怪談つながり。
2003年3月16日先週に続いて、深夜にテレビで深作監督の「忠臣蔵外伝・四谷怪談」(あってたかなぁ?)を見た。
やっぱり怪談話がベースだから、全体的に気味が悪くなるような作りです。
これ、昔見た記憶があるなぁ。
かなり昔、小学生かそれより前に見た記憶がある。
深作さんが監督したからなのか、それとも当時の技術だからなのか、はたまたそんなに意図がなかったのかわからないが、それほど怖くはなかった。
というか、まったく怖がらずに見れた。
ということはやっぱそんなに怖がらせようと思ってないんだな。
といっても、半分くらいから見たから、全体の雰囲気はわからなかったかもしれない。
微妙に、物悲しい話だったなぁ。
偶然にもこの前、マシューTVで取り上げられていたけど、そのときにマシューが言っていたように、官能シーンの方が印象に残ったかも……(オイ
というか、小学生以下のときだからなぁ……。
ショックが強かったかもしれない(もう何を言っているのか
そういえば四谷怪談で思い出したけど、この前の文化祭で、人間国宝の有名な落語家師匠が我が高校に来て、落語を披露してくださった。
話は、一番最後にわかるんだけど、四谷怪談の外伝的なエピソードだった。
こっちの方も微妙な怖さだった記憶がある。
怪談話つながりで、高校の古典の教科書に、江戸くらいの怪談話が載っていた。あれは怖かったなぁ。読み終わったあとに、背筋が冷えるというか。
それは授業でやったわけじゃないから、訳し違いがあるかもしれないけど、話はこんなだった。
妻を裏切って他の女と逃げた正太郎は、
女の親戚「彦六」の隣に住むことにした。
しかし怒り狂った妻の怨霊によって女が病で死に、
正太郎はたたられる。
正太郎は陰陽師に相談して長く物忌みをすることに。
家の門や窓に護符を貼って、毎夜怨霊に恐れながらも、
ようやく物忌みの最終日の夜を迎えていた。
空が白々明け渡った頃、夢が覚めるように彦六を呼ぶ声がした。
壁越しに正太郎は、
「重い物忌みもすでに満ちた。久しく兄さんの顔も見ていない。懐かしさで、憂いや恐怖をなぐまさせてください。目を覚ましてください。私も外へ出ます」
と言う。
彦六は、
「今は何かあるかもしれない。さあ、こっちへ来なさい」
と言い、戸を半分も開けないうちに、隣の軒で
「わあ!」
という叫び声を聞く。
尻餅をついて驚き、次いで正太郎に何かあったと思い、斧を持って外に出ると、さっき明けていたはずの空はいまだ暗く、月は中空に影ろうろうとして、風は冷たかった。
正太郎は戸を開け放っていたが、その姿は見えなかった。
家の中に逃げ入ったのだと思って駆け込んだが、いない。
外に倒れていると思って見回してみたが、いなかった。
どうなっているんだと怪しみ、あるいは恐る恐る、灯火を掲げてそこかしこを見巡ると、開けた戸脇の壁に生々しく血が注ぎ流れて地に伝っていた。
なのに、死体も骨も見えない。
月明かりで軒の端に物を見つけ、灯火を捧げて照らしてみると、正太郎の髪の「まげ」だけがかかっていて、その他には露ほどの物も無かった。
恐ろしさは筆舌を超え、夜が明けて近い野山を探したけれど、ついにその跡さえ無かった。
……。
ダメだ、俺が書くとちっとも怖くない。
省略した部分は多くあるので、雰囲気が出なかったかもしれないですね。
機会があったら原文を読んでみてください。
ちょっとゾクゾクきますから。
「雨月物語」の怨霊襲来という話です。
風景描写などの描写が巧みで、とても迫真に迫るものがあります。
江戸の文学とは思えない精度の高さです。
……。
え? 1768年て江戸だよね?
あれ? 江戸だよね?
ま、どっちでもいいや(オイ
そういえばやっぱり日本のホラー映画は海外の映画関係者に評判がいいらしい。
と言うのも、日本独特のあの嫌な感じがいいらしいのだ(ってどんな感じなんだか
なんかこう、フィルムにも出てるけど、湿っぽさと言うか、そして精神的な恐怖ね。
確かに嫌だ。そしてその怖さが良い。
女優霊もなぁ。
怖かったなぁ。
完成度は別として。
たぶん死んでしまった関係だろうけど、
来週も深作さんの作品が流れるようです。
今度のは聞いたことないようなタイトルでした。
でも、会社が始まってる頃なので、見れるかはわかりません。
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