることしかできない。
二巡目からはタイルをめくる以外に、別の手も行えるようになる。
めくったタイル同士で、キャラクターか仕事内容が一致しているものは、重ねて置くことができるのだ。つまり、仕事を押しつけるわけだ。
移動させる先は自分の手元にあるタイルでも、相手のところにあるタイルでも構わない。
重なったタイルはそっくりそのまままとめて移動することができるため、時間が経つにつれてうずたかく積もっていくことになる。
最終的に、手元にあるタイルが一番少ない人が勝ち。さっさと仕事を終えて「お先に失礼しまーす!!」というわけだ。
もちろんごっそり仕事を押しつけられた人が負け。
ルールはこれだけだし、プレイ時間も短い。長考する人がいると多少テンポは悪くなるが、それでも短い方だと思う。
4人までできるが未経験。友人と2人プレイ、3人プレイまでやったことがあるが、どちらとも実にあっさりと、それでいて面白くプレイできた。
友人も「もう一回、もう一回」と続けてプレイを要求してきたので、それなりに楽しんでいたものと思われる。
勝敗も偏ることなく、みんな等しく勝ち負けしていた。よっぽど読みがきくとかそういう人がいない限り、ある程度どんな人でも勝負になると思う。特に、人数が多くなると不確定要素が多くなってくるから、その傾向が強くなるのかな?
そんなにいっぱいやっているわけではないからわからないが。
お手軽にゲームなどで時間を潰したいという人にはお勧め。タイルを置いてプレイするので、場所が確保できるところじゃないとダメだけど。
クレーム処理とコピーと棚卸しと伝票整理をまとめて押しつけられたときの絶望感たらなかったね。最後の最後で。帰り支度してたのに。
11年11月29日の日記。停滞。
2011年11月29日 エッセイ 最近ちょっと、思い悩むことが多く、やらなければならないことがおろそかになっている感がある。
まあ、俺が悪いんだけどね。
まあ、俺が悪いんだけどね。
赤いヤッケの男(文庫D) (MF文庫ダ・ヴィンチ)
2011年10月24日 読書
読了したのでブクログに登録して感想を書きました。
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昨年、一昨年と2年続けて放送され、好評だったらしいNHKBSの「最恐!怪談夜話」。今年は大震災の影響からか、放送されなかった。
で、ガックリ来たので、代わりに、番組に出演されていて印象に残っていた安曇潤平さんの本を買った。
山に関する怪談の短篇集なのだが、読み終わるのに意外と時間がかかった。短篇集なのでスッスッと読めるかと思ったが、怪談と関係のない山に関する描写の部分で手間取った。
ただまあ、面白かった。怖い話もあるし、ほろりと来る話もあるし。
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昨年、一昨年と2年続けて放送され、好評だったらしいNHKBSの「最恐!怪談夜話」。今年は大震災の影響からか、放送されなかった。
で、ガックリ来たので、代わりに、番組に出演されていて印象に残っていた安曇潤平さんの本を買った。
山に関する怪談の短篇集なのだが、読み終わるのに意外と時間がかかった。短篇集なのでスッスッと読めるかと思ったが、怪談と関係のない山に関する描写の部分で手間取った。
ただまあ、面白かった。怖い話もあるし、ほろりと来る話もあるし。
「可視化ビデオないねん」警官、取り調べで暴言(読売新聞)
2011年10月13日 時事ニュース「可視化ビデオないねん」警官、取り調べで暴言
読売新聞10月8日(土)11時5分
大阪府警羽曳野署の男性巡査部長(38)が2008年3月、自転車で死亡事故を起こしたとして重過失致死容疑で任意の取り調べをしていた消防士の男性(41)に対し、「ここからけり出すからな」などと暴言を吐いていたことがわかった。
消防士が録音しており、弁護側証拠として7日の大阪地裁の公判で流された。巡査部長は暴言を認めており、府警は処分を検討している。
府警や消防士の弁護人によると、消防士は08年1月17日、同府羽曳野市内の橋上を自転車で走行中、歩行者の男性(当時65歳)と衝突し、3日後に脳挫傷で死なせたとして、同容疑で書類送検され、同年12月に起訴された。
巡査部長は同年3月14日から消防士の取り調べを担当。当初容疑を認めていた消防士は、同日から否認に転じ、同日を含む3日間、計約20時間分をICレコーダーに録音した。
弁護側は公判で録音内容を証拠請求。この日の法廷では、「(署の)道場行く?」「つまみ出すからな」「営業妨害しやがって。仕事進まんやんけ」「二人の密室やからね。(取り調べを録音・録画する)可視化とか言ってるけど。残念ながらここビデオも何もないねん」「家もガサ(家宅捜索)入るで。イヤキチ(嫌がらせ)でやんねん」など、巡査部長が自白を促す様子が再現されたという。
捜査段階で弁護側は暴言などを理由に取り調べの中止を求めたが、同署の聴取に巡査部長は暴言を否定。今年6月、弁護側の証拠請求で録音していたことがわかり、府警が改めて事情を聞いたところ、「不適切だった」と暴言を認めた。府警は「当時の署の調査も不十分だった。厳正に対処する」としている。
消防士の弁護人・間光洋(はざまみつひろ)弁護士(34)によると、消防士は事故当日の取り調べで別の警官にどなられたため、警戒してICレコーダーをカバンに入れ、08年3月の取り調べを受けた。消防士は巡査部長が容疑を認める調書を自作し、「サインしないとパクる(逮捕する)ぞ」と迫った、とも話しているという。間弁護士は「捜査機関が結論ありきで、自白を強要する姿勢を明らかにしたい」と話している。
ほんとに恐ろしいな。
可視化によって捜査・取り調べに支障が出る可能性がある一方で、可視化されないとこういう事があるから怖い。
難しいよなあ。
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雑誌やテレビ番組によって牡羊座か牡牛座かブレていたので、生年月日と出生時間で特定できるサイトで調べたところ、牡牛座だとわかった。
で、以前からよく見ていた「筋トレ」という12星座占いサイトがあるのだけど、それを運営している石井ゆかりさん著の本書を購入して読んでみた。
彼女の文章というのは、それを読んでいるだけで、博識なんだなあと言うことがよくわかる。そして、客観的で、世の中の真理を広く深く理解されている方なんだなあ、と言うこともよくわかる。
色々なことに配慮されていて、しかし文章は必ずしも簡潔にわかりやすく書かれているばかりではない。感覚的なことは感覚的に、抽象的に書いている。ただそれを、何とか言い表そうと、慎重に言葉を選んでいる。
心にじわっと来るのだ。
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雑誌やテレビ番組によって牡羊座か牡牛座かブレていたので、生年月日と出生時間で特定できるサイトで調べたところ、牡牛座だとわかった。
で、以前からよく見ていた「筋トレ」という12星座占いサイトがあるのだけど、それを運営している石井ゆかりさん著の本書を購入して読んでみた。
彼女の文章というのは、それを読んでいるだけで、博識なんだなあと言うことがよくわかる。そして、客観的で、世の中の真理を広く深く理解されている方なんだなあ、と言うこともよくわかる。
色々なことに配慮されていて、しかし文章は必ずしも簡潔にわかりやすく書かれているばかりではない。感覚的なことは感覚的に、抽象的に書いている。ただそれを、何とか言い表そうと、慎重に言葉を選んでいる。
心にじわっと来るのだ。
野村の見立て わたしが見抜いた意外な長所・短所
2011年8月18日 読書
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野村さんの本は読みやすい。多作だから、他の本と同じ事が書かれていることもままあるが、ただ言っていることは真理なので、ハッとするし、再認識させられる。
時々辻褄が合わないような部分があったり、個人的な心情が垣間見えたりすることもあるが、それも人間臭くていい。
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野村さんの本は読みやすい。多作だから、他の本と同じ事が書かれていることもままあるが、ただ言っていることは真理なので、ハッとするし、再認識させられる。
時々辻褄が合わないような部分があったり、個人的な心情が垣間見えたりすることもあるが、それも人間臭くていい。
8月15日の日記。サマーホラージャンボ。
2011年8月15日 エッセイ 夏は霊だ! 怪談だ! 稲川淳二だ! ってちょっとごーいんだったですかぁぁ~
夏は死霊だ! 霊障だ! ミステリーツアーだ! かなりごーいんだったですかぁぁぁ~
(サマージャンボ宝くじ2011西田敏行さん出演CMの音楽で)
浜松に稲川淳二さんが来たので、かねてより行きたかったミステリーツアーに行って参りました!
