「リミッツ・オブ・コントロール」について。
 途中で寝てしまったので、参考記録。(ネタバレ注意)

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 スーツを着たスマートな黒人男性が主人公。無口で骨張った顔は無表情。
 彼はある任務を達するため、仲間からマッチ箱(とその中に入っている暗号その他諸々)を引き受け、次々と受け渡しを繰り返していく。
 出会う人物達は男にそれぞれの興味関心を話していく。

 この時の話の内容(あるいは見聞きするもの)は絵画や音楽、セックスや映画など、芸術や世俗的な事柄、心や肉体の感動を催すものばかり。
 男自身は太極拳のような物を行っていた。

 後半のほとんどを寝てしまっていて見ていないので何とも言えないが、たぶん芸術やスポーツなど、心の豊かさを呼び起こすものと、そうでないものとの対立を、暗喩的に描いた映画なのだと思う。

 基本的に男はほとんど喋らないため、全体を通してセリフは少なめ。別の人物が出てきて、観念的で示唆的で哲学的なセリフを吐いていく。あるいは、そういった映像が、アンニュイな音楽と共に流れる。

 全体として話に抑揚があまりない上に、意味があるのかないのかわからないようなセリフや映像ばかりで、正直眠気と退屈さを抑えることが出来なかった。
 なんとなく言いたいことはわかるのだけど、この作りには堪えられなかった。

 自分にはやはり、ポップさがないとダメだと言うことがわかった。

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