2013年5月18日の日記。ライアーゲーム再生。5月26日追記。
2013年5月18日 映画「ライアーゲーム~再生(リボーン)~」
公開当時映画館で見たけど結局感想は書いてない。テレビで放送すると言うことで覚え書きというか簡単な感想を。
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主人公は前作に引き続き松田翔太演じる秋山と、今作で初登場となる多部未華子演じる篠宮。
前作までのヒロインだった戸田恵梨香演じる神崎は出てこない。
本作も基本的にはゲームにおける駆け引きがメインで、その中における人間関係によるドラマなどはあるが、それ以外の物語としての大きな変化などはない。
ゲームに参加したメンバー達から金を奪い合って、最終的に借金を背負わずに勝利することを目指す、と言う内容。
前作と決定的に違うのは、ヒロイン役の変更。
前作の神崎直は馬鹿正直と呼ばれていて、みんなが幸せになればいいという考えを持っていた人物。ある種完成されていた人物で、物語は彼女の信念を実現するためにどうするか、どうやって問題や障害を乗り越えるかと言う目的を持って進んでいた。
本作の篠宮は神崎とは違って全くもって普通の人間。
何か強力な信念を持って生きているわけではない。身を投じることになる異常な状況に右往左往しつつ、心もまた揺れ動いている。ゲームの駆け引きが主体の本作だが、もう一つのテーマは言ってみれば、彼女の人間としての成長とか変化と言える。
前作までの神崎直はある種理想的な人物として描かれていて、それはそれで魅力もあったが、現実離れしてる面もある。
今作の篠宮の方が、実際の人間の心の揺れを表していると言えるだろうし、共感できる部分もあるかも知れない。
裏切られたり、異常な状況に身を置いたときに、自棄的な行動を取ったり、利己的な考えを抱くことは、皆無いとは言えないはずだ。
映画としてはゲームのルールや必勝法など、なんとかわかりやすくしようとしているのは伝わる。前作よりもより説明を増やしているような気がする。それでも自分のような頭の回転の遅い人間にはわからない部分もあったが。
また、前作までは、参加した多くの人間が秋山と比較して明らかにレベルが劣っていたように見えたが、本作では各グループに頭の切れる人物を複数配置して、駆け引きの振り幅を大きくしている。また、神崎と違って予測できない篠宮の行動を加えることで展開を大きく変化させる工夫もしている。
総じて、悪い内容の作品ではなかったように思う。観た当時はA~Eの5段階評価でC~Bの評価にしていた模様。
個人的に多部未華子が可愛いなと思う。
彼女は特徴的な顔立ちなので好みが別れるところだと思う。しかし自分は好きだ。仕草も可愛いし、一番好きなのは声なんだな。
ところで芦田愛菜のキャスティングは正直意味がわからない。
たぶん話題性とかそんなところだろう。意味があるとしたら、子供がああいう役をやることで違和感とか不気味さを持たせるということだろう。
でも芦田愛菜である必要はないよなあ、と言うのが個人的な感想。
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2013年5月26日追記
前作の映画の感想に、神崎直がなぜそれまで敵対していた人に信用されていくのか、と言うことの理由を書いた。
一度失敗をして周囲や自分自身の評価を落とした人間に対して、神崎直は変わらず手を差し伸べた。失敗を経験して落ち込んだ人間は、そこから色々な物事が見えるし、また後悔の念を抱いていたりする。
その状況で変わらず手を差し伸べてくれる人がいたとき、人は救われるし、やり直そうとすることもあるのだ。
本作は前作までの、神崎直が行っていたことを、みんなで発見して共有していくプロセスが強く描かれている。
失敗は人間だから誰でもする。その後にどうするか、ということが、シリーズ通してのテーマなのかも知れない。
自分は安倍晋三首相の提起する「再チャレンジできる社会」に共感している。失敗を失敗で終わらせないこと、失敗した人を駄目な人間の烙印を押して終わりにしないことが大切なのだ。
