レッドクリフパート2にしてもこの間のハゲタカにしても、何だかあまり、ここに書いた感想に納得がいかない。もうちょっと違ったことを書けないものかと、時々思い出してはぼんやりと考えている。
ハゲタカに関して言えば(ここから先はたぶんネタバレになります)、ブルーウォールパートナーズ代表としてアカマ買収の指揮を執ったリュウ・イーファが、一体何を変化させたのか、と言うことに注目しなければ行けないかもしれない。
彼は確かに、アカマを強引に買収しようとして様々な人や機関に混乱を起こしたかもしれない。その一方で、アカマは結果的に再生への道へと促されたのだし、彼と関わった人物(派遣工の守山やキャスターの三島)などはそのやり取りに強い影響を受けただろうし、おそらくその後の人生に於いてプラスに作用するのだと思う。
リュウは、アカマを愛していた。憧れていた。心の底から再生させたいと考えていたのだ。そしてまた、彼は自身の生い立ちや、アメリカ時代に鷲津から受けた言葉(強くなれ)を抱き、飽くなき向上を目指していた。
その強烈なエネルギーは結果として企業を変え、人を変えた。
では鷲津はどうか。リュウとの戦いには勝ったが、彼がもたらした物に一体どういう意味があったのだろうか。
リュウは実は、テレビ版の鷲津と重なり合う人物なのかもしれない。
鷲津もまた過去に苦悩し、芝野の言葉を胸に挫折から這い上がり、日本に戻って企業を次々買収した。それによって、幸不幸は入り交じっていたが、企業を変え、人を変えていったのだ。
しかし転機があった。日本での青空電気とのやり取りにおいて挫折を味わい、その過程で銃創を負い、命の危機に見舞われた。彼は助かり、その後、自身の考えややり方を変えていく。そして因縁のあった三島製作所の出来事に、ケリをつけた。
リュウはどうだったか。彼もまたアカマの買収に成功したと思いきや、鷲津に敗れて苦杯を味わう。挙げ句、強盗に刺される。そして命を落とした。最後にリュウは鷲津に連絡をしたが、鷲津はたまたま会議中で出られなかった。そこが明暗を分けたのかもしれない。
金と金の間で繰り広げられた悲哀は、ほんの薄紙一枚の差で人の行方を分けた。
人生には転機がある。挫折を経験し、成長する。リュウが助かっていれば、もしかしたらその後、また違った形で再生の道を歩いていたのかもしれない。
鷲津もまた、彼から得た物は少なくなかったはずだ。
ハゲタカに関して言えば(ここから先はたぶんネタバレになります)、ブルーウォールパートナーズ代表としてアカマ買収の指揮を執ったリュウ・イーファが、一体何を変化させたのか、と言うことに注目しなければ行けないかもしれない。
彼は確かに、アカマを強引に買収しようとして様々な人や機関に混乱を起こしたかもしれない。その一方で、アカマは結果的に再生への道へと促されたのだし、彼と関わった人物(派遣工の守山やキャスターの三島)などはそのやり取りに強い影響を受けただろうし、おそらくその後の人生に於いてプラスに作用するのだと思う。
リュウは、アカマを愛していた。憧れていた。心の底から再生させたいと考えていたのだ。そしてまた、彼は自身の生い立ちや、アメリカ時代に鷲津から受けた言葉(強くなれ)を抱き、飽くなき向上を目指していた。
その強烈なエネルギーは結果として企業を変え、人を変えた。
では鷲津はどうか。リュウとの戦いには勝ったが、彼がもたらした物に一体どういう意味があったのだろうか。
リュウは実は、テレビ版の鷲津と重なり合う人物なのかもしれない。
鷲津もまた過去に苦悩し、芝野の言葉を胸に挫折から這い上がり、日本に戻って企業を次々買収した。それによって、幸不幸は入り交じっていたが、企業を変え、人を変えていったのだ。
しかし転機があった。日本での青空電気とのやり取りにおいて挫折を味わい、その過程で銃創を負い、命の危機に見舞われた。彼は助かり、その後、自身の考えややり方を変えていく。そして因縁のあった三島製作所の出来事に、ケリをつけた。
リュウはどうだったか。彼もまたアカマの買収に成功したと思いきや、鷲津に敗れて苦杯を味わう。挙げ句、強盗に刺される。そして命を落とした。最後にリュウは鷲津に連絡をしたが、鷲津はたまたま会議中で出られなかった。そこが明暗を分けたのかもしれない。
金と金の間で繰り広げられた悲哀は、ほんの薄紙一枚の差で人の行方を分けた。
人生には転機がある。挫折を経験し、成長する。リュウが助かっていれば、もしかしたらその後、また違った形で再生の道を歩いていたのかもしれない。
鷲津もまた、彼から得た物は少なくなかったはずだ。
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