ある日の昼下がり。

2004年8月23日
吉田「あぁ、あっちーな。ここまで暑いともうなんか全てのことにやる気が起きないよな」

中村「まあなぁー、しょうがねえだろ。それが夏だから。だから夏休みってのは長いんだろ」

吉田「くっそー。テレビもなんか面白いもんやってないし。って言うか徳光がムカツクんだよ。こいつの笑顔を見るくらいだったら包茎になってもいいね」

中村「じゃあなれよ」

吉田「あっちーな。なんかもう、夏休み半ばにして遊び尽くしたって感じだな。何して遊んだっけ。昨日は高野豆腐をひたすら近所の壁にぶつけて遊んだし……もうやることねーな」

中村「昨日の時点でもうすでにやってる俺達が意味わからなかったからな」

吉田「……あっちー」

中村「あちーな」

吉田「……んじゃもうそろそろ人殺しとく?」

中村「意味わかんねーよ。何がもうそろそろなんだよ」

吉田「いや、わかんないけど。いいじゃん。殺しに行こうよ」

中村「まあいいや。んじゃ行くか」

吉田「よし、じゃ行こう。あ、ちょっと待って。ちょっと処分しとかないといけない物が」

中村「何だよ」

吉田「これこれ、昔書いたポエム。人殺したら絶対警察来るじゃん。絶対持ってかれるって。報道機関にダダ漏れになるから、今のうちに処理しとかないと」

中村「ああー。『少年の心の闇』、みたいに取り上げられるからな。なになに、何書いてあんの?」

吉田「これ、これとか絶対やばい。『ワタクシハ、カミデス。オマエラゼイイン、イテマウド』」

中村「ギャハハハハッ!!!! 何だそれ!! 頭悪ッ!!」

吉田「なんかもう、笑いながら書いてた記憶あるもんな、これ。すげえテキトウ」

中村「そんなの読まれねえよ」

吉田「いやいやいや、絶対この文章ワイドショーで読まれるって!!! んで、必要以上に暗い声でふてぶてしく読み上げられるんだって!! 間違いないよこれは。断言できる」

中村「まあなー、あるからなーそういうの。お前それ、読み方だけやんけ!! みたいなのがなぁ。読み方変えたらそれは普通の文章だろ、みたいなの結構あるからなぁ」

吉田「だろ? これヤバイよマジで。破っとく」

中村「うし、んじゃもういいだろ。行くか」

吉田「オッケー」

中村「あ、お前包丁持った?」

吉田「あん、今持ちに行く。お前は?」

中村「ああ、あっちで買うわ」

吉田「マジで? 一本貸したるのに」

中村「いいよ。それよか早く行こ。じっとしてたら逆に暑いし」

吉田「ういー。靴紐ちょっとほどけてるし。外出て待っといて」

中村「はいはい。早くしてくれ」

吉田「……オッケー。行こう」

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