DVD 松竹 2004/10/23 ¥4,935
「みんなのいえ」と「キャシャーン」のビデオをレンタルしました。
(ネタバレとか平気で書かれています)
本作はご存知「宇多田」の夫、ミュージッククリップで独自の映像世界を表現して注目を集めた紀里谷氏の監督第一作作品です。
観想を率直に言ってしまうと、面白かったけどつまらなかった。
です。
お酒をその時にあおっていたので、そのせいで正確に見れていないのかもしれないですが、まあでもそんなにくらくらしていたわけでもないですから、自分の感想としてはこれで間違いないと思います。
面白かった点はまず何を差し置いても映像です。
CGしかり、カメラワーク、カット割り、今までありそうでなかなか見る事の無かった映像表現。
特にそれらが存分に堪能できる戦闘シーンは、まず一見の価値ありだとは思います。この部分は、本当に新しい風を感じます。
また、カミナリが突き刺さった時のぶれや、光の結晶のような模様が出てきた時は興奮しました。
CG自体は良いところは良いのですが、全体的にまだ素晴らしく完成度が高いとはいえません。しかし独特の光彩や色使いによって幻想的な雰囲気を醸し出し、そこをカバーしています(宇多田のトラヴェリングからサクラドロップあたりのPVを思い出してもらえればわかりやすいかと)。
そういう点ではリアルさを、と言うよりも、アニメに近いのかもしれません。
さて、内容ですが。
個人的に「生きるとは何か」とか、「人はなぜ争うのか」とか、そう言ったテーマは嫌いではないです。
だけど、ここまでくどすぎるのも好きではないのです。
それはもしかしたら自分がこの作品に爽快なアクションなどのエンターテイメント性を強く求めていたからかもしれませんが、それを差し引いても、もうちょっと上手くやれたような気がしなくも無いのです。
つまり、台詞回しや構成の部分を頑張れば、もう少しテンポも良くなっただろうし、言いたいことをもう少し簡潔に伝える事が出来たと思う。
見ている間中、唐沢氏を始めとして、みんながみんなくどくど言っているような印象が拭えないのです。だんだん、いつ終わるのか気になりだしたくらいでした。
そこへ来て上映時間の長さ。
2時間30分弱、ネガティブな世界観の中、ネガティブな禅問答があちこちで起こって、もうそれだけでぐったりしてしまいます。
見終わったあと、もう一回見たいとは思えませんでした。
(今はどうかと言われれば、多少は変わってきていますが)
自分自身頭は良くないので、最後にまとめて説明されると次々に新しい情報が入ってきて、それだけで「はいっ?はいっ?」となってしまうし、前半に幾つか発生する謎の部分を引っ張られすぎて、わけがわからなくなってきてしまう。
やっぱ酒がまずかったのだろうか。
色々、映像的にはモノクロにしてみたり、かと思えば色鮮やかに飾ってみたり、飽きさせないような感じにはなっているんです。
自分も最初はそういう映像表現に新しさを感じていたんですが、後半に行くにつれてもういいから早くしてくれと思うようになってしまいました。
そして、「相手を受け入れる」という部分に落とし所というか、彼の思いを込めたんだと思います。そうなればいいですね。でも、それが難しいんですよ。
そういう点で、問題提起ではあったとしても、はっきりした解決策の提示には至っていません。そこはしょうがないですね。解決策なんて実際のところ、誰にも出せないのかもしれません。
一人一人がこういう気持ちを持っていけたら素晴らしいですね。
でも、宗教や政治は難しいよ?
