DVD アール・アンド・シー・ジャパン 2004/08/25 ¥6,800
「鬼ごっこ」プロローグ
「鬼ごっこ」スタート30分前
「鬼ごっこ」スタート5分前
「鬼ごっこ」残りあと20時間
「鬼ごっこ」残りあと16時間
「鬼ごっこ」残りあと14時間
「鬼ごっこ」残りあと7時間30分
「鬼ごっこ」残りあと2時間30分
「鬼ごっこ」終了後
「100m走対決・完全版」
「あの時は…」
「名作&傑作トーク集」

深夜枠で「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」という番組がある。
もう長いこと続いていて、自分も記憶が曖昧になるような昔から見ていた気がする。
今回のDVDはその番組の歴史の中で大きなイベントとなった罰ゲームシリーズの第一巻であり、至上稀に見る過酷で、笑いに包まれた記念すべき第一回の「24時間鬼ごっこ」を収録している。

松本 VS 浜田チームので行われた100m走で浜田チームが敗れ、松本が課した罰ゲームはその名も「24時間鬼ごっこ」。
体育館の中で24時間を過ごすのだけど、その間鬼が出現したら鬼ごっこスタート。鬼に捕まれば、鬼の体に刻印されている罰を受けなければいけないというもの。

当時見て、そして今また見直して思うのだけど、これは一種のドキュメントだ。
人間達が特別な環境下、極限状態に置かれたらどうなるかという様を見事に表している。
いつ現れるとも知れない鬼を警戒して、少しの物音にも敏感に反応するほど神経を常時研ぎ澄まし、長い時間ひたすら待ち続ける。
鬼が現れたら全力で四方八方走り回り、捕まると肉体的、精神的にダメージの大きい罰。
蓄積される疲労。チーム内の不協和音。
過激さを増して行く罰の内容に、浜田達はどんどん追い詰められていく。

この人達はお笑い芸人だし、バラエティ番組ということもあって、際どい「軋轢」の部分と「笑い」が同居しているというか紙一重というか。
そうやって笑いの方向に転化できたりするのだけど、場面や人を変えればそこはまさに泥沼の人間ドラマが展開されるであろうということを、ありありと想像することが出来る。
こういう舞台設定を用意した松本やスタッフたちは本当に素晴らしいと思う。
とにかくこの作品は傑作である。

後日談的「あの時は…」は興味深く拝見させてもらった。
過去の名作トーク集も面白かった。
当然なんだけど、当時と今における二人の掛け合いの違いを見ることができた。
浜ちゃんのツッコミ方や合いの手の入れ方。
松っちゃんの話のもって行き方。
相違と同時に、当時から変わらぬ共通点も見受けられて、面白かった。

コメント