DVD ジェネオン エンタテインメント 2007/03/21 ¥3,990

(ネタバレ有り)

アフガニスタン国境付近で「セプテンバーテープ」が見つかり、それを北部同盟から手に入れた会社(報道?映画?)が編集して公開した。
内容はアメリカ人と、通訳のアフガン系アメリカ人、カメラマンなど3人によるアフガン周辺でのオサマビンラディンを追ったドキュメンタリー。
なお現在も提出を求めたアメリカ国防総省に8時間分のテープが押収されたままである。

という感じで、映画の最初から最後までテープの内容が流される。
作りは「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」を思い出していただければわかりやすい。

これを何も知らない人に「ノンフィクションのドキュメンタリーだよ」
と伝えて見せたら、たぶん「そうなのか」とそのまま信じてしまうのではないか。
そう思わせるくらい、作りはかなりリアルだ。
実際公式ページによると、映っている銃弾やミサイルは全部本物らしい。
それだけではなく、本当に半分ドキュメント形式での撮影だとか。

自分はそこら辺、曖昧な情報しか持っていなかったのだけど、
見ていて最初は実際の出来事だと思っていた。
途中から、何か作り物っぽい感じがしてきて、でも最後まで確信は持てなかった。

ともあれ、本当に銃撃シーンや銃撃戦(ロケットも飛んでくる!)は、
かなり迫力があった。
画面の前で何回銃弾を避けようとしてしまったことか。
あの地域の治安の悪さ、危険さも十分伝わってくる。

メンバーの中心人物であるアメリカ人は、テロリストが悪い、ビンラディンが悪いと主張する(理由はあるのだけど)。
アフガン系アメリカ人の通訳は、思いつきのテロではないと養護する。
テロリストは、テロの責任はアメリカにあると言う。
石油が欲しいアメリカと、解放を目指すテロリスト達の要求はかけ離れているなど、
何が正しいか、それははっきりした答えを出していない。

ただこういった世界を見ていると、日本の平和などはどうにも他国の不幸の上に成り立っているのではないかということを思ってしまう。
関心がなさ過ぎるというか。
関心があっても、何かできるというわけではないだろうけど、
知らないことが罪なのでは、とか。
でも本当に、関心がない人はめんどくさいとか言いそうだなぁ。
エウレカセブンでのユルゲンスのセリフを思い出す。
「テレビで報道されなければそんな事実は無いと思いこむのが人間だ」

(ビンラディンを殺せる機会があったのに、アメリカが手ぬるい為にビンラディンを逃がしてしまった。俺の言っている意味がわかるか? というセリフなど、チラッと重要っぽい言葉が出てきたりする。撮影したうちの押収されているテープが本当にあるなら、かなり見てみたい)

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