17時半ちょい過ぎより開始で20時終了の約2時間半。二部構成で、前半が怪談話。後半が心霊写真。
うろ覚え怪談話リスト。
・夜中に聞こえてくるミシンの音の話。
・同窓会の最中にかつての友人から電話で学校に呼び出される話。
・向かいのアパートがどうやら曰く付きらしいという話。
・昔の自分の恋人が妻の親友だった話。
・少年達が山の中で少女を見かけた話。
・乳癌で片方の乳房を切除した旧友の話。
・ベトナム人とのハーフの男性が、父の遺品の中から見つけた写真に関する話。
あと一本くらいあったか無かったか。
怪談話は、個人的にはそれほど強烈に怖かったというわけではなかく、じっとりとした感じ。稲川さんの絶叫と、音響でドキッとすることが多かった。舞台のセットや背景(空)など、良い雰囲気を出していた。不思議なもので、光の当たり具合で、何か人のような姿に見えるんだよね。あちこち。照明も、話の状況に合わせて、きめ細かく明暗を変えていて雰囲気を出していた。
心霊写真のコーナーでは、まずこういうのは心霊写真で、こういうのは心霊写真ではないと前置きして、偽心霊写真を斬っていく。怪談話とは打って変わって、笑い話もふんだんに織り交ぜて客の気持ちを軽くさせ、食いつきを良くさせる。で、徐々に不可思議な写真を見せていく。
稲川さんの語り口って、ビートたけしさんに似てる。早口で、短く区切って、アクセントを言葉の頭につける。これがテンポと勢いを生んで、引き込まれる。小泉純一郎元首相とかね。そしてちょっとどこかとぼけた感じがして愛嬌がある。
また、やや言葉を聞き取りにくいから、どうしてもしっかり聞こうと集中させるんだな。
老若男女問わず来ていた。ホラーファンって、どちらかというとニッチかもしれないけど、やっぱりそれなりにいるんだね。各年代に。
今年が19年目で、来年が20周年だそうだ。特別な企画を考えているとかいないとか。
いやはや、良かった良かった。栄養補給できた。
夏は死霊だ! 霊障だ! ミステリーツアーだ! かなりごーいんだったですかぁぁぁ~
(サマージャンボ宝くじ2011西田敏行さん出演CMの音楽で)
浜松に稲川淳二さんが来たので、かねてより行きたかったミステリーツアーに行って参りました!
17時半ちょい過ぎより開始で20時終了の約2時間半。二部構成で、前半が怪談話。後半が心霊写真。
うろ覚え怪談話リスト。
・夜中に聞こえてくるミシンの音の話。
・同窓会の最中にかつての友人から電話で学校に呼び出される話。
・向かいのアパートがどうやら曰く付きらしいという話。
・昔の自分の恋人が妻の親友だった話。
・少年達が山の中で少女を見かけた話。
・乳癌で片方の乳房を切除した旧友の話。
・ベトナム人とのハーフの男性が、父の遺品の中から見つけた写真に関する話。
あと一本くらいあったか無かったか。
怪談話は、個人的にはそれほど強烈に怖かったというわけではなかく、じっとりとした感じ。稲川さんの絶叫と、音響でドキッとすることが多かった。舞台のセットや背景(空)など、良い雰囲気を出していた。不思議なもので、光の当たり具合で、何か人のような姿に見えるんだよね。あちこち。照明も、話の状況に合わせて、きめ細かく明暗を変えていて雰囲気を出していた。
心霊写真のコーナーでは、まずこういうのは心霊写真で、こういうのは心霊写真ではないと前置きして、偽心霊写真を斬っていく。怪談話とは打って変わって、笑い話もふんだんに織り交ぜて客の気持ちを軽くさせ、食いつきを良くさせる。で、徐々に不可思議な写真を見せていく。
稲川さんの語り口って、ビートたけしさんに似てる。早口で、短く区切って、アクセントを言葉の頭につける。これがテンポと勢いを生んで、引き込まれる。小泉純一郎元首相とかね。そしてちょっとどこかとぼけた感じがして愛嬌がある。
また、やや言葉を聞き取りにくいから、どうしてもしっかり聞こうと集中させるんだな。
老若男女問わず来ていた。ホラーファンって、どちらかというとニッチかもしれないけど、やっぱりそれなりにいるんだね。各年代に。
今年が19年目で、来年が20周年だそうだ。特別な企画を考えているとかいないとか。
いやはや、良かった良かった。栄養補給できた。
読むだけですっきりわかる政治と経済 (宝島SUGOI文庫)
2011年8月8日 読書
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ちょっと手こずった。
わかりやすく面白く読んで貰おうとして書かれているのだけどどうしても取り扱っていることが堅いため億劫になってしまう。
それと同時に、この間、別のことに時間をとられていたと言うこともあるし。
溜まっていた分を取り戻さないと。
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ちょっと手こずった。
わかりやすく面白く読んで貰おうとして書かれているのだけどどうしても取り扱っていることが堅いため億劫になってしまう。
それと同時に、この間、別のことに時間をとられていたと言うこともあるし。
溜まっていた分を取り戻さないと。
8月1日の日記。宮崎吾朗の二作目。
2011年8月1日 映画 スタジオジブリの新作「コクリコ坂から」を見てきた。宮崎吾朗の監督二作目。
前作「ゲド戦記」は興行収入こそ良かったが、その内容については否定的な見方も多かった。なので本作の出来や興行次第では、宮崎吾朗監督の三作目はないと思って見てきた。
結論から言うと、面白かった。
前作は堅実だったが、硬さがあって面白味に欠けていた。感情を四方八方に引っ張られるような柔らかさが(原作がどういう性質かわからないけど)。
今作に関して言えば、キャラクターも街並みも風景も活き活きとしていた。音楽やテンポも良かったし、演出も良かったと思う。ジブリらしい、みんなが見て楽しめる映画になっていると思う。居心地の良い雰囲気を醸した世界だった。
正直見る前は、地味で退屈そうな映画という印象だった。事前のテレビCMや映画の予告編からの印象でもある。個人的にはもったいないと思う。この映画の雰囲気の良さが伝わっていないように感じる。
個人的には是非多くの人に見てもらいたい映画だ。
あとは脚本を自分で書くようになって、どうなるかだなあ。今作はどの程度脚本をいじったんだろう。
前作「ゲド戦記」は興行収入こそ良かったが、その内容については否定的な見方も多かった。なので本作の出来や興行次第では、宮崎吾朗監督の三作目はないと思って見てきた。
結論から言うと、面白かった。
前作は堅実だったが、硬さがあって面白味に欠けていた。感情を四方八方に引っ張られるような柔らかさが(原作がどういう性質かわからないけど)。
今作に関して言えば、キャラクターも街並みも風景も活き活きとしていた。音楽やテンポも良かったし、演出も良かったと思う。ジブリらしい、みんなが見て楽しめる映画になっていると思う。居心地の良い雰囲気を醸した世界だった。
正直見る前は、地味で退屈そうな映画という印象だった。事前のテレビCMや映画の予告編からの印象でもある。個人的にはもったいないと思う。この映画の雰囲気の良さが伝わっていないように感じる。
個人的には是非多くの人に見てもらいたい映画だ。
あとは脚本を自分で書くようになって、どうなるかだなあ。今作はどの程度脚本をいじったんだろう。
7月25日の日記。政党政治。
2011年7月25日 エッセイ 政党政治を廃止。
全部個人。会派はそのまま。国会に提出したい案件については提案して、参加したメンバーで作成して提出。
でも選挙の時にイデオロギーがわかりづらくなるというのが悩ましい。
全部個人。会派はそのまま。国会に提出したい案件については提案して、参加したメンバーで作成して提出。
でも選挙の時にイデオロギーがわかりづらくなるというのが悩ましい。
7月24日の日記。お笑いぐさ。
2011年7月24日 エッセイ 過去の経験も含めて片想いってのは確かにしてないときと比べると生活の刺激にもなるし楽しいんだろうけどしんどいね。
どうせ茶番になるんだし、何も感じなくなればいいのに。
どうせ茶番になるんだし、何も感じなくなればいいのに。
7月21日の日記。音楽ラッシュ。
2011年7月21日 音楽 不遇すぎるイギリスのバンドTHE KBCのアルバム「the trick」 を購入する。前々から欲しい欲しいと思っていてなかなか買わなかったが、やっぱり良い。十分人に聴かれる価値はあると思うが、不遇だよなあ。
スーパーカーの面子や田淵ひさ子が関わっているLAMAというバンドのファースト音源を予約している。試聴してみたが結構良さげ。
アナログ放送終了で見られなくなる「ショウビズカウントダウン」の置き土産、エンディングで使用されていた曲がN’夙川BOYS(ン・シュクガワボーイズ)の「プラネットマジック」。音源が来月発売されるので予約。この人達ぶっ飛んでるよ。
物語は、ちと不安定~。
