とりあえず年内に見ようと思っていた2本の映画を見終わった。
 一つは「フェアウェル~さらば、哀しみのスパイ~」で、もう一つは「ぼくのエリ~200歳の少女~」。
 アカデミー賞外国語映画賞を受賞したという「瞳の奥の秘密」は当初はスルーするつもりが、シネマイ~ラの館主さんがブログで絶賛されていたので、どうしようか相当悩んだ。ただ1月中旬まで上映するらしいので、来年に譲ろうと思う。

・「フェアウェル~さらば、哀しみのスパイ~」10/12/24(e^ra)(フランス)
 ソ連のKGBに所属する男が、仲介役となった在ソ連フランス人と共に国家機密を西側諸国へ流出。冷戦の渦中における男の生き様を描いた話。
 背景説明が簡潔で気を抜くとこんがらがるが、全体的に重厚且つしっかりした作り。歯ごたえのある良い映画だった。見終わった後、席から立つのを忘れていた。

・「ぼくのエリ~200歳の少女~」10/12/28(e^ra)(スウェーデン)
 いじめに遭う内気な少年が不思議な少女(ヴァンパイア)と出会い、少しずつ変わっていく話。
 とてもペーソスに満ちているというか、哀愁漂う、悲しい映画。美術や照明、各種エフェクトなどと相まって、そういう意味では美しい作品だが、サスペンスなど物語としてのテンポは途切れがち。残酷でグロテスクな描写や話の展開には好みが分かれそう。

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 で、映画の順位ですが、これは木村拓哉も同じような事を言ってましたが、なかなか難しい。映画だけではなくて、あらゆる事に言えると思う。はっきりとした数字もないし、基準もないので。
 と言うことで、今回は大雑把に、ランク付けだけしたいと思います。
 A~Eまでの5段階にそれぞれを放り込んでいこうかなと。あくまでも個人的な評価です。
↓今年劇場で観た映画のランク分け。
『A』
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「ブラック会社に勤めているんだが、もう俺は限界かもしれない」(日本)
「アイガー北壁」(ドイツ)
「クロッシング」(韓国)
「BOX 袴田事件~命とは~」(日本)
「息もできない」(韓国)
「カラフル」(日本)
「パラノーマル・アクティビティ第2章~Tokyo Night~」(日本)
「ゾンビランド」(アメリカ)
「セラフィーヌの庭」(フランス・ベルギー・ドイツ)

『B』
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「ウォレスとグルミット~ベーカリー街の悪夢・他~」(イギリス)
「パラノーマル・アクティビティ」(アメリカ)
「アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~」(アメリカ)
「ハート・ロッカー」
「バグダッド・カフェ」(西ドイツ)
「マイマイ新子と千年の魔法」(日本)
「タイタンの戦い」(アメリカ)
「告白」(日本)
「借りぐらしのアリエッティ」(日本)
「インセプション」(アメリカ)
「ビルマVJ~消された革命~」(デンマーク)
「月に囚われた男」(イギリス)
「十三人の刺客」(日本)
「ねこタクシー」(日本)
「SPACE BATTLE SHIP ヤマト」(日本)
「フェアウェル~さらば、哀しみのスパイ~」(フランス)

『C』
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「キャピタリズム」(アメリカ)
「母なる証明」(韓国)
「ライアーゲーム~ザ・ファイナル・ステージ~」(日本)
「海角七号~君想う、国境の南~」(台湾)
「誰がため」(デンマーク・チェコ・ドイツ)
「ウディ・アレンの夢と犯罪」(イギリス)
「アウト・レイジ」(日本)
「密約~外務省機密漏洩事件~」(日本)
「川の底からこんにちは」(日本)
「アルゼンチンタンゴ~伝説のマエストロたち~」(アルゼンチン)
「闇の列車、光の旅」(アメリカ・メキシコ)
「ハーツ・アンド・マインズ~ベトナム戦争の真実~」(アメリカ)
「ネコを探して」(フランス)
「ぼくのエリ~200歳の少女~」(スウェーデン)

『D』
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「つむじ風食堂の夜」(日本)
「脳内ニューヨーク」(アメリカ)
「踊る大捜査線THE MOVIE3~奴らを解放せよ~」(日本)
「BECK」(日本)
「キャタピラー」(日本)
「オーケストラ」(フランス)
「小さな命が呼ぶとき」(アメリカ)
「THE COVE」(アメリカ)
「武士の家計簿」(日本)
「樺太1945夏 氷雪の門」(日本)
「あの夏の子供たち」(フランス)
「ウィンター・ソルジャー」(アメリカ)

『E』
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「リミッツ・オブ・コントロール」(アメリカ)
「地下鉄のザジ」(フランス)
「モダン・ライフ」(フランス)

 とりあえずこんなところかなあ。
 かなり判断に悩んだ作品もありますが。
 ちなみに劇場以外できちんと観た作品が一つだけありますが、それは
『B』
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「300」

 としておきます。

 こうやって仕分けてみると意外と楽しんでいるんだなと思う。観ているときとか見終わった後とか、結構不満を感じている印象があったんだけど。それとも評価が甘くなっているだけだろうか。
 一つには、映画を多角的に考えて、思い切って評価を下げられなかったりする部分もあるが。
 最終的には自分の感覚だよなあ。

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