もっとアニメを。

2004年5月15日
スマステーション。

で、日本アニメの特集を組んでいたわけです。
自分も昔はよくアニメを見ていたし、最近は時間的な事情を含めて見れていないけど、そういう流れからアニメに対する関心はある。

日本のアニメは世界に誇れる重要な文化だという認識は持っている。
世界でも、日本の報道が言うのは誇張にしても、ある程度文化として高く認められていると思う。
世界で放映されているアニメの大多数が日本発で、著名人や一般人にも影響を与えているのだ。
それに比べて、ご当地とも言うべき日本の、アニメに対する意識というか見方が低いと思う。
子供だまし、大人が見るべきものではない、というのがまだ大勢を占めていると思う。
そういうものもあるけど、そうでないものもたくさんあるのに、偏見から低く見ている。

そういう認識の低さが国にもあるのだろうか。

アニメに関心があったので、中学の頃には、アニメを作るのは金がかかるし、日本のスタジオが大変困っている、ということは情報として知っていた。
海外受注も増えているというのも知っていたし、韓国がアニメを手厚く保護しだしているというのも知っていた。
自分はそれを見て危機感を募らせていたわけです。

今はまだこうして日本のアニメは高い位置にいるけど、次第に追い越されてしまうのではないか?

中学の頃、日本の重要な文化である(また貿易的にも大きい)アニメに、何で日本政府はもっとお金をかけてあげないんだろう、と思っていた。
それは今も変わらない。
スタジオに資金を出してあげればいいのにと。
(ただもちろん、資金的に苦しいところからハングリー精神が養われて良い人材が育つ場合があるので、至れり尽くせりはちょっとどうかと思うが)
このままでは、日本アニメ界が世界的な市場の割合の中で緩やかに縮小していくか、日本の一部大手スタジオ(ジブリやI.G、GONZOなど)のみが生き残って行く形になる可能性が高い。
もちろん世界のアニメが伸びていくのはしょうがないにしても、その中で日本の立ち居地というものがどうなっていくのか、そこに対して非常に焦燥感を持っている。

アニメという言葉に反応して「気持ちが悪い」「マニアの見るもの」だの悪い反応を示す人間にはちょっとやはりむっとする。
個人の好みや感性があるので、無理矢理好きになれとは言わないが、狭い見識でどうこう言われる筋合いはないのだ。

とにもかくにも、「千と千尋の神隠し」が金熊賞やアカデミー賞を受賞したのだし、「イノセンス」がコンペティションにノミネートされてるわけで、もっとアニメに対する認識・見識を変えていこうよ。
と思うわけです。
政府も。

コメント