ひとつのものに対する、二つのアプローチの仕方
2003年2月17日瀬戸内寂聴の「釈迦」という本を買おうかと思ったが、財布と相談してやめておいた。ちなみに、2003年度版プロ野球選手名鑑もやめておいた。
550円。
日本国内で爆発的にヒットしたホラー映画の「リング」。最近ハリウッドでリメイクされて、あちらでも人気を博したことは記憶に新しいけど、アメリカで同じ設定を使って作られていたなら、どうしようもなくつまらない話になっていたに違いない、と、ある雑誌に書いてあった。
日本のリング(第一作目)は結局のところ、貞子がどんな人物で、どういう経緯で生きて、どういう理由であのビデオを作ったのか、はっきりとした答えが述べられていない。なぜ人が死ぬのが一週間後なのかもわからないし、要するに、ところどころ曖昧なのだ。
しかも、脇でもなく、物語の中核をなす貞子というキャラクターに関することが曖昧なのである。
アメリカだと、たぶんこうはならないという。
あっちでは、サッカーではなく、野球やアメリカンフットボールが人気だということと、少なからず関係があるかもしれない(じゃあ、バスケットボールはどうなんだ、と言われればそれまでだけど)。
あっちの、「インデペンデンス・デイ」と言う映画で、こんな場面が出てくる。
地球に突然現れたでっかいUFOが、全世界を同時に侵略しだす。交渉が出来ないのだから、目的も何もわからないまま戦いになってしまうのだけど、まったく歯が立たない。
そんな中、主人公の一人が敵を一匹捕虜にして基地に連れ帰る。そこで解剖を始めようとしたときに、異性人が目を覚ましてテレパシーで大統領を殺そうとするわけである。異星人は射殺されて事なきを得るが、その時の大統領の言葉。
「わかったぞ。あいつらの全てが読めた。話し合う気など無い。あいつらは宇宙をさまよいながら、星の資源を食い尽くしていたんだ。そして、その対象が今度は地球と言うわけだ」
説明病と名付けようか。
思い出しながら書いてるので非常に曖昧なんだけど、こんな感じのことを言っているのである。詳しくは映画を見てください。
要するに、全てを語らないときがすまないんじゃないだろうか、と。合理的に、と言うか、辻褄を、と言うか。
もちろん映画ライクな人間ではないので、そうでない映画もいっぱいあるのかもしれない。そこら辺は良くわからないですが。
あの雑誌の言いたかったことを独自に解釈したまでなので。
ただ、例えばアメリカ版リングも、一週間のあいだに、体の状態が徐々に変化していく様子で、死に近づいている状態を表現しているらしく。
そこらへんがダメだ、とか書いてありました。
まあ確かに、物語を2時間30分で全て説明するのは、単純な映画でない限り難しいことで、多少曖昧な部分を残しておくと言うのは必然かもしれないなぁ、と。
無理に説明して見苦しくするよりも。
というか、どうでもいいけど、さっきのインデペンデンス・デイは、もう少しうまい説明の仕方はなかったものかと思ってしまう今日この頃でした。
全部大統領に言わせなくても、とか。
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THE BACK HORN
「何処へ行く」より「怪しき雲ゆき」
バックホーンのメンバーは、みんな地方出身者です。当時メンバーだったベースの平林さんはどこ出身なのかわからないですが、他の人はみんな、地方です。
それは、ラジオ番組に出演したときや雑誌のインタビュー記事を見てもらえばわかります。
なまってますから(笑
そこがいいんですけどね。
作詞から作曲から一手に引き受けるのはギターの菅波栄純氏で、彼の書く詞は自然の風景描写がよく出てきます。
原風景に自然というものが無いと、ああいう詞は書けないと思います。本当に素晴らしいです。
今回の「怪しき雲ゆき」は、そういう自然の風景がいっぱいでてきます。
「雲で月が消える」
から始まって、
「カナナカナカナ……
夜空へと消えていく虫たちの」
とか、
「土の匂いがする」
「湿り狂う夜に 混沌に満ちた星屑」
「怪しき雲ゆき 蜩泣きけり
煙立ち籠めて青白く光る」
とか。
このアルバム自体、全体的に自然の空気感が漂っていますが、その中でも、特に自然を体現している曲ですね。
個人的にこの曲はサビよりも、サビに入る前の部分が好きですね。メロディー的に。
1回目のサビが終わったあとのBメロは、ボーカルとドラムだけで演奏されるパートがあるんですが、そこも好きです。
やっぱりドラムはかっこいいっすよ。