そういえばtoddleの新譜を買って以降、ウォークマンに突っ込んでいるんだがまだ聴けていない。そろそろ聴けると思うけど。
昔は金があればCDを買っていたけど最近は別のことにも使うようになって、なかなか欲しいCDを買えていなかったりする。なので今回のCDラッシュは久し振り。
lostageが8月に新譜を出すらしいが、どうするかなー。前作が個人的に全く響かなかったから、かなり悩んでいる。
avengers in sci-fiがいつの間にか移籍していた。どういう意味合いを含んでいるのだろうか。
スーパーカーの面子や田淵ひさ子が関わっているLAMAというバンドのファースト音源を予約している。試聴してみたが結構良さげ。
アナログ放送終了で見られなくなる「ショウビズカウントダウン」の置き土産、エンディングで使用されていた曲がN’夙川BOYS(ン・シュクガワボーイズ)の「プラネットマジック」。音源が来月発売されるので予約。この人達ぶっ飛んでるよ。
物語は、ちと不安定~。
そういえばtoddleの新譜を買って以降、ウォークマンに突っ込んでいるんだがまだ聴けていない。そろそろ聴けると思うけど。
昔は金があればCDを買っていたけど最近は別のことにも使うようになって、なかなか欲しいCDを買えていなかったりする。なので今回のCDラッシュは久し振り。
lostageが8月に新譜を出すらしいが、どうするかなー。前作が個人的に全く響かなかったから、かなり悩んでいる。
avengers in sci-fiがいつの間にか移籍していた。どういう意味合いを含んでいるのだろうか。
11年7月18日の日記。上半期映画の感想。
2011年7月18日 映画 2011年1月1日以降から同年7月15日までに観た映画の簡易感想。
括弧内のアルファベットは映画館。e^raは「シネマイ~ラ」のこと。tohoは「TOHOシネマズ」のこと。tvはテレビ放映。数字は鑑賞日と上映時間。
TV鑑賞時は基本的に「~ながら見」であり、見逃し等もあるので参考記録となる。
ネタバレありなので注意。
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・「サウンド・オブ・ミュージック」1/4(TV)(174分)(アメリカ)
→修道女がやもめ一家の家庭教師となり絆を形成する話。2度目か3度目の鑑賞。史実に忠実かどうかはさておき、映画としてはハートフルでスリルも味わえて音楽的カタルシスも味わえる名作。
・「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」1/5(e^ra)(95分)(日本)
→とある物書きが裁判ものの映画に携わるため裁判所に通い詰めるうち、色々な人と知り合って楽しくなったり真剣になったりする話。ポップな裁判所事典の様な作りで楽しんで見られるが、ドラマはない。
・「百万円と苦虫女」1/6(TV)(121分)(日本)
→自分の居場所を見つけるために金を貯めては住む場所を変える女性の話。うろ覚え。結局、何が言いたかったんだろうか? 逃げる者に幸はない、と言うことか? 世の中理不尽だ、と言うことか?
・「書道ガールズ 青い青い空~私にだってある 伝えたい気持ち~」1/7(e^ra)(128分)(日本)
→静岡県浜松市を舞台にしたご当地映画。意外にもキャラクターは立っているしストーリーもユーモアを交えて程良くまとまっていてポップ。スウィングガールズなどのように展開としてはありがちな青春ものだが、定石に則っているのでそれなりに楽しめる。飽くまでそれなりに。エンタメだけを追求しない分脚本にもたつきがあるし、主人公がやや希薄なのが残念。ただその分考えさせる要素もある。
・「容疑者Xの献身」1/8(TV)(128分)(日本)
→人気テレビシリーズ劇場版。孤独な犯人にスポットを当て、かつて彼と親交のあった主人公が追い詰めていく展開。監督は「アマルフィ」や「県庁の星」の西谷弘。丁寧だし情緒的だし演出は個人的には好き。話は感傷的で、自分は好き。
・「ベンダ・ビリリ~もう一つのキンシャサの奇跡~」1/12(e^ra)(87分)(フランス)
→アフリカのキンシャサで貧しく不自由な生活を送りながらも、魅力的な音楽を披露するバンド「ベンダ・ビリリ」の苦労と成功を追ったドキュメンタリー。貧しくも何らかの形で音楽と接触し、演奏する逞しさ。そして色々な音楽がミックスされたような創造性。人間性の重要さが見て取れる。
・「瞳の奥の秘密」1/13(e^ra)(129分)(スペイン・アルゼンチン)
→かつて連邦刑事裁判所に所属した男性が在職時に遭遇した事件を小説にしようとする。そして当時の同僚だった女性と再会し、事件が回想される。その中で、とある真実が見えてきて……。アカデミー賞外国語映画賞を受賞したようだが、個人的にはいまいちだった。話の構成は過去と現在が相互に展開される形で、それがこの映画の仕掛けであり特徴や味にもなっているのだけど、個人的には時系列にストレートにした方が、とも思えた。ただそれなりには楽しめた。隔てられた愛。映画のラストに全てがある。
・「ペルシャ猫を誰も知らない」1/19(e^ra)(106分)(イラン)
→電力不足、西洋文化の規制、そんなイランで西洋音楽の魅力に惹かれた若者達が細々と演奏を続けていた。映画はドラマ仕立てだが、出演者は実在の音楽家達。話としては規制に対する抵抗や批判なのだが、そんなことよりも現在のイランにおけるアングラ音楽を広く紹介する作りになっていて、そちらがメイン。
ジャズ、ブルース、ヒップホップ、ニューウェーブ、ヘヴィメタ、パンク、ロック、伝統的民俗音楽、フォーク等。ドラマと音楽とどっちつかずで映画自体は中途半端な印象。音楽のクオリティでは驚くようなものもあった。
・「マザーウォーター」1/28(e^ra)(105分)(日本)
→近年、荻上直子監督が開拓している、女性向けのナチュラル系、ゆるゆる、スローライフ礼賛の流れにある作品。監督は荻上監督と一緒に仕事をした松本佳奈。
ストーリーはあってないようなもの。ほのぼのした空気の中でリラックスし、人生を肯定するような映画。
・「ソーシャル・ネットワーク」2/1(toho)(121分)(アメリカ)
→フェイスブック創業者の事業拡大と人間関係のもつれを描いたドラマ作品。展開はテンポ良く、音楽や視覚的刺激も効いていて楽しめる。
・「エル・トポ デジタルリマスター版」2/3(e^ra)(123分)(アメリカ・メキシコ)
→妻を亡くした男と少年が旅をする話。事前にカルト映画と聞いていたが確かにカルトだった。輪廻とか因果とかドラクエとかファンタジーとか、そう言うのが好きな人はプラス査定になるかもしれない。
・「パリ20区、僕たちのクラス」2/11(e^ra)(128分)(フランス)
→フランスのとある学校で外国人ばかりのクラスを教える教師達の苦労と葛藤。ドキュメンタリーっぽいがフィクション。ドラマティックな展開はないため、退屈に感じる人は多そう。ただし、問題児への対応や外国人の社会適応など、考えさせられる内容ではある。
・「パラノーマル・アクティビティ2」2/14(toho)(91分)(アメリカ)
→好評を博したホラー作品の続編。今作は話というかキャラクターの性格的な問題などで展開や動機付けが遅れてしまっている。怪奇現象も前作とさほど変わらず、話としても怖さとしても消化不良。次作も決まっているらしく、1作目の出来事を今後に繋げていくために動機や伏線の修正が図られている。次作へ向けてストーリーを整理するような位置づけの作品になっている。
・「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男~」2/14(toho)(128分)(日本)
→サイパンにおいて日本軍の米軍に対する抵抗を描いた作品。日本が戦争映画を撮るとどうしてこうも詰まらなくなるのだろうか。アメリカ側と日本側でそれぞれの国の撮影スタッフが別々に取り分けているのだが、脚本も含めて、その出来の違いが目立ってしまっていた。
・「ウォール・ストリート」2/14(toho)(133分)(アメリカ)
→かつての映画「ウォール街」の久方ぶりの続編。主人公の婚約者の父は昔ウォール街で鳴らした男だった。彼が釈放されることで、引き起こされるゴタゴタ。前作を見ていないので何とも言えないが、楽しめなかった。サブプライムローン問題の再現であり、ドラマや駆け引きには乏しく映った。
・「メッセージ~そして、愛が残る~」2/18(e^ra)(107分)(ドイツ・フランス・カナダ)
→人の死が見える男が主人公に接触する。死を前にして、心や考えが変化していく中で見つけたものとは。ファンタジックな要素はあるが、基本的には人への想いや死生観に関するドラマ。
・「ヒアアフター」3/1(toho)(129分)(アメリカ)
