「カンブリア宮殿」を見た。
 再春館製薬所の会長・西川通子氏がゲスト。

 再春館製薬所の社内や仕事の在り方、またシステムなど、独自の体系が発達し完成されていて、その事に圧倒されてしまう。
 これを起業していきなり全部やろうと思うとまず無理だろうけど、この人はたぶん逐次対応していって、次第にこういう形になったのだろう、と勝手に推測する。
 
 対応という点では、返品の嵐に襲われたときの決断だろう。
 素直に誤りを認め、丁寧な返事を出す。そしてまた、社内の仕組み、意識を変えるまで、それまでの主要な収入源であった売り込みをストップさせた。
 外から見ていて、普通だろう、と思うようなことでも、実際その中にいて決断を迫られるとなると、腰が重くなるものだ。責任があるから。
 野村監督は「判断」(正確性、確実性)と「決断」(賭け、勇気)の違いを挙げて、両方とも重要だが、最終的に決断力に優れた人物こそリーダーに相応しいと述べている。
 再春館製薬所の製品の中で、ドモホルンリンクルに着目して選択と集中を実行したことも、彼女の判断力と、決断力だろう。
 カンブリア宮殿でかつて紹介された他の企業でもやはり「選択と集中」に成功した企業があったが、物を見る目、そしてそれに賭ける勇気という物が必要になるのだ。

 関係ないかもしれないが、その点自民党は、どうだったのだろうか、などと思ってしまった。

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