・音楽とかマンガとか本とか、何かその辺について。
音楽ですが、今年は洋楽で言えば「ジ・エナミー」「THE KBC」を買ってみて結構良かったです。前者はストレートな王道ROCK。ポップなんだけどそれだけではない尖った部分もあり、歌詞は閉塞感の中での鬱屈した感情を綴ったもので、突き刺さります。後者はダンサブルでタイトな音作りが特徴です。同じフレーズを繰り返す感じですね。ストレートなナンバーよりも多少奇を衒ったメロディーが多いです。最新のアルバムは買っていませんが、持っている二枚のアルバムを聴く限り、徐々にピコピコサウンドに特化している印象です。
「THE GO! TEAM」は今年買ったのかな? よく覚えていませんが。金銭的な理由で控えていますが「black kids」や「ザ・フラテリス」さんも良さげ。欲しいです。そういった感じで、今年は割と良い洋楽と出会えた当たり年だったのかもしれません。
一方で邦楽は新しい出会い、もありましたが、どちらかというと既知の人達の方が割合として多かったですね。まず新しく出会った人達ですが、アヒトさんの新バンド「VOLA&THE ORIENTAL MACHINE」の音源を初めて聴きました。はっちゃけていました。若手では「school food punishment」というバンドが良かったです。女性ボーカルでギター、ベース、キーボード、ドラムという編成です。抽象的かつ語感重視の歌詞と、適切な表現かはわかりませんがややサイケデリックな音で作られた楽曲で、シリアスな物から心落ち着くものまであります。一様に浮遊感が感じられるのが特徴でしょうか。可能性としてなかなか面白い物を持っていると思います。来年の一月新譜が出るそうです。
また、買おう買おうと思っていて買っていなかった「MASS OF THE FERMENTING DREGS」(通称マスドレ)のファーストミニアルバムですが、友人が買っていたらしく、彼から借りて聴きました。彼はマスドレとか聴かなさそうだったのですが、ライブを見たからか、持っていて意外でした。女性主体のいわゆるガールズバンドで、情報として轟音系とは知っていたのですが、聴いてみた印象ではそこまででもないかな、という感じです。だから気に入ったのか? 確かにドラムがバシバシドスドス効いていて、ベースがビシバシ決まっていて、聴いていて脳味噌が鞭打たれているような感じはあるのです。ただ音源を聴く限りボーカルはしっとりと女性っぽい艶(と言うか可愛らしさ?)があって、叫ぶと言ってもそれほど衝撃的ではないし、全体を通してその部分で激しさを緩和している様な印象でした。
ギターに関しても、まあジャカジャカ掻き鳴らしてはいますが、メロディーラインとしては全体的に、これまた女性特有の瑞々しさが表れています。「toddle」とか聴いていてもそうですけど、やはりその辺の性差による感性の違いって音に表れますね。彼女たちもまた新譜が来年の一月に出るそうです。結構好きな音なので、聴き続けてみたいですね。ただ、金がなあ(苦笑
既知のバンドとしてはこれも友人に借りたんですが「スーパーカー」の前期(?)のベストアルバムとか良かったです。90年代オルタナ全開の音が。オルタナ系の音楽が好きで音楽にのめり込んでいくようになったようなもんですからね。
「スパルタローカルズ」のCDも久しぶりに買って聴いてみました。まあ、以前と比べると確かに違っていましたけど、それほどでもないかなあと言う、まあ好みの問題かもしれないですけど。もう一枚くらいかって聴いてみないとなあ。
「Bass Ball Bear」の「17歳」もようやく開封してウォークマンに入れて聴いています。悪くはないけど、良くもないというか、差が激しかったような気がする。
さてその他には「THE BACK HORN」「zazen boys」「lostage」「avengers in sci-fi」、この辺りが一気に新譜を出してきました。バックホーンは実はまだ聴いてません。聴くのが怖いというか。どんどん自分の好きな音楽と解離しているような気がして。
ザゼンボーイズに関しては、まあ、悪くはないんですが、小さくまとまったというか、悪く言うと。良く言えば、こなれた出来という感じでしょうか。自分が好きになれたのはシンセとベースとドラムとリズムマシーンによる軽口のダンスナンバー辺りでしょうか。ギターを織り交ぜた曲はほとんど好きになれませんでした。まあ、ポップとは言えない楽曲ですし、彼も意図してそういうのを作っている様ですから、仕方ないのかもしれません。自分としては、やはり音楽を聴く際に多少なりともポップさを求めてしまうので、その点でちょっと。そのせいかギター関係の楽曲の印象が薄まって、それ以外のシックな趣のある電子サウンド系の曲に耳が行ってしまいました。それらは悪くはないのですが、出色の出来かと問われると、即答は出来ないのです。今後、向井さんはどのような展開をしていくのでしょうか。気になります。