→津波に呑まれて生死を彷徨った女性、霊能力を持った男性、双子の兄(?)を亡くした少年。数奇な巡り合わせで繋がる、喪失を抱えた人間の物語。クリント・イーストウッド監督の手慣れた作りで見やすい。冒頭の津波のシーン以外はスペクタクルに欠けるが、ドラマはスピリチュアルで静かで優しい。この映画からなにかを得られるかどうかはわからないが、精神的に洗われるような作品。
・「約束の葡萄畑~あるワイン醸造家の物語~」3/4(e^ra)(126分)(ニュージーランド・フランス)
→野心を持った若い小作農(?)が天使と接触することで起きるドラマ。人生とはなにか、と言うことを、ワインを通して描く。
・「義兄弟~SECRET REUNION~」3/10(e^ra)(116分)(韓国)
→北朝鮮のスパイと韓国の国家情報員がひょんな事から一緒に生活をすることに。探り合いと絆の形成のドラマ。事前に面白い映画と聞いていたので期待していたが、自分としてはいまいち。冒頭とラストの銃撃を含めたアクションシーンは見応えがあるが、中盤の探り合いの部分が消化不良。これは脚本の問題だろうか。もうすこしスリルやサスペンス、もしくは感情移入しやすい作りに出来そうなのだが。
・「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」3/10(e^ra)(118分)(日本)
→アルコール依存症の男の堕落と再生のドラマ。漫画家・西原理恵子の元夫である鴨志田穣の視点から描いた作品。作品の色調やBGM、テンポなど、演出は淡々としていて劇的なものはないが、テーマや構造がスッキリしていて見やすい。なんとなく女子よりも男子向きの内容かもしれない。佳作。
・「英国王のスピーチ」3/14(toho)(111分)(イギリス・オーストラリア)
→吃音症の英国王の克服記。吃音の克服というわかりやすいテーマを軸にして観客を引き込む。そしてそれに伴う人間関係やトラウマなどを通し、人間の成長を描く。見やすく、勇気の出る映画。
・「人生万歳!」3/17(e^ra)(91分)(アメリカ)
→ウディ・アレン監督のひねくれたドラマ。手慣れた作りでまとまっていてまとまりすぎていて逆にどうなの?と言う感じの映画。要するに人生何でもあり、と言うことをひねくれた男の人生で描く。ユーモアと理屈と価値観の裏表。ユニクロと日本映画に好意的な反面、実際の社会的な位置づけも感じさせる。
・「プラダを着た悪魔」3/20(tv)(110分)(アメリカ)
→ファッションに精通していない女性が有名ファッション雑誌の編集長にこき使われて頑張っちゃう話。カラフルでポップでテンポも良い、話の流れもしっかりしているし、普通に良い映画。
・「その街のこども劇場版」3/30(e^ra)(83分)(日本)
→阪神大震災から15年後。当時被災した男女が出会う、プチロードムービー。「追悼のつどい」の会場まで向かう中での回顧と今。佐藤江梨子の関西弁に違和感を覚えるが、それ以外は森山未來との掛け合いなど、とても面白い演技で楽しく見られた。雰囲気を含め、良い映画。
・「エリックを探して」4/15(e^ra)(117分)(イギリス・フランス・イタリア・ベルギー・スペイン)
→子供達との関係や、彼らの持ち込む問題に頭を悩ます男が、ドラッグと友達と大好きなサッカー選手エリック・カントナに励まされ、事態を打開していくコメディドラマ。普通の映画だと思うが、人生へのヒントも含まれている。それなりに楽しめるのでは。男向けかなあ。
・「白いリボン」4/26(e^ra)(145分)(ドイツ・オーストリア・フランス・イタリア)
→第一次世界大戦前夜のとあるドイツの村で次々と起こる事件。その裏にある、人々の心の闇。モノクロ、と言うかモノクロに近いセピアというか、そう言う映像。BGMも特になく、淡々と事実を見せていく。シーンを断片的に繋いで、核心は決して見せない。しかし、ヒントはある。見終わった後はもれなくモヤモヤが残るだろう。地味で意味不明で詰まらないと思うか、ミステリにワクワクするか。好みの別れそうな映画。
・「モンガに散る」4/29(e^ra)(141分)(台湾)
→父のいない物静かな男子高生が不良に目をつけられる。しかし、別の不良グループに助けられ、極道の世界に足を踏み入れる。楽しかった日々、変わっていく状況。友情と思惑が交叉するドラマ。映像も煌びやかでテンポ良く、ユーモア、アクション、ドラマが絡み合って素晴らしい出来。
・「ヘヴンズストーリー」5/13(e^ra)(278分)(日本)
→家族を殺された少女、妻を殺された男、男の妻を殺した少年、孤独な女性、殺し屋と息子。少年犯罪や復讐、愛と赦しをテーマにして、約4時間半に渡って描かれるドラマ。幻想的な映像と惹きつける演出など、全体的には割と面白く、時間ほど長さを感じないが、それでも疲れる。殺し屋の話は面白かったが、丸々カットしても問題はなさそうな気がする。それは極端な話だが、もっと脚本をシェイプアップできなかっただろうか?
・「フード・インク」5/17(e^ra)(94分)(アメリカ)
→アメリカの食糧事情、特にファーストフードに使用される肉などがどのように生産されているのかを、「工場フードシステム」をキーワードに映し出すドキュメンタリー映画。虐げられる農家、物のように生産される不健康な命、そしてそれを食すことによって悪影響を受ける人間。この映画に描かれていることがそのまま日本に当てはまるかはわからないがぞっとする部分もある。アメリカらしく、ドキュメントと言ってもエンタメ性を備えていて見やすい。
・「ありあまるごちそう」5/17(e^ra)(96分)(オーストリア)
→食の問題について提起するドキュメンタリー映画。「フード・インク」に比べるとよりグローバルな視点で映しているが、作りが淡々としているため、見やすさでは劣る。それだけ作り手の誘導が少ないとも言える。
・「ヤコブへの手紙」5/26(e^ra)(75分)(フィンランド)
→殺人を犯した中年女性が恩赦(?)を受け、老牧師の家で彼の世話をすることになる。孤独と癒しのドラマ。シンプルで静かで登場人物も少ないが、伝えるべき事を絞り、情緒的な演出で見せている。人生とはなにか、ということ。良い映画。
・「地球が静止する日」5/27(tv)(106分)(アメリカ)
→あまり覚えていないが、詰まらなかった、と言うことだけはよく覚えている。スペクタクルは少なく、その割にドラマは幼稚。子供向けに作られたのならそれなりの価値はあるかも。
・「プルーフ・オブ・ライフ」5/28(tv)(135分)(アメリカ)
→某国で人質になったアメリカ国民を救出するために主人公達が頑張っちゃう映画。それなりにスリルもサスペンスもアクションもあって楽しめた記憶がある。
・「イップ・マン 葉問」5/30(e^ra)(109分)(香港)
→ブルース・リーも師事したという男、イップマンの伝記的映画。人間としての彼の素晴らしさを描きつつ、外国から抑圧された中国の鬱憤を晴らし、自尊心を盛り上げる要素も含む。日本で力道山が歓声を浴びたようなものか。助演のサモハンキンポーを含む役者陣のアクション(カンフー)が素晴らしい。ドラマとしてのカタルシスもあり、良い映画。
・「ブラック・スワン」6/1(toho)(108分)(アメリカ)
→白鳥の湖の主演を目指す主人公の女性。内なる不安を抱く彼女に襲いかかる、幻覚とも現実とも取れない出来事の数々。そして凄絶なクライマックス。この映画はホラーとかスリラーとかそう言うジャンルのドラマ。少女が女性に脱皮しようとする際に伴うエロティックな出来事も含め、見る前には心の準備が必要。ハートフルな映画では決してない。しかし、全てが面白い。
・「ウッドストックがやってくる!」6/3(e^ra)(121分)(アメリカ)
→1960~70年代頃のアメリカ。田舎町にあるつぶれかけた実家のモーテルと周辺の自営業者達を救うべく若い主人公が奔走する。ある時、近くの街で予定されていた音楽フェスティバルが中止になったと聞き、街の活性化のために誘致をしようとするが、それがヒッピーの祭典と知った保守的な中老年達は反対する……。
誘致から開催に到るまでの主人公の頑張りは面白く見られたが、ドラマとしての起伏は少なく、平坦な印象。テンポが一定なのだろうか? 事実に基づいたドラマというのはどの程度脚色すればいいのか難しいところでもある。 でも全体としては華やかだし、それなりに楽しく見られる。主人公の自己発見の映画でもある。
・「再生の朝に-ある裁判官の選択-」6/8(e^ra)(98分)(中国)
→娘を盗難車による交通事故でなくした裁判官が、別件の自動車盗難事件の犯人を死刑にして、あれこれ苦悩する話。権力の座に就く者は感情的にならず、汚職に手を染めず、法を遵守して冷静に仕事をするように、というメッセージを含んだ中国らしい映画。
・「180°SOUTH ワンエイティサウス」6/8(e^ra)(87分)(アメリカ)
