2月4日の日記

2009年2月4日 野球
 またしてもヤクルトスワローズについてざっくり記しておきたいと思います。
今年の陣容についてです。

 まず投手ですが、自分の中で投手は幾つかの役割、格に分けられます。

・先発投手
・リリーフ投手

 先発投手は試合の初めからマウンドに立ち、試合の半分以上投げることを期待されるピッチャーです。
 リリーフ投手は主に試合の中盤以降、比較的短いイニング投げることを期待される投手です。

 先発投手は主に5~6人でローテーションを組んで投げるのが望ましいとされています。1軍の出場選手登録枠は28人。そのうち投手は12~14人程度で構成されますので、残りの8人前後がリリーフと言うことになります。

 前年の成績などを元に、今年の投手はどういう編成になるのかを考察します。
 まず先発投手ですが、現状当確なのは「石川、館山、イ・ヘチョン」の三人とされています。もう三枠がどうなるか、と言うことですが、まず期待の大きい「由規」と、怪我さえなければ「村中」は入ってくるのではないでしょうか。もう一人はオープン戦などの調子に寄りますが、「増渕」を押したいと思います。
 ただし新外国人のイ・ヘチョンは未知数ですし、由規も年間通してどこまで投げられるのか不確定です。増渕は安定感に欠ける印象ですし、村中は後半怪我をしているので、正直なところ計算を出来るのは石川と館山だけなのです。

当確・石川(左)、館山(右)
当確、未知数・イ・ヘチョン(左)、由規(右)
暫定・村中(左)、増渕(右)

対抗・川島(右)、高市(右)、加藤(左)
大穴・高井(左)、赤川(左)

 といった感じでしょうか。
 ルーキーの赤川や八木は新人としては評価が高いようですが、現実的に先発ローテとして初年度から活躍できるかというと難しいような気がします。出てきてくれればそれに越したことはないのですが。中継ぎか、谷間に登板、と言うことはあるかもしれません。
 川島は今の所怪我もなく順調に来ています。一応実績のある投手なので、ローテに綻びが生じた場合、候補の筆頭ではないでしょうか。高市は前年ファームで安定した成績を残し、一軍で投げた一度の登板機会でも結果を出したので、印象は悪くないはず。逆に加藤は即戦力として期待された前年結果を出せませんでしたが、先発ローテ候補であることは間違いなく、もしダメでも、手薄な中継ぎでの起用があるかもしれません。
 高井に関しては今年は正念場と言えます。彼の場合今まで期待を裏切り続けてきているだけにコーチ陣の心象はあまり良くないはず。よほど先発ローテに欠落が生じない限り、登板の機会は少ないと考えられます。彼の場合は中継ぎとしての起用の方が多くなるのではないでしょうか。

 続いてリリーフに関してです。

 リリーフに関して自分の中では細分化されています。

・繋ぎ
 →勝ちリリーフ
(セットアッパーへの繋ぎ。主に試合中盤から後半にかけて3点差前後のビハインドから大差のリード時に登板する機会が多い)
 →負けリリーフ(敗戦処理。基本的にはビハインド時中心の登板となる。大差がつけられている場合の登板が多い)

・セットアッパー
(抑えへの繋ぎ。特に成績の良いリリーフ。ビハインドを含め、僅差の試合終盤に投入されることが多い。1,2点のビハインド時から3点以内のリード時が特に多い)

・抑え(ストッパー、クローザー)
(主に同点から3点以内のリード時に登板する機会の多い投手。よほどでない限りビハインド時の当番はない)

 自分は数学は得意ではないのであくまでイメージとして使用するだけですが、公式にするならば下記のようになります。

a+(x^2+y^2)=5回終了時以降の勝率

 あくまでイメージです。
 aは勝ちリリーフで、xはセットアッパー、yは抑えです。抑えは基本的に一人ですが、ダブルストッパーなどありますし、またセットアッパーと抑えはかなり力量が近いですから、ここはひとまとめにしても良いと思います。

 大雑把ですが、例えばセットアッパーとストッパーが合わせて3人いたとします。その場合、5回終了時点で3点差前後でリードしていれば、試合に勝つ確率はとても高くなります。ここに勝ち投手が一人いればかなり高くなりますし、逆にx+y=2ならば4,5点差以内であればとても高い、と言った具合です。
 もちろん数が揃っていても、相手のチームの投手力と比較して劣っていればこうはなりませんし、相手の打線やこちらの打線との兼ね合いもあります。あくまで簡単な目安です。

 スワローズのリリーフで一軍枠が当確なのはおそらく「五十嵐、松岡、押本、イム・チャンヨン」の四人でしょう。昨年彼らは活躍しました。前半貢献できなかった五十嵐、後半失速した押本、年間通して初めて活躍した松岡など、今年どうなるかはわかりませんが、計算できると思います。

勝ちリリーフ・押本
セットアッパー・五十嵐、松岡
抑え・イム・チャンヨン

 全て右投手です。残り6~8枠ですが、まず新外国人の左腕バレットが入ります。毎年安定している木田や、昨年キャリア最高の成績を残した松井が入るでしょう。
 左腕が不足しているので、もう一枚か二枚必要です。佐藤賢、丸山、高井、岡本、赤川、加藤などがここの枠を争うでしょう。
 石井弘ですが、彼の復活は正直わかりません。河端も結局引退してしまいましたし、昨年の契約更改時に気弱な発言をしているのも気になりました。噂によると相川の人的補償の時に、プロテクトから外れていたとも言われていますから、今は戦力として計算しない方が良いのかもしれません。戻ってきてくれれば、全盛期の成績は無理でも、勝ちリリーフとしては計算できると思いますが。何より、貴重な左腕ですし。復活を祈っています。
 先発枠から外れた投手が中継ぎの最後の一枠、二枠を争うかもしれません。あるいは花田や吉川といった実績のある中堅、または塚本、西崎などの若手が代わる代わる収まるかもしれません。
 
右・五十嵐、松岡、押本、イム・チャンヨン、木田、松井。
左・バレット

 左腕不足は否めません。また昨年活躍したリリーフ陣が再びどこまで活躍できるか、不確定要素が大きいのも事実ですが、ここ数年の中ではかなり安定した陣容であることは間違いないと思います。
 上記のメンバーを中心とした編成になると思います。勝ち試合で投げられる投手は昨年でかなり整備されたので、今年その上積みがあれば、横浜や広島よりリリーフに於いては頭一つ抜けるでしょう。中日ドラゴンズに伍することが出来るかもしれません。さすがに阪神、巨人擁するリリーフ陣とまでは行かないかもしれませんが、上位チームの豊富な中継ぎ投手陣に次ぐ力はあると思います。
 なにより、補強でキャッチャーの相川が加入したことが大きいでしょう。投手陣に与える影響は少なくないはずです。昨年大きく負け越した巨人戦を初め、接戦を制することが出来るようになれば、クライマックスシリーズ進出はかなり現実味を帯びてきます。
 リリーフ陣は整備されてきているので、先発投手がどこまで試合を作れるか、と言う点が重要になってくるでしょう。底上げを期待します。

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