ロストエイジさんはミニアルバムを出しましたが、こちらもいまいちだった気がします。色々なタイプの曲を織り交ぜていましたが、ポップとも言えないし、ポップな感じを出そうとしていて、それっぽいんだけどポップとは違う味というか。ちょっともうちょっと聴いてみないと、何とも。すみません。ただ、来春に新しいアルバムが出るようで、本作とは違う感じになっているとブログに書いてあったような気がしたので、期待してみたいと思います。
さて、なんと言っても今年一番は我らが「アヴェンジャーズインサイファイ」さんですよ。新譜の「Science Rock」、最高でしたね。全く期待を裏切らないというか。前作は様々なタイプの曲が詰まっていましたが、今作は全体的にアグレッシブな曲調で統一されていました。彼らの原点がポップパンクにあると言うことで、本作では高濃度のポップさも兼ね備え、もちろんそれだけではない、彼らの特色が高次元で実現されていて、もう堪らないですね。
自分は今まで音楽で大当たりしたことが、厳しく見ると、2回ありました。一つは「THE BACK HORN」で、もう一つが「NUMBER GIRL」です。そして自分史の中に3つめの大当たりとして刻まれるのがおそらく「avengers in sci-fi」だと思います。次点で「asian kung-fu generation」「Base Ball Bear」等々でしょうか。
以前、品川庄司の品川さんが、音楽が好きで、中でもブルーハーツが好きすぎて、彼らが解散した後音楽を聴かなくなったと言うような趣旨の話をしていたことがありました。それを聞いたとき、そういうこともあるのだろうなと思っていたのですが、やはり今になってそれ納得がいかないかな、と思うようになってきました。音楽が好き、と言うよりも、彼の場合単にブルーハーツが好きだっただけではないのかと。
大人になるにつれ音楽を聴かなくなると言うことは良くあることで、理由としては色々あると思います(聴力の衰え、新鮮さの減少、他分野への興味、精神的な変化、等々)。若者が音楽を好きになることは別におかしな事ではなく、むしろ多くの人が経る一般的な道だと思います。品川さんもそうした中の一人であり、そしてたまたまブルーハーツが大好きで、その解散と共に上記のような理由が相まって音楽から離れていたのではないかと勝手に推測します。
音楽好きの自分からすると、好きなアーティストが無くなったからと言って、もう音楽を聴かなくなるとか、離れると言うことは出来ないわけです。一時的に聴かなくなることはあるでしょう。でも、あの時の感動、興奮をもう一度味わいたい、そういう欲求が沸々と湧いてきて、また新しい出会いを求めて自分にフィットする音を探し始めることになるはずなのです。それは非常に抗しがたい誘惑です。
まあ、現在はインターネットがあるからそういうことも容易でしょうが、昔は探す手段があまり多くはなかったでしょうから、そういう理由で離れてしまったと言うことは大いにありますし、仕方がない面はありますが。
・マンガ
「ヨコハマ買い出し紀行」の芦奈野ひとしさんの新作「カブのイサキ」が発売されていました。世界観や雰囲気はほとんど「ヨコハマ~」と同じ。今後どのように展開していくのでしょうか。
「ギャグマンガ日和」「もっけ」「よつばと」「それでも町は廻っている」「惑星のさみだれ」等々。新刊を買いました。いずれもとても美味しい作品になっています。
「つぶらら」を、2巻以降を買っていない……。静岡のローカルネタとか入っていて結構クスリとしていたのだけど。そのうち買おう。
他に買ったのは、「学校菜園おけらば」「ネムルバカ」「戦国妖狐」、その辺か。
色々欲しいマンガはありますが。まあそのうち。
今年はエロ本もあまり買わなかったなぁ。まあいいか。
・本
今年は主に齋藤孝さんの本に助けられましたね。
「加速力で成功をつかめ!」「原稿用紙10枚を書く力」「三色ボールペンで読む日本語」。また、体調の悪化時には「孤独のチカラ」も染みました。
リアル日記を書いているのですが、本を読んでから多色ボールペンを使うようになりました。プロット作成時も使っています。
河合隼雄「子どもと悪」、福島章「ストーカーの心理学」等々、面白かったです。
他にチラッと読んだのは、「座右のニーチェ」「過剰な人」「社長失格」とか。
福田恒在さんの「私の幸福論」は素晴らしすぎて、一旦読むのを中止しています。今後じっくり読みたい。
来年はもっと一杯読めるようになりたいですね。
映画はほとんど観てないな。
「20世紀少年」は正直微妙だった。難しいのはわかるけど。5つ星評価だったら3つくらいかな。
