DVD バップ 2006/02/22 ¥5,040

「スウィングガールズ」が徹底して楽しさを追い求めた痛快エンターテイメントならば、
この作品は初々しさや瑞々しさや痛々しさを表現しきった極上青春(ちょい笑)映画だ。

山下敦弘監督独特の空気感や笑いの要素を残しながら、
この作品は青く青く青く、とても広くて寂しげな、
まさに少女たちのバックにしている空そのものなのだ。
この映画を観ていると、あまりの生々しさに当時の映像がひとりでに浮かんできてしまう。
ノスタルジーがフィルムに溶け込んで、
この素晴らしい作品と一緒に、自分の過去まで再生されるのだ。

映画、いっときゃよかったよ……。

(ネタバレあるかもよ)

山本剛史さんの場面には笑った。いいなぁ。あの演技。
あーいう役をやらせたらほんとに最高だよね。
あと、一番笑ったのは偽ラモーンズとピエール瀧(笑
瀧がチラッと、ヨッって(笑
香椎さんとローレライ繋がりだし。
ペ・ドゥナも、いいね。
喋り方や表情や。
韓国女優って、仰々しくコミカルな感じの演技は目を見張るものがあるような気がする。
関根嬢、ちょっと聞き取り辛かったり慣れてない部分もあったけど、
結構良かったよ。
淡々とクールな、でもちょっと感傷的な少女をやりきった。

しかし山下監督って、本当にROCKが好きなんだなぁ。

コメント