→登山家が世界を巡りながら、自然について語る自然礼賛ドキュメンタリー。この映画の主張もわからないでもないし、作品の視点を決めて作る必要性もわかるが、それでも思想が偏っている。彼らが自由に旅をして楽しんでいられるのも、文明化の恩恵があってこそだろう。ただまあ、こういう偏った見方も、世の価値観のバランスを保つためには必要なのかもしれない。
・「台北の朝、僕は恋をする」6/9(e^ra)(85分)(台湾、アメリカ)
→恋人がフランスへと発ち、彼女のことが忘れられない男が後を追おうとするが、彼を慕う女性や友人と一緒にドタバタに巻き込まれるラブコメディ。役者の衣装や街並みなど映像はカラフルで小綺麗。ストーリーはシンプルだがテンポは良く、ハートフルな笑いが散りばめられていて心地良い。ポップでスタイリッシュ。長らく不振だったという台湾映画も、「モンガに散る」といい、「海角七号」以来変わってきているのかもしれない。たまに観る台湾の映画がだいたい日本に対して好意的で、本当に嬉しい。
・「さや侍」6/14(toho)(103分)(日本)
→脱藩した浪人がとある藩に捕らえられ、「三十日の業」と称する刑を下される。笑顔をなくした若君を笑わせるため、一日一芸を披露し、笑わせられなければ切腹となる、と言う筋書き。個人的には久々の金返せ級映画。金返せっ! 全てが中途半端。コメディベースなのに笑えた箇所がほとんどなく、テレビでやっていることの劣化版という感じ。ドラマとしては主人公の行動原理も映画としてのメッセージも手前勝手で腹立たしい。前二作も映画のラストで世界観をぶち壊すことをしていたがそれはコメディベースの映画をコメディでぶち壊していて自分は笑えた。ただ今作はコメディベースの映画を真逆の形でぶち壊していて、それを達するためのちゃんとした段取りもなく、唖然とした。松本人志という人は、奇抜な設定を軸にした作家性の強い作品はありでも、ドラマは書けない人なのかもしれない。
・「イーグル・アイ」6/18(tv)(118分)(アメリカ)
→謎の女性に指示され、大きな事件に巻き込まれていく男女を描くサスペンスアクション。最初から終盤までわけがわからないままサスペンスで引っ張り、謎が解けて映画が終わるときれいさっぱり忘れる映画。まあ、2時間楽しめるので。
・「婚前特急」6/22(e^ra)(107分)(日本)
→5股をしている女性が友人の結婚を機に男どもを査定して誰と結婚するか、と考える話。ポップでユーモアがありテンポ良く、万人に向く映画だと思うが、個人的には脚本に疑問。動機付けや伏線が不十分でなかろうか? 査定に移った段階で初っ端から一人の男に執着し始めて戸惑った。こういう展開なの? と。演出などに助けられた形だろうか。演者の演技も含めてまずまず楽しく見られた。
・「アメイジング・グレイス」6/26(e^ra)(118分)(イギリス)
→18~19世紀のイギリス。黒人奴隷の解放を目指す議員ウィリアム・ウィルバーフォースの半生を描く。話の途中までは回想形式で描かれ、それが効果的かはともかく、全体としてはカタルシスもあるし、意義のある映画。政治の理想と難しさが見られる。友情と、愛の支え。
・「ブンミおじさんの森」6/28(e^ra)(114分)(イギリス・タイ・ドイツ・フランス・スペイン)
→体調を悪くしたブンミの元に親戚がやってくる。食事をしていると、死別した妻、行方不明になった息子もやってきて……。ティム・バートンが絶賛した映画。ストーリーはシンプルで、ほとんどない。要するに輪廻とか転生とか命の形とかそういったことを描く。風景や何気ない会話をゆったり長回しで見せ、BGMもこれまたほとんどない。役者のセリフも、そういう言語の特性なのか役者の問題なのか、メリハリがなく退屈。ただファンタジックな要素や自然描写は面白く見られた。どう考えても万人向けとは思えない。上記のような特性を肯定的に捉えられるかどうか。
・「スカイライン-征服-」7/1(toho)(94分)(アメリカ)
→友人のパーティに参加している主人公カップルが、そこで宇宙人の侵略に遭う話。ヒーローでも何でもない一般市民の視点から描かれ、ただひたすら逃げまどう姿を追う。宇宙人との対話もなく、ただひたすら彼らの侵略と軍の抵抗を大がかりなVFXで見せる。可もなく不可もなくそれなりの映画。
・「冷たい熱帯魚」7/7(e^ra)(146分)(日本)
→90年代に実際に起こった埼玉愛犬家連続殺人事件を基に脚色されたフィクション。事件自体も凄絶だしキャラクターもぶっ飛んでいるし、全編を通してテンションが維持されていて、最後まで一気に見られる。監督がピンク映画出身で、AV女優も起用されているし、エロティックでサディスティックでグロテスクで猟奇的。暴風雨みたいな映画。ただ脚本がちょっと散らかっているのが個人的に残念。方向性が。悪い映画ではない。
・「ショパン~愛と哀しみの旋律~」7/11(e^ra)(126分)(ポーランド)
→ショパンがポーランドからフランスに渡り、死ぬまでの人生を描いた作品。未熟な人間達の愛憎劇。愛をテーマにドラマ部分を軸にして描いているため、その他の部分については説明が省かれていたり大雑把だったりする。やや感情の積み上げにも欠けるし、映画としては平凡。
・「マイティ・ソー(3D)」7/14(toho)(114分)(アメリカ)
→北欧神話をベースにしたSFファンタジー? アースガルズの王になるにはやんちゃすぎたソーが地球に追放され、そこで色々と学んでいく話。話としては適度にまとまっているし、アクションやスペクタクルもあるが、キャラクターの動機付けに欠けていたりして、まあまあの域を出ない。初3D体験だったが、これもいまいち。目を引くところもあったが、飛び出す絵本のようなちゃちさや違和感を感じてしまったりした。冒頭のトランスフォーマーの予告編のほうが凄かったよ?
・「アイ・アム・ナンバー4」7/14(toho)(110分)(アメリカ)
→異星人に侵略され、生き残ったエイリアンが地球に逃げてきたが次々に殺され、今度は主人公の番になる。思春期に差し掛かった彼の青春と戦いの話。異星人に襲われるとか、特殊能力がどうとか、そういうことと平行して物語の中盤まで青春に勤しんでいる。展開が遅いけどこんな事してて尺は大丈夫? と思ったが、この映画はそこを割り切っていた。頑張ればあと2,3本続編作れそう。それなりに面白かった。
・「キミとボク」7/15(e^ra)(45分)(日本)
→漫画家志望の男性と、彼に拾われた猫の物語。映画の序盤では猫の愛くるしさに客席から笑い声が漏れ、後半へ向かうに従い、すすり泣く声が聞こえてくる。そしてスタッフロールが流れ、場内が明るくなっても、自分が立ち上がるまでしばらく誰一人立ち上がらなかった、そんな映画。自分は泣かなかったが、主人公男性の苦悩がもっと描かれていたら号泣間違い無しだった。危なかった。坂本真綾のエンディング曲も良かった。
・「シリアスマン」7/15(e^ra)(106分)(アメリカ)
→主人公に次々と襲いかかる不幸。時系列に断片的なエピソードを繋いでいるが、それぞれは明確な関連性を持たない。しかし、どうも関連があるような臭いは漂っている。「不確定性原理」の話が出て来るが、要するにこの映画はこういう事だ。「実際の所、わからない」。そうかもしれないし、そうでないかもしれない。関わったかもしれないし、関わっていないかもしれない。悪霊かもしれないし、人間なのかもしれない。主人公はユダヤ系でユダヤ系のコミュニティに属しているし、文化やキリスト教(ユダヤ教?)なども出て来る。その方面の知識があれば、作品を別の切り口から見ることが出来るかもしれない。
括弧内のアルファベットは映画館。e^raは「シネマイ~ラ」のこと。tohoは「TOHOシネマズ」のこと。tvはテレビ放映。数字は鑑賞日と上映時間。
TV鑑賞時は基本的に「~ながら見」であり、見逃し等もあるので参考記録となる。
ネタバレありなので注意。
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・「サウンド・オブ・ミュージック」1/4(TV)(174分)(アメリカ)
→修道女がやもめ一家の家庭教師となり絆を形成する話。2度目か3度目の鑑賞。史実に忠実かどうかはさておき、映画としてはハートフルでスリルも味わえて音楽的カタルシスも味わえる名作。
・「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」1/5(e^ra)(95分)(日本)
→とある物書きが裁判ものの映画に携わるため裁判所に通い詰めるうち、色々な人と知り合って楽しくなったり真剣になったりする話。ポップな裁判所事典の様な作りで楽しんで見られるが、ドラマはない。
・「百万円と苦虫女」1/6(TV)(121分)(日本)
→自分の居場所を見つけるために金を貯めては住む場所を変える女性の話。うろ覚え。結局、何が言いたかったんだろうか? 逃げる者に幸はない、と言うことか? 世の中理不尽だ、と言うことか?
