女性に大して積極的でない男、俗に言う草食系男子という男性が増えたと言われて久しい。
 草食系男子と一口に言っても、色々なタイプがあると思うし、また彼らがどうしてそのようになったのかと言うことも色々なケースがあると思う。
 自分は理由ははっきりとはわからないが、その一つにこういう事があると思う。
 テレビや雑誌などで、女子会やガールズトークという名目の下、女性達が語り合っていることがある。
 そこでは、男性のことを次々に比較し、批判し、バカにし、笑いものにしているわけである。さっきまで丁寧に笑顔で接していたとしても、その実無茶苦茶下に見ていて、裏で他の女性達と血祭りに上げているわけだ。
 そんなのを見ていると、「ああ俺も裏でこんな風にやり玉に挙げられているんだな」と思い、怖くなって接することを避けてしまう。少なくとも下手なことはできないから、深入りはしない。
 学生時代の経験もあるだろう。
 学校は勉強以外に、社会性を養う場でもある。社会性といっても、男の社会と女の社会の違いがある。
 日本の場合はただでさえ母性が強く、戦後に父権は折れ、経済的にも権威的にも男の立場は弱くなっている。男性を去勢するような教育が広がっている。そう言ったことが影響しているのかどうかはわからないが、学校では女性的なネチネチした社会性が優位なのではないかと思うのだ。
 小さい頃からそんな世界に身を置いて、裏で表で嘲笑の対象にされてくると、どんどん萎縮してしまう。
 男なんてプライドは高いくせに心は弱いから、かなりしんどいはずだ。
 増して今は情報が溢れ、女性は子供の頃からませていて、そのくせ慎みとかは薄くなってきているだろうから、その口撃の凶暴性も察することができる。
 男が昔から力で女を抑えたり、慎ましくするように教育したのも、結局はそうしないと男がどうしようもなかったからなんじゃないかとすら思える。

 結婚とかも、テレビで夫の体たらくを愚痴る主婦を見たり、ドラマでの不幸な家庭を見たりする機会が多い。先人の失敗を目にすると、自分もこうなるのかも、こうならないためには自分の準備ができていない、こうなりたくない、と、結婚に対してポジティブなイメージがあまり湧かなかったりする。

 上記に挙げたことが全てマイナスの結果につながっているとは思わないし、根拠も糞もないただの暴論だけど、そう思うことがある。
 草食系を批判するだけだったら簡単だけど、どうしてそう言う人種が生まれてきたのかという背景を考えないと、不幸でしかない。自発的にそうなったのではなく、そう言う土壌があっただけかもしれないのだ。

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