体罰の問題が大きく取り上げられて、どうも体罰厳禁の方向に進んでいるような気がする。
 しかし、体罰が必要な場面もあると思うんだよ。特に素行の悪い人間に対しては。今回のは、必要のない場合に、とか、過剰に、とか、そう言う部分で問題になったんだと思うんだけど、あまりにも体罰を無くす方向で動くと、先生にとっては大変になるんじゃないかという気がする。

 自分が学校に通っていたのはもう十年以上も前になるわけだけど、その頃から先生を見ていて、「先生は大変だなあ」と思っていた。
 とにかく教師を舐めている、怖がっていない、粋がった頭の悪い、いわゆる不良少年(少女)というものはいて、彼らは言ってもきかないし聞く耳だって持ってない。馬鹿にするのは当たり前。何なら平気で器物破損をするし、パイプ椅子だとか、物を使って教師に危害を加えたりする。
 そんな奴らを相手に、絶対に手を出すな、というのは、明らかに教師達にとって大きな制約になってしまう。何ならストレスとか恐怖とかで、教師という職業自体に苦痛を感じてしまうのではないか。
 体罰によって、相手の意識を変えるということも、手段としては決して無くしてはならないと思う。もちろん、使い方には重々配慮が必要なわけだが。

 何かあると殊更教師や学校にばかり批判が行くが、いじめにしてもその他の問題にしても、原因は他にもあるわけだ。いじめをしている生徒の親だって、ちゃんと躾しとけよとか、人間的に教育しとけよという話になってくる。
 線引きの難しい話だが、流れが極端に片方に向かって行くのがなあ、と、思ってしまった。

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