・「書道ガールズ 青い青い空~私にだってある 伝えたい気持ち~」1/7(e^ra)(128分)(日本)
→静岡県浜松市を舞台にしたご当地映画。意外にもキャラクターは立っているしストーリーもユーモアを交えて程良くまとまっていてポップ。スウィングガールズなどのように展開としてはありがちな青春ものだが、定石に則っているのでそれなりに楽しめる。飽くまでそれなりに。エンタメだけを追求しない分脚本にもたつきがあるし、主人公がやや希薄なのが残念。ただその分考えさせる要素もある。
・「容疑者Xの献身」1/8(TV)(128分)(日本)
→人気テレビシリーズ劇場版。孤独な犯人にスポットを当て、かつて彼と親交のあった主人公が追い詰めていく展開。監督は「アマルフィ」や「県庁の星」の西谷弘。丁寧だし情緒的だし演出は個人的には好き。話は感傷的で、自分は好き。
・「ベンダ・ビリリ~もう一つのキンシャサの奇跡~」1/12(e^ra)(87分)(フランス)
→アフリカのキンシャサで貧しく不自由な生活を送りながらも、魅力的な音楽を披露するバンド「ベンダ・ビリリ」の苦労と成功を追ったドキュメンタリー。貧しくも何らかの形で音楽と接触し、演奏する逞しさ。そして色々な音楽がミックスされたような創造性。人間性の重要さが見て取れる。
・「瞳の奥の秘密」1/13(e^ra)(129分)(スペイン・アルゼンチン)
→かつて連邦刑事裁判所に所属した男性が在職時に遭遇した事件を小説にしようとする。そして当時の同僚だった女性と再会し、事件が回想される。その中で、とある真実が見えてきて……。アカデミー賞外国語映画賞を受賞したようだが、個人的にはいまいちだった。話の構成は過去と現在が相互に展開される形で、それがこの映画の仕掛けであり特徴や味にもなっているのだけど、個人的には時系列にストレートにした方が、とも思えた。ただそれなりには楽しめた。隔てられた愛。映画のラストに全てがある。
・「ペルシャ猫を誰も知らない」1/19(e^ra)(106分)(イラン)
→電力不足、西洋文化の規制、そんなイランで西洋音楽の魅力に惹かれた若者達が細々と演奏を続けていた。映画はドラマ仕立てだが、出演者は実在の音楽家達。話としては規制に対する抵抗や批判なのだが、そんなことよりも現在のイランにおけるアングラ音楽を広く紹介する作りになっていて、そちらがメイン。
ジャズ、ブルース、ヒップホップ、ニューウェーブ、ヘヴィメタ、パンク、ロック、伝統的民俗音楽、フォーク等。ドラマと音楽とどっちつかずで映画自体は中途半端な印象。音楽のクオリティでは驚くようなものもあった。
・「マザーウォーター」1/28(e^ra)(105分)(日本)
→近年、荻上直子監督が開拓している、女性向けのナチュラル系、ゆるゆる、スローライフ礼賛の流れにある作品。監督は荻上監督と一緒に仕事をした松本佳奈。
ストーリーはあってないようなもの。ほのぼのした空気の中でリラックスし、人生を肯定するような映画。
・「ソーシャル・ネットワーク」2/1(toho)(121分)(アメリカ)
→フェイスブック創業者の事業拡大と人間関係のもつれを描いたドラマ作品。展開はテンポ良く、音楽や視覚的刺激も効いていて楽しめる。
・「エル・トポ デジタルリマスター版」2/3(e^ra)(123分)(アメリカ・メキシコ)
→妻を亡くした男と少年が旅をする話。事前にカルト映画と聞いていたが確かにカルトだった。輪廻とか因果とかドラクエとかファンタジーとか、そう言うのが好きな人はプラス査定になるかもしれない。
・「パリ20区、僕たちのクラス」2/11(e^ra)(128分)(フランス)
→フランスのとある学校で外国人ばかりのクラスを教える教師達の苦労と葛藤。ドキュメンタリーっぽいがフィクション。ドラマティックな展開はないため、退屈に感じる人は多そう。ただし、問題児への対応や外国人の社会適応など、考えさせられる内容ではある。
・「パラノーマル・アクティビティ2」2/14(toho)(91分)(アメリカ)
→好評を博したホラー作品の続編。今作は話というかキャラクターの性格的な問題などで展開や動機付けが遅れてしまっている。怪奇現象も前作とさほど変わらず、話としても怖さとしても消化不良。次作も決まっているらしく、1作目の出来事を今後に繋げていくために動機や伏線の修正が図られている。次作へ向けてストーリーを整理するような位置づけの作品になっている。
・「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男~」2/14(toho)(128分)(日本)
→サイパンにおいて日本軍の米軍に対する抵抗を描いた作品。日本が戦争映画を撮るとどうしてこうも詰まらなくなるのだろうか。アメリカ側と日本側でそれぞれの国の撮影スタッフが別々に取り分けているのだが、脚本も含めて、その出来の違いが目立ってしまっていた。
・「ウォール・ストリート」2/14(toho)(133分)(アメリカ)
→かつての映画「ウォール街」の久方ぶりの続編。主人公の婚約者の父は昔ウォール街で鳴らした男だった。彼が釈放されることで、引き起こされるゴタゴタ。前作を見ていないので何とも言えないが、楽しめなかった。サブプライムローン問題の再現であり、ドラマや駆け引きには乏しく映った。
・「メッセージ~そして、愛が残る~」2/18(e^ra)(107分)(ドイツ・フランス・カナダ)
→人の死が見える男が主人公に接触する。死を前にして、心や考えが変化していく中で見つけたものとは。ファンタジックな要素はあるが、基本的には人への想いや死生観に関するドラマ。
・「ヒアアフター」3/1(toho)(129分)(アメリカ)
→津波に呑まれて生死を彷徨った女性、霊能力を持った男性、双子の兄(?)を亡くした少年。数奇な巡り合わせで繋がる、喪失を抱えた人間の物語。クリント・イーストウッド監督の手慣れた作りで見やすい。冒頭の津波のシーン以外はスペクタクルに欠けるが、ドラマはスピリチュアルで静かで優しい。この映画からなにかを得られるかどうかはわからないが、精神的に洗われるような作品。
・「約束の葡萄畑~あるワイン醸造家の物語~」3/4(e^ra)(126分)(ニュージーランド・フランス)
→野心を持った若い小作農(?)が天使と接触することで起きるドラマ。人生とはなにか、と言うことを、ワインを通して描く。
・「義兄弟~SECRET REUNION~」3/10(e^ra)(116分)(韓国)
→北朝鮮のスパイと韓国の国家情報員がひょんな事から一緒に生活をすることに。探り合いと絆の形成のドラマ。事前に面白い映画と聞いていたので期待していたが、自分としてはいまいち。冒頭とラストの銃撃を含めたアクションシーンは見応えがあるが、中盤の探り合いの部分が消化不良。これは脚本の問題だろうか。もうすこしスリルやサスペンス、もしくは感情移入しやすい作りに出来そうなのだが。
・「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」3/10(e^ra)(118分)(日本)
→アルコール依存症の男の堕落と再生のドラマ。漫画家・西原理恵子の元夫である鴨志田穣の視点から描いた作品。作品の色調やBGM、テンポなど、演出は淡々としていて劇的なものはないが、テーマや構造がスッキリしていて見やすい。なんとなく女子よりも男子向きの内容かもしれない。佳作。
・「英国王のスピーチ」3/14(toho)(111分)(イギリス・オーストラリア)
→吃音症の英国王の克服記。吃音の克服というわかりやすいテーマを軸にして観客を引き込む。そしてそれに伴う人間関係やトラウマなどを通し、人間の成長を描く。見やすく、勇気の出る映画。
・「人生万歳!」3/17(e^ra)(91分)(アメリカ)
→ウディ・アレン監督のひねくれたドラマ。手慣れた作りでまとまっていてまとまりすぎていて逆にどうなの?と言う感じの映画。要するに人生何でもあり、と言うことをひねくれた男の人生で描く。ユーモアと理屈と価値観の裏表。ユニクロと日本映画に好意的な反面、実際の社会的な位置づけも感じさせる。
・「プラダを着た悪魔」3/20(tv)(110分)(アメリカ)
→ファッションに精通していない女性が有名ファッション雑誌の編集長にこき使われて頑張っちゃう話。カラフルでポップでテンポも良い、話の流れもしっかりしているし、普通に良い映画。
・「その街のこども劇場版」3/30(e^ra)(83分)(日本)
→阪神大震災から15年後。当時被災した男女が出会う、プチロードムービー。「追悼のつどい」の会場まで向かう中での回顧と今。佐藤江梨子の関西弁に違和感を覚えるが、それ以外は森山未來との掛け合いなど、とても面白い演技で楽しく見られた。雰囲気を含め、良い映画。
・「エリックを探して」4/15(e^ra)(117分)(イギリス・フランス・イタリア・ベルギー・スペイン)
→子供達との関係や、彼らの持ち込む問題に頭を悩ます男が、ドラッグと友達と大好きなサッカー選手エリック・カントナに励まされ、事態を打開していくコメディドラマ。普通の映画だと思うが、人生へのヒントも含まれている。それなりに楽しめるのでは。男向けかなあ。
・「白いリボン」4/26(e^ra)(145分)(ドイツ・オーストリア・フランス・イタリア)
→第一次世界大戦前夜のとあるドイツの村で次々と起こる事件。その裏にある、人々の心の闇。モノクロ、と言うかモノクロに近いセピアというか、そう言う映像。BGMも特になく、淡々と事実を見せていく。シーンを断片的に繋いで、核心は決して見せない。しかし、ヒントはある。見終わった後はもれなくモヤモヤが残るだろう。地味で意味不明で詰まらないと思うか、ミステリにワクワクするか。好みの別れそうな映画。
・「モンガに散る」4/29(e^ra)(141分)(台湾)
→父のいない物静かな男子高生が不良に目をつけられる。しかし、別の不良グループに助けられ、極道の世界に足を踏み入れる。楽しかった日々、変わっていく状況。友情と思惑が交叉するドラマ。映像も煌びやかでテンポ良く、ユーモア、アクション、ドラマが絡み合って素晴らしい出来。
・「ヘヴンズストーリー」5/13(e^ra)(278分)(日本)
→家族を殺された少女、妻を殺された男、男の妻を殺した少年、孤独な女性、殺し屋と息子。少年犯罪や復讐、愛と赦しをテーマにして、約4時間半に渡って描かれるドラマ。幻想的な映像と惹きつける演出など、全体的には割と面白く、時間ほど長さを感じないが、それでも疲れる。殺し屋の話は面白かったが、丸々カットしても問題はなさそうな気がする。それは極端な話だが、もっと脚本をシェイプアップできなかっただろうか?