音楽ですが、今年は洋楽で言えば「ジ・エナミー」「THE KBC」を買ってみて結構良かったです。前者はストレートな王道ROCK。ポップなんだけどそれだけではない尖った部分もあり、歌詞は閉塞感の中での鬱屈した感情を綴ったもので、突き刺さります。後者はダンサブルでタイトな音作りが特徴です。同じフレーズを繰り返す感じですね。ストレートなナンバーよりも多少奇を衒ったメロディーが多いです。最新のアルバムは買っていませんが、持っている二枚のアルバムを聴く限り、徐々にピコピコサウンドに特化している印象です。
「THE GO! TEAM」は今年買ったのかな? よく覚えていませんが。金銭的な理由で控えていますが「black kids」や「ザ・フラテリス」さんも良さげ。欲しいです。そういった感じで、今年は割と良い洋楽と出会えた当たり年だったのかもしれません。
一方で邦楽は新しい出会い、もありましたが、どちらかというと既知の人達の方が割合として多かったですね。まず新しく出会った人達ですが、アヒトさんの新バンド「VOLA&THE ORIENTAL MACHINE」の音源を初めて聴きました。はっちゃけていました。若手では「school food punishment」というバンドが良かったです。女性ボーカルでギター、ベース、キーボード、ドラムという編成です。抽象的かつ語感重視の歌詞と、適切な表現かはわかりませんがややサイケデリックな音で作られた楽曲で、シリアスな物から心落ち着くものまであります。一様に浮遊感が感じられるのが特徴でしょうか。可能性としてなかなか面白い物を持っていると思います。来年の一月新譜が出るそうです。
また、買おう買おうと思っていて買っていなかった「MASS OF THE FERMENTING DREGS」(通称マスドレ)のファーストミニアルバムですが、友人が買っていたらしく、彼から借りて聴きました。彼はマスドレとか聴かなさそうだったのですが、ライブを見たからか、持っていて意外でした。女性主体のいわゆるガールズバンドで、情報として轟音系とは知っていたのですが、聴いてみた印象ではそこまででもないかな、という感じです。だから気に入ったのか? 確かにドラムがバシバシドスドス効いていて、ベースがビシバシ決まっていて、聴いていて脳味噌が鞭打たれているような感じはあるのです。ただ音源を聴く限りボーカルはしっとりと女性っぽい艶(と言うか可愛らしさ?)があって、叫ぶと言ってもそれほど衝撃的ではないし、全体を通してその部分で激しさを緩和している様な印象でした。
ギターに関しても、まあジャカジャカ掻き鳴らしてはいますが、メロディーラインとしては全体的に、これまた女性特有の瑞々しさが表れています。「toddle」とか聴いていてもそうですけど、やはりその辺の性差による感性の違いって音に表れますね。彼女たちもまた新譜が来年の一月に出るそうです。結構好きな音なので、聴き続けてみたいですね。ただ、金がなあ(苦笑
既知のバンドとしてはこれも友人に借りたんですが「スーパーカー」の前期(?)のベストアルバムとか良かったです。90年代オルタナ全開の音が。オルタナ系の音楽が好きで音楽にのめり込んでいくようになったようなもんですからね。
「スパルタローカルズ」のCDも久しぶりに買って聴いてみました。まあ、以前と比べると確かに違っていましたけど、それほどでもないかなあと言う、まあ好みの問題かもしれないですけど。もう一枚くらいかって聴いてみないとなあ。
「Bass Ball Bear」の「17歳」もようやく開封してウォークマンに入れて聴いています。悪くはないけど、良くもないというか、差が激しかったような気がする。
さてその他には「THE BACK HORN」「zazen boys」「lostage」「avengers in sci-fi」、この辺りが一気に新譜を出してきました。バックホーンは実はまだ聴いてません。聴くのが怖いというか。どんどん自分の好きな音楽と解離しているような気がして。
ザゼンボーイズに関しては、まあ、悪くはないんですが、小さくまとまったというか、悪く言うと。良く言えば、こなれた出来という感じでしょうか。自分が好きになれたのはシンセとベースとドラムとリズムマシーンによる軽口のダンスナンバー辺りでしょうか。ギターを織り交ぜた曲はほとんど好きになれませんでした。まあ、ポップとは言えない楽曲ですし、彼も意図してそういうのを作っている様ですから、仕方ないのかもしれません。自分としては、やはり音楽を聴く際に多少なりともポップさを求めてしまうので、その点でちょっと。そのせいかギター関係の楽曲の印象が薄まって、それ以外のシックな趣のある電子サウンド系の曲に耳が行ってしまいました。それらは悪くはないのですが、出色の出来かと問われると、即答は出来ないのです。今後、向井さんはどのような展開をしていくのでしょうか。気になります。