公開当時映画館で見たけど結局感想は書いてない。テレビで放送すると言うことで覚え書きというか簡単な感想を。
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主人公は前作に引き続き松田翔太演じる秋山と、今作で初登場となる多部未華子演じる篠宮。
前作までのヒロインだった戸田恵梨香演じる神崎は出てこない。
本作も基本的にはゲームにおける駆け引きがメインで、その中における人間関係によるドラマなどはあるが、それ以外の物語としての大きな変化などはない。
ゲームに参加したメンバー達から金を奪い合って、最終的に借金を背負わずに勝利することを目指す、と言う内容。
前作と決定的に違うのは、ヒロイン役の変更。
前作の神崎直は馬鹿正直と呼ばれていて、みんなが幸せになればいいという考えを持っていた人物。ある種完成されていた人物で、物語は彼女の信念を実現するためにどうするか、どうやって問題や障害を乗り越えるかと言う目的を持って進んでいた。
本作の篠宮は神崎とは違って全くもって普通の人間。
何か強力な信念を持って生きているわけではない。身を投じることになる異常な状況に右往左往しつつ、心もまた揺れ動いている。ゲームの駆け引きが主体の本作だが、もう一つのテーマは言ってみれば、彼女の人間としての成長とか変化と言える。
前作までの神崎直はある種理想的な人物として描かれていて、それはそれで魅力もあったが、現実離れしてる面もある。
今作の篠宮の方が、実際の人間の心の揺れを表していると言えるだろうし、共感できる部分もあるかも知れない。
裏切られたり、異常な状況に身を置いたときに、自棄的な行動を取ったり、利己的な考えを抱くことは、皆無いとは言えないはずだ。
映画としてはゲームのルールや必勝法など、なんとかわかりやすくしようとしているのは伝わる。前作よりもより説明を増やしているような気がする。それでも自分のような頭の回転の遅い人間にはわからない部分もあったが。
また、前作までは、参加した多くの人間が秋山と比較して明らかにレベルが劣っていたように見えたが、本作では各グループに頭の切れる人物を複数配置して、駆け引きの振り幅を大きくしている。また、神崎と違って予測できない篠宮の行動を加えることで展開を大きく変化させる工夫もしている。
総じて、悪い内容の作品ではなかったように思う。観た当時はA~Eの5段階評価でC~Bの評価にしていた模様。
個人的に多部未華子が可愛いなと思う。
彼女は特徴的な顔立ちなので好みが別れるところだと思う。しかし自分は好きだ。仕草も可愛いし、一番好きなのは声なんだな。
ところで芦田愛菜のキャスティングは正直意味がわからない。
たぶん話題性とかそんなところだろう。意味があるとしたら、子供がああいう役をやることで違和感とか不気味さを持たせるということだろう。
でも芦田愛菜である必要はないよなあ、と言うのが個人的な感想。
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2013年5月26日追記
前作の映画の感想に、神崎直がなぜそれまで敵対していた人に信用されていくのか、と言うことの理由を書いた。
一度失敗をして周囲や自分自身の評価を落とした人間に対して、神崎直は変わらず手を差し伸べた。失敗を経験して落ち込んだ人間は、そこから色々な物事が見えるし、また後悔の念を抱いていたりする。
その状況で変わらず手を差し伸べてくれる人がいたとき、人は救われるし、やり直そうとすることもあるのだ。
本作は前作までの、神崎直が行っていたことを、みんなで発見して共有していくプロセスが強く描かれている。
失敗は人間だから誰でもする。その後にどうするか、ということが、シリーズ通してのテーマなのかも知れない。
自分は安倍晋三首相の提起する「再チャレンジできる社会」に共感している。失敗を失敗で終わらせないこと、失敗した人を駄目な人間の烙印を押して終わりにしないことが大切なのだ。
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