やはり編集や脚本と言うのはとても大事です。
紀里谷監督はまだこれが一作目だし、これを足がかりにして、これからより素晴らしい作品を作っていって欲しいと思います。
作品自体の出来と言うより、少なくとも、彼の今後に期待を抱かせるような第一作ではあったと思います。
個人的に役者としての及川光博氏は評価していると言うか、好きでして、今回のを見てますますその思いを固めました。
寺尾氏の、最後に見せる狂気。
麻生嬢の凛とした美しさ。
寺島進さんも好きなんです。
宮迫……。
というか、「みんなのいえ」も「キャシャーン」も、
唐沢さんが主要登場人物ですね。
バックホーンは歌、流れなかったね。
前奏部分を繋いでぐるぐる回していただけだった。
椎名林檎の歌も中途半端に切れてしまった……。
ちょっと残念。
まとまってないけど、以上。
「みんなのいえ」と「キャシャーン」のビデオをレンタルしました。
(ネタバレとか平気で書かれています)
本作はご存知「宇多田」の夫、ミュージッククリップで独自の映像世界を表現して注目を集めた紀里谷氏の監督第一作作品です。
観想を率直に言ってしまうと、面白かったけどつまらなかった。
です。
お酒をその時にあおっていたので、そのせいで正確に見れていないのかもしれないですが、まあでもそんなにくらくらしていたわけでもないですから、自分の感想としてはこれで間違いないと思います。
面白かった点はまず何を差し置いても映像です。
CGしかり、カメラワーク、カット割り、今までありそうでなかなか見る事の無かった映像表現。
特にそれらが存分に堪能できる戦闘シーンは、まず一見の価値ありだとは思います。この部分は、本当に新しい風を感じます。
また、カミナリが突き刺さった時のぶれや、光の結晶のような模様が出てきた時は興奮しました。
CG自体は良いところは良いのですが、全体的にまだ素晴らしく完成度が高いとはいえません。しかし独特の光彩や色使いによって幻想的な雰囲気を醸し出し、そこをカバーしています(宇多田のトラヴェリングからサクラドロップあたりのPVを思い出してもらえればわかりやすいかと)。
そういう点ではリアルさを、と言うよりも、アニメに近いのかもしれません。
さて、内容ですが。
個人的に「生きるとは何か」とか、「人はなぜ争うのか」とか、そう言ったテーマは嫌いではないです。
だけど、ここまでくどすぎるのも好きではないのです。
それはもしかしたら自分がこの作品に爽快なアクションなどのエンターテイメント性を強く求めていたからかもしれませんが、それを差し引いても、もうちょっと上手くやれたような気がしなくも無いのです。
つまり、台詞回しや構成の部分を頑張れば、もう少しテンポも良くなっただろうし、言いたいことをもう少し簡潔に伝える事が出来たと思う。
見ている間中、唐沢氏を始めとして、みんながみんなくどくど言っているような印象が拭えないのです。だんだん、いつ終わるのか気になりだしたくらいでした。
そこへ来て上映時間の長さ。
2時間30分弱、ネガティブな世界観の中、ネガティブな禅問答があちこちで起こって、もうそれだけでぐったりしてしまいます。
見終わったあと、もう一回見たいとは思えませんでした。
(今はどうかと言われれば、多少は変わってきていますが)
自分自身頭は良くないので、最後にまとめて説明されると次々に新しい情報が入ってきて、それだけで「はいっ?はいっ?」となってしまうし、前半に幾つか発生する謎の部分を引っ張られすぎて、わけがわからなくなってきてしまう。
やっぱ酒がまずかったのだろうか。
色々、映像的にはモノクロにしてみたり、かと思えば色鮮やかに飾ってみたり、飽きさせないような感じにはなっているんです。
自分も最初はそういう映像表現に新しさを感じていたんですが、後半に行くにつれてもういいから早くしてくれと思うようになってしまいました。
そして、「相手を受け入れる」という部分に落とし所というか、彼の思いを込めたんだと思います。そうなればいいですね。でも、それが難しいんですよ。
そういう点で、問題提起ではあったとしても、はっきりした解決策の提示には至っていません。そこはしょうがないですね。解決策なんて実際のところ、誰にも出せないのかもしれません。
一人一人がこういう気持ちを持っていけたら素晴らしいですね。
でも、宗教や政治は難しいよ?
やはり編集や脚本と言うのはとても大事です。
紀里谷監督はまだこれが一作目だし、これを足がかりにして、これからより素晴らしい作品を作っていって欲しいと思います。
作品自体の出来と言うより、少なくとも、彼の今後に期待を抱かせるような第一作ではあったと思います。
個人的に役者としての及川光博氏は評価していると言うか、好きでして、今回のを見てますますその思いを固めました。
寺尾氏の、最後に見せる狂気。
麻生嬢の凛とした美しさ。
寺島進さんも好きなんです。
宮迫……。
というか、「みんなのいえ」も「キャシャーン」も、
唐沢さんが主要登場人物ですね。
バックホーンは歌、流れなかったね。
前奏部分を繋いでぐるぐる回していただけだった。
椎名林檎の歌も中途半端に切れてしまった……。
ちょっと残念。
まとまってないけど、以上。
コメント