ロストエイジさんはミニアルバムを出しましたが、こちらもいまいちだった気がします。色々なタイプの曲を織り交ぜていましたが、ポップとも言えないし、ポップな感じを出そうとしていて、それっぽいんだけどポップとは違う味というか。ちょっともうちょっと聴いてみないと、何とも。すみません。ただ、来春に新しいアルバムが出るようで、本作とは違う感じになっているとブログに書いてあったような気がしたので、期待してみたいと思います。
さて、なんと言っても今年一番は我らが「アヴェンジャーズインサイファイ」さんですよ。新譜の「Science Rock」、最高でしたね。全く期待を裏切らないというか。前作は様々なタイプの曲が詰まっていましたが、今作は全体的にアグレッシブな曲調で統一されていました。彼らの原点がポップパンクにあると言うことで、本作では高濃度のポップさも兼ね備え、もちろんそれだけではない、彼らの特色が高次元で実現されていて、もう堪らないですね。
自分は今まで音楽で大当たりしたことが、厳しく見ると、2回ありました。一つは「THE BACK HORN」で、もう一つが「NUMBER GIRL」です。そして自分史の中に3つめの大当たりとして刻まれるのがおそらく「avengers in sci-fi」だと思います。次点で「asian kung-fu generation」「Base Ball Bear」等々でしょうか。
以前、品川庄司の品川さんが、音楽が好きで、中でもブルーハーツが好きすぎて、彼らが解散した後音楽を聴かなくなったと言うような趣旨の話をしていたことがありました。それを聞いたとき、そういうこともあるのだろうなと思っていたのですが、やはり今になってそれ納得がいかないかな、と思うようになってきました。音楽が好き、と言うよりも、彼の場合単にブルーハーツが好きだっただけではないのかと。
大人になるにつれ音楽を聴かなくなると言うことは良くあることで、理由としては色々あると思います(聴力の衰え、新鮮さの減少、他分野への興味、精神的な変化、等々)。若者が音楽を好きになることは別におかしな事ではなく、むしろ多くの人が経る一般的な道だと思います。品川さんもそうした中の一人であり、そしてたまたまブルーハーツが大好きで、その解散と共に上記のような理由が相まって音楽から離れていたのではないかと勝手に推測します。
音楽好きの自分からすると、好きなアーティストが無くなったからと言って、もう音楽を聴かなくなるとか、離れると言うことは出来ないわけです。一時的に聴かなくなることはあるでしょう。でも、あの時の感動、興奮をもう一度味わいたい、そういう欲求が沸々と湧いてきて、また新しい出会いを求めて自分にフィットする音を探し始めることになるはずなのです。それは非常に抗しがたい誘惑です。
まあ、現在はインターネットがあるからそういうことも容易でしょうが、昔は探す手段があまり多くはなかったでしょうから、そういう理由で離れてしまったと言うことは大いにありますし、仕方がない面はありますが。
・マンガ
「ヨコハマ買い出し紀行」の芦奈野ひとしさんの新作「カブのイサキ」が発売されていました。世界観や雰囲気はほとんど「ヨコハマ~」と同じ。今後どのように展開していくのでしょうか。
「ギャグマンガ日和」「もっけ」「よつばと」「それでも町は廻っている」「惑星のさみだれ」等々。新刊を買いました。いずれもとても美味しい作品になっています。
「つぶらら」を、2巻以降を買っていない……。静岡のローカルネタとか入っていて結構クスリとしていたのだけど。そのうち買おう。
他に買ったのは、「学校菜園おけらば」「ネムルバカ」「戦国妖狐」、その辺か。
色々欲しいマンガはありますが。まあそのうち。
今年はエロ本もあまり買わなかったなぁ。まあいいか。
・本
今年は主に齋藤孝さんの本に助けられましたね。
「加速力で成功をつかめ!」「原稿用紙10枚を書く力」「三色ボールペンで読む日本語」。また、体調の悪化時には「孤独のチカラ」も染みました。
リアル日記を書いているのですが、本を読んでから多色ボールペンを使うようになりました。プロット作成時も使っています。
河合隼雄「子どもと悪」、福島章「ストーカーの心理学」等々、面白かったです。
他にチラッと読んだのは、「座右のニーチェ」「過剰な人」「社長失格」とか。
福田恒在さんの「私の幸福論」は素晴らしすぎて、一旦読むのを中止しています。今後じっくり読みたい。
来年はもっと一杯読めるようになりたいですね。
映画はほとんど観てないな。
「20世紀少年」は正直微妙だった。難しいのはわかるけど。5つ星評価だったら3つくらいかな。
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