次回「何処へ行く」よりNO.7「晩秋」
550円。
日本国内で爆発的にヒットしたホラー映画の「リング」。最近ハリウッドでリメイクされて、あちらでも人気を博したことは記憶に新しいけど、アメリカで同じ設定を使って作られていたなら、どうしようもなくつまらない話になっていたに違いない、と、ある雑誌に書いてあった。
日本のリング(第一作目)は結局のところ、貞子がどんな人物で、どういう経緯で生きて、どういう理由であのビデオを作ったのか、はっきりとした答えが述べられていない。なぜ人が死ぬのが一週間後なのかもわからないし、要するに、ところどころ曖昧なのだ。
しかも、脇でもなく、物語の中核をなす貞子というキャラクターに関することが曖昧なのである。
アメリカだと、たぶんこうはならないという。
あっちでは、サッカーではなく、野球やアメリカンフットボールが人気だということと、少なからず関係があるかもしれない(じゃあ、バスケットボールはどうなんだ、と言われればそれまでだけど)。
あっちの、「インデペンデンス・デイ」と言う映画で、こんな場面が出てくる。
地球に突然現れたでっかいUFOが、全世界を同時に侵略しだす。交渉が出来ないのだから、目的も何もわからないまま戦いになってしまうのだけど、まったく歯が立たない。
そんな中、主人公の一人が敵を一匹捕虜にして基地に連れ帰る。そこで解剖を始めようとしたときに、異性人が目を覚ましてテレパシーで大統領を殺そうとするわけである。異星人は射殺されて事なきを得るが、その時の大統領の言葉。
「わかったぞ。あいつらの全てが読めた。話し合う気など無い。あいつらは宇宙をさまよいながら、星の資源を食い尽くしていたんだ。そして、その対象が今度は地球と言うわけだ」
説明病と名付けようか。
思い出しながら書いてるので非常に曖昧なんだけど、こんな感じのことを言っているのである。詳しくは映画を見てください。
要するに、全てを語らないときがすまないんじゃないだろうか、と。合理的に、と言うか、辻褄を、と言うか。
もちろん映画ライクな人間ではないので、そうでない映画もいっぱいあるのかもしれない。そこら辺は良くわからないですが。
あの雑誌の言いたかったことを独自に解釈したまでなので。
ただ、例えばアメリカ版リングも、一週間のあいだに、体の状態が徐々に変化していく様子で、死に近づいている状態を表現しているらしく。
そこらへんがダメだ、とか書いてありました。
まあ確かに、物語を2時間30分で全て説明するのは、単純な映画でない限り難しいことで、多少曖昧な部分を残しておくと言うのは必然かもしれないなぁ、と。
無理に説明して見苦しくするよりも。
というか、どうでもいいけど、さっきのインデペンデンス・デイは、もう少しうまい説明の仕方はなかったものかと思ってしまう今日この頃でした。
全部大統領に言わせなくても、とか。
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THE BACK HORN
「何処へ行く」より「怪しき雲ゆき」
バックホーンのメンバーは、みんな地方出身者です。当時メンバーだったベースの平林さんはどこ出身なのかわからないですが、他の人はみんな、地方です。
それは、ラジオ番組に出演したときや雑誌のインタビュー記事を見てもらえばわかります。
なまってますから(笑
そこがいいんですけどね。
作詞から作曲から一手に引き受けるのはギターの菅波栄純氏で、彼の書く詞は自然の風景描写がよく出てきます。
原風景に自然というものが無いと、ああいう詞は書けないと思います。本当に素晴らしいです。
今回の「怪しき雲ゆき」は、そういう自然の風景がいっぱいでてきます。
「雲で月が消える」
から始まって、
「カナナカナカナ……
夜空へと消えていく虫たちの」
とか、
「土の匂いがする」
「湿り狂う夜に 混沌に満ちた星屑」
「怪しき雲ゆき 蜩泣きけり
煙立ち籠めて青白く光る」
とか。
このアルバム自体、全体的に自然の空気感が漂っていますが、その中でも、特に自然を体現している曲ですね。
個人的にこの曲はサビよりも、サビに入る前の部分が好きですね。メロディー的に。
1回目のサビが終わったあとのBメロは、ボーカルとドラムだけで演奏されるパートがあるんですが、そこも好きです。
やっぱりドラムはかっこいいっすよ。
次回「何処へ行く」よりNO.7「晩秋」
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