もしも。

2005年11月10日
もしも。
小さな蟹を見かけて、写真に収めようとするも、
コンクリの隙間に逃げ込まれる。
出そうとして小枝をつっこんでみたけれども、
分厚い双腕によってガードされた。
可愛かったなぁ。

生き物は愛しい。
いや、愛しくないのもいるけど。

そこにある確かな命の存在感、実感。
この安心感は何だろうか。
上手く言葉に出来ない。

もしこの世界から人が消え、
がらんどうとした街を歩いていたら、
気が狂うに違いない。
その時もし、一匹の小さな、生きた蟹を見たら、
この上のない愛しさを感じるに違いない。
いつまでもきっと、出てくるのを待ち続けるのだろう。

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