稲川淳二の新・恐怖の百物語 その壱
2006年6月18日 映画
DVD エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ 2006/04/26 ¥3,990
(ネタ、バレッから!!)
心霊的怖さが栄養素として不足してきていましたので借りてみました。
素人さん三人が一話ずつ、稲川さんが二話語っています。
素人さんは仕込みなのか本当に素人なのかわかりませんが、
やはり稲川氏と比べると、随分迫力は劣る。
話の素材自体は悪くないと思うんですが、やはり語り方によるのでしょうか。
決して行きすぎた内容でもなく、リアルと言えばリアルです。
で、稲川さんの二話はやはり別格ですね。
とくに最初のビジネスホテルの話は、そうか! というのもあって、倍、面白かったです。
語り方。あの感情の込め方にしろテンポの変動にしろ素晴らしい。
ただ、このDVDは、一時間弱の内容で、稲川さんの話くらいしか満足できなかったので、ちょっと全体的な評価は低い。
稲川さんオンリーのDVD、今度買っちゃおうかな。
ビジネスホテルの話(うろ覚え)↓
伊豆方面の小さなビジネスホテルを利用したときの話。
稲川氏の利用した部屋だけ変な、西洋の宮殿の安っぽい寝室のようなつくりになっていた。
変だなと思いつつ寝ていると、夜中にシャワーの音が聞こえる。
そのうちすぐ傍の引き出し(?)の閉まる音なども聞こえる。
経験が多い稲川氏は、ああまたか、という感じで受け止めて、
とりあえず汗をかいているから、熱いシャワーを浴びて寝てしまおうと考える。
ユニットバスでシャワーを浴びて洗面所を見ると、鏡がない。
よく見ると、取り外されて、穴を埋められた跡がある。
翌朝髭が剃れなくて不便だし変だなと思いながらも、口の中がネバネバしていたので、とりあえず歯磨きをする。
すると、後ろのドアが独りでに閉まって、狭かったのでドアの縁が背中に当たった。
稲川氏は尻で跳ね返して歯磨きを続けるが、
また閉まって背中に当たる。
どけようとしたところでハタと気がついた。
背中に当たっているのは、ドアではなくて、人の手だった。
声も出ずに心の中で絶叫する。
なんとか勇気を出してまたどけて、一拍おいてから振り返るが、そこには誰もいない。
次の日フロントで気になったので訊いてみる。
あの部屋、造りが違いますね、と言うと、あそこの部屋は先代の女性が使用していた部屋だったらしい。
そこで稲川氏はもしやと思う。
鏡が付いていませんでしたね、と訊くと、フロントの男性は、
あれは先代が外させたんですよ、と言う。
そして稲川氏は気付く。
ドアが当たって反射的に顔を上げれば、目の前の鏡を見ることになる。
すると、鏡に映った、自分の後ろにいる「何か」を見てしまうことになる。
稲川氏の背中に当たった手は、きっと先代の女性ではない。
先代の女性はおそらくその「何か」を見ている。
だから外させたのだ、と。
(ネタ、バレッから!!)
心霊的怖さが栄養素として不足してきていましたので借りてみました。
素人さん三人が一話ずつ、稲川さんが二話語っています。
素人さんは仕込みなのか本当に素人なのかわかりませんが、
やはり稲川氏と比べると、随分迫力は劣る。
話の素材自体は悪くないと思うんですが、やはり語り方によるのでしょうか。
決して行きすぎた内容でもなく、リアルと言えばリアルです。
で、稲川さんの二話はやはり別格ですね。
とくに最初のビジネスホテルの話は、そうか! というのもあって、倍、面白かったです。
語り方。あの感情の込め方にしろテンポの変動にしろ素晴らしい。
ただ、このDVDは、一時間弱の内容で、稲川さんの話くらいしか満足できなかったので、ちょっと全体的な評価は低い。
稲川さんオンリーのDVD、今度買っちゃおうかな。
ビジネスホテルの話(うろ覚え)↓
伊豆方面の小さなビジネスホテルを利用したときの話。
稲川氏の利用した部屋だけ変な、西洋の宮殿の安っぽい寝室のようなつくりになっていた。
変だなと思いつつ寝ていると、夜中にシャワーの音が聞こえる。
そのうちすぐ傍の引き出し(?)の閉まる音なども聞こえる。
経験が多い稲川氏は、ああまたか、という感じで受け止めて、
とりあえず汗をかいているから、熱いシャワーを浴びて寝てしまおうと考える。
ユニットバスでシャワーを浴びて洗面所を見ると、鏡がない。
よく見ると、取り外されて、穴を埋められた跡がある。
翌朝髭が剃れなくて不便だし変だなと思いながらも、口の中がネバネバしていたので、とりあえず歯磨きをする。
すると、後ろのドアが独りでに閉まって、狭かったのでドアの縁が背中に当たった。
稲川氏は尻で跳ね返して歯磨きを続けるが、
また閉まって背中に当たる。
どけようとしたところでハタと気がついた。
背中に当たっているのは、ドアではなくて、人の手だった。
声も出ずに心の中で絶叫する。
なんとか勇気を出してまたどけて、一拍おいてから振り返るが、そこには誰もいない。
次の日フロントで気になったので訊いてみる。
あの部屋、造りが違いますね、と言うと、あそこの部屋は先代の女性が使用していた部屋だったらしい。
そこで稲川氏はもしやと思う。
鏡が付いていませんでしたね、と訊くと、フロントの男性は、
あれは先代が外させたんですよ、と言う。
そして稲川氏は気付く。
ドアが当たって反射的に顔を上げれば、目の前の鏡を見ることになる。
すると、鏡に映った、自分の後ろにいる「何か」を見てしまうことになる。
稲川氏の背中に当たった手は、きっと先代の女性ではない。
先代の女性はおそらくその「何か」を見ている。
だから外させたのだ、と。
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