ブレア・ウィッチ・プロジェクト デラックス版
2006年8月23日 映画
DVD ジェネオン エンタテインメント 2000/04/28 ¥4,935
(ネタバレあり。注意)
ようやく観れた。
前々から観たいと思っていたんだよね。
この間ようやく観ました。
学生達三人がドキュメンタリー映画を撮影するために
魔女伝説が残る森へと出かける。
しかし彼らは失踪し、一年後、フィルムだけが発見される。
我々が観ているのは、彼らのフィルムを編集したものである。
という設定。
つまり、この映画は、彼らの所持していたビデオ二つ(カラーとモノクロ)におさめられている、断片的な映像を繋ぎ合わせたものなのです。
初めてキャンプをして夜が明けた朝、登場人物の一人(二人だったっけ?)が、夜中に何か変な、女性の高い笑い声を聞いたと語るシーンがあるように、カメラがオフになっている状態の事はわからない。
あくまでこちらは残されたフィルムを傍観するという立場なのです。
(まあ、どういったシーンをオン状態として映像に組み込むかは制作者次第だし、そこは普通の映画とあまり変わらないか。基本的に重要な部分はほとんど入っていたしね)
この映画は超低予算だし、下手に安っぽいクリーチャーを出したり、メジャー映画のような恐怖演出をしようとすると、かえってチープさを露骨にしてしまう恐れがある。
だから逆に、素人がドキュメンタリーを撮影しようとして、姿の見えない何かに見張られている、追いかけられている、というスタイルを取り、心理的な恐怖に傾けて撮影したのは、成功だったといえる。
物語は最初撮影に向かう三人が合流していくシーンから始まり、
地元の人へのインタビュー、宿泊を経て、森へと入っていく。
撮影を済ませて帰宅するはずだったのが、なかなか森を抜けられない一行は、最初一回だった予定のキャンプを、二回、三回と強いられる。
地図をもって仲間を導いていた女性メンバーは迷っていないと繰り返し、仲間との口論も日を追うごとに激しくなっていく(女性に地図をもたせたのがまず問題だったとも言えるが)。
食糧も尽き、疲れ果て、感情が荒れていくメンバー。
しかも彼らにとって恐怖だったのが、毎夜訪れる、謎の怪奇現象だった……。
この映画はAmazonのレビューを見てもわかるとおり、賛否両論、真っ二つです。
わかります。この映画は向かない人にはほんとに向かない。
しかし自分は楽しめました。
先述したとおり、カメラのオン状態でしかこの物語の出来事を知れない。
しかも、メンバー全員が、謎の失踪をしてしまっているのです。
事件の核心など細部が詳細に説明されませんから、
その部分を想像で補えるかどうかが、この映画の評価の大きな分かれ目になってきます。
恐怖と面白さがイコールで繋がっているのです。
迷って全くどこにいるのかわからない森の中で、
食料もなく、毎夜得体の知れない何かが自分たちに確実に近づいてきて、
影響してくる。
一日中同じ方角を歩き続けても、なぜか夕方には同じ場所に辿り着いてしまう恐怖。
自分なんか、途中からは、メンバーにさえ疑心暗鬼になってしまっていました。
そして最後のクライマックス。
想像力を刺激されて、見終わった後はしばらく動けませんでした。
直接的な、インパクトのある怖さを求めている方には、向かないと思います。
-------------------------------------------------
エミリー・ローズのところでも書きましたが、「午前三時」。
キリストが死んだ時間ともっとも離れた時間で、悪魔が活動を盛んにする。
この映画では夜中に変な声で目が覚めて、「頼む、4時か5時であってくれ」というセリフもむなしく、「畜生、三時だ」「ジーザス!」というやりとりがあって、
早く日の光が出てほしいという闇への恐怖と同時に、
そういったキリスト教圏の背景も感じられて面白かった。
(ネタバレあり。注意)
ようやく観れた。
前々から観たいと思っていたんだよね。
この間ようやく観ました。
学生達三人がドキュメンタリー映画を撮影するために
魔女伝説が残る森へと出かける。
しかし彼らは失踪し、一年後、フィルムだけが発見される。
我々が観ているのは、彼らのフィルムを編集したものである。
という設定。
つまり、この映画は、彼らの所持していたビデオ二つ(カラーとモノクロ)におさめられている、断片的な映像を繋ぎ合わせたものなのです。
初めてキャンプをして夜が明けた朝、登場人物の一人(二人だったっけ?)が、夜中に何か変な、女性の高い笑い声を聞いたと語るシーンがあるように、カメラがオフになっている状態の事はわからない。
あくまでこちらは残されたフィルムを傍観するという立場なのです。
(まあ、どういったシーンをオン状態として映像に組み込むかは制作者次第だし、そこは普通の映画とあまり変わらないか。基本的に重要な部分はほとんど入っていたしね)
この映画は超低予算だし、下手に安っぽいクリーチャーを出したり、メジャー映画のような恐怖演出をしようとすると、かえってチープさを露骨にしてしまう恐れがある。
だから逆に、素人がドキュメンタリーを撮影しようとして、姿の見えない何かに見張られている、追いかけられている、というスタイルを取り、心理的な恐怖に傾けて撮影したのは、成功だったといえる。
物語は最初撮影に向かう三人が合流していくシーンから始まり、
地元の人へのインタビュー、宿泊を経て、森へと入っていく。
撮影を済ませて帰宅するはずだったのが、なかなか森を抜けられない一行は、最初一回だった予定のキャンプを、二回、三回と強いられる。
地図をもって仲間を導いていた女性メンバーは迷っていないと繰り返し、仲間との口論も日を追うごとに激しくなっていく(女性に地図をもたせたのがまず問題だったとも言えるが)。
食糧も尽き、疲れ果て、感情が荒れていくメンバー。
しかも彼らにとって恐怖だったのが、毎夜訪れる、謎の怪奇現象だった……。
この映画はAmazonのレビューを見てもわかるとおり、賛否両論、真っ二つです。
わかります。この映画は向かない人にはほんとに向かない。
しかし自分は楽しめました。
先述したとおり、カメラのオン状態でしかこの物語の出来事を知れない。
しかも、メンバー全員が、謎の失踪をしてしまっているのです。
事件の核心など細部が詳細に説明されませんから、
その部分を想像で補えるかどうかが、この映画の評価の大きな分かれ目になってきます。
恐怖と面白さがイコールで繋がっているのです。
迷って全くどこにいるのかわからない森の中で、
食料もなく、毎夜得体の知れない何かが自分たちに確実に近づいてきて、
影響してくる。
一日中同じ方角を歩き続けても、なぜか夕方には同じ場所に辿り着いてしまう恐怖。
自分なんか、途中からは、メンバーにさえ疑心暗鬼になってしまっていました。
そして最後のクライマックス。
想像力を刺激されて、見終わった後はしばらく動けませんでした。
直接的な、インパクトのある怖さを求めている方には、向かないと思います。
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エミリー・ローズのところでも書きましたが、「午前三時」。
キリストが死んだ時間ともっとも離れた時間で、悪魔が活動を盛んにする。
この映画では夜中に変な声で目が覚めて、「頼む、4時か5時であってくれ」というセリフもむなしく、「畜生、三時だ」「ジーザス!」というやりとりがあって、
早く日の光が出てほしいという闇への恐怖と同時に、
そういったキリスト教圏の背景も感じられて面白かった。
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