・「フード・インク」5/17(e^ra)(94分)(アメリカ)
→アメリカの食糧事情、特にファーストフードに使用される肉などがどのように生産されているのかを、「工場フードシステム」をキーワードに映し出すドキュメンタリー映画。虐げられる農家、物のように生産される不健康な命、そしてそれを食すことによって悪影響を受ける人間。この映画に描かれていることがそのまま日本に当てはまるかはわからないがぞっとする部分もある。アメリカらしく、ドキュメントと言ってもエンタメ性を備えていて見やすい。
・「ありあまるごちそう」5/17(e^ra)(96分)(オーストリア)
→食の問題について提起するドキュメンタリー映画。「フード・インク」に比べるとよりグローバルな視点で映しているが、作りが淡々としているため、見やすさでは劣る。それだけ作り手の誘導が少ないとも言える。
・「ヤコブへの手紙」5/26(e^ra)(75分)(フィンランド)
→殺人を犯した中年女性が恩赦(?)を受け、老牧師の家で彼の世話をすることになる。孤独と癒しのドラマ。シンプルで静かで登場人物も少ないが、伝えるべき事を絞り、情緒的な演出で見せている。人生とはなにか、ということ。良い映画。
・「地球が静止する日」5/27(tv)(106分)(アメリカ)
→あまり覚えていないが、詰まらなかった、と言うことだけはよく覚えている。スペクタクルは少なく、その割にドラマは幼稚。子供向けに作られたのならそれなりの価値はあるかも。
・「プルーフ・オブ・ライフ」5/28(tv)(135分)(アメリカ)
→某国で人質になったアメリカ国民を救出するために主人公達が頑張っちゃう映画。それなりにスリルもサスペンスもアクションもあって楽しめた記憶がある。
・「イップ・マン 葉問」5/30(e^ra)(109分)(香港)
→ブルース・リーも師事したという男、イップマンの伝記的映画。人間としての彼の素晴らしさを描きつつ、外国から抑圧された中国の鬱憤を晴らし、自尊心を盛り上げる要素も含む。日本で力道山が歓声を浴びたようなものか。助演のサモハンキンポーを含む役者陣のアクション(カンフー)が素晴らしい。ドラマとしてのカタルシスもあり、良い映画。
・「ブラック・スワン」6/1(toho)(108分)(アメリカ)
→白鳥の湖の主演を目指す主人公の女性。内なる不安を抱く彼女に襲いかかる、幻覚とも現実とも取れない出来事の数々。そして凄絶なクライマックス。この映画はホラーとかスリラーとかそう言うジャンルのドラマ。少女が女性に脱皮しようとする際に伴うエロティックな出来事も含め、見る前には心の準備が必要。ハートフルな映画では決してない。しかし、全てが面白い。
・「ウッドストックがやってくる!」6/3(e^ra)(121分)(アメリカ)
→1960~70年代頃のアメリカ。田舎町にあるつぶれかけた実家のモーテルと周辺の自営業者達を救うべく若い主人公が奔走する。ある時、近くの街で予定されていた音楽フェスティバルが中止になったと聞き、街の活性化のために誘致をしようとするが、それがヒッピーの祭典と知った保守的な中老年達は反対する……。
誘致から開催に到るまでの主人公の頑張りは面白く見られたが、ドラマとしての起伏は少なく、平坦な印象。テンポが一定なのだろうか? 事実に基づいたドラマというのはどの程度脚色すればいいのか難しいところでもある。 でも全体としては華やかだし、それなりに楽しく見られる。主人公の自己発見の映画でもある。
・「再生の朝に-ある裁判官の選択-」6/8(e^ra)(98分)(中国)
→娘を盗難車による交通事故でなくした裁判官が、別件の自動車盗難事件の犯人を死刑にして、あれこれ苦悩する話。権力の座に就く者は感情的にならず、汚職に手を染めず、法を遵守して冷静に仕事をするように、というメッセージを含んだ中国らしい映画。
・「180°SOUTH ワンエイティサウス」6/8(e^ra)(87分)(アメリカ)
→登山家が世界を巡りながら、自然について語る自然礼賛ドキュメンタリー。この映画の主張もわからないでもないし、作品の視点を決めて作る必要性もわかるが、それでも思想が偏っている。彼らが自由に旅をして楽しんでいられるのも、文明化の恩恵があってこそだろう。ただまあ、こういう偏った見方も、世の価値観のバランスを保つためには必要なのかもしれない。
・「台北の朝、僕は恋をする」6/9(e^ra)(85分)(台湾、アメリカ)
→恋人がフランスへと発ち、彼女のことが忘れられない男が後を追おうとするが、彼を慕う女性や友人と一緒にドタバタに巻き込まれるラブコメディ。役者の衣装や街並みなど映像はカラフルで小綺麗。ストーリーはシンプルだがテンポは良く、ハートフルな笑いが散りばめられていて心地良い。ポップでスタイリッシュ。長らく不振だったという台湾映画も、「モンガに散る」といい、「海角七号」以来変わってきているのかもしれない。たまに観る台湾の映画がだいたい日本に対して好意的で、本当に嬉しい。
・「さや侍」6/14(toho)(103分)(日本)
→脱藩した浪人がとある藩に捕らえられ、「三十日の業」と称する刑を下される。笑顔をなくした若君を笑わせるため、一日一芸を披露し、笑わせられなければ切腹となる、と言う筋書き。個人的には久々の金返せ級映画。金返せっ! 全てが中途半端。コメディベースなのに笑えた箇所がほとんどなく、テレビでやっていることの劣化版という感じ。ドラマとしては主人公の行動原理も映画としてのメッセージも手前勝手で腹立たしい。前二作も映画のラストで世界観をぶち壊すことをしていたがそれはコメディベースの映画をコメディでぶち壊していて自分は笑えた。ただ今作はコメディベースの映画を真逆の形でぶち壊していて、それを達するためのちゃんとした段取りもなく、唖然とした。松本人志という人は、奇抜な設定を軸にした作家性の強い作品はありでも、ドラマは書けない人なのかもしれない。
・「イーグル・アイ」6/18(tv)(118分)(アメリカ)
→謎の女性に指示され、大きな事件に巻き込まれていく男女を描くサスペンスアクション。最初から終盤までわけがわからないままサスペンスで引っ張り、謎が解けて映画が終わるときれいさっぱり忘れる映画。まあ、2時間楽しめるので。
・「婚前特急」6/22(e^ra)(107分)(日本)
→5股をしている女性が友人の結婚を機に男どもを査定して誰と結婚するか、と考える話。ポップでユーモアがありテンポ良く、万人に向く映画だと思うが、個人的には脚本に疑問。動機付けや伏線が不十分でなかろうか? 査定に移った段階で初っ端から一人の男に執着し始めて戸惑った。こういう展開なの? と。演出などに助けられた形だろうか。演者の演技も含めてまずまず楽しく見られた。
・「アメイジング・グレイス」6/26(e^ra)(118分)(イギリス)
→18~19世紀のイギリス。黒人奴隷の解放を目指す議員ウィリアム・ウィルバーフォースの半生を描く。話の途中までは回想形式で描かれ、それが効果的かはともかく、全体としてはカタルシスもあるし、意義のある映画。政治の理想と難しさが見られる。友情と、愛の支え。
・「ブンミおじさんの森」6/28(e^ra)(114分)(イギリス・タイ・ドイツ・フランス・スペイン)
