TAKESHIS’

2006年5月25日 映画
DVD バンダイビジュアル 2006/04/07

(ネタはバラすためにあるんだよ)

何だこれはわけがわからん。

と言うのが正直な感想。
キャッチコピーで、
「全てを見るまでは何も語れない」
「全てを見終わると何も語れない」
と言うのがあるんだけどその通りで、
見ている途中が一番、ああじゃないか、こうじゃないかと推測できる。
外れるんだけどね。

物語には二人のたけしが出てきて、
一人は芸能人として成功しているたけし、
もう一人は成功していないたけし。
物語は途中から冴えないたけし主体になっていって、
内容もだんだんと現実感のない展開になってくる。
夢なのか妄想なのか真実なのか。
様々なシーンが交錯して混迷を極めていく。
と言う感じ。

個人的にはもうわけわからんし、独断と偏見で勝手な事を言わせてもらいます。
これはアホ映画です。
最終的にこれは夢オチのような、あるいはそれに近いような事なのではと思います。
夢というのは、起きている時に見たこと(特に印象に残っていること)などが、脈絡無く織り交ざって変なストーリーを作ります。さらに寝ている最中でも、外的要因(つつかれたり、音がしたり)によって変化が生じます。
この映画は、そういった夢の中の不自然さやへんてこさ、不条理さなどなどを映像にした、と言う感じではないでしょうか。そしてそのアホな感じで笑わせよう、とか。
(もっと言えば、戸惑っているこちらの反応を楽しもう、とか)
北野監督は以前の作品でもちょこちょこしょうもないギャグとかを入れて受けを狙っている方なので、意外とそんなものなのかも。

ちゃんとしたストーリーのある映画を観たい人には何じゃコリャとなりますね。
でも思わず笑ってしまう場面も多かったし(コンビニで告白される場面が強烈だった笑)、
いろいろ考えながら観れたので、決して嫌いではないです。
不思議な映画やねぇ。

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