2月28日の日記

2009年2月28日 音楽
 広島カープの野手評を2月10日の日記に書き込みました。ようやく。めげそうだ。

 昨日ヴィレッジ・バンガードというお店に「Disney Rocks!」というCDを買いに行きました。複数のアーティストがディズニーの曲をロック調にアレンジして演奏する、という企画物です。ヴィレッジ・バンガード限定発売らしいです。
 曲目は下記の通り。

1.Mickey Mouse March / avengers in sci-fi
2.A Whole New World / GOLLBETTY
3.Bibbidi-Bobbidi-Boo(The Magic Song) / the chef cooks me
4.Heigh-Ho / the telephones
5.Kiss the Girl / Rufus
6.When You Wish Upon a Star / おとぎ話
7.Main street Electrical Parade / →pia-no-jaC←
8.It’s a Small World / Riddim Saunter
9.When You Wish Upon a Star & It’s a Small World / 曽我部恵一

 多くのバンドについてほとんど知りませんでしたし、まだ一度しか聴いていないので多くのことは書けませんが、それぞれのバンドの持ち味でアレンジしていたと思います。
 個人的にはアヴェンジャーズインサイファイがもちろん目的だったわけです。やはりエフェクター等多用したSF的音作りでした。ミッキーマウスマーチの原曲を思い出せないくらいかなり独自のアレンジをしていると思われます。攻撃的と言うよりは行進でもするみたいに一定のテンポでメロディーを繰り返すスタイルで、聴いていると次第に高揚感を催す作りになっています。屋台の周りを音頭を取りながら回っているかのような……。一度というより二度、三度と聴いていくうちにどんどん好きになります。
 GOLLBETTY は女性ボーカルで、ロック色の強いスカ……、という表現があってるかはわかりませんがそういう感じです。テンポが速くてやはりソフトなパンク、あるいはスカ、という感じ。ベースが結構効いてましたね。ポップですし女性ボーカルと言うこともあると思いますが聴きやすいと思います。個人的には、いまいちでしたが。
 the chef cooks me は前に一度ネットで曲を聴いたことがあったような気がします。その時は、演奏のレベルや曲自体は良いのだけど、いまいち決定打に欠ける(スポーツ選手で言えば、走攻守三拍子揃っていてまとまっているけど、逆にこれという物がない)なぁと感じていました。今回はダンスしたくなるくらいにテンポも良く、肩の力を抜いたような、非常に安楽とした、左団扇のようなポップさでした。ビビデバビデブーという楽曲の良さも手伝ってか、耳触りの良い心地の良いミディアムテンポの曲に仕上がってました。
 the telephones は知っている方ならばわかりやすいと思いますが、UKロックのボーカルのような、独特の高音でへなったような歌い方と、はっちゃけた電子音で非常に脳天気な曲調に仕上がっていました。テレフォンズっぽいといえばぽいのかな。ハイホーハイホーと連呼する辺りは非常に馬鹿っぽく聞こえます。まあ、彼らっぽいのかなぁ(笑
 Rufus はたぶん初めて聴くのですが、非常にわかりやすいポップな曲です。西海岸、みたいな印象です。ビーチ、みたいな。海岸沿い、ヤシの木、みたいな。若干繊細さを感じさせる癖のない素直なボーカルに軽快で疾走感あるバンドサウンドでした。
 おとぎ話、は、初めて聴きます。何という表現があっているのか……奥田民生のようなゆったりとした、温もりのあるボーカルがど真ん中にあって、それをアシストするようにギターやベースが音を鳴らしています。ボーカルが太陽の球体だとしたら、ギターやベースなどはそこから立ち上るプロミネンスやコロナのような感じでしょうか(わかりにくいですね)。曲調がそのような演奏にさせているのかもしれません。アレンジとしてはかなり原曲に忠実なのではないでしょうか。非常に緩やかでメロウでムードのある曲に仕上がっています。
 →pia-no-jaC← は名前からある程度どんな曲調にアレンジしているのか想像できると思います。かなり軽快なテンポでジャズっぽいピアノが弾かれています。ピアノ以外にはバックでリズムを取っている何か(ドラム?)があるだけで、シンプルなのですが、そう思わせない演奏っぷりで聴き入ってしまいます。個人的にはかなり好きです。
 riddim saunter はこちらも原曲にかなり近いです。ミディアムなテンポに楽しげな雰囲気を出そうとする各種演奏、ボーカルには厚みがあって安定しています。そのため曲自体は心地良い作りになっています。
 曽我部恵一さんは最初から最後までアコギでしっとりと弾き語っています。

 こうして全曲聴いてみたのですが、全体として演奏が面白いですね。これはおそらく意図してアーティストを選んでいるのだと思いますが、みなエフェクターを多く使ったり、あるいはトランペットやキーボードなどの、ギター、ベース、ドラム以外の音を積極的に取り入れている人達ばかりです。単調な王道のロックとは一線を画しています。
 シンプルなロックにアレンジするのも良いと思いますが、元々ディズニーの曲と言えば煌びやかで楽しげですし、こういったメンバーとは相性がよいのかもしれません。
 日本のROCKもいよいよ多様性を増してきたな、と言う印象を受けました。

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