→体調を悪くしたブンミの元に親戚がやってくる。食事をしていると、死別した妻、行方不明になった息子もやってきて……。ティム・バートンが絶賛した映画。ストーリーはシンプルで、ほとんどない。要するに輪廻とか転生とか命の形とかそういったことを描く。風景や何気ない会話をゆったり長回しで見せ、BGMもこれまたほとんどない。役者のセリフも、そういう言語の特性なのか役者の問題なのか、メリハリがなく退屈。ただファンタジックな要素や自然描写は面白く見られた。どう考えても万人向けとは思えない。上記のような特性を肯定的に捉えられるかどうか。
・「スカイライン-征服-」7/1(toho)(94分)(アメリカ)
→友人のパーティに参加している主人公カップルが、そこで宇宙人の侵略に遭う話。ヒーローでも何でもない一般市民の視点から描かれ、ただひたすら逃げまどう姿を追う。宇宙人との対話もなく、ただひたすら彼らの侵略と軍の抵抗を大がかりなVFXで見せる。可もなく不可もなくそれなりの映画。
・「冷たい熱帯魚」7/7(e^ra)(146分)(日本)
→90年代に実際に起こった埼玉愛犬家連続殺人事件を基に脚色されたフィクション。事件自体も凄絶だしキャラクターもぶっ飛んでいるし、全編を通してテンションが維持されていて、最後まで一気に見られる。監督がピンク映画出身で、AV女優も起用されているし、エロティックでサディスティックでグロテスクで猟奇的。暴風雨みたいな映画。ただ脚本がちょっと散らかっているのが個人的に残念。方向性が。悪い映画ではない。
・「ショパン~愛と哀しみの旋律~」7/11(e^ra)(126分)(ポーランド)
→ショパンがポーランドからフランスに渡り、死ぬまでの人生を描いた作品。未熟な人間達の愛憎劇。愛をテーマにドラマ部分を軸にして描いているため、その他の部分については説明が省かれていたり大雑把だったりする。やや感情の積み上げにも欠けるし、映画としては平凡。
・「マイティ・ソー(3D)」7/14(toho)(114分)(アメリカ)
→北欧神話をベースにしたSFファンタジー? アースガルズの王になるにはやんちゃすぎたソーが地球に追放され、そこで色々と学んでいく話。話としては適度にまとまっているし、アクションやスペクタクルもあるが、キャラクターの動機付けに欠けていたりして、まあまあの域を出ない。初3D体験だったが、これもいまいち。目を引くところもあったが、飛び出す絵本のようなちゃちさや違和感を感じてしまったりした。冒頭のトランスフォーマーの予告編のほうが凄かったよ?
・「アイ・アム・ナンバー4」7/14(toho)(110分)(アメリカ)
→異星人に侵略され、生き残ったエイリアンが地球に逃げてきたが次々に殺され、今度は主人公の番になる。思春期に差し掛かった彼の青春と戦いの話。異星人に襲われるとか、特殊能力がどうとか、そういうことと平行して物語の中盤まで青春に勤しんでいる。展開が遅いけどこんな事してて尺は大丈夫? と思ったが、この映画はそこを割り切っていた。頑張ればあと2,3本続編作れそう。それなりに面白かった。
・「キミとボク」7/15(e^ra)(45分)(日本)
→漫画家志望の男性と、彼に拾われた猫の物語。映画の序盤では猫の愛くるしさに客席から笑い声が漏れ、後半へ向かうに従い、すすり泣く声が聞こえてくる。そしてスタッフロールが流れ、場内が明るくなっても、自分が立ち上がるまでしばらく誰一人立ち上がらなかった、そんな映画。自分は泣かなかったが、主人公男性の苦悩がもっと描かれていたら号泣間違い無しだった。危なかった。坂本真綾のエンディング曲も良かった。
・「シリアスマン」7/15(e^ra)(106分)(アメリカ)
→主人公に次々と襲いかかる不幸。時系列に断片的なエピソードを繋いでいるが、それぞれは明確な関連性を持たない。しかし、どうも関連があるような臭いは漂っている。「不確定性原理」の話が出て来るが、要するにこの映画はこういう事だ。「実際の所、わからない」。そうかもしれないし、そうでないかもしれない。関わったかもしれないし、関わっていないかもしれない。悪霊かもしれないし、人間なのかもしれない。主人公はユダヤ系でユダヤ系のコミュニティに属しているし、文化やキリスト教(ユダヤ教?)なども出て来る。その方面の知識があれば、作品を別の切り口から見ることが出来るかもしれない。
6月21日の日記。さらば愛知。
2011年6月21日 エッセイ 7月についにテレビの地上波放送が終わるわけだが、そうすると困ることがある。
自分は静岡県浜松市に住んでいるわけだが、ここはぎりぎり愛知の放送が入る。これまでは見られたのだが、地上波放送が終わると見られなくなってしまうのだ。
金を払えば期限を切って見られるらしいのだけど、いずれ見られなくなる。
愛知の放送はキー局が同じだから、基本的には同じ番組構成なのだけど、朝・昼・夜、また曜日によって微妙に異なる。
例えば再放送の内容や、大都市圏特有の独自製作番組の放送、中日ドラゴンズ戦の放送などである。
「たかじんのそこまで言って委員会」は静岡でも放送されているが、増刊号はほぼ放送されない。中京テレビ(チュウキョ~くんカワイイよ)ではちょこちょこ放送されるので、そちらで補っていたわけだ。
個人的に特に痛いのは、テレビ愛知が見られなくなること。
テレビ愛知はテレビ東京系列の番組を放送していて、個人的によく見ている「ガイアの夜明け」「カンブリア宮殿」ちょこちょこ見ている「WBS」「たかじんNOマネー」「SHOWBIZ COUNTDOWN」などが見られなくなってしまうのだ。
一部の番組はBSJAPANで見られるのだろうけど、地上波とは放送日時が異なるため、ちょっとガッカリなのだ。
テレ東系は日本経済新聞社が出資しているということもあってか、経済をテーマにした番組など、独自の興味深いコンテンツを提供していて、個人的には割と重宝していたのだが……。
まあ、住めば都ではないが、新しい形になれば、それに応じてまた何かしら面白い番組を見つけていくのかもしれないし、慣れるしかないなあ。
自分は静岡県浜松市に住んでいるわけだが、ここはぎりぎり愛知の放送が入る。これまでは見られたのだが、地上波放送が終わると見られなくなってしまうのだ。
金を払えば期限を切って見られるらしいのだけど、いずれ見られなくなる。
愛知の放送はキー局が同じだから、基本的には同じ番組構成なのだけど、朝・昼・夜、また曜日によって微妙に異なる。
例えば再放送の内容や、大都市圏特有の独自製作番組の放送、中日ドラゴンズ戦の放送などである。
「たかじんのそこまで言って委員会」は静岡でも放送されているが、増刊号はほぼ放送されない。中京テレビ(チュウキョ~くんカワイイよ)ではちょこちょこ放送されるので、そちらで補っていたわけだ。
個人的に特に痛いのは、テレビ愛知が見られなくなること。
テレビ愛知はテレビ東京系列の番組を放送していて、個人的によく見ている「ガイアの夜明け」「カンブリア宮殿」ちょこちょこ見ている「WBS」「たかじんNOマネー」「SHOWBIZ COUNTDOWN」などが見られなくなってしまうのだ。
一部の番組はBSJAPANで見られるのだろうけど、地上波とは放送日時が異なるため、ちょっとガッカリなのだ。
テレ東系は日本経済新聞社が出資しているということもあってか、経済をテーマにした番組など、独自の興味深いコンテンツを提供していて、個人的には割と重宝していたのだが……。
まあ、住めば都ではないが、新しい形になれば、それに応じてまた何かしら面白い番組を見つけていくのかもしれないし、慣れるしかないなあ。